給湯器はガスと電気どちらが安い?プロが教える維持費と選び方

こんにちは。横浜電気工事レスキューの主任電気工事士「天谷富士夫」です。
日々の暮らしに欠かせないお風呂の給湯設備ですが、交換の時期になると電気温水器やガス給湯器、エコキュートなど種類が多くて悩みますよね。
特にランニングコストはどちらがいいのか、プロパンガスと電気ではどちらが安いですかといったご質問は現場でもよくいただきます。
都市ガスとの見分け方や賃貸マンションでの制約、さらにはハイブリッド給湯器という選択肢まで、よくわからない専門用語も多いものです。
そこで今回は、オール電化とガスはどっちがお得なのか、一人暮らしから4人家族までの比較シミュレーションや、実際の口コミや知恵袋の声、最新の価格ランキングや工事費込みの相場を含めて分かりやすく解説します。
高齢者世帯や光熱費はどちらが安いか気になる方、熱源転換や交換費用を知りたい方もぜひ参考にしてください。
記事のポイント
- 家族構成や使用量に応じた電気とガスのランニングコストの違いを理解
- プロパンガスや都市ガスの料金体系と電気給湯器との比較基準を理解
- 初期費用と10年間の維持費をトータルで比較し最適な選択ができる
- 賃貸やマンションなど住環境に合わせた給湯器の見分け方と選び方
- 1. 給湯器はガスと電気どちらが安い?初期費用と維持費を比較
- 1.1. ランニングコスト比較
- 1.1.1. 電気温水器の仕組みとコストの弱点
- 1.1.2. ガス給湯器(特にエコジョーズ)の進化
- 1.2. 「プロパンガスと電気どちらが安いですか?」地域別の検証
- 1.2.1. プロパンガスの料金構造の罠
- 1.2.2. エコキュートへの切り替え効果
- 1.3. 一人暮らしと4人家族での光熱費の違いをシミュレーション
- 1.3.1. 損益分岐点の考え方
- 1.3.2. 世帯人数による有利・不利の目安
- 1.4. オール電化とガスはどっちがお得か口コミや知恵袋を調査
- 1.4.1. 成功するパターンと失敗するパターン
- 1.5. 価格と工事費込み相場の違いを解説
- 1.5.1. 工事費込みの相場目安(一般的な4人家族向け)
- 1.5.2. 初期費用の差額をどう捉えるか
- 1.6. 自宅がプロパンか都市ガスかの見分け方と料金差
- 1.6.1. 外観での見分け方
- 1.6.2. 料金体系の決定的な違い
- 2. 給湯器はガスと電気でどちらが安いのかを判断する基準
- 2.1. 賃貸マンションで給湯器の種類がわからない時の確認法
- 2.1.1. 1. 玄関横の「PS(パイプスペース)」を開けてみる
- 2.1.2. 2. 室内の「巨大な収納扉」やベランダを確認する
- 2.1.3. 3. お風呂やキッチンの「リモコン」で見分ける
- 2.1.4. リモコン表示による判別法
- 2.1.5. 【重要】これから物件を探す方へのアドバイス
- 2.2. エコキュートからガス給湯器に交換する費用と注意点
- 2.2.1. ガス給湯器に戻す際に発生するリスクとコスト
- 2.3. 維持費や寿命など電気とガスと石油の比較ランキング
- 2.4. 高齢者世帯のお風呂はどっちがいいか機能面で検討
- 2.4.1. 火を使わない安全性
- 2.4.2. 最新の見守りテクノロジー
- 2.5. ハイブリッド給湯器のメリットと熱源転換のコスト
- 2.5.1. 自動車で言う「プリウス」のような仕組み
- 2.5.2. 導入をおすすめする「3つの条件」
- 2.5.3. ハイブリッド給湯器が有利になるケース
- 2.5.4. 熱源転換のコストと投資回収の現実
- 2.6. 給湯器はガスと電気でどちらが安いかの最終結論
- 2.6.1. 【最終判断チェックリスト】あなたの家庭の正解はコレ!
- 2.6.2. 【ここだけは注意!】将来のライフプランも考慮しよう
給湯器はガスと電気どちらが安い?初期費用と維持費を比較
お客様から「結局のところ、ガスと電気、どっちがお得なの?」と聞かれたとき、私はいつも「最初の機器代金だけを見るか、毎月の支払いまで含めた10年間の総額を見るかで答えが変わりますよ」とお答えしています。
給湯器選びは、目先の交換費用だけでなく、長く使い続けた時の光熱費、いわゆるランニングコストを総合的に判断することが大切です。
ここでは、現場での経験を交えながら、それぞれのコスト構造を詳細に比較していきます。
ランニングコスト比較
まず、昔ながらの「電気温水器(ヒーター式)」と「ガス給湯器」を比較してみましょう。
結論から言うと、この二つで比べた場合、一般的には都市ガスのガス給湯器の方がランニングコストは安くなる傾向にあります。
電気温水器の仕組みとコストの弱点
従来の電気温水器は、巨大な電気ポットのような構造をしています。タンクの中にある金属の棒(ヒーター)に電気を通し、その熱で直接お水を温める仕組みです。
深夜電力を使うとはいえ、エネルギー効率自体は「1の電気エネルギーで1の熱エネルギーを作る」だけなので、物理的な効率限界があります。
そのため、電気料金が高騰している昨今では、月々の電気代が予想以上に高くなるケースが増えています。
ガス給湯器(特にエコジョーズ)の進化
一方、最新のガス給湯器、特に「エコジョーズ」と呼ばれるタイプは非常に優秀です。従来型では捨ててしまっていた排気熱(約200℃)を再利用して水を予熱することで、熱効率を約95%近くまで高めています。
少ないガス量で効率よくお湯を沸かせるため、都市ガスエリアであれば、旧式の電気温水器よりも光熱費を抑えられる可能性が高いのです。
現在主流の「エコキュート」は、空気の熱を利用するヒートポンプ技術を使っているため、従来の電気温水器と比べて電気代が約1/3〜1/4になります。
「1の電気で3以上の熱を作る」ことができるためです。もし現在、古い電気温水器をお使いで電気代が高いと感じているなら、エコキュートへの交換で劇的に安くなる可能性があります。
(参考:ひと月の電気代が10万円超え!?オール電化住宅の電気代を考える|資源エネルギー庁)
電気温水器の電気代については、『電気温水器の電気代が高すぎる!原因と節約術をプロが解説』の記事でも詳しく解説していますので、現在お使いの方はぜひチェックしてみてください。

「プロパンガスと電気どちらが安いですか?」地域別の検証
「プロパンガスが高いから電気に変えたい!」これ、現場で本当に一番多いご相談なんです。
地域やプランによる多少の差こそあれ、ランニングコスト面では「電気(エコキュート)」が圧倒的に有利と言って差し支えありません。
一般的な料金水準で試算しても、プロパンガス給湯器に比べて光熱費が半分以下、条件が揃えば4分の1程度まで下がるケースが大半だからです。
プロパンガスの料金構造の罠
プロパンガス(LPガス)は自由料金制であり、業者が自由に価格を設定できます。配送コストがかかるため、都市ガスに比べて基本料金も従量単価も高くなりがちです。
単価が都市ガスの1.5倍〜2倍近く高い地域も珍しくありません。特に冬場、お風呂の追い焚きや暖房でガスを多く使う時期は、ガス代だけで2万円、3万円を超えてしまうご家庭も現場でよく見かけます。
エコキュートへの切り替え効果
これに対し、エコキュートは深夜の安い電力単価を利用してお湯を作り置きします。プロパンガスエリアにお住まいの場合、給湯にかかる光熱費を月額数千円〜1万円以上削減できることもザラにあります。
| 比較項目 | プロパンガス給湯器 | エコキュート(電気) |
|---|---|---|
| 燃料単価 | 非常に高い(地域差大) | 深夜電力で安い |
| 月平均コスト(4人家族) | 約12,000円〜18,000円 | 約3,000円〜5,000円 |
| 10年間の差額 | 基準 | 約100万円以上の節約も |
「プロパンガスエリアなら迷わずエコキュート」というのが、私たち電気工事士の共通認識です。
ただし、北海道や東北などの寒冷地では、ヒートポンプの効率が落ちて電気代が高くなる傾向があるため、灯油ボイラーなどと比較検討する必要があります。

一人暮らしと4人家族での光熱費の違いをシミュレーション
「一人暮らしでもエコキュートにした方がいいですか?」という質問もよくいただきますが、ここは慎重な判断が必要です。
実は、使用人数が少ないほど、ガス給湯器の方がトータルコストが安くなる場合があるからです。
損益分岐点の考え方
給湯器選びで重要なのは「初期費用の差額を、毎月のランニングコストの差額でいつ回収できるか」という視点です。
エコキュートは本体が高いですが、毎月の光熱費は安いです。逆にガス給湯器は本体が安いですが、毎月の光熱費はやや高めです。
世帯人数による有利・不利の目安
一人暮らし・二人暮らし(お湯使用量少)
お湯の使用量が少ないため、ランニングコストの差額が月額1,000円〜2,000円程度にしかならないこともあります。
エコキュートの導入費用を回収するのに10年以上かかる計算になり、故障リスクも考えると、特に都市ガスエリアにお住まいであれば、初期費用の安い「ガス給湯器」がトータルでお得になりやすいです。
3人〜4人家族以上(お湯使用量多)
お湯を大量に使うため、ランニングコストの差が月額5,000円以上になることも珍しくありません。「エコキュート」が圧倒的に有利です。
子供が大きくなりシャワーをたくさん使う時期は特に節約効果が絶大です。ガス給湯器は、使った分だけガスを燃やす「瞬間式」なので、お湯を使わなければガス代はかかりません。
一方、エコキュートはタンクのお湯を保温したり、沸き上げたりするシステムなので、使用量が少なくても一定の基本エネルギーが必要です。
一人暮らしで都市ガスエリアにお住まいなら、無理に電気に変えず、ガス給湯器(できればエコジョーズ)を選ぶのが賢明かもしれません。

オール電化とガスはどっちがお得か口コミや知恵袋を調査
ネット上の口コミや知恵袋を見ていると、「オール電化にして光熱費が半額になった!」という喜びの声と、「昼間の電気代が高くて後悔している」という嘆きの声、両方を見かけます。
これは、ライフスタイルと電気料金プランのミスマッチが原因であることが多いです。
成功するパターンと失敗するパターン
オール電化(エコキュート)がお得になるのは、「夜間にお湯を沸かし、単価の安い深夜電力をフル活用する」という前提があるからです。
しかし、昨今の電気代高騰や燃料調整費の影響で、昼間の電気代は以前よりも高くなっています。
- お得なご家庭(成功例)
共働きで日中は不在にしている、夜型の生活スタイル、太陽光発電があり昼間の電気を自給自足できるご家庭。 - 損するかも?なご家庭(注意例)
日中ずっと家にいてエアコンや家電をフル稼働させる、ペットのために24時間空調を入れている、といったご家庭。
最近では、太陽光発電の余剰電力でお湯を沸かす「おひさまエコキュート」なども登場しており、昼間の電気を有効活用する動きも出てきています。
(参考:おひさまエコキュートとは?特徴やメリットとデメリットを解説|EV DAYS)
ご自身の生活リズムと、契約する電力プランが合っているかをしっかり確認することが、後悔しないポイントです。

価格と工事費込み相場の違いを解説
初期費用(イニシャルコスト)に関しては、構造の違いからガス給湯器に軍配が上がります。ガス給湯器は壁掛けで設置でき、配管を繋ぐだけなので工事も比較的簡単です。
工事費込みの相場目安(一般的な4人家族向け)
ガス給湯器(エコジョーズ 24号)
約15万円〜25万円
エコキュート(370L フルオート)
約40万円〜60万円
初期費用の差額をどう捉えるか
エコキュートは本体価格に加え、重量のある貯湯タンクを設置するためのしっかりとしたコンクリート基礎工事や、専用の200V電気配線工事が必要です。
この初期費用の差額(約20万〜30万円)を、毎月のランニングコストの安さで何年で回収できるか、という計算が重要になります。
プロパンガス地域なら3〜5年で回収できるケースが多いですが、都市ガス地域の一人暮らしだと15年かかることもあり、その場合はガス給湯器の方が「トータルで安い」という判断になります。
工事の依頼先や費用については、『給湯器の交換はどこに頼む?」知恵袋の疑問をプロが解決!』の記事でも詳しくまとめています。

自宅がプロパンか都市ガスかの見分け方と料金差
「そもそも自分の家のガスがどっちか分からない」という方も意外と多いです。見分け方は非常に簡単ですので、まずはご自宅の状況を確認してみましょう。
外観での見分け方
- プロパンガス(LPガス)
家の屋外の壁沿いに、灰色のガスボンベ(プロパンボンベ)が立っています。アパートなどの場合は、敷地内の目立たない場所にボンベ庫が設置されています。 - 都市ガス
ボンベはありません。道路の下に埋設されたガス管から敷地内に引き込まれており、白いガスメーターだけが壁面などに取り付けられています。
料金体系の決定的な違い
料金差については、プロパンガス(LPガス)は現在も自由料金制で、事業者ごとに料金が大きく異なります。
一方、都市ガスは2017年4月のガス小売全面自由化までは、地域独占による「認可料金制度」で運営されていました。
現在もガスの運搬にかかる費用(託送料金)などは規制料金として残っており、大手事業者を中心に料金メニューの情報公開が行われているため、プロパンガスに比べて価格の透明性が高いという特徴があります。
一般的に、同じ熱量を得るためにかかる費用は、プロパンガスの方が都市ガスの約1.5倍〜2倍ほど高いと言われています。この「燃料単価の差」が、給湯器選びの決定的な要因になります。
(参考:都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違いは? それぞれの料金例やメリットなども解説|東京ガス)
国もこうしたエネルギー価格差や家庭のエネルギー消費に着目し、高効率給湯器への補助金制度などを通じて、省エネ性能の高い給湯器への移行を後押ししています。
(参考:省エネルギー政策について|省エネルギー・新エネルギー|資源エネルギー庁)
給湯器はガスと電気でどちらが安いのかを判断する基準
ここまでコストの面を中心にお話ししてきましたが、給湯器選びは「安さ」だけで決めると後悔することがあります。
設置スペースの問題や、お湯の使い勝手、将来的な家族構成の変化など、ライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。ここからは、判断に迷うポイントごとの選び方のコツをプロの視点で伝授します。
賃貸マンションで給湯器の種類がわからない時の確認法
賃貸物件にお住まいの方や、これからお部屋探しをする方にとって、給湯器の種類(熱源)を確認することは非常に重要です。
なぜなら、持ち家とは異なり、賃貸では原則として入居者が勝手に給湯器を交換したり、熱源(ガス⇔電気)を変更したりすることができないからです。
「入居してみたらプロパンガスで、光熱費が予想以上に高くて驚いた…」という失敗を防ぐためにも、内見時や入居直後に以下のポイントをチェックして、ご自宅の給湯システムを正しく把握しておきましょう。
1. 玄関横の「PS(パイプスペース)」を開けてみる
マンションやアパートの場合、玄関ドアのすぐ横にある金属製の扉、通称「PS(パイプスペース)」の中に給湯器が設置されていることが一般的です。扉を開けて(鍵がかかっていない場合)、中の機器を確認してみてください。
- ガス給湯器の場合
白い箱型の給湯器本体の近くに、必ず「ガスメーター」が設置されています。配管がガス管と水道管で構成されており、コンパクトなサイズ感です。 - 電気温水器の場合
ガスメーターがありません。代わりに大きな円筒形や角型のタンクが収納されていることがあります。ただし、電気温水器はサイズが大きいため、PSに入りきらず室内に設置されているケースも多いです。
2. 室内の「巨大な収納扉」やベランダを確認する
もしPSの中に給湯器が見当たらない場合、その物件は「電気温水器」または「エコキュート」の可能性が高いです。
- 室内の洗面所や廊下
「ここは何の収納だろう?」と思うような、床から天井まである大きな扉を開けてみてください。そこに巨大な貯湯タンクが鎮座していれば、それは電気温水器です。深夜電力を使ってお湯を沸かすタイプです。 - ベランダ(バルコニー)
ワンルームマンションなどでは、ベランダの隅に給湯器や電気温水器のタンクが設置されていることもあります。
3. お風呂やキッチンの「リモコン」で見分ける
本体を見てもよく分からない場合は、室内のリモコンを見るのが一番確実です。
リモコン表示による判別法
「運転」「燃焼」ランプがある → ガス給湯器
お湯を出すと炎のマークが点灯したり、燃焼ランプが赤く光ったりします。
「沸き増し」「タンク残量」ボタンがある → 電気温水器・エコキュート
タンクの中のお湯の量を示す目盛りや、「満タン」などの表示があれば間違いなく電気式です。
【重要】これから物件を探す方へのアドバイス
もし現在、引越しを検討されているなら、物件情報の「設備」欄を必ずチェックしてください。
ここに「プロパンガス(LPG)」と書かれている物件は、都市ガス物件に比べて月々のガス代が数千円〜1万円近く高くなる覚悟が必要です。
家賃が数千円安くても、光熱費で逆転してしまっては意味がありません。
毎月の固定費(家賃+光熱費)をトータルで安く抑えたいのであれば、「都市ガス」または「オール電化」の物件を優先して探すのが、賢いお部屋探しの鉄則です。

エコキュートからガス給湯器に交換する費用と注意点
「エコキュートが壊れたけど、交換費用が高いから初期費用の安いガス給湯器に戻したい」というご相談もたまにいただきます。
結論から言うと、これはあまりおすすめできません。なぜなら、目先の機器代金は安くなっても、工事費とランニングコストで損をする可能性が高いからです。
ガス給湯器に戻す際に発生するリスクとコスト
- 新規ガス工事が必要
オール電化住宅の場合、そもそもガス管が敷地内に引き込まれていないことが多く、道路からのガス管引き込み工事だけで数十万円かかる場合があります。 - 光熱費が確実に上がる
せっかく深夜電力で安くお湯を作れていたのに、燃料費の高いガスに戻すことで、毎月の支払いが数千円単位で増えることになります。 - タンク撤去費用
巨大なエコキュートのタンクを解体・撤去・処分する費用も別途発生します。 - 電気契約の変更
オール電化割引などが適用されなくなり、家全体の電気代単価が上がる可能性があります。
初期費用を抑えたいお気持ちは痛いほど分かりますが、ガス管工事費を含めると結局高額になるケースがほとんどです。
最近は国の補助金を活用することでエコキュートをお得に交換できることもあるので、まずは補助金の利用を検討してみてください。
「ガスに戻すのは得策ではない、じゃあエコキュートを新しくしよう!」と決めたとしても、次に悩むのが「どこに頼めば一番安くて安心なのか?」という点ですよね。
家電量販店、ネット通販、訪問販売、そして私たちのような専門業者…。実は、依頼先によって価格も工事の質も、そして補助金の申請サポートの有無も驚くほど変わります。
「高い買い物だから絶対に失敗したくない」という方のために、賢く買い替えるための業者選びのポイントを『エコキュート買い替えはどこで?6つの購入先を比較』の記事で徹底比較しました。
見積もりを取る前に、ぜひ一度目を通してみてください。

維持費や寿命など電気とガスと石油の比較ランキング
各熱源の特徴をランキング形式でざっくりまとめると以下のようになります。地域性や好みも影響しますが、一般的な評価として参考にしてください。
| 項目 | 1位(優秀) | 2位 | 3位(劣る) |
|---|---|---|---|
| ランニングコスト | 電気(エコキュート) 圧倒的な低コスト。 | 灯油(石油) 原油価格に左右されるが安い。 | ガス(特にプロパン) 最も高くなりやすい。 |
| 初期導入費用 | ガス給湯器 本体も工事も安価。 | 灯油ボイラー タンク設置が必要。 | エコキュート 機器が高額で基礎工事が必要。 |
| 寿命(目安) | 電気温水器・エコキュート(10〜15年) メーカー公表値や設計標準使用期間はおおむね10〜15年が目安です。設置環境やメンテナンス次第で寿命が前後します。 | ガス給湯器(10〜15年) 設計上の標準期間は約10年で、定期的な点検・部品交換を行えば15年程度使えるケースもあります。 | 石油(8〜10年) 燃焼部の汚れやスス詰まりが起こりやすく、8〜10年程度での交換が一般的な目安です。 |
| お湯の勢い(水圧) | ガス・石油(直圧式) 水道圧そのままで強力。 | 高圧エコキュート ガスに近い水圧を実現。 | 標準エコキュート(減圧式) シャワーが弱く感じることも。 |
維持費だけで見ればエコキュートが最強ですが、灯油ボイラーも寒冷地では根強い人気があります。
ただ、灯油は冬の寒い時期に給油の手間がかかることや、タンクの残量管理、灯油独特の臭いがあることがデメリットとして挙げられます。
電気温水器の具体的な交換時期やメリットについては、実際の施工事例である『横浜市港北区での電気温水器交換(三菱電機製の施工事例)』の記事も参考にしてください。
高齢者世帯のお風呂はどっちがいいか機能面で検討
高齢のご両親がお住まいの場合や、ご自身が高齢者世帯になる場合、単なるコストだけでなく、安全性と「見守り機能」で選ぶ視点も大切です。
火を使わない安全性
安全性なら圧倒的に「電気」です。火を使わないので、不完全燃焼による一酸化炭素中毒や、着衣着火などの火事のリスクがありません。
高齢の方のリフォームでは、IHクッキングヒーターと合わせてオール電化(エコキュート)をおすすめすることが多いです。
最新の見守りテクノロジー
最近のエコキュートやガス給湯器には、IoT技術を活用した見守り機能が充実しています。
浴室での人の動きをセンサーで感知し、「入浴開始」「長湯の警告」などをリビングのリモコンや離れて暮らす家族のスマホに通知する機能があります。
ヒートショック対策としても、お風呂の温度を適切に管理できる最新機種は非常に有効です。
また、エコキュートは災害時の断水時に、タンクの中の水を非常用生活用水として取り出せるメリットもあります。いざという時の備えとしても、高齢者世帯には心強い設備と言えます。

ハイブリッド給湯器のメリットと熱源転換のコスト
「プロパンガス代は安くしたい。でも、お湯切れを気にするのは嫌だし、ガスの温水床暖房も使い続けたい…」
そんなお客様のワガママな(笑)ご要望に応える「第三の選択肢」として、近年現場での採用例が増えているのがハイブリッド給湯器(リンナイのECO ONEやノーリツのユコアHYBRIDなど)です。
電気とガスの「いいとこ取り」をしたこのシステムは、給湯器選びの新たな正解となりつつあります。
自動車で言う「プリウス」のような仕組み
ハイブリッド給湯器の仕組みは、ハイブリッドカーに例えると分かりやすいです。車が「低速時は電気モーター、加速時はガソリンエンジン」で走るように、ハイブリッド給湯器も以下のように熱源を使い分けます。
- 基本運転(電気)
効率の良いヒートポンプ(電気)でお湯を沸かし、タンクに貯めておき、キッチンやシャワーなどの日常的な給湯に使用します。 - 高負荷運転(ガス)
お風呂の湯張りや、複数の場所で同時にお湯を使った時、あるいは床暖房を使用する時だけ、瞬発力のあるガス給湯器(エコジョーズ)がバックアップ稼働します。
これにより、エコキュートの弱点である「湯切れ」と、ガス給湯器の弱点である「ランニングコストの高さ」を相互に補完し合っているのです。
導入をおすすめする「3つの条件」
性能は素晴らしいハイブリッド給湯器ですが、すべての方におすすめできるわけではありません。以下の条件に当てはまるご家庭では、エコキュート以上にメリットが出る可能性があります。
ハイブリッド給湯器が有利になるケース
①プロパンガス地域にお住まいの方
ベースの給湯を電気でまかなうため、高額なプロパンガスの使用量を劇的に(従来比で50〜60%程度)削減できます。
②ガスの温水床暖房や浴室乾燥機を使いたい方
エコキュートでも床暖房は可能ですが、暖まるスピードやパワーはやはりガスが勝ります。快適性を維持したまま光熱費を下げたい方に最適です。
③エコキュートの設置スペースがない方
ハイブリッド給湯器の貯湯タンクは、エコキュート(370L〜460L)に比べて非常にコンパクト(50L〜160L程度)です。狭小地の戸建てや、設置場所に制限がある場合でも導入しやすいサイズ感です。
熱源転換のコストと投資回収の現実
では、気になるお金の話です。ガス給湯器からハイブリッド給湯器へ熱源転換(交換)する場合、コストはどの程度かかるのでしょうか。
初期費用の目安
機器本体が高機能な分、価格は高めです。工事費込みで約50万円〜80万円前後が相場となります。
ただし、ハイブリッド給湯器は省エネ性能が非常に高いため国の補助金対象になることが多く、制度をうまく活用すればエコキュートと変わらない金額で導入できるケースもあります。
工事のハードル
エコキュートへの交換(オール電化化)と比較すると、以下の点で工事のハードルは低いです。
- 既存のガス配管をそのまま利用できる(ガス閉栓工事が不要)。
- タンクが軽いため、大規模なコンクリート基礎工事が不要な場合が多い。
- 電源工事は必要だが、100V電源で動く機種もあり、電気工事が軽微で済むことも。
投資回収のシミュレーション
都市ガスエリアの場合、ランニングコストの削減幅が小さいため、高額な機器代の元を取るのに時間がかかりすぎることがあります。基本的には「プロパンガス利用者」のための設備と考えてください。
プロパンガス利用で床暖房をお使いの家庭であれば、年間で10万円近い光熱費削減になることもあり、5〜7年程度で初期費用の差額を回収できる計算になります。
「オール電化にするにはIHクッキングヒーターも買わなきゃいけないし、キッチンのガスコンロは気に入っているから使い続けたい」という方にとって、ガス契約を残しつつ給湯コストだけを極限まで下げるハイブリッド給湯器は、非常に理にかなった選択肢と言えるでしょう。

給湯器はガスと電気でどちらが安いかの最終結論
長々とお話ししてきましたが、最後に「結局、我が家はどうすべきか?」という迷いを断ち切るための最終結論を整理します。
給湯器は一度交換すると10年以上使い続ける「長い付き合い」になる設備です。目先の機器代金の安さだけに惑わされず、10年後の家計を見据えて判断することが、賢い選択への近道です。
私の長年の現場経験から導き出した「損をしないための鉄則」は以下の4点に集約されます。
【最終判断チェックリスト】あなたの家庭の正解はコレ!
①プロパンガス地域なら「迷わずエコキュート」
これはもう、家計防衛のための必須条件と言っても過言ではありません。初期費用で数十万円高くても、ランニングコストの差額(月々5,000円〜1万円以上)により、数年で元が取れます。
10年間の総額で見れば100万円近く得することもあるため、ここでの投資は惜しまないでください。
②都市ガスエリア × 少人数世帯なら「エコジョーズ」が賢明
都市ガスの単価は比較的安定的です。
一人暮らしや二人暮らしでお湯の使用量が少ない場合、エコキュートの高額な初期費用を電気代の差額だけで回収するには10年以上かかり、故障リスクを考えると割に合いません。
初期投資の安いガス給湯器で堅実にいくのが正解です。
③都市ガスエリア × 4人家族以上なら「エコキュート」も有力
家族が多いとお湯の使用量が跳ね上がります。都市ガスであっても、使用量が多い家庭ではエコキュートの省エネ効果が上回るケースが出てきます。
特に、これからお子様が部活などでシャワーを頻繁に使うようになる時期なら、電気への切り替えを検討する価値は十分にあります。
④太陽光発電があるなら「エコキュート(おひさまエコキュート)」一択
ご自宅に太陽光パネルが載っている場合、ガス給湯器を選ぶ理由はほぼありません。
余剰電力を活用してお湯を沸かせば、給湯コストを限りなくゼロに近づけられます。これはガスには真似できない、電気ならではの最強の強みです。
【ここだけは注意!】将来のライフプランも考慮しよう
「あと数年でこの家を売却する」「子供が独立して夫婦二人になる予定」といった場合は、無理に高価なエコキュートを導入せず、安価なガス給湯器で済ませるという判断も立派な戦略です。
今の状況だけでなく「この家にあと何年、何人で住むか」という時間軸も忘れずに計算に入れてください。
「理屈は分かったけど、やっぱり自分の家の工事費がいくらになるか不安…」という方も多いと思います。設置スペースの有無や配管の状況によって、見積もり金額は大きく変わるものです。
そんな時は、ぜひ現在のガス代と電気代の検針票をご用意の上、私たちのような地元の専門業者にご相談ください。
「この条件ならガスの方がいいですね」「補助金を使えばエコキュートの方が安くなりますよ」といった、あなたの家庭に一番メリットのある提案をさせていただきます。
後悔のない給湯器選びで、快適でお得なバスタイムを手に入れましょう!
横浜・川崎・東京都南部エリアで業者をお探しの方へ
「ウチの場合、結局いくら安くなるの?」「補助金の手続きが面倒くさそう…」
そんな疑問や不安、電気工事士の天谷(あまたに)が直接解決します!
現在のガス・電気の検針票をご用意いただければ、お客様のライフスタイルに合わせた最適な機種と光熱費シミュレーションをご提案いたします。
無理な営業は一切いたしません。「話を聞くだけ」でも大歓迎ですので、まずは現地調査・お見積りをご依頼ください。



