丸型蛍光灯のLED交換!グロー式の注意点と手順【プロ監修】

こんにちは。横浜電気工事レスキューの主任電気工事士「天谷(あまたに)富士夫」です。
最近、お客様から「家の照明が丸型蛍光灯なんだけど、LEDに交換できる?」「グロー式なら工事がいらないって聞いたけど本当?」といったご相談をよくいただきます。
長年愛用してきた照明器具も、年数が経つと暗くなったり、チカチカしたりしてきますよね。そんな時、「電気代も安くなるし、話題のLEDに変えてみようかな」と考えるのはとても賢い選択です。実際、LED化にはメリットがたくさんあります。
しかし、一方で「自分で交換して火事になったりしない?」「種類が多くてどれを買えばいいか分からない」という不安の声もよく耳にします。実は、丸型蛍光灯のLED交換は、「自分の家の器具の点灯方式」を正しく知ることが何より重要なのです。
この記事では、現場で数多くの照明交換を行ってきた私の経験に基づき、グロー式の丸型蛍光灯を安全に、そして失敗なくLEDへ交換するための手順と注意点を、プロの視点で徹底的に解説します。
記事のポイント
- グロー式の丸型蛍光灯は工事不要でLEDに交換できる条件
- 間違えやすい「点灯方式」の見分け方とリスク
- 交換の際に絶対に行うべき「グロー球」の処理
- 10年以上使った照明器具を使い続ける危険性と解決策
- 1. 丸型蛍光灯をLEDに交換する前のグローについての確認事項
- 1.1. LED化するメリットと電気代の節約効果
- 1.1.1. 電気代はどれくらい安くなる?
- 1.1.2. 冬場の「点きにくさ」からも解放
- 1.2. グロー式とラピッド式やインバーター式の見分け方
- 1.2.1. 【見分け方1】グロー球(点灯管)があるか探す
- 1.2.2. 【見分け方2】蛍光灯の型番を確認する
- 1.3. グロー球がない照明器具は工事不要で交換できますか?
- 1.3.1. なぜ「工事不要」が危険なのか?
- 1.4. パナソニック等の丸型蛍光灯のサイズと直管の違い
- 1.4.1. 口金の形状「G10q」に注意
- 1.5. 安定器が古い場合はバイパス工事か器具交換がおすすめ
- 1.5.1. 照明器具には「寿命」があります
- 1.6. 賃貸でも可能な丸型蛍光灯の外す方法と注意点
- 1.6.1. 原状回復のための保管
- 1.6.2. 引掛シーリングなら本体交換も簡単
- 2. 丸型蛍光灯をLEDに交換する手順とグロー取り外し時の注意点
- 2.1. グロー球を外してから新しいLEDを取り付ける方法
- 2.1.1. 交換手順ステップバイステップ
- 2.2. 調光機能付き器具にLEDはNG?危険性と注意点
- 2.3. 交換後に丸型蛍光灯がつかない時や点滅する原因
- 2.3.1. よくある原因トップ3
- 2.4. 故障や初期不良と接触不良や寿命を見極める
- 2.5. 交換後の丸型蛍光灯やグロー球の処分方法
- 2.5.1. 丸型蛍光灯(ガラス管)
- 2.5.2. グロー球とLEDランプ
- 2.6. まとめ:グロー式の丸型蛍光灯をLEDに交換して快適に
丸型蛍光灯をLEDに交換する前のグローについての確認事項
「よし、LEDを買ってこよう!」とお店に行く前に、まずはご自宅の照明器具をチェックしましょう。実は、すべての丸型蛍光灯がそのまま簡単にLEDにできるわけではありません。適合しないLEDを取り付けると、故障や事故の原因になります。
(参考:環形LED光源に交換する際のご注意(日本照明工業会 JLMA))
LED化するメリットと電気代の節約効果
わざわざLEDに交換する最大のメリット、それはやはり「圧倒的な省エネ効果」と「快適性」です。
電気代はどれくらい安くなる?
一般的な家庭のリビングでよく使われている「30形+32形」の丸型蛍光灯セットの場合、消費電力は約62W前後です。これをLEDランプに交換すると、消費電力は約25W〜30W程度にまで下がります。つまり、電気代を約50%〜60%もカットできるのです。
具体的な金額でシミュレーションしてみましょう。(※1日8時間点灯、1kWh単価31円で計算)
(参考:丸形LEDランプセット3032 商品詳細|LED丸形ランプ|LED照明|アイリスオーヤマ)
| 照明の種類 | 年間電気代(目安) | 10年間のコスト |
|---|---|---|
| 従来の丸型蛍光灯 | 約5,600円 | 約56,000円 |
| LEDランプ交換後 | 約2,500円 | 約25,000円 |
| 節約額 | 年間 約3,100円 | 約31,000円 お得! |
LEDランプ自体の購入費用(3,000円〜5,000円程度)はかかりますが、毎日使うお部屋であれば1〜2年で元が取れてしまい、そこからはずっとお得が続きます。
店舗などでのLED照明活用例として、『看板照明のLEDスポットライト新設工事(海老名市)』の記事もあわせてご覧ください。

冬場の「点きにくさ」からも解放
コストだけでなく、使い勝手も大きく向上します。
- 瞬時に点灯
スイッチを入れた瞬間にパッと100%の明るさになります。冬の寒い朝、蛍光灯が「ジジジ...」といってなかなか点かないストレスがなくなります。 - 虫が寄りにくい
LEDは虫が好む紫外線(UV)をほとんど出しません。夏場、カバーの中に虫の死骸が溜まるあのお悩みも軽減されますよ。
グロー式とラピッド式やインバーター式の見分け方

「自分の家の蛍光灯がLEDにできるか」を決めるのが、器具の「点灯方式」です。主に以下の3つのタイプがあり、工事不要のLEDランプ(既存器具のまま点灯させるタイプ)はグロースターター式向けが中心です。
ラピッドスタート式・インバーター式は器具とLEDの組み合わせによっては事故につながるおそれがあるため、原則として電気工事士によるバイパス工事(直結工事)、または器具ごとLED照明へ交換を検討してください。
【見分け方1】グロー球(点灯管)があるか探す
一番確実で簡単な方法は、器具の中に「グロー球(点灯管)」という小さな部品があるかを探すことです。
- グロー球がある
「グロースターター式」です。工事不要でLEDに交換可能です(※グロー球を外す作業が必要です)。 - グロー球がない
ラピッドスタート式・インバーター式(電子点灯)などの可能性があります。器具の銘板やランプ交換ラベルで点灯方式を確認し、工事不要タイプのLEDが適合するかはメーカーの適合表を必ず確認してください。適合が不明な場合は、バイパス工事または器具交換が安全です。
グロー球は、親指くらいの大きさの筒状の部品で、豆電球のような形や白いプラスチックの円筒形をしています。型番は「FG-1E」や「FG-4P」などが一般的です。

【見分け方2】蛍光灯の型番を確認する
現在付いている蛍光ランプの印字を見てください。型番の頭文字(FL/FLR/FHF、丸型ならFCLなど)でおおよその目安は分かりますが、器具によって例外もあります。最終的には、器具の「銘板」や「ランプ交換ラベル」に書かれた使用ランプ・点灯方式を確認してください。
| 型番の始まり | 点灯方式 | LED交換の難易度 |
|---|---|---|
| FCL / FL... | グロースターター式 | 簡単・工事不要 (グロー球を外すだけ) |
| FLR... | ラピッドスタート式 | 工事が必要 (そのまま付けると故障のリスク) |
| FHF... | インバーター式 | 工事が必要 (そのまま付けると故障のリスク) |
グロー球がない照明器具は工事不要で交換できますか?
ここが最も注意していただきたいポイントです。「グロー球がない器具(ラピッド式・インバーター式)」に対して、ネット通販や量販店で売られている「工事不要」と書かれたLEDランプを取り付けることは、プロとしてお勧めできません。
なぜ「工事不要」が危険なのか?
「工事不要」タイプのLEDランプは、器具内部にある「安定器」という部品から流れる電気を、LED用に無理やり変換して点灯させる仕組みです。しかし、機器同士の相性(マッチング)が非常にシビアです。
(参考:Vol.475 4月22日号「照明器具のランプ交換による事故」(NITE))
もし相性が悪いと、以下のようなトラブルが発生します。
- 安定器の異常発熱
最悪の場合、発煙や火災につながります。 - 短寿命
せっかくのLEDが数ヶ月で切れてしまうことがあります。 - 電力ロス
古い安定器を使い続けるため、無駄な電力を消費します。
安全を最優先に考えるなら、グロー球がない器具の場合は、電気工事士による「直結工事(バイパス工事)」を行うか、照明器具自体を「LEDシーリングライト」に買い替えること(工事不要)をおすすめします。
器具交換のイメージが湧きやすいので、『浴室照明の器具交換事例(夜間対応)』も参考にしてみてください。

パナソニック等の丸型蛍光灯のサイズと直管の違い
交換用LEDを買う際は、サイズの確認も必須です。丸型蛍光灯には主に3つのサイズ規格があります。
- 30形(30W):直径約22.5cm
- 32形(32W):直径約30cm
- 40形(40W):直径約37cm
これらはJIS規格で決まっているため、パナソニック(Panasonic)、NEC(ホタルクス)、東芝などメーカーが違っても、サイズ(◯形)が合っていれば取り付け可能です。
口金の形状「G10q」に注意
丸型蛍光灯の接続端子は、4本のピンが出ているコネクター部分で、「G10q」という規格がほとんどです。しかし、古い器具や特殊な輸入品では異なる形状の場合があります。コネクターの形が同じかどうかも、購入前にチラッと見ておくと安心ですね。
安定器が古い場合はバイパス工事か器具交換がおすすめ

「グロー式だからLEDに交換できる!」と思った方、もう一つだけ確認してください。その照明器具、設置してから10年以上経っていませんか?
照明器具には「寿命」があります
照明器具は、外見がきれいでも内部の部品(特に安定器)は確実に劣化しています。一般社団法人日本照明工業会(JLMA)のガイドラインでは、照明器具の適正交換時期を「10年」と定めています。
外観に異常がなくても、内部の劣化は進行しています。設置して10年を経過した照明器具は、交換(リニューアル)をおすすめします。
(参考:ご存知ですか?照明器具にも耐用の限度があります(10年が適正交換時期)|日本照明工業会(JLMA))
安定器が劣化している状態でLEDランプだけを新品にしても、大元の安定器が壊れれば点灯しなくなります。
また、発煙・発火のリスクも残ります。「10年以上」が経過している場合は、ランプ交換ではなく、器具ごと新しい「LEDシーリングライト」に交換するのが、最も安全で、かつ長期的にはコストパフォーマンスも良くなります。
本体交換後の「点滅・勝手に消える」トラブルの原因もあるので、『LEDシーリングライトが点いたり消えたりする原因と直し方』もあわせてチェックしておくと安心です。
賃貸でも可能な丸型蛍光灯の外す方法と注意点

賃貸物件にお住まいで、「勝手に器具を変えると退去時に困る」というお悩みもよく伺います。(参考:住宅:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(再改訂版)のダウンロード - 国土交通省)
原状回復のための保管
一番シンプルなのは「ランプ交換」です。元々付いていた丸型蛍光灯とグロー球は、捨てずに新聞紙などで包んでクローゼットの奥にしまっておきましょう。退去時に元の状態に戻せば、全く問題ありません。
引掛シーリングなら本体交換も簡単
もし天井に「引掛シーリング(カチッと回して付ける配線器具)」が付いているタイプなら、器具ごとの交換も実は簡単です。
元の器具を丁寧に取り外して保管し、新しいLEDシーリングライトを取り付ければOK。退去時はまた元に戻すだけです。これなら、最新の調光機能付きのリモコン操作ができる照明生活を楽しめますよ。
壁スイッチとリモコンの使い分けで迷ったら、『シーリングライトの壁スイッチとリモコン併用の疑問解決』も参考になります。
丸型蛍光灯をLEDに交換する手順とグロー取り外し時の注意点
種類と安全性の確認ができたら、いよいよ交換作業の実践編です。手順を間違えると一瞬でLEDが壊れることもあるので、一つひとつ確認しながら進めてください。
グロー球を外してから新しいLEDを取り付ける方法
合言葉は「まずはグロー球を外す!」です。これを徹底してください。
「ブレーカーが頻繁に落ちる」「分電盤が古くて心配」という場合は、『頻繁にブレーカーが落ちる原因と分電盤交換の事例』の記事も参考になります。
交換手順ステップバイステップ
- 電源オフ
必ず壁のスイッチを切り、感電を防ぎます。可能ならブレーカーを落とすと完璧です。 - 【最重要】グロー球の取り外し
ここが最大のポイントです。古いグロー球を反時計回りに回して取り外します。LEDを取り付ける前に必ず行ってください。 - 古い蛍光灯の取り外し
コネクターを引き抜き、金具(バネ)から古い蛍光管を外します。 - 新しいLEDランプの取り付け
LEDランプを金具に固定します。多くのLEDは発光面の角度を調整できるので、真下を向くようにセットします。 - コネクター接続
LEDランプのコネクターを、器具本体のソケットに奥まで確実に差し込みます。 - 点灯確認
カバーを付ける前にスイッチを入れて確認します。無事に点けば成功です!
取り外したグロー球は、LEDを使っている間は基本的に再使用しません。「予備かな?」と勘違いして戻してしまうと、点灯不良や点滅、故障の原因になることがあります。
誤使用を防ぐためにテープを巻くなどして分かるように保管するか、処分してください。

調光機能付き器具にLEDはNG?危険性と注意点
壁のスイッチが、ダイヤル式やスライド式で「部屋の明るさを調整できる(調光機能)」スイッチになっている場合は要注意です。
(参考:非調光タイプのLED照明を調光用スイッチに接続した場合の注意(パナソニックFAQ))
工事不要の丸型LEDランプは、調光スイッチ(調光器)に非対応の製品が多いです。非対応の組み合わせでは、「点滅」「不点灯」「異音」「故障」などのトラブルが起きやすくなります。
調光スイッチがあるお部屋は、必ず「調光器対応」と明記された製品を選び、さらに調光器との適合(メーカーの確認表)も確認してください。
非対応の場合は、調光スイッチを通常のスイッチへ交換する工事(電気工事士の資格が必要)を検討しましょう。
交換後に丸型蛍光灯がつかない時や点滅する原因

「手順通りやったはずなのに点かない!」というトラブル。慌てずに以下のポイントをチェックしてください。
切り分けの基本はこの記事でも解説しているので、『蛍光灯を取り替えてもつかない原因と対処法』も確認してみてください。
よくある原因トップ3
- 1. グロー球の外し忘れ(または誤装着)
よくある原因です。グロー球が付いたままだと、LEDが点灯しない・点滅するなど正常に動作しないことがあります。 - 2. コネクターの抜け・逆接続
コネクターが奥まで刺さっているか確認してください。また、無理やり逆向きに挿していないかもチェックです。 - 3. 器具(安定器)の寿命
グロー球も外し、接続も正しいのに点かない場合は、照明器具側の寿命です。残念ながらランプ交換では直りませんので、器具の買い替えが必要です。
故障や初期不良と接触不良や寿命を見極める
「LEDが悪いのか、器具が悪いのか分からない」という時は、「元の蛍光灯に戻してみる」のが一番の診断方法です。
- 元の蛍光灯に戻して点く場合
器具は生きています。LEDランプの初期不良か、相性問題の可能性があります。 - 元の蛍光灯に戻しても点かない場合
照明器具自体が故障(寿命)しています。新しい器具への買い替えが必要です。
交換後の丸型蛍光灯やグロー球の処分方法
最後に、交換して不要になったゴミの処分についてです。ルールを守って正しく捨てましょう。
丸型蛍光灯(ガラス管)
蛍光灯には微量の「水銀」が含まれています。そのため、多くの自治体では「燃えないゴミ」ではなく、「有害ごみ」「資源ごみ」などの特別な区分で回収しています。割ってしまうと水銀が飛散するので、購入時の箱などに入れて、割らずに出しましょう。
(参考:市町村等における水銀使用廃製品の回収事例集 第2版(分別区分の例)|環境省)
グロー球とLEDランプ
グロー球は一般的に「不燃ごみ(燃えないごみ)」や「金属ごみ」です。LEDランプ(将来捨てる時)は、基板が入った電子機器なので「不燃ごみ」や「小型家電」として扱われることが多いですが、水銀は含まれていません。

まとめ:グロー式の丸型蛍光灯をLEDに交換して快適に
丸型蛍光灯をLEDに交換することで、お部屋がパッと明るくなり、毎月の電気代も安くなります。グロー式であれば、「グロー球を外す」という一点さえ守れば、ご自身でも安全に交換可能です。
ただし、設置から10年以上経過している古い器具の場合は、無理にランプ交換をせず、「LEDシーリングライトへの本体交換」もぜひ検討してみてください。安全面でも機能面でも、最新の器具に変えるメリットは非常に大きいです。
電気のことはちょっと不安だな、自宅の器具がどれか分からないな、という時は、無理をせずお近くの電気工事店や専門家にご相談くださいね。安全第一で、明るく快適なエコライフを始めましょう!
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