コンセントが欲しいところにない悩みに!増設工事とDIYの注意点を解説

コンセント不足をスッキリ解決!安全で快適な電気生活のガイド

こんにちは。横浜市を拠点に活動しております、横浜電気工事レスキューの主任電気工事士「天谷(あまたに)富士夫」です。

「ベッドでスマホを充電したいのに、コンセントが枕元からあと少しだけ遠い……」「キッチンに新しいコーヒーメーカーを置きたいけれど、もう差し込み口がいっぱい!」「テレビの裏が配線だらけで、どれが何のコードか分からない……」

こうしたコンセントにまつわるお悩み、実は私たちプロのもとにも毎日たくさんのご相談が寄せられる「暮らしの“あるある”」なんです。

特に賃貸物件にお住まいだと、壁に勝手に穴を開けるわけにもいかず、おしゃれなデザインの延長コードや便利な配線隠しグッズを駆使して、なんとかやりくりしている方も多いのではないでしょうか。

しかし、いざ「コンセントを増やしたい」と思っても、壁の内側に触れる作業には感電や火災のリスクが伴います。法律上、コンセントの増設や交換は、原則として「電気工事士」の資格が必要な作業です。

一部、法律上「軽微な作業」としてDIYが認められている範囲もありますが、判断を誤ると重大な事故に繋がりかねません。

とはいえ、専門業者に頼むとなると「一体いくらかかるんだろう?」と費用が気になって、つい後回しにしてしまいますよね。

実際、リフォーム後に「あの時、もっとコンセントを計画しておけばよかった……」と後悔されるお客様も少なくありません。

この記事では、そんなコンセントに関する日常の「ちょっと困った」から「ずっと悩んでいる」ことまで、私たち電気工事のプロフェッショナルの視点から、スッキリ解決するための具体的な方法を、一つひとつ丁寧に、そして分かりやすく解説していきますね。

この記事を読み終える頃には、あなたのお悩みにぴったりの解決策がきっと見つかるはずです。それでは、一緒に見ていきましょう。

記事のポイント

  • 工事不要で今すぐできる応急処置と安全に使うための注意点
  • 電気工事士に依頼するコンセント増設の種類とリアルな費用相場
  • DIY可能な作業範囲と資格が必要な電気工事の明確な境界線
  • 新築やリフォームで後悔しないための場所別コンセント計画の秘訣

コンセントが欲しいところにない悩みの応急処置

まずは「今すぐ、この不便をなんとかしたい!」という切実な声にお応えするために、電気工事を伴わない手軽な応急処置の方法からご紹介します。

これらの方法は非常に便利ですが、手軽だからこそ知っておかなければならない安全上の注意点も存在します。快適さと安全はセットですから、そこはしっかりと押さえておきましょうね。

賃貸でもOK!おしゃれな延長コードと配線隠し

「延長コード」と聞くと、オフィスにあるような白くて無機質なものを思い浮かべるかもしれませんね。でも、最近の延長コードは驚くほど進化しているんです。

インテリアショップや家電量販店を覗いてみると、お部屋の雰囲気を壊さない、むしろ向上させてくれるようなおしゃれな製品がたくさん見つかりますよ。

例えば、ナチュラルな雰囲気のお部屋には木目調のデザイン、モダンなインテリアにはマットな質感のブラックやグレー、子供部屋にはポップなカラーのものなど、選択肢は実に豊富です。

また、壁にピタッと沿わせられるように設計された薄型のタイプや、コード自体がファブリック素材で覆われたものなど、デザイン性と機能性を両立した製品も人気を集めています。

そして、延長コードを使うと必ずついて回るのが「配線のごちゃごちゃ問題」ですよね。これを解決してくれるのが、配線隠し(ケーブルボックス)というアイテムです。

複数のACアダプターが接続された電源タップを、まるごとボックスの中に収納してしまうことで、見た目が劇的にスッキリします。

それだけでなく、プラグやコンセントの隙間にホコリが溜まるのを防いでくれるので、火災原因の一つである「トラッキング現象」を予防する効果も期待できるんです。まさに一石二鳥の便利アイテムと言えるでしょう。

薄いフラットコードやタワー型電源タップの活用

応急処置で役立つ便利なアイテムを、もう少し具体的にご紹介しますね。用途に合わせて選ぶことで、快適さがぐっと変わってきますよ。

薄型フラットコード

「あともう少しだけ、あそこに電源があれば…」という時に大活躍するのが、シートのように薄い形状をした延長コード、通称「フラットコード」です。

その最大のメリットは、なんといっても薄さ。カーペットやラグの下、ソファやベッドといった大きな家具の下、さらにはドアのわずかな隙間にも配線を通すことが可能です。

これにより、家具のレイアウトを大きく変更することなく、これまで諦めていた場所までスマートに電源を引っ張ってくることができます。

ただし、便利な反面、注意点もあります。それは物理的なダメージに比較的弱いということです。

特に、人が頻繁に歩く場所や、椅子のキャスターが通るような場所に設置すると、繰り返し踏みつけられることで内部の電線が断線してしまう危険性があります。

断線は発熱やショートの原因にもなりかねないので、設置場所は慎重に選ぶのがポイントですね。

タワー型電源タップ

パソコンや周辺機器が集中するデスク周り、あるいはテレビ、レコーダー、ゲーム機などが集まるリビングのテレビボード周り。

こういった多くの電子機器を接続したい場所では、タワー型の電源タップがその真価を発揮します。

従来の横長の電源タップだと、大きなACアダプター同士が隣の差し込み口に干渉してしまい、「差し込み口は余っているのに挿せない…」というプチストレスが起こりがちでした。

その点、タワー型はコンセントが各面に縦方向に配置されているため、大きなアダプターでも互いにぶつかることなく、スムーズに接続できます。

さらに、最近のモデルの多くはUSBポートも標準装備しており、スマートフォンやタブレット、ワイヤレスイヤホンなどを直接充電できるのも嬉しいポイント。

USB PD(Power Delivery)規格に対応した急速充電ポートを備えたものを選べば、充電時間も短縮できて、デスク周りがさらに快適になりますよ。

ケーブルボックスとモールで見た目をスッキリ

デザイン延長コード、ケーブルボックス、配線モールの使用前後の比較写真
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

延長コードを壁に沿って這わせると、どうしても生活感が出てしまう…と感じる方もいらっしゃるでしょう。そんな時に試していただきたいのが、配線モール(ケーブルカバー)の活用です。

配線モールは、コードを中に収納して隠すためのカバーで、多くはプラスチック製です。裏面に付いている両面テープで壁や床に手軽に貼り付けることができ、誰でも簡単に設置できます。

壁紙の色に合わせて白やベージュ、木目調など、さまざまなカラーやデザインが選べるので、お部屋のインテリアに自然に溶け込ませることが可能です。

壁の角に使えるL字型のパーツや、途中で分岐させるためのパーツなども用意されているので、これらを組み合わせることで、まるでプロが施工したかのような美しい仕上がりを目指せます。

先ほどご紹介したケーブルボックスと配線モールを組み合わせれば、配線整理はほぼ完璧です。

電源タップ周りのごちゃつきをケーブルボックスで隠し、そこから伸びる一本のコードを配線モールで壁際や床の隅に隠す。

この一手間で、散らかっていた配線が驚くほど整理され、見た目が美しくなるだけでなく、床の掃除が格段にしやすくなるというメリットもあります。

賃貸物件でも、壁紙を傷つけにくいタイプの両面テープを選べば、原状回復も比較的容易なので、ぜひ試してみてください。

なお、賃貸物件で本格的な増設工事を検討される場合の許可取りや交渉については、『賃貸でコンセント増設は可能?許可や費用相場をプロが解説』の記事もぜひ参考にしてみてください。

ポータブル電源やスマートプラグという選択肢

タワー型タップ、フラットコード、ポータブル電源、スマートプラグの紹介写真
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

延長コードとは少し違ったアプローチで、「コンセントがない」という悩みを解決する方法もあります。選択肢として知っておくと、暮らしの自由度がさらに広がるかもしれません。

ポータブル電源と聞くと、キャンプや車中泊といったアウトドアでの利用をイメージする方が多いかもしれませんが、実は家庭内でも非常に頼りになる存在です。

これは、簡単に言えば「持ち運べる大容量バッテリー」のこと。あらかじめ家庭のコンセントで充電しておけば、電源がない場所でもさまざまな家電製品を動かすことができます。

例えば、ベランダや庭でDIYをする時に電動工具を使ったり、気分を変えてリビングの真ん中でアイロンがけをしたり、コンセントの位置を気にせずに部屋の模様替えをしたりと、使い方は無限大です。

もちろん、停電や災害時には非常用電源として家族の安心を守ってくれる、心強い味方にもなりますね。

もう一つがスマートプラグです。これは、既存のコンセントと家電製品の間に挟むように接続するだけで、その家電をスマートフォンからコントロールできるようにする画期的なアイテムです。

直接的にコンセントの数を増やすわけではありませんが、「コンセント周りの利便性」を劇的に向上させてくれます。

「あそこの間接照明、ソファから立ち上がらずに消したいな」「外出先から、帰宅時間に合わせて加湿器のスイッチを入れたい」「電気の消し忘れが心配…」といった願いを、スマホ一つで叶えてくれます。

タイマー機能を使えば、決まった時間に照明を点灯・消灯させて防犯対策に役立てることも可能です。

タコ足配線の火事リスクとトラッキング現象

さて、ここからは応急処置をする上で最も重要な、安全に関するお話です。

延長コードや電源タップを使った「タコ足配線」は、差し込み口を手軽に増やせるため非常に便利ですが、その使い方を誤ると、火災という最悪の事態を招く危険性をはらんでいます。

タコ足配線の主な危険性

タコ足配線に伴う危険は、主に二つあります。

定格容量オーバーによる過熱・発火

一つ目の危険は、電源タップや延長コードが安全に使える電力の許容量(定格電力)を超えてしまうことです。多くの電気製品を同時に使用することで、コードに想定以上の電流が流れ、異常な熱を帯び始めます。

この熱によってコードのビニール被覆が溶け、中の電線がショート(短絡)し、火花が散って周りの可燃物に燃え移る、という火災のケースは後を絶ちません。

トラッキング現象による発火
コンセントの隙間に溜まったホコリと湿気が原因で放電・発火する仕組みの図解

二つ目の、そして非常に恐ろしいのが「トラッキング現象」です。

これは、コンセントと電源プラグの隙間に長年蓄積したホコリが、空気中の湿気を吸収することによって電気を通しやすい状態になり、プラグの刃の間で微弱な放電(スパーク)が繰り返される現象です。

この放電によってやがてプラグの樹脂部分に電気が流れる道(トラック)が形成され、最終的に発火に至ります。

(出典:東京消防庁 6.コンセントの掃除を心掛けましょう。 閲覧日:2026年2月17日)

特に、冷蔵庫や洗濯機、テレビの裏など、家具の陰に隠れていて普段なかなか掃除をしない場所のコンセントは、このトラッキング現象のリスクが非常に高いと言えるでしょう。

(出典:国民生活センター 配線器具 その使い方、間違っていませんか?正しく使って安全に 閲覧日:2026年2月17日)

火災を防ぐ最も簡単で効果的な対策は、定期的にコンセント周りをチェックし、乾いた布などでホコリをきれいに取り除くことです。

年に一度の大掃除の時だけでなく、季節の変わり目など、定期的な点検をぜひ習慣にしてください。ご家族の安全を守るために、とても大切なことです。

定格電力1500W超えに注意!安全な使い方

壁のコンセントから複数の家電に分岐し、合計電力が1500Wを超えて「OVERLOAD」となっている図解

日本の一般的な家庭用コンセントは15A・100Vで設計されているものが多く、計算上の目安として15A×100V=1500Wが一つのポイントになります。

なお、2口コンセントでも配線の取り方や回路の分け方は住宅ごとに異なるため、使用中にブレーカーが落ちる・プラグやコードが熱いなどの症状がある場合は、同時使用を減らし、必要に応じて電気工事店に点検を依頼してください。

覚えておいていただきたいのは、延長コードや電源タップを介して複数の家電を使う場合も、その大元となる壁のコンセントの上限は変わらず1500Wだということです。

(出典:NITE(製品評価技術基盤機構) 製品の安全な使い方(テーブルタップ/たこ足配線・トラッキング現象など) 閲覧日:2026年2月17日)

知っておきたい!消費電力の大きい家電の例

電子レンジやドライヤーなど、1000Wを超える家電の消費電力バーチャート

「1500W」と言われても、ピンとこないかもしれませんね。以下に、特に消費電力が大きい家電製品の目安をまとめました。ご自宅の家電と見比べてみてください。

家電製品消費電力(目安)備考
電子レンジ・オーブンレンジ1300W 〜 1500W温め機能だけでも非常に大きい電力を使います。
ドライヤー1200W 〜 1500W温風(強)で使用すると一気に電力を消費します。
電気ケトル・電気ポット1000W 〜 1300Wお湯を沸かす瞬間が電力のピークです。
IHクッキングヒーター(卓上)1000W 〜 1400W高火力で使う際は注意が必要です。
オーブントースター1000W 〜 1300W短時間ですが、消費電力は大きめです。
アイロン1200W 〜 1400W特にスチーム機能を使うと電力が大きくなります。
食器洗い乾燥機1100W 〜 1300Wヒーターで温水を作ったり乾燥させたりする際に電力を多く使います。
エアコン600W 〜 2000W以上冷房・暖房の運転開始時に最も電力を消費します。
Information

これらの数値はあくまで一般的な目安です。正確な消費電力は、必ずご使用の製品の取扱説明書や本体の表示でご確認ください。

この表を見ていただくと分かる通り、これらの家電を一つの電源タップで同時に使うことは、極めて危険です。

例えば、朝の忙しい時間帯に、「電子レンジで朝食を温めながら、電気ケトルでお湯を沸かす」という使い方を一つの電源タップで行うと、合計で2500Wを超えてしまい、あっという間に1500Wの許容量をオーバーしてしまいます。

これが、ブレーカーが頻繁に落ちる原因であり、コードが異常に熱くなる原因、そして最悪の場合は火災へと繋がるのです。

熱を発生させる家電(キッチン家電や暖房器具など)は、消費電力が大きい傾向にあります。これらの製品は、安全のため、できるだけ壁のコンセントから直接、単独で使用することを強く推奨します。

コンセントが欲しいところにない問題の根本解決

延長コードを使った応急処置は手軽で便利ですが、床を這うコードがどうしても気になったり、接続する家電が増えるたびに「これってタコ足配線になってないかな?」と不安になったりすることもありますよね。

見た目の美しさ、そして何よりも長期的な安全性を考えると、やはり最も確実なのは「コンセントそのものを増設する」という根本的な解決策になります。

ここからは、私たち電気工事士が行う専門的な工事の世界を、できるだけ分かりやすく解説していきますね。

増設の費用相場と隠蔽配線の知識

プレート交換などはOKだが、壁内部の配線やコンセント本体の交換は資格が必要であることの対照図

コンセントの増設工事には、お客様の要望や建物の構造に合わせて、大きく分けて2つの施工方法があります。それぞれの特徴と、気になる費用について見ていきましょう。

1. 露出配線

露出配線は、既存のコンセントの内部から電気配線を分岐させ、壁や天井の表面に配線を這わせて新しいコンセントを取り付ける方法です。

配線がむき出しにならないよう、通常は「モール」と呼ばれる樹脂製のカバーで保護します。この方法の最大のメリットは、壁の中に手を入れる大掛かりな作業が不要なため、比較的安価で、工事時間も短く済む点です。

半日もかからずに完了することがほとんどですね。「見た目が少し気になるかも…」という方もいらっしゃいますが、最近は壁紙の色に合わせたモールも多く、それほど目立たずに仕上げることも可能ですよ。

2. 隠蔽配線

隠蔽配線は、その名の通り、電気配線を壁の中や天井裏、床下といった、目に見えない空間に通してコンセントを増設する方法です。

仕上がりは壁にコンセントのプレートが付くだけなので、見た目が非常にスッキリとして美しいのが最大の特長です。まるで最初からそこにあったかのように自然に仕上がります。

新築やリフォームのタイミングで、壁の内部が露出している状態で行うのが最も効率的ですが、既存の住宅でも、壁の構造や材質によっては施工が可能です。

ただし、壁に配線を通すための穴を開けたり、点検口から天井裏に入って作業したりする必要があるため、露出配線に比べて費用や工事時間は多くかかる傾向にあります。

増設工事の費用相場

費用は、配線の方法、配線の距離、壁の材質、専用回路の要不要など、現場の状況によって大きく変動しますが、一般的な目安として参考にしてください。

工事内容費用相場(1箇所あたり)工事時間の目安主な特徴
露出配線での増設15,000円 〜 30,000円程度1時間 〜 2時間壁の表面にモールで配線。安価で短時間。
隠蔽配線での増設20,000円 〜 50,000円程度2時間 〜 4時間壁の中に配線を通す。見た目がスッキリする。
専用回路の増設30,000円 〜 80,000円程度3時間 〜 半日分電盤から直接配線。エアコン等に必要。

※上記はあくまで一般的な目安料金です。ブレーカーの空き状況や建物の構造により変動します。正確な費用は、必ず専門業者による現場調査の上でのお見積もりでご確認ください。

電気工事士に頼む専用回路のメリットとは

一般回路の渋滞した道路と、専用回路の空いている専用レーンを車に例えた比較図

先ほどの「定格電力1500W」の話でも触れましたが、エアコンや電子レンジ、IHクッキングヒーター、食洗機、浴室乾燥機といった、特に消費電力が大きい家電製品には「専用回路」でコンセントを設けることを、私たちは強く推奨しています。

専用回路とは、ご家庭の電気の司令塔である「分電盤」に設置された特定のブレーカーから、他のどのコンセントとも電気を共有することなく、その家電のためだけに独立して引かれた配線のことです。いわば「専用レーン」のようなものですね。

この専用回路を設けることには、大きなメリットがあります。最大のメリットは、大きな電力を必要とする家電を、他の家電製品の影響を受けずに安定して使用できることです。

例えば、専用回路でないコンセントでエアコンを使っていると、同じ回路に繋がっているドライヤーや電子レンジを使った瞬間に、合計の電力がブレーカーの許容量を超えてしまい、家の一部が停電してしまう…といったトラブルが起こりがちです。専用回路であれば、その心配がありません。

特にキッチンは、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、電気ケトルなど、高出力の家電が密集するエリアです。

将来的に新しい調理家電が増える可能性も十分に考えられます。リフォームなどの機会があれば、少し多めに専用回路をいくつか用意しておくと、後々「コンセントが足りなくて新しい家電が置けない!」といった悩みから解放されます。

分電盤の状況によっては、交換や改修が必要になる場合もありますので、気になる方は『分電盤の取り替え費用はいくら?相場や寿命と安く抑えるコツ』もぜひ参考にしてみてください。

また、実際の施工事例として『容量不足・老朽化に対応した分電盤交換の施工事例』をご覧ください。

DIYに資格は必要?どこまで自分でできるか

プレート交換などはOKだが、壁内部の配線やコンセント本体の交換は資格が必要であることの対照図

最近はDIYブームで、ご自身で家のメンテナンスをされる方も増えました。その流れで「コンセントの増設くらいなら、自分でできるんじゃないか?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、これだけははっきりとお伝えさせてください。その考えは非常に危険ですので、絶対にやめてください。

コンセントの増設や交換、照明のスイッチの取り替えなど、壁の中の配線を直接触る作業は、「電気工事士法」という法律によって、「第二種電気工事士」以上の国家資格を持つ者でなければ行ってはならないと厳しく定められています。

これは、無資格者による不適切な工事が、感電や漏電、そして火災といった重大な事故に直結する可能性が極めて高いからです。(出典:経済産業省 電気工事の安全 閲覧日:2026年2月17日)

無資格での電気工事が招く深刻なリスク

  • 感電事故
    作業中に誤って通電している電線に触れてしまえば、重傷を負ったり、最悪の場合は命を落とす危険性があります。
  • 火災の発生
    配線の接続が不完全だったり、間違った太さの電線を使ったりすると、接続部分が異常発熱して発火し、火災の原因となります。こうした火災は壁の中で発生することも多く、発見が遅れがちです。
  • 保険が適用されない可能性
    万が一、施工不良が原因で火災などの事故が発生した場合、保険の取り扱いは契約内容や約款、事故状況の調査結果によって判断されます。思わぬ自己負担につながるリスクを避けるためにも、配線に関わる作業は専門業者へ依頼するのが安心です。
  • 法的責任
    無資格で電気工事を行うことは法律違反であり、罰則の対象となります。

無資格でできるDIYの範囲

電気工事士の資格がなくても安全に行えるDIY作業は、実はごく一部に限られています。

具体的には、天井に「引掛シーリング」という接続器が付いている場所での照明器具の取り付けや交換、電池で動くタイプのインターホンの設置、そしてコンセントカバーのプレート(プラスチックの化粧板)を交換する程度です。

その内側にある、電線が接続されている金属部分に触れる作業は、すべて資格が必要な「電気工事」に該当します。

皆様の安全と、大切なご自宅を守るためにも、コンセント周りの工事は必ず私たちのような国の認可を受けた専門家にお任せください。

キッチンやテレビ裏へ最適配置

いざコンセントを増設しようと思っても、「いったい、どこに、どれくらいの数のコンセントを付ければいいんだろう?」と悩んでしまうのは当然のことです。

ここでは、現場でお客様から特にご相談が多い「キッチン」と「テレビ裏」について、最適な配置のポイントをご紹介しますね。

キッチン

キッチンは家の中でも特に多くの電化製品が集まる場所。計画段階での少しの工夫が、日々の調理の快適さを大きく左右します。

  • 常設家電用
    冷蔵庫や電子レンジ(オーブンレンジ)には、それぞれ専用回路のコンセントを用意するのが基本です。設置場所の背面に、他のものと干渉しない高さに計画しましょう。
  • 調理カウンター上
    調理台の近くには、2〜3口のコンセントがあると非常に便利です。ミキサーやフードプロセッサー、コーヒーメーカーなど、使う時だけ取り出す調理家電のために重宝します。水濡れのリスクを考慮し、少し高めの位置に設置するのがおすすめです。
  • カップボード・カウンター周辺
    炊飯器、電気ポット、トースターなど、常時置いておく家電のためのコンセントも忘れずに。それぞれの配置を考え、最適な数と位置を決めましょう。蒸気が出る家電のために、少し高めの位置に設置すると結露対策にもなります。
  • その他
    ダイニングテーブルの近くに床用コンセント(フロアコンセント)があると、ホットプレートを使ったり、パソコン作業をしたりするのに便利です。また、パントリー(食品庫)の中にもコンセントを一つ設けておくと、充電式の掃除機を充電するのに役立ちますよ。

テレビ裏

テレビ本体で隠れる位置に設置されたマルチメディアコンセントの図解

テレビ周りもまた、機器が集中し配線が複雑になりがちな場所です。計画的に配置することで、見た目も使い勝手も格段に向上します。

  • コンセントの数
    テレビ、ブルーレイレコーダー、ゲーム機、サウンドバーやスピーカー、インターネットのルーターやONU(光回線終端装置)など、接続する機器の数を具体的にリストアップしてみましょう。最低でも4〜6口、将来的に機器が増えることを見越して、8口程度あると安心感があります。
  • 設置する高さ
    テレビをテレビボードに置く場合は、テレビ本体で隠れる高さにコンセントを設置すると、正面から配線が見えずスッキリします。壁掛けテレビにする場合は、テレビを取り付ける金具と干渉しない位置に、専用のコンセントボックスを設けるのが一般的です。
  • 複合ポートの活用
    電源コンセントだけでなく、テレビアンテナ端子、LANケーブルの差し込み口(情報コンセント)も同じプレート上にまとめておくと、配線が一箇所に集約されて非常にスマートです。新築やリフォームの際にはぜひ検討してみてください。

新築やリフォームで後悔しないための計画

間取り図上で掃除機の動線やスマホ充電位置を検討しているイラスト

これから家を新築されたり、大規模なリフォームを計画されている方は、コンセント計画で後悔しないための、またとないチャンスの真っ只中にいらっしゃいます。

既存の住宅に後から増設するよりも、壁を作る段階で計画に盛り込む方が、はるかに自由度が高く、費用も抑えられます。

後悔しないための最も重要なポイントは、「図面の上で、実際の生活をできる限り具体的にシミュレーションすること」です。

頭の中だけで考えるのではなく、ぜひ図面を広げて、家族と一緒に一日を追体験してみてください。

  • 朝、目が覚めたらまずどこでスマホを手に取るか?ベッドサイドに充電用のUSB付きコンセントは必要か?
  • 掃除機はどこに収納して、どのコンセントから電源を取って掃除を始めるか?コードレス掃除機の充電ステーションはどこに置く?
  • リビングのソファでくつろぎながら、ノートパソコンを使ったり、スマホを充電したりしたくならないか?
  • 扇風機や加湿器、電気ヒーターといった季節家電は、シーズンになったらどこに置くだろうか?
  • 今は何もないスペースだけど、将来的に子供の学習デスクや、自分の趣味の作業台を置くかもしれない場所はないか?
  • 玄関には、電動自転車のバッテリー充電や、防犯カメラ用の電源が必要にならないか?

このように、具体的なアクションや将来の可能性を一つひとつ思い描いていくと、「あ、ここにもコンセントがあった方が絶対に便利だな」という場所が次々と見えてくるはずです。

設計段階では「ちょっと多すぎるかな?」と感じるくらい計画しておくのが、実際に住み始めてから「付けておいて本当に良かった!」と思える、後悔しないための最大のコツかもしれません。

コンセントが欲しいところにない悩みの最適解

ここまで、今すぐできる応急処置から、プロによる本格的な増設工事、そして未来のための計画まで、コンセントの悩みを解決するためのさまざまな方法をお話ししてきました。

情報がたくさんありましたので、最後にあなたの状況に合わせた最適解をまとめてみましょう。

状況別の最適解はこれ!

賃貸住宅にお住まいの方や、まずは手軽に対処したい場合

デザイン性の高い延長コードや機能的な電源タップ、そして配線隠しグッズを上手に活用するのがベストな選択です。

ただし、安全が最優先。合計1500Wの定格電力を絶対に超えないこと、そして定期的なホコリの掃除を常に意識してくださいね。

持ち家にお住まいで、見た目や安全性を根本から改善したい場合

思い切って、私たちのようなプロの電気工事士にコンセントの増設工事を依頼するのが、長期的に見て最も満足度の高い解決策です。

特に、消費電力の大きい家電をよく使うキッチンやリビングには、安全の要である「専用回路」の増設を積極的に検討しましょう。

新築・リフォームを控えている幸運な方

これからの新しい暮らしを具体的にシミュレーションし、建築士や工務店の担当者さんと密に相談しながら、「少し多め」を意識してコンセントを計画することが、将来にわたる快適な生活への最高の投資となります。

横浜・川崎・東京都南部エリアで業者をお探しの方へ

コンセントの不足や配置の不便さは、日々の暮らしにおける小さなストレスとして、知らず知らずのうちに積み重なっていくものです。

「延長コードでごちゃごちゃしているけれど、まあ何とかなっているし…」と見て見ぬふりをしているその場所も、プロの手でスッキリさせることで、想像以上に快適で安全な空間に生まれ変わるかもしれません。

もしあなたがコンセントのことで少しでもお悩みなら、ぜひ一度、私たち横浜電気工事レスキューにご相談ください。

お客様一人ひとりの暮らしのスタイルや建物の状況に合わせた、最適なプランをご提案させていただきます。

安全で快適な電気のある暮らしを、一緒に作っていきましょう。