頻繁にブレーカーが落ちるお悩みを解決!分電盤の重要性〜海老名市の飲食店様の電気工事例〜

頻繁なブレーカー落ちは危険信号?海老名市にある居酒屋さんでの事例

「営業中に何度もブレーカーが落ちて困る」

今回は、神奈川県海老名市東柏ケ谷で居酒屋を営むお客様から、この様な切実なご相談を頂きました。お客様のお店では、特に忙しい時間帯(20時~22時くらい)になると頻繁にブレーカーが落ちてしまい、その度に調理が中断したり、店内の照明が消え全体停電となり、営業に大きな支障が出てお困りとの事でした。

ブレーカーが頻繁に落ちるという現象は、単に不便なだけでなく、電気設備に何らかの問題が隠れている可能性を示す重要なサインです。放置しておくと、漏電による感電事故や、最悪の場合、火災に繋がる危険性も否定出来ません。

そこで、弊社の熟練専門スタッフが早速お店に伺い、詳しい状況調査を実施致しました。まずは漏電の有無を確認しましたが、こちらには問題ありませんでした。次に分電盤を確認したところ、設置から15年ほど経過しており、内部の配線状況にも改善が必要な点が見受けられました。

特に、コンセントから複数の電気機器へ電力を供給する為に、いわゆる「たこ足配線」の様な形で無理に配線を分岐させている箇所があり、これがブレーカーが落ちる大きな原因の一つと考えられました。

飲食店では、厨房機器や空調、照明など、多くの電気機器を同時に使用する為、一般家庭よりも電力消費量が大きくなる傾向があります。

今回のお客様のケースも、現状の分電盤の小ブレーカー容量(一度に安全に使える電気の量・20A)に対して、実際の使用電力量が上回ってしまっている「容量オーバー」の状態が、ブレーカーが頻繁に落ちる主な原因であると判断致しました。

ブレーカーが落ちる主な原因と放置するリスクとは?

そもそも、なぜブレーカーは落ちるのでしょうか?

ブレーカーにはいくつかの種類がありますが、ご家庭や店舗でよく目にする分電盤の中にある小さなスイッチのようなブレーカー(安全ブレーカーまたは配線用遮断器、通称小ブレーカー)が落ちる主な原因は、大きく分けて以下の2つです。

  1. 電気の使いすぎ(容量オーバー):契約している電気容量や、各回路(コンセントや照明などのグループ)が安全に流せる電気の量を超えて電気を使用すると、安全の為にブレーカーが落ちて電気の流れを遮断します。電子レンジと電気ケトルとドライヤーを同時に使うとブレーカーが落ちる、といった経験がある方も多いのではないでしょうか。飲食店の様に多くの機器を使う場所では、特に注意が必要です。
  2. 漏電:電気回路や電気製品の故障、配線の劣化などによって電気が本来の通り道以外に漏れてしまう現象です。漏電が発生すると、感電や火災の危険性が非常に高い為、漏電ブレーカー(漏電遮断器)が作動して電気を遮断します。

今回の海老名市の居酒屋さんでは、調査の結果、漏電の症状は確認されませんでした。しかし、容量オーバーによる頻繁なブレーカー落ちは、決して軽視出来ません。

ブレーカーが落ちる度に営業が中断するだけでなく、無理な電力使用を続ける事は、配線の被覆が溶けたり電気機器及びブレーカーへの負担を増大させ、劣化を早める原因となります。

劣化した配線や機器は、漏電やショートを引き起こしやすくなり、結果的に火災などの重大な事故に繋がるリスクを高めてしまうのです。

また、設置から15年経過した分電盤も、交換を検討する時期に来ていました。分電盤も、電気機器と同じ部類であるので勿論寿命がありますので、古い分電盤は内部の見えない部品が劣化している可能性があります。

最新の分電盤に交換する事で、より安全性が高まり、将来的なトラブルを未然に防ぐ事にも繋がります。

安全と安心を取り戻す!分電盤交換による電気工事のメリット

調査結果を踏まえ、私達はお客様に分電盤交換のご提案致しました。具体的には、現在設置されている分電盤よりも小ブレーカー(回路数)の多い、新しい分電盤に取り替える電気工事です。これにより、以下の様なメリットが期待出来ます。

  1. 電力容量の増加と回路の細分化:小ブレーカーの数が多い分電盤に交換する事で、電気を使える総量を増やすと共に、各回路に接続するコンセントや機器を分散させる事が出来ます。これにより、特定の回路に負荷が集中するのを防ぎ、容量オーバーによるブレーカーが落ちる問題を根本的に解決出来ます。厨房機器用、客席用、空調用など、用途に応じて回路を分ける事で、万が一どこかの回路でトラブルが発生しても、他の回路への影響を最小限に抑える事が出来ます。
  2. 安全性の向上:新しい分電盤は、最新の安全基準に基づいて設計されています。特に、漏電発生時の感度や遮断性能が向上しており、万が一の漏電時にも迅速かつ確実に電気を遮断し、感電や火災のリスクを大幅に低減出来ます。また、古い配線や接続部分も電気工事の際に点検・整備する為、接触不良などによるトラブルも未然に防げます。今回採用したパナソニック製の分電盤(BQR810382)も、高い安全性と信頼性を備えた製品です。
  3. たこ足配線の解消と配線の整理:分電盤交換に合わせて、無理な分岐配線を見直し、適切な配線経路を確保します。これにより、見た目がすっきりするだけでなく、配線への負荷が軽減され、発熱やショートのリスクを減らす事が出来ます。安全で整理された配線は、将来的なメンテナンスもしやすくなります。
  4. 将来的な電力需要への備え:新しい厨房機器の導入や店舗改装など、将来的に電力使用量が増える可能性も考慮し、余裕を持った容量の分電盤を選定する事で、将来的な電気工事の手間やコストを抑える事が出来ます。

お客様にはこれらのメリットを丁寧にご説明し、安全な店舗運営の為には分電盤交換が最善の策である事をご理解頂きました。

分電盤を交換する電気工事の実際の流れと注意点について

お客様にご納得頂けたところで、早速分電盤交換の電気工事に取り掛かりました。今回の施工は、お客様の営業に支障が出ない様、定休日を利用して一日で完了させました。

電気工事の主な流れは以下の通りです。

事前準備と安全確認

まず、作業前にメインブレーカーを落とし、店舗全体の電気が確実に遮断されている事を確認します。作業エリア周辺を整理し、安全に作業出来る環境を整えます。

STEP
1

既存分電盤の撤去

現在設置されている古い分電盤を取り外します。配線を傷付けない様、慎重に作業を進めます。

STEP
2

新規分電盤の設置

新しいパナソニック製の分電盤(BQR810382)を壁面の適切な位置に取り付けます。水平・垂直を確認し、しっかりと固定します。

STEP
3

配線接続

各回路の配線を、新しい分電盤の対応する小ブレーカーに接続していきます。接続不良がない様、一本一本確実に接続し、絶縁処理も丁寧に行ないます。この際、容量オーバーの原因となっていた無理な分岐配線も解消し、回路のバランスを考慮しながら配線を整理します。

STEP
4

最終確認と動作テスト

全ての配線接続が完了したら、目視で配線に誤りや緩みがないか、そして念には念を入れ漏電測定を再度行ない、最終確認を行ないます。その後、メインブレーカーを投入し、各小ブレーカーが正常に作動するか、電圧は正常かなどをテスターで測定します。

STEP
5

清掃・片付け・お客様へのご説明

作業場所を綺麗に清掃し、撤去した古い分電盤などを片付けます。最後にお客様に新しい分電盤の操作方法や注意点、今回の電気工事内容について詳しくご説明し、施工完了となります。

実際にいくつかの電気機器を使用し、ブレーカーが落ちる事なく安定して電力が供給されるかを確認します。

STEP
6

分電盤交換の様な電気工事は、専門的な知識と豊富な経験、高等技術、そして個人の電気に関する国家資格及び電気工事業登録許認可が必要です。配線を誤ると、漏電やショート、火災の原因となり大変危険です。安全の為にも、必ず信頼出来るプロの電気工事会社にご依頼下さい。

弊社ではお客様の安全と安心を第一に考え、丁寧かつ確実な施工を心掛けております。今回の海老名市の居酒屋さんでも、無事に分電盤交換工事を完了し、「これで安心して営業に集中出来ます。ホールが満席の時に停電になる事だけは避けたかったので、本当に助かりました。」と大変喜んで頂けました。

まとめ

今回は、海老名市東柏ケ谷の居酒屋さんで頻繁にブレーカーが落ちるという問題を解決する為、分電盤交換の電気工事を行なった事例をご紹介しました。

頻繁なブレーカー落ちは、電気の使い過ぎ(容量オーバー)や漏電、設備の老朽化など、様々な原因が考えられます。放置すると営業に支障が出るだけでなく、火災などの重大な事故に繋がる可能性もあります。

特に、設置から10年以上経過した分電盤や、たこ足配線が常態化している場合は注意が必要です。安全で快適な電気環境を維持する為には、定期的な点検と、必要に応じた分電盤交換などの電気工事が非常に重要です。

「最近よくブレーカーが落ちる」「電気の容量が足りない気がする」「分電盤が古くて心配」など、電気に関するお悩みやご不安が御座いましたら、どんな小さな事でもお気軽に私達にご相談下さい。

経験豊富なスタッフがお客様の状況を詳しく調査し、最適な解決策をご提案致します。安全・安心な電気工事で、皆様の快適な暮らしと事業運営をサポートを致します。

作業・施工内容漏電調査及び分電盤交換工事
施行期間1日
施工エリア神奈川県海老名市東柏ケ谷
機器メーカーパナソニック
機器型番BQR810382

ブレーカーがよく落ちるのですが原因は何が考えられますか?

主な原因として、電気の使い過ぎ(容量オーバー)や漏電が考えられます。特定の電気製品を使うと必ず落ちる、複数の機器を同時に使うと落ちる場合は容量オーバーの可能性が高いです。

どこで何を使っていても不定期に落ちる場合は漏電の可能性も疑われます。また、分電盤や配線の老朽化も原因となる事があります。原因究明と安全の為、早めに専門業者にご相談頂く事をお勧めします。

分電盤交換の工事にはどれくらいの時間と費用はが掛かりますか?

工事時間は、建物の構造や現在の配線状況、交換する分電盤の規模によって異なりますが、一般的には数時間から1日程度で完了します。今回の海老名市の事例の件ですと、約一日掛かりで完了致しました。

費用も同様に取り付ける商品や状況によって変動しますので、まずは現地調査の上、お見積もりをご提示させて頂きます。お見積もりは無料ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。

分電盤交換は、どのようなタイミングで行なうのが良いですか?

分電盤の一般的な耐用年数は15年~18年程度と言われています。設置から10年以上経過している場合や、頻繁にブレーカーが落ちる、焦げ臭い匂いがする、分電盤本体に変色やひび割れがあるなどの症状が見られる場合は、交換をご検討頂くタイミングです。

また、リフォームやオール電化の導入、IHクッキングヒーターやエコキュートなどの大型電気機器を設置する際も、必要な電気容量に合わせて分電盤交換が必要になる場合があります。

電気工事を依頼する際、注意することはありますか?

電気工事は、感電や火災のリスクを伴うため、必ず「電気工事士」の資格を持ち、なおかつ「電気工事業登録業者」認定を受けた信頼出来る業者に依頼する事が重要です。無資格での工事は法律で禁止されており、万が一その行為が発覚した場合、施工業者は勿論、更にお客様までにも処罰が及ぶ可能性もあります。

また、事前に現地調査を行ない、明確な見積もりを提示してくれるか、工事内容や使用する部材について丁寧に説明してくれるかなども、業者選びのポイントとなります。工事後の保証やアフターフォローについても確認しておくと安心です。