パナソニック製で快適・安全に!老朽化と容量不足に対応した相模原市の分電盤交換工事例
分電盤の交換及びブレーカー増設を行なった相模原市の工事


私達の生活を支える「分電盤」の役割とは?
皆様のご家庭にも必ず設置されている「分電盤」。普段あまり意識する事はないかもしれませんが、電気を安全かつ効率的に各部屋へ分配するとても重要な役割を担っています。
電気の使い過ぎや漏電が発生した際に、ブレーカーが落ちる事で火災や感電事故を防いでくれる、いわば「電気の安全装置」です。
しかし、この分電盤も他の家電製品と同じ様に寿命があります。古くなった分電盤を使い続ける事には、様々なリスクが潜んでいる事をご存知でしょうか?
今回は、神奈川県相模原市星が丘にお住まいのお客様からご依頼頂きました分電盤交換工事の事例を通して、分電盤の重要性や交換のメリットについて、ブレーカー増設の必要性も交えながら詳しく解説していきます。
電気工事は専門的な知識と技術が必要ですので、ぜひこの記事を参考に、ご自宅の電気設備の安全について考えてみて下さい。

お客様が抱えていたお悩みと分電盤交換が必要になった背景
今回ご依頼頂いた相模原市のお客様宅では、いくつかの問題を抱えていらっしゃいました。
小ブレーカーの不足と危険な配線
元々設置されていた分電盤は、設置できる小ブレーカー(各部屋や回路へ電気を送るための安全装置)の数が限られていました。生活スタイルの変化や家電製品の増加に伴い、必要な回路数が増え、既存の分電盤の容量では足りなくなっていたのです。
その為、やむを得ず分電盤本体のカバーからはみ出す形で小ブレーカーを追加するという、内線規程(法律の様な電気配線の安全ルール規定)に違反した状態になっていました。
この状態は見た目の問題だけでなく、分電盤の本来の電気容量をオーバーする使い方であり、分電盤本体に電気的な負荷が基準値以上掛かかってしまいます。更にホコリの侵入によるショートや配線の接触不良による発熱・発火のリスクを高める、非常に危険なものでした。
エアコン専用コンセント増設の必要性
更に、新たにエアコンを設置したいとのご希望がありましたが、エアコンの様な消費電力の大きい家電製品には、安全の為にエアコン専用の回路(小ブレーカー)とコンセントが必要です(エアコン業界の決まり事)。
既存の分電盤には、その為の空きスペース(予備のブレーカーを取り付ける場所)がありませんでした。
分電盤自体の老朽化
設置から年数が経過しており、分電盤本体や内部の配線、ブレーカー自体の性能が低下している可能性がありました。古い分電盤は、漏電を検知する能力が低下していたり、ブレーカーが正常に作動しなかったりするリスクがあります。
これらの問題を根本的に解決し、今後も安全かつ快適に電気を使用して頂く為に、小ブレーカーの数が多い最新の分電盤への交換をご提案させて頂きました。
古い分電盤のリスクとブレーカー増設のメリット
古い分電盤を使い続ける事、そしてブレーカーが不足している状態には、具体的にどの様なリスクがあるのでしょうか?
そして、新しい分電盤に交換し、ブレーカー増設を行なう事には、どの様なメリットがあるのでしょうか?
古い分電盤のリスク
- 漏電・火災のリスク:経年劣化により、漏電を検知する機能が低下したり、配線の絶縁が悪くなったりして、漏電や火災につながる危険性があります。特に、湿気やホコリが多い場所に設置されている場合は注意が必要です。
- ブレーカーの誤作動・不作動:古いブレーカーは、電気を使い過ぎていないのに頻繁に落ちたり(誤作動)、逆に過電流が流れても落ちなかったり(不作動)する事があります。不作動の場合、配線が過熱して火災に至る可能性があり、非常に危険です。
- 電気容量の不足:昔の分電盤は、現代の様に多くの家電製品を同時に使用する事を想定して設計されていません。その為、電子レンジとドライヤーを同時に使うだけでブレーカーが落ちるなど、生活に不便を感じる事が多くなります。
- 安全基準への不適合:現在の安全基準を満たしていない古いタイプの分電盤(特に、漏電ブレーカーが付いていないもの)も存在します。

分電盤交換とブレーカー増設のメリット
- 安全性の向上:最新の分電盤は、漏電検知機能や遮断性能が向上しており、電気事故のリスクを大幅に低減出来ます。規定に沿った配線で、見た目もすっきり安全になります。
- 頻繁なブレーカー落ちの解消:ご家庭の電気使用状況に合わせて適切な容量の分電盤を選び、必要な数のブレーカーを設置する事で、頻繁にブレーカーが落ちるストレスから解放されます。
- 家電製品の増加に対応:エアコン、IHクッキングヒーター、食洗機、電気自動車の充電設備など、消費電力の大きい家電製品も安心して使える様になります。ブレーカー増設により、専用回路を確保出来ます。
- 将来的な安心感:新しい分電盤に交換する事で、今後10年、15年と安心して電気を使用出来る基盤が整います。
この様に、分電盤の交換は、単に古くなった設備を新しくするだけでなく、ご家族の安全を守り、快適な暮らしを実現する為に非常に重要な工事なのです。
特に、相模原市の様に住宅が密集している地域では、万が一の火災が隣家に燃え移る可能性も考慮し、日頃から電気設備の安全点検と適切なメンテナンスを心掛ける事が大切です。

安全第一!プロによる分電盤交換工事の流れ
今回の相模原市星が丘での分電盤交換工事は、お客様の安全と生活への影響を最小限に抑える様、細心の注意を払って進められました。
電気工事は一歩間違えれば重大な事故に繋がる為、必ず有資格者による適切な作業が必要です。ここでは、一般的な分電盤交換工事の流れを、今回の事例に沿って簡単にご紹介します。
事前調査・打ち合わせ
まず、お客様宅へお伺いし、既存の分電盤の状況、配線の状態、お客様の電気使用状況や今後のご希望(エアコン増設など)を詳しくヒアリングします。
設置場所の確認や、必要な分電盤の容量・回路数を判断します。今回は、既存のブレーカー不足、エアコン専用回路の必要性、老朽化の状況を確認しました。
お見積もり・ご契約
調査結果に基づき、最適な分電盤(今回はパナソニック製 BQWB8362)を選定し、工事内容と費用のお見積もりを提出します。内容にご納得頂けたら、ご契約となります。
工事当日の安全確保
工事開始前に、作業内容と停電時間について改めてご説明します。安全の為、まずメインブレーカーを切り、家全体の電気を一時的に停止させます。(停電時間は通常1〜3時間程度ですが、状況により異なります。今回は半日程度の作業時間でした。)
既存分電盤の撤去
古い分電盤を壁から慎重に取り外します。接続されている配線を一本ずつ丁寧に外していきます。
新しい分電盤の設置
新しい分電盤(パナソニック製 BQWB8362)を壁の適切な位置に取り付けます。水平・垂直を確認し、しっかりと固定します。
配線接続
各回路の配線を、新しい分電盤の対応するブレーカーに正しく接続します。ここで重要になるのが、ブレーカー増設です。
今回はエアコン専用回路を含む、必要な数の小ブレーカーを新たに取り付け、それぞれに配線を接続しました。接続不良は発熱の原因となる為、確実な締め付けが必要です。
最終確認・検査
全ての配線接続が完了したら、目視で接続箇所を入念にチェックします。その後、専用の測定器を用いて、電圧が正常か、漏電がないか、絶縁状態は良好かなどを厳しく検査します。
送電・動作確認
安全が確認出来たら、メインブレーカーを入れ、電気を復旧させます。各ブレーカーが正常に作動するか、照明やコンセントが問題なく使えるかをお客様と一緒に確認します。分電盤のそれぞれの小ブレーカー毎に、回路表示ラベルを貼り付けます。
お引き渡し・ご説明
工事完了です。新しい分電盤の操作方法や、今後の注意点などをご説明し、お引き渡しとなります。
今回の相模原市での工事では、パナソニック製の「BQWB8362」という、住宅壁面に埋め込まずに設置出来る露出・半埋込両用形のコンパクトな分電盤を使用しました。
小ブレーカーを6回路分設置でき、更に予備スペースも2つある為、将来的な電気機器の増加にも対応しやすいモデルです。
お客様からは、「見た目もすっきりして、これで安心してエアコンが使える」と大変お喜び頂けました。
今回の相模原市での工事では、パナソニック製の「BQWB8362」という、住宅壁面に埋め込まずに設置出来る露出・半埋込両用形のコンパクトな分電盤を使用しました。
小ブレーカーを6回路分設置出来、さらに予備スペースも2つある為、将来的な電気機器の増加にも対応しやすいモデルです。お客様からは、「見た目もすっきりして、これで安心してエアコンが使える」と大変お喜び頂けました。
相模原市での分電盤交換工事のまとめ
今回は、相模原市での分電盤交換工事の事例を通して、老朽化した分電盤のリスク、交換とブレーカー増設のメリット、そしてプロによる安全な工事の重要性について解説しました。
- 分電盤は電気の安全を守る重要な設備であり、寿命があります(一般的に10年〜15年が交換の目安)。
- 古い分電盤は漏電・火災のリスクを高め、頻繁なブレーカー落ちの原因にもなります。
- ブレーカー不足のまま無理な配線をすると、非常に危険です。
- 新しい分電盤への交換と適切なブレーカー増設により、安全性と利便性が大幅に向上します。
- 分電盤交換は、専門的な知識と技術、資格が必要な電気工事です。必ず信頼出来るプロの電気工事会社に依頼しましょう。
ご自宅の分電盤が古くなっていたり、ブレーカーがよく落ちたり、タコ足配線が常態化していたりする場合は、ぜひ一度、専門家による点検をご検討下さい。
私達はお客様の安全で快適な電気のある暮らしをサポート致します。お見積もりやご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。
作業・施工内容 | 分電盤交換・コンセント増設・ブレーカー増設 |
施行期間 | 半日 |
施工エリア | 神奈川県相模原市星ヶ丘 |
機器メーカー | パナソニック |
機器型番 | BQWB8362 |
分電盤交換やブレーカー増設工事のよくある質問/Q&A
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分電盤の交換時期の目安は?
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一般的に、分電盤の寿命(耐用年数)は設置から10年〜15年程度と言われています。ただし、設置環境や使用状況によって劣化の進み具合は異なります。以下のサインが見られたら交換を検討しましょう。
- 分電盤本体やブレーカーに変色、ひび割れ、異臭がある。
- ブレーカーが頻繁に落ちる、または逆に落ちない事(大変危険)がある。
- 漏電ブレーカーのテストボタンを押しても作動しない(大変危険)。
- 設置から15年以上経過している。
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分電盤交換の工事時間はどれくらい掛かりますか?
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工事の内容や現場の状況によって異なりますが、一般的な戸建て住宅の場合、停電を伴う作業時間は1時間半〜3時間程度が目安です。
今回の相模原市の事例の様に、配線の状況によっては半日程度掛かる場合もあります。事前調査の段階で、おおよその所要時間をお伝えします。
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分電盤交換の費用はどれくらい掛かりますか?
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交換する分電盤の種類(回路数、機能)、工事内容(配線の追加や修正の有無など)によって費用は変動します。
一般的な家庭用分電盤の交換であれば、数万円から十数万円程度が目安となりますが、正確な費用は現場調査の上でお見積もりさせて頂きます。お見積もりは無料ですので、お気軽にご相談下さい。
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分電盤の交換は自分でも出来ますか?
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いいえ、絶対に止めて下さい。分電盤の交換は「電気工事士」の資格を持つ専門家でなければ行なう事が法律で禁止されています。
資格のない方が作業を行なうと、感電や火災などの重大な事故に繋がる危険性が非常に高いです。安全の為にも、必ず信頼出来る電気工事会社にご依頼下さい。
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ブレーカーの容量を大きくすれば、たくさん電気を使っても大丈夫?
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単純に契約ブレーカー(アンペアブレーカー)や小ブレーカーの容量を大きくするだけでは、根本的な解決にならない場合があります。
配線がその容量に対応していない場合、配線が過熱して火災の原因になる可能性があります。電気の使用状況に合わせて、分電盤の交換や配線の見直しを含めた適切な工事が必要です。専門家にご相談下さい。