相模原市古淵で実施した安全の為の電気工事!古い分電盤を感震機能付きモデルへ交換しました
古い分電盤を感震機能付きタイプに交換した相模原市の電気工事


見えないけれど大切な住まいの心臓部について
普段の生活ではあまり意識する事のない「分電盤」。しかし、これは家全体の電気を管理し、漏電や電気の使い過ぎから私達を守ってくれる、言わば住まいの「心臓部」とも言える非常に重要な設備です。
この分電盤が古くなったり、性能が低下したりすると、深刻な電気事故に繋がる可能性も否定出来ません。
今回は、神奈川県相模原市古淵にお住まいのお客様からご依頼頂いた、古い分電盤から最新の感震機能付き分電盤への分電盤交換に関する電気工事事例をご紹介します。
関東電気保安協会の指摘をきっかけに、より安全で安心な住まいを実現されたお客様のケースを通じて、分電盤交換の重要性やメリット、そして感震機能という最新技術について、分かり易く解説していきます。
ご自宅の分電盤について、少しでも気になる事がある方は、ぜひ最後までご覧下さい。

電気保安協会の指摘は分電盤交換のサイン?老朽化のリスクとは
ご自宅の分電盤、安全だと確信していますか?ここでは、電気保安協会からの指摘がなぜ重要なのか、そして古い分電盤を使い続ける事の隠れたリスクについて詳しく見ていきましょう。
電気保安協会の点検とその意味や重要性
今回のお客様が分電盤交換を検討されるきっかけとなったのは、関東電気保安協会による定期的な安全点検でした。「分電盤が古くなってきている為、交換を検討した方が良い」という指摘を受けられたとの事です。
この電気保安協会による点検は、「電気事業法」に基づいて、一般のご家庭では通常4年に1度行われるものです。これは、ご自宅の電気設備が国の定める安全基準に適合しているか、電気の使い方が間違っていないか、そして漏電などの危険がないかを確認する為の、非常に大切な点検です。
点検員の方は、分電盤の外観や内部の配線接続状態、ブレーカーの動作などをチェックし、安全性を確認します。
普段はカバーに覆われている分電盤内部は、ホコリが溜まっていたり、ネジが緩んでいたり、場合によっては配線が過熱していたりする事もあります。こうした異常は、点検によって初めて発見される事も少なくありません。
したがって、保安協会から「交換推奨」の指摘があった場合、それは「寿命をかなり過ぎてますよ」というアドバイス以上に、「潜在的な高リスクがありますよ」「最新の安全基準から見ると、早急に対策が必要ですよ」という、専門家からの重要なメッセージとして受け止めましょう。
また、保安協会点検員を100%信じてはいけません。点検員の方に築30年経っている分電盤なのに、何も言われなかったとおっしゃられる方がよくいらっしゃいますが、それには注意が必要です。保安協会の点検は、単なる簡易的な無料法定点検であって、何か火災があった時に責任を持つというほどの厳格な精密点検ではありません。人間でいう定期健康診断、車で例えると車検と同じか、それ以下の簡単な点検になります。完璧な点検ではないという事です。電気保安協会の方に何も言われなかったから問題ない!大丈夫!!とは思わないで下さいね。
見過ごせない!古い分電盤が抱えるリスク
ご相談頂いたお客様宅の分電盤は、設置から15年以上が経過していました。分電盤の箱自体は、変色はしても強度的にもっと長持ちする事もありますが、内部の重要な部品である「ブレーカー内部」には寿命があります。
特に、漏電を検知して電気を遮断する「漏電ブレーカー」や、各部屋の回路を守る「分岐ブレーカー」は、一般的に10年~15年が交換の目安とされています。多くのメーカーや業界団体(一般社団法人日本電機工業会:JEMAなど)は、設置後13年を目安とした交換を推奨しています。
なぜ交換が必要なのでしょうか? 古いブレーカーを使い続ける事には、主に以下の様なリスクがあります。
- 漏電ブレーカーの性能低下:経年劣化により、万が一漏電が発生しても、それを感知する能力が鈍くなってしまう事があります。もしブレーカーが正常に作動しなければ、感電事故や、漏電が原因となる火災(漏電火災)や人災(感電死)のリスクが非常に高まります。
- 分岐ブレーカーの不具合:電気の使い過ぎ(過負荷)や、コードのショート(短絡)が起きた際に、正常に電気を遮断出来なくなる可能性があります。これも火災などの原因となり得ます。
- 物理的な劣化:分電盤本体やブレーカーに、ひび割れ、熱による変形や変色、焦げ臭いにおい、異音(「ジージー」という音など)が発生する事があります。これらは内部で異常が起きているサインであり、非常に危険ですので、その様な場合には早急にご連絡下さい。
- ホコリによるトラッキング火災:古い分電盤、特にカバーが破損している様な場合、内部にホコリが溜まりやすくなります。このホコリが湿気を吸うと、電気の通り道が出来てしまい、発火する「トラッキング現象」を引き起こす事があります。
- 旧式で漏電ブレーカーがない場合も:1995年以前などの古い分電盤には、現在の安全基準で必須とされている漏電ブレーカー自体が設置されていないケースもあります。これは非常に危険な状態であり、早急な改善工事が必要です。
この様に、推奨交換時期を超えた分電盤を使い続ける事は、目に見えないところで様々なリスクを高めている可能性があるのです。保安協会の指摘や、推奨交換時期は、ご自宅の電気の安全を見直す良い機会と言えます。

最新感震機能付き分電盤で地震対策!古淵での電気工事事例
古い分電盤のリスクを踏まえ、お客様の安全を更に高める為に、どの様な最新設備をご提案したのか。ここでは、地震大国日本ならではの備えとなる「感震機能」に焦点を当てて、その詳細とメリットをご紹介します。
お客様の安全を守る為のご提案:テンパール工業製 感震機能付き分電盤
お客様のご自宅の状況と、安全へのご要望を踏まえ、当社では信頼性の高い国内メーカー、テンパール工業株式会社製の最新型住宅用分電盤への分電盤交換をご提案させて頂きました。採用したのは、感震機能を搭載した「YALG23042SES2B」というモデルです。
この分電盤は、漏電や電気の使い過ぎからご家庭を守る基本的な安全機能(漏電ブレーカー、高性能な分岐ブレーカー)は勿論の事、最大の特徴として「感震機能」を備えています。
なぜ必要? 地震時の「通電火災」を防ぐ感震機能
感震機能とは、地震の揺れを感知して、自動的に家全体の電気を遮断する機能の事です。なぜこの様な機能が必要なのでしょうか?
過去の大規模地震(阪神・淡路大震災や東日本大震災など)では、地震そのものの被害だけでなく、その後に発生する火災も大きな問題となりました。特に、地震の揺れで倒れたり壊れたりした電気製品や、損傷した電気配線に、停電復旧後に再び電気が流れる事で発生する「通電火災」は、出火原因の多くを占めています。
避難して誰もいなくなった家で発生する事が多く、発見や初期消火が遅れ、大きな被害に繋がるケースが後を絶ちません。この「通電火災」のリスクを大幅に減らす事が出来るのが、感震機能付き分電盤(感震ブレーカー)なのです。
感震ブレーカーの仕組み(テンパール工業 YALG23042SES2Bの場合)
今回設置した分電盤の感震機能は、以下のように動作します。
- 地震感知:震度5強相当以上の揺れを感知します。
- 警報:揺れを感知すると、まずブザー音とLEDランプ(赤色点滅)で約3分間、警報を発します。
- 電気を遮断:警報開始から約3分後に、自動的に主幹(家全体の大元)の漏電ブレーカーを遮断し、家全体の電気を止めます。
この「3分間の猶予」は、突然真っ暗になるのを防ぎ、揺れが収まった直後に避難経路を確認したり、懐中電灯を探したりする為の大切な時間となります。
更に、この感震機能は、停電時にも備えています。
- 地震感知後の停電:揺れを感知して警報が鳴っている最中に停電しても、地震があった事を記憶しており、電気が復旧した直後にブレーカーを遮断します。
- 停電中の地震:停電中に地震の揺れを感知した場合も、それを記憶し、電気が復旧した際に即座にブレーカーを遮断します。
これにより、地震発生時、たとえご自身が不在の場合や就寝中、あるいはブレーカー操作が難しい状況下でも、自動的に通電火災のリスクを低減する事が出来ます。
感震機能付き分電盤導入のメリットと考慮点
- メリット
- 通電火災リスクの大幅な低減:地震後の二次災害を防ぎ、命や財産を守ります。
- 自動遮断による安心感:自分でブレーカーを操作する必要がなく、いざという時も安心です。
- 先進的な防災対策:国も普及を推奨している有効な地震対策です。
- 考慮点
- 費用:一般的な分電盤よりは高価になりますが、安全への投資と考えれらます。(※自治体によっては補助金制度がある場合もあります。最新情報は各自治体に詳細をご確認下さい。)
- 夜間の停電:地震発生が夜間の場合、約3分後に停電します。枕元に懐中電灯を常備するなど、日頃からの備えが大切です。
- 誤作動の可能性:地震以外の強い衝撃で稀に誤動作する可能性はゼロではありませんが、震度5強相当を基準としており、リスクは低いと考えれらます。
- 医療機器への影響:在宅で医療用精密機器を使用されている場合は、感震機能付きブレーカーの有無に関わらず、停電対策(非常用電源など)の準備が必要です。
これらの点を考慮しても、感震機能がもたらす安全上のメリットは非常に大きいと言えます。特に日本では地震が多い為、分電盤交換の際には、感震機能付きを選択する事は、将来への賢明な備えとなります。
プロによる安心・安全な分電盤交換の電気工事プロセス
最新の分電盤を選んだら、次は確実な設置工事が重要です。ここでは、当社がどの様に安全かつ丁寧に電気工事を進めるか、そのプロセスをご紹介します。
確実・丁寧な施工手順
今回の分電盤交換工事は、お客様のご都合に合わせて日程を調整し、半日という短時間で完了しました。安全かつ確実に作業を進める為、以下の手順で電気工事を実施致しました。
- 事前準備・養生:工事内容の最終詳細確認、新しい分電盤や工具の準備、作業場所の養生(床や壁を保護)を行ないます。
- 停電作業:安全確保の為、一時的にご家庭全体の電気を止めさせて頂きます(通常30分~2時間程度)。事前にお客様にご説明し、ご了承を得てから実施します。
- 旧分電盤撤去:停電を確認後、古い分電盤を取り外します。配線がどの回路に繋がっているか分かる様に、一つずつ丁寧に印(ラベル)を付けていきます。
- 新分電盤設置:新しい感震機能付き分電盤(テンパール工業YALG23042SES2B)を壁面の適切な位置にしっかりと取り付けます。
- 配線接続:事前に付けた印に従い、電力会社からの太い線(CVT電線・幹線)や各部屋への配線(VVFケーブル・分岐回路)を、新しい分電盤の各ブレーカーに確実に接続していきます。接続不良は熱を持ったり、故障の原因になる為、専門の工具を使い、適切な力で締め付けます。全ての作業は、国の定める電気設備技術基準や内線規程に準拠して行ないます。
- 最終確認・テスト:全ての接続が終わったら、配線に間違いがないか、緩みがないかを目視と手で再確認します。その後、電気を一時的に復旧させ、漏電ブレーカーのテストボタンや感震機能のテスト機能を使って、正常に作動するかを確認します。各部屋の電気が問題なく使えるかもチェックします。
- 清掃・ご説明・完了:作業場所を綺麗に清掃し、お客様に新しい分電盤の操作方法や回路の内容をご説明し、取扱説明書などをお渡しして、工事完了お引渡しとなります。
安全と品質へのこだわり:資格を持ったプロにお任せ下さい
分電盤交換の工事は、電気配線を直接扱う為、感電や火災に繋がる可能性のある大変危険な作業です。その為、法律により「電気工事士」の国家資格を持つ者でなければ、電気工事を行なう事は出来ません。また、それに加えて電気工事業登録業者でなければ、お仕事として請け負う事が出来ない様に法律で定められています。
なので資格のない方がDIYで行なう事は、法律違反であるだけでなく、非常に危険ですので絶対におやめ下さい。
弊社では、経験豊富な有資格者のスタッフが、責任を持って施工を担当致します。絶縁手袋などの保護具の着用、作業前の検電(電気が流れていないかの確認)など、安全手順を徹底し、事故防止に万全を期しています。
また、使用する分電盤本体や部材も、今回の様な信頼性の高い国内メーカーの高品質な製品を選定し、確実な取り付けと丁寧な配線接続を行なう事で、長期に渡って安心してお使い頂ける品質の電気工事を提供する事をお約束致します。
分電盤交換で実現した、より安全で安心な暮らし
この電気工事がお客様にもたらした具体的なメリットをまとめました。
- 安全性の向上:古い分電盤が抱えていた漏電や過負荷、ショートによる火災リスクが大幅に低減されました。
- 地震対策の強化:感震機能により、地震時の通電火災という二次災害への備えが出来、安心感が高まりました。
- 最新設備による安心感:最新の安全基準に適合した設備となり、日々の暮らしの安心感が高まりました。
- 将来的な不安の解消:懸念されていた分電盤の老朽化問題が解決されました。

分電盤交換のタイミングかも?見逃せない劣化のサイン(危険信号)
ご自宅の分電盤について、以下のような点に心当たりはありませんか? これらは分電盤交換を検討すべきサインかもしれません。
- 設置から13年以上経過している
- 電気保安協会の点検で交換を勧められた
- 原因不明で理由なくブレーカーが頻繁に落ちる
- 漏電ブレーカーのテストボタンを押しても作動しない
- 漏電ブレーカーからジージー音(異音)がする
- 分電盤本体や周辺が熱い、焦げ臭い、変色している
- そもそも漏電ブレーカーが付いていない(古いタイプ)
- 地震への備えを強化したい(感震機能に興味がある)
- 電気容量を増やしたい(IH、EV充電器、大型エアコン導入など)
これらのサインに気付いたら、専門家である電気工事業登録店に点検・相談する事をお勧めします。

まとめ
今回は、相模原市古淵での古い分電盤から最新の感震機能付き分電盤への分電盤交換の電気工事事例をご紹介しました。
分電盤は、普段目立たない存在ですが、私達の安全な暮らしを守る為に日々、非常に重要な役割を担っています。設置から13年以上経過している場合や、保安協会から指摘を受けた場合は、交換を検討する良いタイミングです。
特に、地震が多い日本では、感震機能付き分電盤への交換は、通電火災というリスクからご家族と住まいを守る為の有効な対策となります。
当社では、お客様一人ひとりの状況やご要望に合わせ、最適な分電盤のご提案から、資格を持ったプロによる安全・確実な電気工事まで、責任を持って対応させて頂きます。
分電盤の点検や交換、感震機能についてなど、電気に関するお困り事が御座いましたら、どうぞお気軽に弊社までご相談下さい。
作業・施工内容 | 分電盤交換工事 |
施行期間 | 半日 |
施工エリア | 神奈川県相模原市古淵 |
機器メーカー | テンパール工業 |
機器型番 | 感震機能付き住宅用分電盤横一列タイプ 単2扉無し YALG23042SES2B |
分電盤の交換に関する電気工事のよくある質問/Q&A
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分電盤交換の工事時間はどれくらいかかりますか?
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一般的なご家庭の場合、電気工事の作業時間は半日程度(2~4時間程度)で完了する事が多いです。作業中は一時的に停電させて頂きますが、事前にご説明し、ご都合の良い時間帯で調整致します。
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分電盤交換の費用はどれくらい掛かりますか? 感震機能付きだと高くなりますか?
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費用は、交換する分電盤の種類(回路数、機能の有無など)や設置状況によって異なります。感震機能付き分電盤は、一般的なものよりは高価になります。弊社では、必ず現地調査を行なった上で、詳細なお見積もりを無料で提出させて頂きますので、お気軽にご相談下さい。
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設置から13年以上経ったら、必ず交換しないといけないのですか?
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13年というのは、あくまで安全に使う為の「推奨交換時期」であり、法律で定められた絶対的な義務ではありません。
しかし、内部の部品は確実に経年劣化していきますので、安全の為には推奨時期を目安に交換をご検討頂く事を強くお勧めします。特に電気保安協会から指摘があった場合は、早めの対応が賢明です。交換せず、何か事が起こってからでは遅過ぎます。
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感震機能は、どんな地震でも作動しますか? 誤作動しませんか?
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今回ご紹介したテンパール工業製の感震機能は、震度5強相当以上の揺れを感知して作動する様に設計されています。その為、小さな揺れで作動する事はありません。また、地震以外の衝撃による誤作動のリスクも低く抑えられていますが、万が一の安全確保を優先する機能とお考え下さい。
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分電盤交換は自分でできますか?
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いいえ、分電盤交換は法律で定められた電気工事に該当し、電気工事士の資格が必要です。無資格での作業は法律違反であり、知識や技術を持ち合わせていない素人の方が簡単に出来る工事ではありません。命に係わる感電事故や火災の原因となる為、非常に危険です。必ず信頼出来るプロの電気工事業登録会社にご依頼下さい。