屋外コンセント設置で庭仕事の効率化と防犯対策を実現!藤沢市での電気工事例

屋外コンセント設置で広がる日常生活の可能性

近年、ご自宅の庭やテラス、駐車場といった屋外スペースを、単なる空間としてだけでなく、より機能的で快適な生活の一部として活用したいと考える方が増えています。

屋外で過ごす時間を豊かにしたり、日々の作業を効率化したりする上で、屋外での電源確保は重要な鍵となります。屋外コンセントが一つあるだけで、これまで諦めていた様々な活動が可能になり、暮らしの利便性や楽しみが大きく広がります。

しかし、新築時には室内設備の計画に重点が置かれ、屋外の電源設備まで十分に検討されないケースも少なくありません。その結果、実際に生活を始めてから「ここにコンセントがあったら良かったのに…」と感じる場面は意外に多いものです。

『庭で気軽に電気を使えたら便利なのに…』そんなお客様の声にお応えし、屋外用コンセントの設置工事を行ないました。この事例から、ご自宅にコンセントを一つ増やすだけで、日常生活の利便性や快適性がどの様に向上するのかお分かり頂けるかと思います。

電気工事の専門家が、どの様に計画を立て、安全に施工して課題を解決したのかを詳しく説明します。

防水施工による安全性確保と屋外での電源活用の幅広い可能性

藤沢市鵠沼桜が岡にお住まいのK様より、『屋外で使える100Vコンセントが欲しい』というご要望を頂きました。具体的な使い道については最初のヒアリングでは詳しく伺いませんでしたが、屋外コンセントの設置を検討される背景には、多くのお客様に共通するニーズやきっかけがある様です。

多くの場合、その根本には「屋外での作業や活動をもっと手軽に、便利に、安全に行ないたい」という思いがあります。例えば、以下のようなケースが考えられます。

  • ガーデニング・DIY:電動芝刈り機や草刈り機、DIY用の電動工具などを屋外で気兼ねなく使いたい。室内から電源を取ると、窓やドアを少し開けておく必要があり、虫の侵入や、作業音・溶剤の匂いが室内に漏れる事が気になる。
  • 屋外での楽しみ:庭でのバーベキューでホットプレートや電気ケトルを使いたい、イルミネーションやガーデンライトで庭を彩りたい。
  • 防犯対策:防犯カメラやセンサーライトを設置したいが、電源の確保が難しい。
  • 将来への備え:今すぐではなくても、将来的に電気自動車(EV)の充電(100Vや200Vでの急速充電)や、電動アシスト自転車の充電、害虫駆除器などの利用も考えられる。

もちろん、こうした活動は室内コンセントから延長コードを引く事で一時的に対応可能ですが、それには多くの不便やリスクが伴います。

  • コードの長さで使用場所が制限される
  • 窓やドアを少し開けておく必要があり、虫の侵入や室内の冷暖房効率低下、防犯上の不安が生じる
  • 長いコードは見た目が悪く、足を引っ掛けて転倒する危険性がある
  • 特に消費電力の大きい機器を延長コードで使うのは、コードの発熱による火災リスクなど、安全面で推奨されない

K様が今回、屋外コンセントの設置をご希望されたのも、こうした「延長コード頼りの不便さや煩わしさ、潜在的なリスクから解放されたい」というお気持ちがあったからではないでしょうか。

専用の屋外コンセントを適切な防水施工で設置する事で、これらの問題は解消され、安全かつ手軽に屋外での電源利用が可能になります。

電気工事のプロによる安全・確実な屋外コンセント設置の全工程

お客様のご要望にお応えする為、当社では現場状況の確認から最適なプランニング、そして安全性を最優先した丁寧な施工を実施致しました。

現場調査と最適なプランニング

まず、K様邸へ訪問し、ご希望の設置場所を確認させて頂きました。屋外コンセントを設置したい壁面のすぐ室内側に、既存の100Vコンセントがある事を確認。この状況を踏まえ、高電力の機器をあまり使われないという事を確認出来た為、今回は比較的作業の手間が掛からず、お手軽な料金で施工出来る室内コンセントから電源を分岐させて屋外へ配線する方法をご提案致しました。

屋外コンセントの設置方法には、大きく分けて「既存コンセントから分岐する方法」と「分電盤から新たに専用回路を新設する方法」があります。

分電盤からの新設は、消費電力の大きな機器(例:200VのEV急速充電器や電熱ヒーターなど)を使用する場合や、既存回路に十分な電力余裕がない場合に有効ですが、配線工事がやや大掛かりになり、費用も比較的高くなる傾向があります。

今回は100Vコンセントの新設であり、既存の室内コンセント回路の容量にも余裕があった為、室内コンセントからの分岐が、施工の簡便さ、費用対効果の面で最適な方法であると判断しました。この方法であれば、壁内での配線処理が主となり、大掛かりな露出配線を最小限に抑えられます。

丁寧な施工手順

実際の施工は、以下の手順で安全かつ丁寧に進めました。

安全確保

まず、感電事故防止の為、作業対象となる回路のブレーカーを確実に遮断します。

STEP
1

壁の貫通

室内コンセントの位置を基準に、屋外へ配線を通す為の穴を、壁の構造や材質に合わせて通柱や間柱、筋違を避け慎重に、かつ最小限の大きさで開けます。内外から少しずつ加工する事で、壁材へのダメージを出来る限り抑えます。

STEP
2

配線作業

適切な規格のVVFケーブル(パナソニックWK4105の指定に適合する銅単線)を、開けた穴を通して屋外へ引き出します。壁の構造や材質によっては、保護管を用いる事もあります。室内側では、既存コンセントの端子に分岐用の電線を、電気設備技術基準に準拠した確実な方法で分岐接続します。接続点に張力が掛からない、配線には適切なゆとりを持たせます。

STEP
3

コンセント取付

屋外側に引き出した電線を、設置する防水コンセント(パナソニックWK4105)にしっかりと接続します。その後、コンセント本体を外壁に水平器を用いて正確な位置・角度でしっかりと固定します。

STEP
4

防水処理

屋外設備の生命線とも言える防水対策として、コンセントボックスと外壁の接合部に、耐候性の高い専用コーキング材を隙間なく充填します。これにより、雨水の浸入を確実に防ぎ、漏電や機器・外壁の劣化を防ぎます。この処理の丁寧さが、設備や建物の寿命と安全性を大きく左右します。

STEP
5

最終確認

全ての結線・取付完了後、ブレーカーを復旧させ、テスターを用いて設置したコンセントに正常に電圧が掛かっているか(通電確認)、アースが適正な機能を果たしているかなどを接地抵抗計を用い、最終計測チェックします。

STEP
6

これらの工程を、経験豊富な有資格者が確実に行ない、予定通り1日で全ての作業を完了致しました。細部に渡る丁寧な作業と安全確認こそが、お客様に安心して長くお使い頂ける設備を提供する上で最も重要であると考えています。

選定した機器はパナソニック製のフル接地防水ダブルコンセント

今回、K様邸に設置させていただいたのは、パナソニック製の「フル接地防水ダブルコンセント WK4105」です。この製品を選定した理由は、屋外での使用において求められる安全性、利便性、耐久性を高いレベルで満たしている為です。

  1. 信頼のパナソニック製:国内トップクラスの配線器具メーカーであるパナソニック製であり、品質への信頼性が高い点が挙げられます。
  2. 高い防水性能:屋外設置を前提とした防水設計(IPX3相当)が施されています。雨の飛沫や埃の侵入を防ぐ防御カバーが付いており、悪天候下での安全性を更に高めます。カバーは半透明で、プラグの差込口が見やすく、操作性に優れています。
  3. 安全性を高める接地(アース)端子付き:接地極(アース)付きコンセントであり、万が一の漏電時に感電のリスクを大幅に低減します。前述の通り、2022年改訂の内線規程にも準拠しており、最新の安全基準を満たしています。
  4. 便利な2口タイプ:コンセントの差込口が2つあり、同時に2つの電気機器を使用出来る為、利便性に優れています。
  5. 「抜け止め式」機構:プラグを差し込んだ後、軽く右に回す事でロックが掛かり、使用中にコードが引っ張られても意図せず抜けてしまうのを防ぎます。作業中の不意な電源遮断を防ぎ、安全かつスムーズな作業をサポートします。外す際は左に回してロックを解除してからプラグを抜きます。
  6. 外観との調和:今回採用した「クリームグレー」色は、多くの住宅の外壁に馴染みやすい落ち着いた色合いです。屋外コンセントも住まいの一部として、外観の美観を損なわないデザイン性が考慮されています。
  7. 定格容量:一般的な家庭用電気製品の使用に適した「15A・125V」規格です。

これらの特徴を持つWK4105は、屋外コンセントとして必要な機能と安全性を兼ね備え、お客様に長く安心してご利用頂ける最適な選択肢であると判断しました。

広がる屋外での楽しみと利便性

K様邸に屋外コンセントが設置された事で、屋外での電源利用に関するこれまでの課題が解決し、屋外空間の利用の幅が広がりました。その結果、以下のようなメリットが生まれています。

  • 手軽になった清掃作業:高圧洗浄機を使う際に、室内から重いコードリールを引き出す手間がなくなり、洗車や外壁、窓、玄関周りの清掃が格段に楽になります。思い立った時にすぐ作業に取り掛かれる様になります。
  • 快適なガーデニング・DIY:電動の芝刈り機や剪定バリカン、DIY用の電動工具などを、コンセントの場所を気にせず使用出来ます。充電式ツールの様にバッテリー残量を気にする必要もありません。
  • 充実したアウトドアリビング:庭でのバーベキューでホットプレートや電気調理器を使ったり、夜間に庭をライトアップしたり、クリスマスのイルミネーションを手軽に設置したり出来る様になります。屋外でスマートフォンやパソコンを充電しながら過ごす事も可能です。
  • 向上した安全性:室内からの延長コード引き回しが不要になる事で、コードにつまずくリスクや、窓・ドアのコード幅の隙間からの虫の侵入、雨水の吹き込みといった心配がなくなります。また、防犯カメラやセンサーライトの設置も容易になり、住まいのセキュリティ向上にも貢献します。
  • 将来的な拡張性:現時点では具体的な計画がなくとも、将来的に電動アシスト自転車の充電や、電気自動車の普通充電(100Vの為、時間は掛かります)など、新たな電気機器を利用する可能性にも備える事が出来ます。

屋外コンセントがあると、思った以上に色々な事に使えてとても便利です。庭でバーベキューやDIYをしたり、クリスマスの飾り付けをしたり。

単にコンセントが増えるというだけでなく、お家の外での活動がもっと手軽に、もっと楽しくなります。これは、暮らしをより快適で充実させる為の、良いきっかけになると言えますね。

安全・品質・信頼へのこだわり

当社が電気工事において最も重視しているのは、お客様の安全と、長期に渡る安心です。その為に、以下の点にこだわり、サービスを提供しています。

  • 有資格者による責任施工電気工事は、法律により「電気工事士」の資格を持つ者でなければ行なう事が出来ません。また、商売で電気工事を行なう業者には、「電気工事業登録」を各都道府県に届け出る義務があります。無資格者によるDIYは違法であるだけでなく、知識や技術が乏しい事も災いし、火災や感電といった重大な事故に繋がる危険性が極めて高い行為です。当社では、全ての工事を経験豊富な有資格者が責任を持って行ないます。
  • 安全基準の遵守と徹底した安全管理:電気関連法規・基準に則り、安全に細心の注意を払って施工します。屋外での防水・接地なども確実に行ない、最新の基準にも対応しています。
  • 高品質な部材の選定:使用するコンセントや配線材料は、パナソニック製品をはじめとする、信頼性の高い国内メーカー品を中心に選定しています。長期に渡り安全にご使用頂ける様、品質にも拘っています。
  • お客様に寄り添った最適な提案:お客様のご要望や設置場所の状況を丁寧にヒアリング・調査した上で、安全性・利便性・コストのバランスを考慮した最適な施工プランをご提案します。
  • 地域に根差した迅速・丁寧な対応:地域に密着しお客様からのご相談に迅速かつ丁寧に対応する事を心掛けています。

電気設備は、毎日の暮らしを支える重要なインフラです。だからこそ、目に見えない部分の確実な施工と、万全の安全対策が不可欠です。弊社は、プロフェッショナルとしての技術と知識、そしてお客様への誠実な姿勢で、安心・安全な電気設備工事をお届けする事をお約束します。

まとめ

今回ご紹介した藤沢市K様邸での屋外コンセント設置工事は、日常生活の利便性を大きく向上させる好例です。室内コンセントからの分岐という比較的シンプルな工事ながら、その効果は絶大で、庭仕事の効率化から防犯対策まで、様々な場面で活躍します。

屋外コンセントの設置は、単なる電源の追加ではなく、お住まいの屋外空間の可能性を広げる投資と言えるでしょう。特に、パナソニック製WK4105の様な信頼性の高い防水コンセントを使用し、プロの電気工事士による確実な施工を行なう事で、安全性と耐久性を確保する事が出来ます。

屋外での電源確保にお悩みの方は、ぜひ一度、電気工事業登録専門業者への相談をご検討下さい。藤沢市および周辺地域での屋外コンセント新設・増設、その他電気工事に関するご相談は、弊社までお気軽にお問い合わせ下さい。お見積もりは無料です。

作業・施工内容屋外用100Vコンセント設置工事
施行期間1日
施工エリア神奈川県藤沢市鵠沼桜が岡
機器メーカーパナソニック
機器型番フル接地防水ダブルコンセント WPT1502WKP
配線方法室内コンセントから分岐
定格15A 125V
特徴防水(IPX3)・設置極付・抜け止め式・2口

屋外コンセントの設置にはどのくらいの費用がかかりますか?

費用は設置場所や工事の内容によって異なります。室内コンセントからの分岐工事であれば比較的リーズナブル(3万円前後~)に設置可能です。分電盤からの専用回路新設は、配線工事の距離が出る場合が多いので、やや高額(5万円前後~)になります。正確なお見積りは現地調査後にご提案致します。

屋外コンセントは雨に濡れても大丈夫ですか?

今回使用したパナソニックWK4105のような防水タイプのコンセントは、雨の飛沫に対する防水性能(IPX3相当)を備えています。ただし、直接水を掛けたり水没させたりする事は避けて下さい。

DIYで屋外コンセントを設置する事は出来ますか?

電気工事は法律により「電気工事士」の資格を持つ者でなければ行なう事が出来ません。無資格者によるDIYは違法であるだけでなく、火災や感電といった重大な事故に繋がる危険性があります。安全の為、必ず有資格者による施工(電気工事業登録許認可施工店)をお勧めします。

屋外コンセントの寿命はどのくらいですか?

適切に施工され、定期的なメンテナンスを行なえば、10年以上の長期に渡って使用可能です。ただし、直射日光や風雨にさらされる厳しい環境では、室内用に比べて劣化が早まる場合があります。専門家による定期的な点検をお勧めします。

屋外コンセントで電気自動車を充電する事は出来ますか?

一般的な屋外コンセント(100V 15A)でも電気自動車の充電は可能ですが、充電時間が非常に長くなります。本格的なEV充電には、200V電源や専用の充電設備の設置をお勧めします。ご要望に応じて最適なプランをご提案致します。ちなみに200Vコンセントの場合は分岐配線は不可なので、分電盤から配線工事をする事になります。