洗濯機の漏電!原因と対策およびブレーカー確認法

洗濯機の漏電!原因と対策およびブレーカー確認法

こんにちは。横浜電気工事レスキューの主任電気工事士「天谷(あまたに)富士夫」です。

洗濯機を回している最中に突然ブレーカーが落ちて、家の電気が消えてしまった。あるいは洗濯機の金属部分に触れた瞬間、指先にピリッとした違和感が走った。

床にじわりと広がった水を見つけて、これって漏電ではないか、と背筋が冷えた。そんな経験はありませんか。

洗濯機は、家の中でも特に湿気がこもりやすい場所に置かれることが多い家電です。

脱衣所や洗面所、あるいはベランダ。水と電気がすぐ隣り合っている環境なので、正直なところ、漏電のリスクとは常に背中合わせと言えます。

ドラム式なのか縦型なのか、室内置きなのか外置きなのかによっても、気をつけるポイントは変わってきます。

そして漏電は、放っておくと感電や火災といった重大な事故につながることがあります。「たぶん大丈夫だろう」で済ませてしまうには、ちょっとリスクが大きすぎるかなと思います。

とはいえ、あなたが今いちばん困っているのは、「そもそも漏電しているのかどうか、どうやって調べればいいの?」というところではないでしょうか。

原因は何なのか、直し方はあるのか、放っておけば勝手に直ることはないのか。落ちたブレーカーはどう戻せば安全なのか。停電したときはどうすればいいのか。気になることは、次から次へと出てきますよね。

この記事では、洗濯機の漏電について、私が現場で確認しているポイントも交えながら、順を追って解説していきます。

漏電の主な原因、ご自宅でできる確認方法、アース線や漏電遮断器の役割、コンセント周りの注意点、修理費用の考え方と買い替えの判断基準、そして「どこに連絡すればいいの?」という一番実務的な疑問まで。

読み終わるころには、あなたが次に何をすればいいのかがはっきりしているはずです。

記事のポイント

  • 洗濯機が漏電する主な原因とその仕組み
  • 漏電が疑われるときの症状の見分け方と確認手順
  • 漏電によって引き起こされる感電や火災のリスク
  • 賃貸・持ち家それぞれの連絡先と、相談前に準備しておくこと
  • 日頃から実践できる漏電の予防策と安全対策

洗濯機が漏電?考えられる原因とチェック法

  • 洗濯機が漏電する直接原因とリスクを高める要因
  • こんな症状が出たら漏電を疑ってください
  • 水漏れは漏電のサイン?原因をチェック
  • ドラム式・外置き洗濯機の注意点
  • ブレーカーで確認しよう
  • 自分で調べるときに絶対やってはいけないこと
  • コンセント周りのチェックと注意点
  • 洗濯機本体ではなく、配線側が原因のこともあります
  • 漏電で感電や火災の事故が起きる?

洗濯機が漏電する直接原因とリスクを高める要因

洗濯機の漏電について住人と洗面所を確認する日本人電気工事士

洗濯機からの漏電は、突然発生すると大変危険です。感電や火災といった重大な事故につながる可能性もあるため、その原因を知っておくことは非常に重要になります。

洗濯機が漏電を引き起こす要因は、直接の原因になるものと、その劣化や浸水を助長してリスクを高めるものに分けて考えることができます。

まず、直接の原因として挙げられるのは、本体内部の異常です。洗濯機は長年使用していると、電源コードを覆っているビニール素材が硬化したり、ひび割れたりすることがあります。

ビニールが破れて中の電線が露出してしまうと、そこに水滴や湿気が触れることで電気が漏れ出してしまうのです。

また、モーターの絶縁体や内部配線の被覆も、熱と振動、そして湿気を長年浴び続けることで、少しずつ絶縁性能を落としていきます。

買った当初はまったく問題がなかった機械も、長年使い続けるうちに経年劣化が進み、じわじわと漏電のリスクが高まっていく。これは珍しいことではありません。

よく「使用開始から◯年」といった具体的な年数が語られることもありますが、漏電が始まる時期を年数だけで一律に断定できる根拠はなく、あまり鵜呑みにしないほうがいいかなと思います。

目安になるものとしては、一般社団法人日本電機工業会(JEMA)が定めている「設計上の標準使用期間」がありますが、これは製品の寿命や漏電の開始時期を示すものではなく、あくまで安全にお使いいただける標準的な期間の目安です。

実際にお使いの洗濯機で何年に設定されているかは、本体の表示ラベルや取扱説明書に記載されていることが多いので、長く使っている方は一度確認しておくと安心です。

特に、コードを束ねていたり、家具の下敷きになっていたりすると負担がかかり劣化が進みやすいほか、洗濯槽の揺れによって内部の配線が本体の金属部分と擦れ、被覆が剥がれて漏電に至るケースも報告されています。

(出典:一般社団法人日本電機工業会「設計上の標準使用期間について」 閲覧日:2026年8月2日)

次に、電源・建物側の異常も直接の原因になります。

洗濯機本体はまったく正常なのに、コンセントに溜まったホコリが湿気を吸ってトラッキング現象を起こし、そこから電気が漏れているというケースもあります。

これは後ほど詳しく触れますが、「洗濯機が原因だと思っていたら、実はコンセントだった」というのは、現場では珍しくない話です。

三つ目の直接原因は、水漏れによる浸水です。洗濯機は水を使う家電であるため、ある程度の防水加工は施されています。

しかし、経年劣化によって防水性能が低下したり、予期せぬ水漏れが発生したりすると、モーターや制御基板といった電気系統に水がかかってしまうことがあります。

洗濯槽からの水漏れだけでなく、給水ホースや排水ホースの接続不良、内部部品の故障による水漏れも、浸水を引き起こし、結果として漏電の原因となりえます。

そして、これらの原因を後押ししてしまうのが、劣化を促進する設置環境です。窓のない脱衣所で、換気扇も回さずに入浴後の湿気がこもりっぱなし。

そんな環境では、洗濯機の裏側やコンセント周りが常に湿った状態になります。

結露が発生しやすい場所では、それだけ内部部品や配線の劣化が進みやすく、漏電のリスクも上がると考えてよいでしょう。

原因はひとつとは限りません。むしろ、内部配線の劣化と設置環境の湿気、あるいはコンセントのホコリと経年劣化のように、直接原因とリスク要因が重なって発生することのほうが多い印象です。

だからこそ、「これが原因だろう」と早合点せず、順番に確認していくことが大切かなと思います。

こんな症状が出たら漏電を疑ってください

「漏電しているかどうか」を判断するとき、いきなりブレーカーをいじる必要はありません。その前に、いくつかの分かりやすいサインがあります。

ひとつでも当てはまるものがあれば、漏電の可能性を考えたほうがよいでしょう。

洗濯機に触れるとピリッとする

これは最も分かりやすく、そして最も危険なサインです。

本体の金属部分や、蛇口、排水口周りに触れたときに軽いしびれを感じる場合、電気が本体の外側まで漏れ出している可能性があります。

特に、素足で濡れた床に立っているときに感じやすくなります。この症状が出たら、その時点で使用を中止してください。

洗濯機を回したときだけブレーカーが落ちる

他の家電を使っているときは問題ないのに、洗濯機の運転を始めた途端、あるいは脱水に入った途端にブレーカーが落ちる。

これは洗濯機の回路に何らかの異常があることを強く示唆しています。

特に、落ちるのが漏電ブレーカーであれば、漏電の可能性はかなり高いです。

焦げたようなにおいがする

洗濯機の裏側やコンセント付近から、プラスチックが焼けるようなにおいがする場合は要注意です。

においは、発熱がすでに始まっているサインです。この段階まで来ていると、火災に発展する手前まで進んでいる可能性もあります。

コンセントやプラグが変色・変形している

プラグの根元が茶色く焦げている、コンセントの差し込み口が黒ずんでいる、プラグが妙に熱い。

こうした状態は、そこで異常な発熱が起きている証拠です。

洗濯機の周辺だけ湿っている、水が溜まる

水漏れは漏電のサインである可能性があり、すでに内部へ浸水しているおそれもあります。

これらのうち、ピリッとする感覚と焦げたにおいの2つは、特に緊急性が高いサインです。

「様子を見よう」ではなく、まず使用を止める。この判断が、あなたと家族の安全を守ります。

水漏れは漏電のサイン?原因をチェック

洗濯機の漏電原因を確認するため給水・排水ホースを点検する電気工事士
給水・排水ホースの接続部を点検する作業イメージ画像

洗濯機周りで水漏れを発見した場合、それは単に床が濡れるという問題だけでなく、漏電という深刻な事態の前兆、あるいはすでに発生しているサインである可能性があります。

水は電気を通しやすい性質を持っているため、洗濯機の電気部品や配線に水が触れると、非常に危険な漏電を引き起こすことがあるからです。

もし洗濯機から水が漏れているのを見つけたら、まずその原因を突き止めることが大切です。水漏れが発生しやすい箇所はいくつかあります。

一つ目は、蛇口や給水ホースの接続部分です。蛇口のナットが緩んでいたり、内部のパッキンが劣化していたりすると、水が漏れることがあります。

給水ホース自体も、長年の使用で硬化したり、亀裂が入ったりすることで水漏れの原因となりえます。接続部がしっかりと締まっているか、ホースに異常はないかを目視で確認しましょう。

ホースのゴムは消耗品なので、触ってみて硬くなっていたり、細かいひび割れが見えたりしたら、交換の時期だと考えてよいと思います。

二つ目は、排水ホースや排水口周辺です。排水ホースが排水口から外れていたり、ホースに穴が開いていたり、接続部分が緩んでいたりすると、排水時に水が溢れ出します。

また、排水口自体に糸くずやゴミが詰まって水の流れが悪くなっている場合も、水が逆流して漏れ出す可能性があります。

排水ホースの状態と、排水口の詰まり具合をチェックする必要があります。排水口の詰まりは、洗剤カスや髪の毛が少しずつ蓄積して起こることが多いので、定期的な掃除が効きます。

三つ目は、洗濯機本体の底からの水漏れです。これは、洗濯槽や内部の部品、特に排水ポンプなどに問題がある場合に起こりやすいです。

洗濯物の入れすぎや、洗濯槽のバランスが悪い状態で運転を続けると、内部に負担がかかり、水漏れにつながることがあります。

本体下部からの水漏れは、内部部品の故障が疑われるため、専門的な知識が必要になることが多いでしょう。

ちなみに、水漏れの位置によって危険度は変わります。

蛇口やホースからの水漏れは床が濡れるだけで済むこともありますが、本体の底や背面から漏れている場合は、すでに内部の電気部品に水がかかっている可能性があります。

後者のほうが、漏電のリスクははるかに高いと考えてください。

水漏れを発見した際の、感電を防ぐための安全ブレーカーの操作や電源プラグの抜き方は、後述の「停電時や漏電後の適切な対応」で詳しくご説明します。

ここでは、水道の元栓を閉めて水の供給を止め、水漏れの原因を慎重にチェックし、必要であれば専門業者に相談してください。

水漏れを放置することは、漏電のリスクを高めるだけでなく、床材や家財への損害を広げることにもつながります。特に集合住宅では、階下への漏水事故に発展すると、賠償の話にまでなりかねません。

早めに手を打つほうが、結果的に負担は小さくて済むかなと思います。

ドラム式・外置き洗濯機の注意点

洗濯機の種類や設置場所によっても、漏電に関する注意点は異なります。

ドラム式洗濯機や、ベランダなどに設置される外置き洗濯機について、特に気をつけたいポイントを解説します。

ドラム式洗濯機は、乾燥機能をはじめ搭載されている機能が機種によって異なり、その分部品構成も変わってきます。

基本的な漏電原因(コード劣化、浸水、経年劣化など)は縦型と共通ですが、乾燥機能付きの機種では、ヒーターユニットや制御基板など縦型にはない部品が新たな漏電原因となる可能性もあります。

搭載機能や構造は機種ごとに異なるので、異常を感じたときは、まずお使いの機種の取扱説明書で構成や注意点を確認しておくと安心です。

また、ドラム式は重量があるため、一度設置すると動かしにくく、背面のコードやアース線の状態、コンセント周りのホコリなどを確認しにくいというデメリットがあります。

ここが実は厄介なところで、点検しづらいということは、異常が起きても気づきにくいということでもあります。

定期的に、意識的に裏側を確認する機会を作っておきたいところ。点検の頻度や項目は、お使いの機種の取扱説明書も参考にしてみてください。

長年使用すると、メーカーの部品保有期間が過ぎ、修理が困難になるケースもあるため、使用年数には注意しましょう。

それから、乾燥機能を使う機種は、乾燥時に本体内部が高温になります。

熱は配線の被覆を劣化させる要因の一つとされているため、乾燥機能の使用頻度や取り扱い上の注意点については、お使いの機種の取扱説明書を確認しておくとよいでしょう。

一方、外置き洗濯機は、屋内設置に比べて過酷な環境にさらされるため、漏電リスクがより高まると言えます。

雨風や直射日光(紫外線)は、洗濯機本体や電源コード、ホース類の劣化を早める大きな要因です。コードの被覆が早く傷んだり、本体の防水性が低下したりする可能性があります。

さらに、湿気がこもりやすいため、内部の金属部品が錆びたり、コンセント周りでトラッキング現象が発生したりするリスクも高まります。

特に、台風や大雨の際には、直接水がかかったり、コンセント部分が浸水したりする危険性も無視できません。

加えて、外置きの場合は、ネズミなどの害獣が暖かい場所を求めて洗濯機内部や配線部分に入り込み、コードをかじってしまうといった被害も考えられます。

コードが損傷すれば、当然漏電のリスクは格段に上がります。

こうしたリスクへの対策を考える前に、まず押さえておきたいことがあります。

実は、メーカーによっては、風雨が直接当たる屋外や、雨のかかるベランダなどへの設置そのものを認めていない機種が少なくありません。

「防水カバーをかければ屋外でも大丈夫」というわけではなく、そもそもお使いの機種が屋外設置に対応しているかどうかが前提になります。

外置きで使う、あるいはこれから外置きにしようと考えている場合は、取扱説明書や本体の設置条件の記載を必ず確認し、風雨に直接さらされる場所への設置は避けてください。

そのうえで、メーカーが認めている設置条件を満たす環境であれば、コンセントは防水タイプのものを使用するか、防水カバーを取り付けるといった対策が有効です。

定期的に洗濯機周辺を清掃し、コードや本体の状態をチェックする頻度も、屋内設置の場合より高くする必要があるでしょう。

もちろん、アース線の確実な接続は、外置きの場合には特に重要となります。

(出典:日立「洗濯機を屋外に設置してもよいですか?」 閲覧日:2026年8月2日)

なお、洗濯機カバーを使用する場合も、対応の可否や使い方については必ず機種の取扱説明書の指示に従ってください。

本体が熱を持つ運転中は外しておくなど、注意点が定められていることがあります。カバーで密閉しすぎると、かえって内部に湿気がこもってしまうこともあります。

漏電の調べ方:ブレーカーで確認しよう

洗濯機の漏電回路を調べるため住宅用分電盤を確認する電気工事士

「洗濯機が漏電しているかもしれない」と感じたとき、あるいは原因不明でブレーカーが落ちた場合、ご自宅の分電盤にある漏電ブレーカーを使って、漏電の有無や原因箇所をある程度特定することが可能です。

漏電ブレーカーは、家の中のどこかで電気が本来の回路から漏れ出していることを感知すると、自動的に電気を遮断して事故を防ぐための大切な安全装置です。

ご自身で漏電箇所を調べる手順は以下の通りです。

作業を行う際は、感電の危険性を考慮し、始める前に必ず足元と手が濡れていないことを確認してください。

少しでも濡れている、あるいは操作に不安を感じる場合は、無理に自分で行わず、電力会社や電気工事業者に相談することをお勧めします。

なお、お住まいの分電盤にアンペアブレーカーがない場合(スマートメーターで契約アンペアを管理している住宅など)は、以下の手順からアンペアブレーカーに関する操作を読み飛ばし、漏電ブレーカーと安全ブレーカーの操作だけを行ってください。

すべてのブレーカーを「切」にする

まず、分電盤の蓋を開け、(設置されていれば)一番大きな「アンペアブレーカー」、中央付近にある「漏電ブレーカー」、そして多数並んでいる「安全ブレーカー(配線用遮断器)」のすべてのスイッチを「切(オフ)」にします。これにより、家全体の電気がいったん遮断されます。

STEP
1

アンペアブレーカーと漏電ブレーカーを「入」にする

次に、(アンペアブレーカーがある場合は)「アンペアブレーカー」と「漏電ブレーカー」のスイッチを「入(オン)」にしてください。アンペアブレーカーがない場合は、「漏電ブレーカー」のスイッチのみを「入(オン)」にしてください。

STEP
2

安全ブレーカーを一つずつ「入」にする

続いて、「安全ブレーカー」のスイッチを、一つずつゆっくりと「入(オン)」にしていきます。安全ブレーカーは、各部屋やコンセント回路ごとに分かれています。

STEP
3

漏電ブレーカーが落ちた回路を特定する

順番にスイッチを入れていく過程で、もし特定の安全ブレーカーを「入」にした瞬間に「漏電ブレーカー」が再び「切(オフ)」に落ちてしまったら、その安全ブレーカーが担当している回路で漏電が発生している可能性が高いです。

洗濯機が接続されている回路の安全ブレーカーでこの現象が起きた場合、洗濯機本体やその周辺が漏電の原因であると推測できます。

STEP
4

該当回路のブレーカーを切り、洗濯機のプラグを抜く

漏電が疑われる回路が特定できたら、その回路の「安全ブレーカー」は「切(オフ)」にしたまま、洗濯機の電源プラグをコンセントから抜きます。

STEP
5

他の安全ブレーカーを「入」に戻す

その後、再度「漏電ブレーカー」を「入(オン)」にし、先ほどオフにした回路以外の「安全ブレーカー」をすべて「入(オン)」に戻します。

STEP
6

この手順により、漏電箇所を切り離し、他の部屋で電気を使うことが可能になります。

ただし、これはあくまで応急処置であり、漏電の原因を特定し、根本的に解決するものではありません。

漏電が確認された場合は、絶対に放置せず、速やかに専門の電気工事業者に連絡し、点検と修理を依頼してください。

なお、家庭にあるゴム手袋やサンダルは、電気工事の現場で使う絶縁用保護具とは異なり、感電を防ぐ効果が確認されているものではありません。過信は禁物です。

手や足元が濡れている、あるいは操作に少しでも不安がある場合は、無理にブレーカーへ触れず、何も操作しないまま電力会社や電気工事業者に連絡してください。

(出典:東京電力パワーグリッド「急に電気が消えたときは」 閲覧日:2026年8月2日)

ここでひとつ、切り分けのコツをお伝えします。洗濯機の回路で漏電ブレーカーが落ちたとき、洗濯機のプラグを抜いた状態でその安全ブレーカーを入れてみてください。

それで落ちなくなるなら、原因は洗濯機本体側にある可能性が高いです。

逆に、プラグを抜いても落ちるようなら、コンセントや壁の中の配線側に原因がある可能性が出てきます。この一手間で、どこに連絡すべきかの見当がかなりつきます。

分電盤の操作手順や、落ちたブレーカーの正しい戻し方については、『漏電ブレーカーが落ちたらどうする?原因と正しい戻し方を解説』でもさらに詳しくまとめています。

あわせて読んでいただくと、より落ち着いて対処できるはずです。

自分で調べるときに絶対やってはいけないこと

ブレーカーの操作までは、ご自身で行っていただいて構いません。ただ、そこから先には、はっきりとした線引きがあります。

ここを越えてしまうと、命に関わる事故につながりかねません。

濡れた手や素足でブレーカー・プラグに触れる

これは基本中の基本ですが、慌てているときほどやってしまいがちです。

作業前には必ず手や足元が濡れていないことを確認し、少しでも不安があれば、無理に自分で操作せず、電力会社や電気工事業者に相談してください。

コンセントやプラグを分解する

壁のコンセントを外したり、内部の配線に触れたりする作業には、電気工事士の資格が必要です。

住宅など一般用電気工作物の工事は、第一種または第二種電気工事士の資格を持つ人でなければ行えないと法律で定められています。

資格がない方が行うと法令違反になるうえ、感電のリスクが非常に高い作業でもあります。

洗濯機本体を分解して中を確認する

内部には水と電気が同居しています。

素人判断で分解すると、故障を悪化させるだけでなく、メーカー保証の対象外になることもあります。

電源コードをテープで補修して使い続ける

被覆が破れたコードをビニールテープで巻いて使い続けている、というお宅を見かけることがあります。

これは、応急処置にすらならないと考えてください。コード交換か、機器の買い替えが必要です。

落ちた漏電ブレーカーを、原因不明のまま何度も入れ直す

漏電ブレーカーは、危険を検知して作動しています。

原因を放置したまま無理に電気を流し続けることは、安全装置の意味をなくす行為です。

焦げたにおいや煙が出ているのに通電を続ける

この状態は、すでに火災の一歩手前です。

すぐにブレーカーを切り、可能ならプラグを抜いて、専門業者へ連絡してください。

コンセントや屋内配線の工事には電気工事士資格が必要です。洗濯機本体の故障はメーカーまたは販売店へ依頼してください。

いずれも利用者による分解・修理は避けてください。

「調べるところまでは自分で、直すのはプロに」。この線引きを守っていただければ、まず危険なことにはならないかなと思います。

(出典:経済産業省「電気工事の安全」 閲覧日:2026年8月2日)

コンセント周りのチェックと注意点

洗濯機の漏電対策としてアース線を端子へ接続した壁コンセント

洗濯機の漏電を考える上で、コンセント周りの環境は非常に重要なチェックポイントです。

見落としがちな場所ですが、ここが原因で漏電や火災が発生することも少なくありません。特に注意すべき点と、日頃から行いたいチェック項目をご紹介します。

まず確認したいのは、コンセントと電源プラグの間にホコリが溜まっていないか、という点です。洗濯機は脱衣所など、湿気が多く、衣類からのホコリも舞いやすい場所に設置されることが多いです。

コンセントとプラグの隙間に溜まったホコリが湿気を吸うと、トラッキング現象と呼ばれる放電が起こりやすくなります。

これが続くと、やがてプラグが発熱・発火し、漏電や火災の原因となるのです。これを防ぐためには、定期的にコンセント周りを清掃することが不可欠です。

清掃する際は、必ず洗濯機の電源プラグを抜き、乾いた布でホコリを優しく拭き取ってください。

絶対に濡れた布は使用しないようにしましょう。ついでにプラグの刃の部分も拭いておくと、なお良いです。

(出典:シャープ「電源プラグのお手入れ」 閲覧日:2026年8月2日)

次に、アース線の状態を確認します。

コンセントにアース端子がある場合は、アース線が正しく接続されているか、先端の銅線部分がはみ出したり緩んだりしていないかをチェックしてください。

アース線の役割や仕組み、端子がない場合の対応については、後述の「アース線と漏電遮断器の役割・重要性」で詳しく解説します。

アース線をつながないまま使い続けるとどうなるのか、どんなリスクがあるのかについては、『アース線をつけないとどうなる?感電リスクや対処法を電気工事士が解説』でも掘り下げています。

その他にも、電源コード自体に損傷がないか、コンセントやプラグに変色や焦げ跡がないか、といった点も定期的にチェックすると良いでしょう。

加えて、洗濯機を延長コードやタコ足配線で使っていないかも確認してください。

洗濯機は消費電力が大きく、延長コードの容量を超えて発熱するおそれがあります。原則として、壁のコンセントに直接差すのが安全です。

実はもうひとつ、見落とされがちなポイントがあります。

洗濯機は本来、交流100V・定格15A以上のコンセント回路へ単独で接続することを前提に設計された家電です。

ただし、これは機種によって異なる可能性があるため、最終的にはお使いの機種の取扱説明書で指定されている電源仕様を確認してください。

同じコンセントや同じ回路でドライヤーや電子レンジなど消費電力の大きい家電を一緒に使っていると、漏電していなくても、単純な電流容量オーバーでブレーカーが落ちてしまうことがあるのです。

「洗濯機を回すと決まってブレーカーが落ちる」という場合は、まず取扱説明書で指定されている電源仕様を確認し、他の家電と回路を分けて単独で使ってみてください。

それでも改善しないようなら、漏電を含めた別の原因を疑ったほうがよいかなと思います。

(出典:シャープ「洗濯機の動作中にブレーカーが落ちます。」 閲覧日:2026年8月2日)

コンセント周りは、漏電リスクを直接的に左右する場所です。日頃からの清掃と点検を習慣づけ、安全な環境を保つことが大切です。

洗濯機本体ではなく、配線側が原因のこともあります

ここは意外と知られていない点なのですが、「洗濯機の漏電」だと思っていたトラブルの原因が、洗濯機ではなく建物側にあることがあります。

たとえば、壁の中の配線が経年で絶縁性能を落としているケース。築年数の古い住宅では、配線そのものが数十年前のままということも珍しくありません。

また、洗濯機置き場のコンセントが湿気にさらされ続けて内部で劣化しているケースや、分電盤の漏電ブレーカー自体が寿命を迎えて誤作動しているケースもあります。

漏電ブレーカーにも寿命があるという話は、あまり広く知られていないかもしれません。

一般的に、分電盤や漏電ブレーカーは長期間使用すると内部の部品が劣化し、正常に動作しなくなる可能性があります。

詳しくは『漏電ブレーカーの寿命はいつ?交換目安と危険なサイン』にまとめています。

洗濯機本体が原因なら、メーカーや販売店への相談になります。配線やコンセント、分電盤が原因なら、電気工事業者の出番です。

どちらか分からないまま連絡してしまうと、「うちの担当ではありません」と言われて二度手間になることもあります。

先ほどお伝えした「プラグを抜いた状態でブレーカーが落ちるかどうか」の確認は、この切り分けのためのものだと考えていただくと分かりやすいかなと思います。

私たちのような電気工事業者は、絶縁抵抗計という機器を使って回路ごとの絶縁状態を測定し、どこで電気が漏れているのかを数値で確認します。

目視だけでは分からない部分まで追えるのが、専門の調査と自己確認との一番の違いです。

漏電で感電や火災の事故が起きる?

洗濯機の漏電や火災につながる焦げ跡が残るプラグとコンセント

漏電という言葉を聞くと、漠然と「危ない」というイメージを持つ方が多いと思いますが、具体的にどのような危険があるのでしょうか。

結論から言うと、漏電は感電と火災という、人命や財産に関わる重大な事故を引き起こす可能性があります。

まず、感電のリスクです。漏電している電気製品に人が触れると、人体が電気の通り道となり、電流が流れてしまいます。

これが感電です。洗濯機は金属部分が多く、水回りで使用するため、特に感電のリスクが高いと言えます。

感電すると、ピリッとした軽い衝撃で済む場合もありますが、電流の大きさや通電した時間、体のどの部分を流れたか、皮膚が濡れているかどうかなど、複数の条件によって人体への影響は大きく変わります。

ごく小さな電流でも、条件次第では命に関わる重大な事故につながる可能性があり、「これくらいの電流なら大丈夫」と自己判断できるものではありません。

なお、住宅用の分電盤では、定格感度電流30ミリアンペア(mA)の漏電ブレーカーが広く使われています。

この定格30mAの製品は、15mAを超え30mA以下の漏れ電流を検知すると作動する設計になっており、これは装置が作動する基準であって、人体への安全性を保証する数値ではない点にご注意ください。

感電した、あるいはその疑いがある場合は、自己判断で済ませず、体調に異変があればただちに医療機関を受診してください。

(出典:パナソニック「【漏電ブレーカ】定格感度電流30mAの場合、どの程度の漏電を感知し、動作(トリップ)するのか、教えてください。」 閲覧日:2026年8月2日)

ここで怖いのは、体が濡れているときや、素足で濡れた床に立っているときは、同じ漏電でも体に流れる電流がはるかに大きくなるという点です。

乾いた状態なら軽いしびれで済んだかもしれない漏電が、入浴後の脱衣所では深刻な事故になりうる。洗濯機周りの感電が特に危険視されるのは、このためです。

漏電ブレーカーがあるからと安心せず、漏電の可能性があれば絶対に触れないことが重要です。

次に、火災のリスクです。漏電や短絡、接触部の過熱など、電気設備の異常は火災の原因になり得ます。

電線や電気製品の絶縁体が劣化・損傷して電気が漏れると、その部分で火花(スパーク)が発生することがあります。

この火花が、近くにあるホコリや紙、布などの可燃物に引火することで火災が発生します。前述のトラッキング現象も、コンセント部分からの発火につながる危険な現象です。

(出典:消防庁「令和6年(1~12月)における火災の状況(確定値)」 閲覧日:2026年8月2日)

漏電による火災は、壁の内部や天井裏など、人の目につきにくい場所で発生することもあり、発見が遅れると大規模な火災に発展するおそれがあります。

しかも、洗濯機の周りには、洗濯物や衣類、洗剤の紙箱など、燃えやすいものが置かれていることが多いですよね。この点も、リスクを高める要因になります。

このように、洗濯機の漏電は、単に洗濯機が使えなくなるという不便さだけでなく、感電や火災といった深刻な事故に直結する危険性をはらんでいます。

漏電の兆候(ビリビリ感じる、ブレーカーが落ちる、焦げ臭いにおいがするなど)に気づいたら、絶対に軽視せず、ただちに使用を中止し、コンセントからプラグを抜き、専門家に相談することが、あなた自身と家族の安全を守るために不可欠です。

洗濯機の漏電対策と修理・予防法

  • アンペア・安全・漏電ブレーカー別の原因と復旧手順
  • 漏電は勝手に直る?
  • 賃貸・分譲マンションの場合の連絡先と注意点
  • アース線と漏電遮断器の役割・重要性
  • 漏電を起こしにくくする対策
  • 漏電時の感電・火災被害を軽減する対策
  • 修理費用と買い替えの判断基準
  • 停電時や漏電後の適切な対応
  • 相談前に準備しておくと話が早いこと
  • 横浜市周辺で洗濯機の漏電が心配なときの相談先
  • 洗濯機の漏電に関するよくある質問

アンペア・安全・漏電ブレーカー別の原因と復旧手順

洗濯機の使用中に突然電気が消え、ブレーカーが落ちてしまった場合、慌てずに原因を特定し、適切な手順で復旧させることが大切です。

分電盤には、主幹となる「漏電ブレーカー」と、部屋や回路ごとの「安全ブレーカー(配線用遮断器)」があります。

住宅によっては、これとは別に契約アンペアを管理する「アンペアブレーカー」が設置されていることもありますが、近年はスマートメーター側で契約アンペアを管理し、分電盤にアンペアブレーカーがない住宅も増えています。

どれが落ちたかによって原因と対処法が異なりますので、まずは分電盤を開けて、どれが下がっているかを確認してください。

まず、アンペアブレーカーが設置されている住宅で、それが落ちた場合は、家全体での電気の使いすぎが原因です。

洗濯機と同時にドライヤーや電子レンジなど、消費電力の大きな家電を複数使っていなかったか確認しましょう。

復旧させるには、まず使用していたいくつかの家電の電源を切り、プラグを抜いてから、アンペアブレーカーのスイッチを「入」に戻します。

この場合は漏電ではないので、過度に心配しなくて大丈夫です。ただ、頻繁に落ちるなら契約アンペアの見直しを検討する価値はあります。

なお、アンペアブレーカーがない住宅では、契約アンペアを超える使用があっても分電盤側にスイッチが落ちる形では現れないことがあります。

心当たりがあれば、同時に使う家電の数を減らすことで対応してください。

(出典:東京電力パワーグリッド「ご依頼の流れ」 閲覧日:2026年8月2日)

次に、いくつか並んでいる小さな安全ブレーカーのうち、特定の一つだけが落ちた場合、そのブレーカーが管理する部屋や回路での電気の使いすぎ、または接続されている家電のショートが考えられます。

該当する部屋の家電をいくつかオフにしてからスイッチを「入」に戻してみましょう。

もし特定の家電を接続した瞬間に再び落ちるようであれば、その家電がショートしている可能性が高いため、使用を中止し、修理や買い替えを検討してください。

そして、漏電ブレーカーが落ちた場合は、家のどこかで漏電が発生しているサインです。

他の2つとは違い、電気の使いすぎやショートではなく、電気が回路の外に漏れ出していることが原因なので、むやみにスイッチを「入」に戻すのは危険です。

漏電箇所の特定方法や、プラグの抜き方・ブレーカーの戻し方の具体的な手順は、先ほどの「漏電の調べ方:ブレーカーで確認しよう」でご説明した通りです。

どのブレーカーが落ちた場合でも、スイッチを戻す際は慎重に行い、もし何度も繰り返し落ちるようであれば、無理に使い続けず、電気工事業者などの専門家に点検を依頼することが重要です。

特に漏電ブレーカーが落ちた場合は、根本的な原因が解決されるまで、該当する回路や家電の使用は避けるべきでしょう。

ひとつ補足しておくと、雨の日や湿度の高い日にだけブレーカーが落ちるという場合も、漏電を疑うポイントになります。

湿気で絶縁性能が一時的に下がっている可能性があるためです。

「雨の日だけだから」と放置せず、記録を取っておいて、業者に相談するときに伝えていただけると、原因の特定が早くなりますよ。

漏電は勝手に直る?

「洗濯機が漏電しているようだけど、しばらくしたら直るだろうか」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的に漏電は自然に、勝手に直ることはありません。

漏電の原因は、コードの損傷や部品の劣化、浸水といった物理的な問題であることがほとんどであり、これらは時間経過で解決するものではないからです。

例外として、一時的な湿気や結露が原因でごく軽微な漏電が発生した場合、乾燥すれば症状が収まることもあり得ます。

しかし、それは根本的な解決ではなく、再び湿気が高まれば再発する可能性が高いでしょう。

また、一度漏電しかけた部分は、絶縁性が低下している可能性があり、より深刻な漏電につながるおそれもあります。

したがって、「勝手に直る」ことを期待せず、必ず原因を特定し、適切な対処を行う必要があります。

むしろ、症状がいったん治まったときこそ注意が必要かもしれません。「直った」と思って使い続けているうちに、絶縁の劣化が進んでいく。

そして次に症状が出たときには、もっと深刻な状態になっている。こういう経過をたどることがあります。

連絡先は次節で住居形態別に説明します。

もし、明らかに洗濯機本体の故障が原因だと考えられる場合は、洗濯機を購入した販売店か、メーカーのサポートセンターに連絡します。

購入から日が浅い場合は、保証期間内で無償修理が受けられる可能性もありますので、保証書を確認してみましょう。

ただし、メーカーによっては、長年使用した製品だと部品がなく、修理自体ができないケースもあります。

もうひとつ、周辺一帯が停電しているような場合は、そもそもご自宅の問題ではない可能性があります。

近所の家の明かりがついているかを確認し、地域全体が停電しているようなら、電力会社の停電情報を確認してください。この場合は、ブレーカーをいじる必要はありません。

いずれの場合も、コンセントや屋内配線の工事には電気工事士資格が必要であり、洗濯機本体の故障はメーカーまたは販売店の対応となります。

感電や火災のリスクがあるため、絶対に自分で修理しようとせず、必ずプロに依頼してください。

業者を選ぶ際は、複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較検討することをお勧めします。

(出典:経済産業省「電気工事の安全」 閲覧日:2026年8月2日)

賃貸・分譲マンションの場合の連絡先と注意点

お住まいの形態によって、動き方が変わってきます。ここは実務的にとても大事なところなので、少し丁寧に整理しておきますね。

賃貸アパート・賃貸マンション

まずは管理会社か大家さんへ連絡してください。

建物側の設備(コンセント、壁内配線、分電盤)は、原則として貸主の管理範囲です。

入居者の判断で勝手に工事を依頼すると、費用を自己負担することになったり、原状回復の問題が生じたりすることがあります。

緊急性が高い場合でも、まずは一報を入れたうえで動くのが安全です。

連絡先が分からないときは、賃貸借契約書を確認しましょう。

分譲マンション

専有部分(お部屋の中の配線やコンセント)は、多くのマンションで所有者であるあなたの管理範囲とされています。

ただし、専有部分と共用部分の境界や、工事の届け出が必要かどうかは、国土交通省の「マンション標準管理規約」がひな型としてあるものの、実際には各マンションが個別に定めている管理規約によって異なります。

分電盤の交換や幹線に関わる工事など、共用部分に関わる可能性がある工事は、事前に管理組合への届け出を求められることもあります。

工事を依頼する前に、お住まいのマンションの管理規約を必ず確認しておくと、後々スムーズです。

持ち家(戸建て)

ご自身の判断で電気工事業者に依頼できます。

原因が洗濯機本体か建物側かがはっきりしない場合は、まず漏電調査を依頼して原因を特定してから、必要な対応を決めるのが遠回りに見えて確実です。

(出典:国土交通省「マンション標準管理規約」 閲覧日:2026年8月2日)

(出典:国土交通省「マンション管理適正化・再生推進事業 よくある質問」 閲覧日:2026年8月2日)

また、賃貸住宅でアース端子がなくて困っているという相談も実はとても多いです。勝手にコンセントを交換することはできませんが、対処法がないわけではありません。

この点については『アース線をつける場所がない賃貸!その対処法と安全な使い方』で具体的にまとめていますので、該当する方は目を通してみてください。

アース線と漏電遮断器の役割・重要性

洗濯機の漏電対策を語る上で、絶対に欠かせないのがアース線と漏電遮断器(漏電ブレーカー)の存在です。

これらは、万が一漏電が発生した際に、感電や火災といった重大な事故から私たちを守ってくれる、非常に重要な安全装置です。

アース線は、洗濯機本体から出ている緑色(または緑と黄色の縞模様)のコードのことです。

この線をコンセントのアース端子に接続することで、もし洗濯機内部で電気が漏れた場合、その電気を安全に地面へと逃がす役割を果たします。

アース線が正しく接続されていれば、漏電した電気製品に触れても人体に電気が流れにくくなり、感電のリスクを大幅に低減できるのです。

すでにアース端子が設置されている場合、この端子へアース線を接続する作業自体は、資格がなくてもご自身で行えます。

ここで一つ、注意していただきたいことがあります。

アース端子が見当たらないからといって、ガス管や水道管、蛇口、電話線、避雷針の配線などにアース線を代用してつなぐことは絶対にやめてください。

ガス管への接続は、漏電時に火花が発生してガス爆発を引き起こす危険があります。

また、現在の水道配管には、硬質ポリ塩化ビニル管やポリエチレン管など、電気を通さない樹脂管が多く使われているため、蛇口や見えている配管が金属製でも、途中に樹脂管や絶縁性の部材があれば大地まで電気的に連続せず、水道管をアース代わりにすることはできません。

実際に、経済産業省も、近年設置される水道管には接地極として利用できない絶縁性のものが多いとして、金属製水道管を接地極として使用する規定を削除しています。

(出典:経済産業省「電気設備の技術基準の解釈の一部改正について(概要)」 閲覧日:2026年8月3日)

現場でも、応急処置のつもりで水道管に巻きつけてあるのを見かけることがありますが、これはかえって危険です。

アース端子付きのコンセントが設置されていない場合は、自己判断で代用先を探すのではなく、電気工事業者に相談し、D種接地工事によるアース端子の増設を検討しましょう。

(出典:総務省消防庁「電気設備から発生する災害とその対策」 閲覧日:2026年8月2日)

ここは誤解されやすいのですが、アース線は「漏電を防ぐもの」ではありません。漏電が起きてしまったときに、電気を人体ではなく地面に逃がすためのものです。

つまり、事故を未然に防ぐというより、事故が起きたときの被害を最小限にする装置。

だからこそ、普段は何の役にも立っていないように見えても、いざというときに効いてくるわけです。

特に、洗濯機のように水と電気を扱い、湿気の多い場所で使用する家電には、アース線の接続は必須と言えます。

コンセントにアース端子がない場合は、電気工事業者に依頼して設置工事を行いましょう。

接続する際は、銅線がはみ出たり、緩んだりしないよう、確実に取り付けることが重要です。

実際に、はみ出たアース線がコンセントの差し込み口に触れてしまい、漏電の原因となったケースも報告されています。

アース付きコンセントへ交換し、アース棒を設置した工事の様子は、『アース付きコンセント交換とアース工事の重要性やメリットを専門家が徹底解説』の施工事例で紹介しています。

一方、漏電遮断器は、電気回路の漏電を検知すると自動的に電気を遮断する装置です。一般的には、分電盤に設置されている漏電ブレーカーがこれにあたります。

漏電ブレーカーは家全体の漏電を監視し、一定以上の漏れを検知すると作動して電気を止め、感電や火災を防ぎます。

さらに、特定のコンセントや家電だけを保護するためのプラグ形(コンセント型)漏電遮断器もあります。

ビリビリガードなどの名称で販売されているもので、コンセントに差し込むだけで手軽に設置でき、分電盤の漏電ブレーカーよりも感度が高い製品もあります。

洗濯機専用のコンセントに設置しておくと、洗濯機側の漏電に対する備えを一つ増やせますが、分電盤側の漏電ブレーカーが先に作動することもあり、必ず洗濯機側だけが遮断される(選択遮断される)とは限らない点には注意してください。

また、製品によっては屋内用・非防水仕様のものが多く、屋外での使用を想定していない点にも留意が必要です。

(出典:テンパール工業「ビリビリガード」製品仕様 閲覧日:2026年8月2日)

ただし、注意点もあります。プラグ形漏電遮断器は、アース線の完全な代わりになるものではありません。

漏電を検知して電気を切るという働きと、漏れた電気を地面に逃がすという働きは、そもそも役割が違うからです。「これを付けたからアースは不要」と考えるのは、少し違うかなと思います。

どんな場面で有効で、どこに限界があるのかは、『プラグ型漏電遮断器はアース線の代わり?使い方や注意点を解説』で詳しく整理しています。

どんな人にプラグ形漏電遮断器が向いているかというと、賃貸でアース工事の許可が下りない方や、コンセント交換までは踏み切れないけれど何か対策をしたい方などです。

屋内用・非防水の製品が多いため、外置き洗濯機に使えるかどうかは製品ごとの防水性能や屋外使用可否の表示を必ず確認し、対応していない製品を屋外で使うのは避けてください。

逆に、アース端子付きコンセントがすでにある環境であれば、まずはアース線を正しくつなぐことが優先。

そのうえで、屋内設置の洗濯機に対する追加の保険として検討する、という順序が自然かなと思います。

これらの安全対策は、一つだけでなく、組み合わせて行うことで効果が高まります。

アース線を必ず接続し、漏電遮断器が正しく機能しているか(分電盤のテストボタンで定期的に確認するなど)をチェックすることが、洗濯機を安全に使い続けるための重要な対策となります。

点検頻度は、必ずお使いの分電盤や漏電遮断器の取扱説明書に従ってください。

ここで出典として挙げているテンパール工業の製品(30~1200Aフレーム)の取扱説明書では月1回程度の頻度でのテストボタンの操作が示されていますが、これはあくまで一例であり、すべての住宅用分電盤に一律に当てはまるものではありません。

これらの対策を怠ると、漏電発生時のリスクが格段に高まることを理解しておきましょう。

(出典:テンパール工業「漏電遮断器 30~1200Aフレーム取扱説明書」 閲覧日:2026年8月2日)

洗濯機の漏電対策は、大きく分けて「漏電を起こしにくくする対策」と「万が一漏電が発生したときの被害を軽減する対策」の2種類があります。日頃のちょっとした心がけや定期的なメンテナンスで、この両方を組み合わせておくことが、事故のリスクを大幅に減らすことにつながります。

漏電を起こしにくくする対策

洗濯機の漏電予防で電源を抜きコンセント周りを乾拭きする女性

ここでは、まず漏電を起こしにくくする予防策を説明します。

まず、コンセント周りの環境を清潔に保つことが挙げられます。コンセント清掃は、前の項目「コンセント周りのチェックと注意点」でご紹介した方法で、定期的に行いましょう。

大掃除のタイミングなど、何かと結びつけて覚えておくと忘れにくいですよ。

洗濯機ならではの対策として、水漏れを防ぐ意識も大切です。使用後は蛇口を閉める習慣をつけるだけでも、給水ホースにかかる圧力を減らし、劣化や水漏れのリスクを低減できます。

また、給水ホースや排水ホースに亀裂や緩みがないか、定期的に目視でチェックすることも有効でしょう。

市販の水漏れストッパー(万が一ホースが外れても自動で水を止める器具)を取り付けるのも良い対策です。

換気にも気を配りたいところ。脱衣所に換気扇があるなら、入浴後はしばらく回しておく。窓があるなら、天気の良い日は開けて空気を入れ替える。

湿気を溜めないことが、そのまま漏電予防につながります。地味ですが、効果のある習慣ですよ。

電源コードの扱いにも注意が必要です。前述のとおり、コードを束ねる・家具で挟むといった使い方は劣化を早めるため避けましょう。

壁と洗濯機本体の間にコードが挟まっていないかも確認してください。洗濯機を少し動かしたあとなどは、特に気をつけたいポイントです。

さらに、洗濯機本体の定期的な点検も欠かせません。運転中に異常な音がしないか、排水はスムーズに行われているか、といった点に注意を払いましょう。

洗濯槽の掃除や排水フィルターの清掃も、洗濯機を良好な状態に保ち、間接的に漏電リスクを減らすことにつながります。

漏電時の感電・火災被害を軽減する対策

ここでは、実際に何を確認し、どう対応すればよいかを整理します。

アース線と漏電遮断器それぞれの仕組みや注意点は、前の項目「アース線と漏電遮断器の役割・重要性」で解説した通りです。

まず、洗濯機のアース線がアース端子に確実に接続されているか確認してください。端子がない場合は、自己判断で代用せず、専門業者に設置工事を依頼しましょう。

次に、分電盤の漏電遮断器(漏電ブレーカー)が正常に作動するか、テストボタンで定期的に確認してください。

点検頻度は、お使いの分電盤や漏電遮断器の取扱説明書の指示に従ってください。

これらの対策を実践することで、洗濯機の漏電リスクや、万が一のときの被害を大きく下げられます。

どれも特別な道具や知識が必要なものではありません。日頃から安全意識を持つことが、何よりも重要です。

修理費用と買い替えの判断基準

洗濯機のプラグを抜き、測定器で壁コンセント側を調査する電気工事士。
洗濯機本体と配線側の原因を切り分ける点検作業のイメージ画像

洗濯機が漏電してしまい、修理が必要になった場合、その費用はどのくらいかかるのでしょうか。

また、修理するべきか、それとも新しいものに買い替えるべきか、迷う方も多いでしょう。

ここでは、費用の考え方と、買い替えを判断する際のポイントについて解説します。

洗濯機周りの漏電修理にかかる費用は、原因や故障箇所、依頼する業者によって大きく異なります。

私たち横浜電気工事レスキューが対応しているのは、漏電箇所の調査やコンセント・屋内配線側の電気工事です。

これまでの対応実績に基づく目安としては、アース付きコンセントの増設などの電気工事が必要になった場合、おおよそ5,000円から30,000円程度を見込んでおくとよいかと思います。

これには、部品代や技術料、業者が訪問するための出張料などが含まれます。

Information

ただし、これはあくまで一般的な目安です。実際の金額は、原因の場所、配線の状況、必要な部材、作業時間、建物の構造などによって変わります。

現場を見ないまま金額を断定することはできませんので、正確な費用は見積もりで確認してください。

一方、洗濯機本体の内部故障による修理はメーカーや販売店が対応する領域であり、当社では承っておりません。本体修理の費用は、お使いの機種のメーカーや販売店に直接お問い合わせください。

漏電調査そのものの費用感については、『漏電検査の費用相場|業者選びと安く抑える方法を解説』もあわせて参考にしてみてください。業者選びの視点も整理しています。

修理費用を少しでも抑えたい場合は、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをお勧めします。

また、自宅に近い業者に依頼すれば、出張料を安く抑えられる可能性があります。

安さだけで選ぶのではなく、料金の内訳をきちんと説明してくれるか、追加費用が発生する条件を事前に伝えてくれるかも、判断材料にしていただきたいところです。

修理か買い替えかを判断する際には、いくつかのポイントを総合的に考える必要がありますが、まず押さえておきたいのは、年数だけで一律に判断できるものではないという点です。

洗濯機の寿命や修理費用の目安はメーカーや機種、故障箇所によって大きく異なるため、最終的には「補修用性能部品が供給されているかどうか」と「業者から提示される正式な見積もり」の2つを主な判断材料にするのが確実です。

使用年数

洗濯機の寿命は使用状況やメーカー・機種によって差があり、一律の年数で語れるものではありません。

ただし、長く使っているほど、修理してもすぐに別の箇所が故障するリスクが高まる傾向はあります。

年数はあくまで目安とし、実際の判断は後述の部品供給の有無と見積もり内容で行ってください。

修理費用と新品価格

修理の見積もり額が、新しい洗濯機の購入費用に近い、あるいはそれ以上になる場合は、買い替えのほうが合理的でしょう。

「修理費が新品価格の半分を超えたら買い替えの目安」という話を耳にすることもありますが、これは公的な基準ではなく、あくまで私の参考値です。

実際の判断は、業者から提示された正式な見積もりをもとに行ってください。

保証期間

購入して間もない洗濯機であれば、メーカー保証や販売店の延長保証が適用される可能性があります。

保証期間内であれば、無償または安価で修理できることが多いので、まずは保証書を確認してみましょう。

部品の有無

家電メーカーには、修理に必要な「補修用性能部品」を一定期間保有する仕組みがあります。

全国家庭電気製品公正取引協議会の「製造業表示規約」では、洗濯機の補修用性能部品の保有期間は「製造打切後6年」と定められています。

ここで注意したいのは、起算点が「購入日」ではなく「その機種の製造が打ち切られた日」だという点です。

長く販売されていたモデルなら購入から6年以上経っていても部品が手に入ることがあります。

逆に販売終了直後に買った機種なら、購入から数年で部品切れとなることもあります。

正確な保有期間や在庫状況は、お使いの機種のメーカーサポートに直接確認するのが確実です。

同じ症状の繰り返し

これまでにも似たトラブルで修理をしている場合は、機器全体が劣化してきているサインかもしれません。

部分的な修理を繰り返すより、入れ替えたほうが結果的に安く済むこともあります。

(出典:全国家庭電気製品公正取引協議会「製造業表示規約 別表3」 閲覧日:2026年8月2日)

ここで一点、見落とされがちなことをお伝えしておきます。

原因が洗濯機ではなくコンセントや配線側にあった場合、洗濯機を買い替えても症状は改善しません。

新しい洗濯機を買ったのにまたブレーカーが落ちる、という残念な結果になってしまいます。

買い替えを決める前に、原因が本体側なのか建物側なのかをはっきりさせておくこと。これが、無駄な出費を避ける一番のポイントかなと思います。

すぐに判断できない場合は、まず原因調査と見積もりを依頼し、その内容と金額を見てからじっくり考えるのが良いでしょう。

停電時や漏電後の適切な対応

洗濯機の使用中に停電が発生したり、漏電が確認されたりした場合、パニックにならず、安全を最優先に行動することが重要です。

ここでは、それぞれの状況で取るべき適切な対応について説明します。

まず、停電が発生した場合の対応です。洗濯機が動いている最中に停電したら、まず電源プラグをコンセントから抜くことをお勧めします。

これは、電気が復旧した際に、すべての家電が一斉に動き出すことでブレーカーに大きな負担がかかったり、不安定な電流で洗濯機が故障したりするのを防ぐためです。

もし、洗濯機が注水を行っている最中に停電した場合は、機種によっては給水が止まらず、水漏れや溢水につながるおそれがあります。

停電に気づいたら、念のため水道の蛇口を閉めておくと安心です。

電気が復旧した後の運転再開の手順は機種によって異なるため、洗濯槽に水が残っている場合の対応も含め、お使いの洗濯機の取扱説明書の記載に従ってください。

(出典:日立「停電時の家電製品の取り扱いについて」 閲覧日:2026年8月2日)

なお、停電が自宅だけなのか、地域全体なのかで対応は変わります。窓の外を見て、近隣の家や街灯が点いていれば自宅側の問題、周囲も真っ暗であれば地域の停電と考えられます。

地域の停電なら、電力会社の停電情報を確認して復旧を待つことになります。

次に、漏電が確認された、あるいは疑われる場合の対応です。これは停電時よりもさらに慎重な行動が求められます。

安全の確保

まず、漏電している可能性のある洗濯機や、濡れている床などには絶対に触れないでください。感電の危険があります。

小さなお子さんやペットが近づかないよう、その場から遠ざけることも忘れずに。

ブレーカーの操作

分電盤を確認し、漏電ブレーカーが落ちている場合は、前述の手順で漏電箇所を特定します。

洗濯機が原因と特定されたら、該当する安全ブレーカーは「切」のままにします。

電源プラグを抜く

安全ブレーカーが「切」になっていることを確認した上で、洗濯機の電源プラグをコンセントから抜きます。

この際、手やプラグ周辺が濡れていないことを必ず確認し、少しでも濡れている場合や不安がある場合は、無理に触れず専門業者に相談してください。

専門家への連絡

漏電の原因を自己判断で修理しようとせず、必ず電気工事業者やメーカーのサポートセンターに連絡し、点検・修理を依頼します。

賃貸の場合は、管理会社や大家さんへの連絡を優先してください。

原因解決まで使用しない

専門家による点検・修理が完了し、安全が確認されるまでは、絶対に洗濯機を使用しないでください。

症状を記録しておく

いつ、どんなときに、どんな症状が出たか。

メモや写真で残しておくと、業者に状況を伝えるときに役立ちます。

(出典:東京電力パワーグリッド「漏電ブレーカーは落ちる?知っておくと安心な5つの知識」 閲覧日:2026年8月1日)

停電時も漏電後も、最も大切なのは安全第一です。慌てて行動すると、思わぬ事故につながる可能性があります。

日頃から懐中電灯などの非常用具を備えておくとともに、万が一の際の対応手順を頭に入れておくと、いざというときに落ち着いて行動できるでしょう。

相談前に準備しておくと話が早いこと

いざ業者に連絡するとき、次の情報がまとまっていると、状況を把握しやすくなり、概算の案内もしやすくなります。慌てているときに全部そろえるのは大変なので、分かる範囲で構いません。

  • どんな症状が出ているか(ブレーカーが落ちる、ピリッとする、焦げたにおいがするなど)
  • いつから、どのタイミングで症状が出るか(脱水のときだけ、雨の日だけ、など)
  • 洗濯機のメーカーと型番、購入からのおおよその年数
  • 建物の種類(戸建て、賃貸マンション、分譲マンションなど)
  • 分電盤の写真、洗濯機周りやコンセントの写真
  • 洗濯機のプラグを抜いた状態でブレーカーが落ちるかどうか
  • お住まいの地域と、希望する時期

特に写真は効果的です。

分電盤のどのブレーカーが落ちているのか、コンセントが焦げていないか。言葉で説明しにくいことも、一枚の写真であっという間に伝わります。

横浜電気工事レスキューでも、電話や問い合わせフォームに加えて、写真を送っての相談を受け付けています。

問い合わせから工事開始前までの具体的な進み方は、『サービスの流れ』のページにまとめています。

電話やメールで内容を確認し、訪問前に概算金額をご案内したうえで、必要に応じて現地調査と正式な見積もりへ進む流れです。

目視による現地調査と見積もりは無料ですが、床下に入る、屋根に上がる、機器を分解するといった作業を伴う調査は有料になる場合があります。

その場合は、作業の前に金額をお伝えし、ご依頼をいただいてから進めますので、知らないうちに費用が発生することはありません。

横浜市周辺で洗濯機の漏電が心配なときの相談先

ここまで読んでいただいて、「やっぱり一度見てもらったほうがよさそう」と感じた方もいるかもしれません。

漏電ブレーカーが繰り返し落ちる、焦げたようなにおいがする、洗濯機に触れるとピリッとする。

こうした症状があるなら、配線や電気機器に異常が起きている可能性があります。

私たち横浜電気工事レスキューは、横浜市神奈川区大口通に拠点を置く、有限会社ステップリフォームの電気事業部です。

漏電箇所の調査から絶縁状態の測定、原因の特定、必要な修理まで対応しています。洗濯機周りのアース付きコンセントへの交換や、専用回路の新設といった工事も承っています。

漏電修理の考え方や費用の目安については、『漏電修理のサービスページ』もご覧ください。

作業は第二種電気工事士の資格を持つスタッフが担当し、現場調査から施工、最終確認まで責任を持って進めています。

工事や部品が必要な理由をできるだけ分かりやすくお伝えし、料金の内訳を示したうえで、ご納得いただいてから作業を始める方針です。

また、工事後に不具合が生じた場合のご相談にも迅速に対応しています。

どんな方に向いているかというと、原因が洗濯機なのか建物側なのか分からず困っている方、賃貸や分譲で誰に頼めばいいか迷っている方、電気工事とあわせて壁やクロスの補修まで相談したい方などです。

私たちは総合リフォーム会社の電気事業部なので、コンセント移設に伴うクロスの補修といった付随作業もまとめてご相談いただけます。

一方で、洗濯機本体の内部故障がはっきりしている場合は、メーカーや販売店に修理を依頼したほうが早く、保証も使える可能性があります。

そこは無理にお引き受けせず、正直にお伝えしています。

対応エリアは、横浜市を中心に、川崎市をはじめとする神奈川県内や東京都内です。

通常の営業時間は9時から18時まで、定休日はありません(年中無休)。

漏電や停電などの緊急性が高いトラブルについては、24時間の電話相談窓口を設けています。

ただし、夜間や深夜の現地対応はスタッフの稼働状況や現場までの距離によって異なり、時間帯によっては割増料金が発生することがあります。

この点は、あらかじめご了承ください。

一般的なご相談はフリーダイヤル 0120-441-550 または通常電話 045-633-8720 へ。

漏電や停電など緊急性の高いご相談は、緊急相談電話 090-9262-9774 へお願いします。

洗濯機の漏電に関するよくある質問

洗濯機に触れて少しピリッとしただけでも危ないですか?

危ないと考えてください。軽いしびれで済んだのは、たまたま条件が良かっただけかもしれません。

体が濡れていたり、素足だったりすれば、同じ漏電でも体に流れる電流は大きくなります。

使用を中止して、点検を依頼してください。

アース線をつなげば、漏電は起きなくなりますか?

いいえ。アース線は漏電そのものを防ぐものではなく、漏れた電気を地面に逃がして感電を防ぐためのものです。

漏電の発生を防ぐには、コードやホースの点検、コンセントの清掃といった日頃の対策が必要になります。

洗濯機のアース線が届かない場合はどうすればいいですか?

市販の延長用アースコードを使う方法があります。

ただし、壁の中の配線に手を加えたり、コンセント本体を交換したりする作業には電気工事士の資格が必要です。

無理につながず、届かない状況を業者に伝えて相談してください

漏電ブレーカーが落ちないなら、漏電していないということですか?

そう言い切ることはできません。

漏電ブレーカーが作動する漏れ電流に達していない軽微な漏電では、ブレーカーが落ちないこともあります。

また、漏電ブレーカー自体が古くなって正常に働いていない可能性もあります。

洗濯機を買い替えれば、漏電は解決しますか?

原因が洗濯機本体にある場合は解決します。

ただし、コンセントや屋内配線側が原因の場合は、新しい洗濯機に替えても同じ症状が続きます。買い替えの前に、原因を確認しておくことをお勧めします。

詳しくは「修理費用と買い替えの判断基準」をご覧ください。

賃貸で漏電が疑われるとき、自分で業者を呼んでもいいですか?

まずは管理会社か大家さんへ連絡してください。

建物側の設備は貸主の管理範囲であることが多く、自己判断で依頼すると費用負担の問題が生じることがあります。

調査だけお願いすることもできますか?

可能です。目視による現地調査とお見積もりは無料で承っています。

ただし、床下に入る、屋根に上がる、機器を分解するなどの作業を伴う調査は有料になる場合があり、その際は事前に金額をお伝えしてからの実施となります。

洗濯機の漏電に関する原因と対策の総まとめ

洗濯機の漏電対策を終えた明るい洗面所でタオルをたたむ男性
  • 電源コードや内部配線の劣化は漏電の原因である
  • モーターや制御基板への浸水は漏電を引き起こす
  • 洗濯機本体の経年劣化も漏電の要因となる
  • コンセントのホコリはトラッキング現象を招く
  • 湿気がこもる設置環境は漏電リスクを高める
  • ピリッとする感覚や焦げたにおいは緊急性の高いサインである
  • 洗濯機からの水漏れは漏電の危険信号である
  • 水漏れ箇所(蛇口・ホース・本体底)をチェックする
  • ドラム式は構造、外置きは環境による特有リスクがある
  • ブレーカー操作は漏電が疑われる回路の切り分けに役立つ
  • 漏電の有無の確定には専門業者による点検が必要である
  • プラグを抜いて確認すると本体側か配線側かを切り分けやすい
  • コンセントや壁内配線が原因のケースもある
  • コンセント周りは定期的に清掃しホコリを除去する
  • コンセント・屋内配線の工事は電気工事士へ、洗濯機本体の分解・修理はメーカーまたは販売店へ依頼する
  • 漏電は感電や火災の重大事故に直結する
  • ブレーカーが落ちた際は原因特定と安全な復旧が重要である
  • 漏電は自然治癒せず、専門家への連絡が必要である
  • 賃貸は管理会社、分譲は管理規約の確認を先に行う
  • アース線は感電防止のために必ず接続すべきである
  • プラグ形漏電遮断器はアース線の完全な代わりにはならない
  • 日々の点検と水漏れ防止策で漏電リスクは低減できる
  • 修理か買い替えかは使用年数と費用と原因を基に判断する
  • 費用は現場状況で変わるため見積もりで確認する

洗濯機の漏電は、気づかないうちに進行していることがあります。

でも、症状の見分け方と確認の手順さえ知っていれば、必要以上に怖がることはありません。

まずは今日、洗濯機の裏側とコンセント周りを覗いてみてください。

ホコリが溜まっていないか、アース線がつながっているか、コードが挟まっていないか。

それだけでも、リスクはずいぶん減らせるはずです。

そのうえで、少しでも気になる症状があるなら、無理に使い続けずに専門家へ相談してください。

この記事の監修者

天谷富士夫 主任電気工事士

天谷 富士夫(あまたに ふじお)

横浜電気工事レスキュー 主任電気工事士
第二種電気工事士/特定ガス消費機器設置工事監督者/ガス機器設置スペシャリスト(日本ガス機器検査協会認定)

2019年に資格取得後、横浜市・川崎市を中心に5,000件超の電気工事に携わってきました。

給湯器設置などの実績によりNHKの取材を受けたほか、2025年9月にはTBSテレビ「ひるおび」(出典:TBS NEWS DIG)、同年11月にはTBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(出典:TBSラジオ公式サイト)のインタビューにも出演しています。

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