分電盤交換の相場を解説!費用内訳から注意点まで

分電盤交換の相場を解説!費用内訳から注意点まで

「最近ブレーカーがよく落ちるけど、交換したほうが良いか迷っている」「分電盤交換の相場がいくらか分からず、業者に頼むのが不安だ」と感じていませんか。

分電盤の交換を考えたとき、工事費用はいくらかかるのかという疑問はもちろん、ブレーカー交換や回路の増設、また100Vから200Vへの切替変更で費用がどう変わるのか、マンションの場合の特別な注意点、そもそも配電盤との違いは何なのか、知りたいことは多岐にわたるはずです。

さらに、交換をどこに頼むべきか、専門業者やホームセンターの選び方、「東京電力などへの申請が必要ですか?」といった手続き面の不安もあるかもしれません。

また、自分で交換作業はできるのか、あるいは予期せぬ高額請求といった失敗や後悔をしないためにはどうすれば良いのか、具体的な情報を求めていることでしょう。

この記事では、分電盤交換の相場とその詳しい内訳、「全て交換するにはいくらかかりますか?」という核心的な疑問に明確にお答えします。

加えて、交換したほうが良いかの判断基準から、信頼できる業者の見つけ方まで、あなたの不安を解消するための情報を網羅的に解説していきます。

記事のポイント

  • 分電盤交換にかかる費用の具体的な相場と内訳
  • ブレーカー増設やアンペア変更など状況別の費用感
  • 信頼できる業者の選び方と依頼先の比較ポイント
  • 交換すべきタイミングの見極め方と注意点

分電盤交換の相場と料金体系のすべて

  • まずは知りたい配電盤との違いは?
  • 交換の工事費用はいくらですか?その内訳は?
  • ブレーカー交換だけなら費用は安い?
  • 回路の増設や100Vから200Vへの変更費用
  • マンションにおける分電盤交換の注意点
  • 全て交換するにはいくらかかりますか?

まずは知りたい配電盤との違いは?

分電盤の交換を検討するにあたり、しばしば混同されがちな「配電盤」との違いを理解しておくことが大切です。言ってしまえば、この二つは役割も規模も全く異なる電気設備です。

家庭の玄関や廊下、洗面所などに設置されている、複数のブレーカーが収められた箱が「分電盤」です。

分電盤の主な役割は、電力会社から供給された電気を、照明やコンセントなど家の中の各回路へ安全に分配することにあります。

電気を使いすぎたり、漏電が発生したりした際に、ブレーカーが作動して電気を遮断し、火災や感電事故を防ぐ安全装置としての機能が中心です。

一方、「配電盤」は、工場やオフィスビル、商業施設といった大規模な建物に設置される、より大型で高機能な設備を指します。

変電所から送られてくる高圧の電気を施設内で使用できる電圧に変換し、各フロアや区画にある分電盤へ電気を供給する、いわば電力供給の司令塔のような役割を担っています。

このように考えると、私たちが日常生活で「ブレーカーが落ちた」と言うときに関わっているのは、すべて分電盤のことです。

したがって、一般家庭における「交換」の対象となるのは、この分電盤であると明確に区別できます。

まずは知りたい配電盤との違いは?
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交換の工事費用はいくらですか?その内訳は?

分電盤の交換にかかる工事費用は、一般的な住宅の場合、総額で50,000円から100,000円程度が相場と考えられます。

ただし、この金額は分電盤の仕様や工事内容によって変動するため、費用の内訳を理解しておくことが予算を立てる上で鍵となります。

主な費用の内訳は、以下の項目で構成されています。

費用項目費用相場の目安概要
分電盤本体の価格20,000円 ~ 55,000円回路数や感震機能の有無など、分電盤のスペックによって価格が変動します。
交換作業費30,000円 ~ 40,000円古い分電盤の取り外しと新しい分電盤の設置、配線接続にかかる技術料です。
既存分電盤の処分費2,000円程度取り外した古い分電盤を適正に処分するための費用です。
出張費など業者により異なる業者の事務所から現場までの移動にかかる費用で、料金に含まれる場合もあります。

例えば、回路数が少ないシンプルな分電盤であれば総額60,000円前後に収まることもありますが、回路数が多かったり、高機能なモデルを選んだりすると100,000円を超えるケースもあります。

単純に総額だけを見るのではなく、見積もりを取る際にはこれらの内訳が明確に記載されているかを確認することが大切です。

これにより、提示された金額が適正であるか判断しやすくなりますし、他の業者との比較も容易になります。

Information

ここで紹介している金額は「標準的な木造2階建て住宅・都市部」という条件下の参考価格です。

建物構造(鉄骨・RC)、屋内配線の取り回し距離、壁内下地補修の有無、地域ごとの人件費などによって数万円単位で増減します。

必ず現地調査付きの詳細見積もりを取り、複数社を比較してから発注するようにしましょう。

交換の工事費用はいくらですか?その内訳は?
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ブレーカー交換だけなら費用は安い?

分電盤全体ではなく、内部の特定のブレーカーのみが故障した場合、その部品だけを交換することも可能です。

この場合、分電盤を丸ごと交換するよりも費用を抑えられます。しかし、交換するブレーカーの種類によって費用は大きく異なります。

分電盤には主に3種類のブレーカーがあり、それぞれの役割と交換費用の相場は以下の通りです。

ブレーカーの種類役割交換費用の相場(部品代・作業費込み)
安全ブレーカー各部屋の回路ごとの電気の使いすぎ(過電流)を防ぐ。4,000円 ~ 10,000円
アンペアブレーカー家全体で契約している電気量を超えた際に電気を遮断する。3,000円 ~ 10,000円
漏電ブレーカー漏電を検知した際に電気を遮断し、火災や感電を防ぐ。7,000円 ~ 20,000円

安全ブレーカーは比較的に安価ですが、家全体の安全を司る漏電ブレーカーは部品自体が高価なため、交換費用も高くなる傾向があります。

Information

部品代だけで2万円超、作業費込みで3〜4万円程度になる事例もあります。

なお、これらの費用に加えて、業者によっては別途出張費が必要になる場合があります。

ただ、注意点として、一つのブレーカーが故障しているということは、他のブレーカーや分電盤全体も同じように経年劣化している可能性が考えられます。

設置から10年以上経過している場合は、部分的な交換で一時的に対処するよりも、将来的な安全性を考えて分電盤全体の交換を検討する方が、長い目で見ると合理的であるケースも少なくありません。

ブレーカー交換だけなら費用は安い?
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回路の増設や100Vから200Vへの変更費用

近年、エアコンやIHクッキングヒーター、食洗機、電気自動車(EV)の充電器など、消費電力の大きな家電が増えています。

これらの家電を使用するためには、専用の電気回路を増設したり、電圧を100Vから200Vへ変更したりする工事が必要になることがあります。

回路の増設

消費電力の大きな家電は、他の家電と同じ回路で使うとブレーカーが落ちる原因になるため、専用の回路を設けるのが一般的です。

この増設工事は、分電盤に空きスペース(予備回路)があれば比較的簡単に行えます。しかし、空きがない場合は、分電盤自体をより回路数の多いものに交換する必要が出てきます。

回路増設のみの費用は状況によりますが、分電盤交換が伴う場合は、前述の交換費用に加えて追加の工事費が発生します。

100Vから200Vへの電圧変更

古い住宅などでは、屋内に100Vの電気しか引き込まれていない「単相2線式」という配線方式の場合があります。

この状態で200Vの家電を使うためには、電力会社に依頼して屋外の電線から建物へ引き込む幹線ケーブルを「単相3線式」に張り替える大規模な工事が必要です。

この工事は費用も高額になりがちで、必ず現地調査の上で見積もりを取る必要があります。

一方、比較的新しい住宅では既に単相3線式が一般的で、分電盤まで200Vの電気が来ています。

この場合、分電盤内で簡単な切り替え作業を行うだけで200Vのコンセントを設置できるため、費用は比較的安価に済みます。

いずれにしても、これらの工事は電気の使用環境を大きく変えるものです。

将来的に導入したい家電があるのであれば、分電盤交換のタイミングで同時に工事を依頼することで、トータルの費用や手間を抑えられる可能性があります。

Information

単相2線式の住宅で200 V家電を使う場合は、屋外引込線を単相3線式に張り替える工事(メーター交換含む)が必要です。

代表的な木造戸建てであれば、

  • 屋外引込線・メーター交換:8万〜12万円前後
  • 分電盤交換:5万〜10万円前後

といったイメージが目安になります(地域や設備条件で±数万円変動)。現場調査のうえ、電力会社の申請可否も含めて見積もりを取りましょう。

回路の増設や100Vから200Vへの変更費用
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マンションにおける分電盤交換の注意点

マンションで分電盤を交換する場合、戸建て住宅とは異なるいくつかの注意点があります。トラブルを避けるためにも、工事の前に必ず確認しておくべきポイントです。

最も大切なのは、工事を行う前に必ず管理組合や大家さん、管理会社に連絡し、許可を得ることです。

マンションの設備は、個人の所有物である「専有部分」と、住民全員の共有財産である「共用部分」に分かれています。

分電盤は専有部分に含まれるのが一般的ですが、工事の内容によっては共用部分に影響が及ぶ可能性もゼロではありません。勝手に工事を進めると管理規約違反となり、問題に発展するおそれがあります。

費用負担の所在

分電盤が経年劣化によって故障した場合、その修理・交換費用は、建物の設備として貸主(大家さん)が負担するのが一般的です。

しかし、「エアコンを増設するために回路を増やしたい」といった入居者の自己都合による交換の場合は、費用は入居者負担となります。この切り分けについても、事前に管理会社などに確認しておくとスムーズです。

工事に伴う停電

分電盤の交換工事中は、当然ながら自宅は停電します。工事の内容によっては、ごく稀に他の住戸にも影響が出る可能性がないとは言えません。

工事の日時や停電時間については、事前に業者としっかり打ち合わせ、必要であれば近隣住民への告知も検討しましょう。

これらの手続きを怠ると、後々大きなトラブルになりかねません。マンションでの分電盤交換は、戸建て以上に慎重な事前確認と関係各所への連絡が不可欠であると覚えておきましょう。

マンションにおける分電盤交換の注意点
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全て交換するにはいくらかかりますか?

前述の通り、分電盤を全て交換する場合の費用は、住宅の規模や必要な電気容量によって大きく変わりますが、一般的な目安としては総額で50,000円から100,000円程度を見込んでおくと良いでしょう。

この費用の差を生む最も大きな要因は、分電盤の「回路数」です。

例えば、一人暮らし用のアパートや比較的小規模な住宅で、回路数が8個程度の分電盤を交換する場合、工事の総額は60,000円前後に収まることが一つの目安となります。

この場合、分電盤本体の価格も比較的安価で、工事内容もシンプルであるためです。

一方、部屋数が多く、エアコンやIHクッキングヒーターなど専用回路を必要とする家電を多数使用している大規模な住宅では、回路数が18個や20個といった大型の分電盤が必要になります。

このようなケースでは、分電盤本体の価格が上がるだけでなく、配線作業も複雑になるため、工事の総額は90,000円から100,000円を超えることも珍しくありません。

さらに、古い住宅でみられる木箱に入ったタイプの分電盤を交換する際には、単に新しいものと入れ替えるだけでは済みません。

木箱の撤去や、新しい分電盤を取り付けるための壁の下地処理、配線の延長といった追加工事が必要になることがあり、その分費用が上乗せされます。

これらのことから、正確な費用を知るためには、必ず専門業者に現地調査を依頼し、自宅の状況に合わせた詳細な見積もりを取得することが不可欠です。

全て交換するにはいくらかかりますか?
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損しない分電盤交換の相場と依頼先の見つけ方

  • 分電盤は交換したほうが良いか?寿命のサイン
  • 東京電力への申請が必要ですか?
  • どこに頼む?業者とホームセンターの違い
  • 自分で交換は危険!高額請求にも注意

分電盤は交換したほうが良いか?寿命のサイン

「まだ使えるから大丈夫」と思いがちな分電盤ですが、実は寿命があります。安全に電気を使い続けるためにも、交換したほうが良いタイミングを見極めることが大切です。

交換の目安は「設置から13年」

多くの分電盤メーカーは、製品の耐用年数を10年~15年と定めています。特に、設置から13年が経過した分電盤は、内部の部品が経年劣化し、本来の安全機能が十分に働かなくなる可能性が高まります。

目立った不具合がなくても、この年数を目安に点検や交換を検討することが、予防的な安全対策として推奨されています。

Information

13年という目安は、分電盤内部に組み込まれている遮断器(ブレーカー)の部品寿命を指しています。

盤本体(筐体)は金属製で腐食や電気的ストレスが少ないため、適切なメンテナンスを行えば30〜40年程度使用できるケースもあります。

交換を検討すべき危険なサイン

年数に加えて、以下のような具体的なサインが見られた場合は、分電盤の劣化や故障が進行している可能性があり、速やかな交換が必要です。

頻繁にブレーカーが落ちる
電気の使いすぎが原因でないのに、特定のブレーカーやメインブレーカーがよく落ちる。
異音や異臭がする
「ジー」といううなるような音や、焦げ臭い匂いがする。
本体が熱を持っている
分電盤のカバーや特定のブレーカーに触れると、明らかに熱い。
変色や焦げ跡、破損がある
プラスチック部分が変色したり、焦げた跡が見られたり、カバーにひび割れがある。
漏電ブレーカーがない
特に古い分電盤には、感電や火災を防ぐための最も重要な部品である漏電ブレーカーが設置されていない場合があります。これは現在の安全基準を満たしておらず、非常に危険な状態です。

これらのサインは、分電盤が「もう限界だ」と知らせている警告信号です。一つでも当てはまる場合は、大きな事故につながる前に、専門業者に相談することを強くお勧めします。

分電盤は交換したほうが良いか?寿命のサイン
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東京電力への申請が必要ですか?

分電盤の交換工事において、電力会社(ここでは例として東京電力)への申請が必要になるケースとならないケースがあります。どのような場合に手続きが発生するのかを理解しておきましょう。

結論から言うと、契約アンペア(電気を使える量)の変更や、建物への電気の引き込み方式自体を変更する場合には、電力会社への申請が必要です。

契約アンペアを変更する場合

「一度に使える家電を増やしたい」といった理由で、30Aから40Aへ、40Aから50Aへといったように契約アンペアを上げる場合、電力会社への申し込みが必須となります。

スマートメーターが設置されている住宅では、電力会社が遠隔操作で設定を変更するため、原則として訪問工事は不要です。

しかし、旧式のメーターや分電盤が新しい契約アンペアに対応していない場合は、分電盤側の改修工事が必要となり、その工事は別途、電気工事業者に依頼する必要があります。

引き込み方式を変更する場合

古い住宅で200Vの家電を使えるようにするため、単相2線式から単相3線式へ変更するような大規模な工事では、建物に引き込まれる電線自体の張り替えが必要になります。

この工事は電力会社の管轄となるため、当然ながら事前の申請が不可欠です。

単純な老朽化による交換の場合

契約内容に変更がなく、単に古くなった分電盤を同じ仕様の新しいものに取り替えるだけであれば、基本的に電力会社への申請は不要です。

いずれにしても、どのような工事が必要になるかによって申請の要否は変わります。

工事を依頼する電気工事業者に相談すれば、申請が必要かどうかを判断し、多くの場合で手続きを代行してくれますので、まずは専門家に相談するのが確実な方法です。

東京電力への申請が必要ですか?
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どこに頼む?業者とホームセンターの違い

分電盤の交換を決めたとき、次に悩むのが「どこに工事を依頼するか」です。依頼先にはいくつかの選択肢があり、それぞれにメリットとデメリットが存在します。自分の優先順位に合わせて最適な依頼先を選びましょう。

依頼先の種類メリットデメリットこんな人におすすめ
地元の電気工事業者高い専門性と技術力。直接依頼のため中間マージンがなく、費用が適正な場合が多い。地域密着で迅速な対応が期待できる。業者によって技術や対応に差がある。自分で信頼できる業者を探す手間がかかる。費用と品質のバランスを重視し、専門的な相談をしたい人。
街の電気屋地域に根差しており、顔が見える安心感がある。親身な対応が期待でき、アフターフォローも手厚いことが多い。専門の工事業者に比べて、やや割高になる可能性がある。最新の技術や大規模工事への対応力に差がある場合も。多少費用がかかっても、身近な店舗に安心して任せたい人。
ホームセンター買い物ついでに相談・依頼できる手軽さがある。料金プランがパッケージ化されている場合も。実際の工事は提携する下請け業者が行うことがほとんど。施工品質にばらつきが出る可能性があり、担当者を選べない。とにかく手軽に依頼したい人。ただし、施工品質は業者次第になる点を理解しておく必要あり。
インターネット集客サイト複数の業者から見積もりを比較検討できる。口コミを参考に業者を選べる。サイト運営会社への手数料が工事費に上乗せされる傾向がある。口コミの信頼性を慎重に見極める必要がある。複数の業者を比較して、自分で納得のいく選択をしたい人。

私であれば、まずは地元の信頼できる電気工事業者を2~3社探し、相見積もりを取ることから始めます。直接話を聞くことで、技術力や人柄、料金の透明性を判断できるためです。

手軽さも魅力ですが、分電盤は家の安全に関わる重要な設備であるため、価格だけでなく、技術的な信頼性や工事後の保証まで含めて総合的に判断することが、後悔しないための鍵となります。

どこに頼む?業者とホームセンターの違い
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自分で交換は危険!高額請求にも注意

分電盤の交換費用を少しでも節約したいと考え、「自分で交換できないか」と思う方もいるかもしれません。しかし、これは絶対に避けるべきです。

また、業者に依頼する際には、不当な高額請求を行う悪徳業者の存在にも注意を払う必要があります。

自分で交換するのは法律違反で非常に危険

分電盤の交換作業を資格のない人が自分で行うことは法律(電気工事士法)で固く禁じられています。

なぜなら、分電盤は家庭内の全ての電気が集まる中枢であり、配線を一つでも間違えれば、ショートによる火災や感電といった命に関わる重大な事故を引き起こす可能性が非常に高いからです。

専門的な知識と技術を持つ「電気工事士」の国家資格を持つプロでなければ、安全な作業は保証できません。DIYで対応できる範囲をはるかに超えた、専門領域の作業であると認識してください。

悪徳業者による高額請求の手口と対策

残念ながら、消費者の不安につけ込んで不当な利益を得ようとする悪徳業者も存在します。

  • 手口の例:「無料で安全点検します」と突然訪問し、「このままでは火事になりますよ」などと過度に不安を煽り、高額な交換契約をその場で迫る。
  • 対策
    1. その場で契約しない:「検討します」と言って、必ず一度帰ってもらいましょう。即決を迫る業者は信用できません。
    2. 相見積もりを取る:複数の正規業者から見積もりを取り、料金や工事内容を比較することが、不当な高額請求を見抜く最も有効な手段です。
    3. 身分証の確認:業者の身元がはっきりしているか、電気工事士の資格を持っているかなどを確認しましょう。

家の安全を守るための工事で、危険な目に遭ったり、金銭的なトラブルに巻き込まれたりしては本末転倒です。

費用を抑えること以上に、安全と信頼性を最優先に考え、必ず資格を持った信頼できる専門業者に依頼することが大切です。

自分で交換は危険!高額請求にも注意
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分電盤交換の相場を理解して賢く依頼

この記事では、分電盤交換の費用相場から依頼先の選び方、注意点までを詳しく解説しました。最後に、賢く安全に交換工事を依頼するための重要なポイントをまとめます。

  • 分電盤交換の費用相場は総額5万円から10万円程度
  • 費用は本体代・作業費・処分費・出張費で構成される
  • 回路数や機能によって分電盤本体の価格は変動する
  • ブレーカー単体の交換は全体交換より安価に済む
  • 漏電ブレーカーの交換は比較的高額になる傾向
  • 回路増設や電圧変更には追加費用が発生する
  • マンションでの交換は事前に管理組合への確認が必須
  • 分電盤の寿命は設置後10年から15年が目安
  • 13年経過したら交換を検討するのが推奨される
  • 頻繁に落ちる・異音・発熱は交換の危険なサイン
  • 契約アンペア変更時には電力会社への申請が必要
  • 業者選びは専門性・費用・信頼性のバランスが大切
  • 相見積もりを取って複数の業者を比較検討する
  • 資格のない素人が自分で交換するのは絶対に禁止
  • 無料点検を装う悪徳業者の高額請求に注意する