エコキュートの保温は電気代が高い?原因と節約術を徹底解説

エコキュートの保温は電気代が高い?原因と節約術を徹底解説

エコキュートの便利な保温機能ですが、「最近、電気代が上がったかもしれない」「もしかして電気代がやばいのでは?」と感じていませんか。

毎日使うお風呂だからこそ、エコキュートの保温にかかる電気代は気になるポイントです。

保温と追い焚き、そして入れ直しの電気代はどれが一番お得なのか、自動保温をつけっぱなしにすると「電気代はいくらかかりますか?」という疑問や、そもそも保温の仕組みはどうなっているのか、といった基本的な事柄も知っておきたいところです。

また、保温を切るべきタイミングや適切な保温時間が分からなければ、無駄なコストを払い続けてしまうかもしれません。

この記事では、1ヶ月の電気代のシミュレーションから、ガス代との比較、さらにはコロナ、三菱、パナソニックといった主要メーカーの特徴まで、エコキュートの保温に関するあらゆる疑問に答えます。

年間給湯保温効率はどれくらい必要ですかという専門的な視点も交えながら、電気代を安くするにはどうしたらいいですか?という切実な悩みを解決するための具体的な方法を、分かりやすく解説していきます。

記事のポイント

  • エコキュートの保温で電気代が高くなる具体的な原因
  • 保温・追い焚き・入れ直しの料金比較と最適な使い方
  • メーカー別の省エネ機能と年間給湯保温効率の目安
  • 今日から実践できる具体的な電気代節約術

エコキュートの保温で電気代が高くなる原因とは?

  • やばいと言われるほど電気代が上がる原因
  • お風呂の便利な保温の仕組みとは?
  • 電気代が上がった時の1ヶ月の電気代の目安
  • 自動保温をつけっぱなしの料金シミュレーション
  • 都市ガス代比較でわかるエコキュートの実力

やばいと言われるほど電気代が上がる原因

エコキュートを利用しているにもかかわらず、電気代が「やばい」と感じるほど高くなってしまう主な原因は、電気料金が割高な時間帯にお湯を沸かす「沸き増し」が頻繁に行われていることにあります。

エコキュートは、基本的に電気料金が安く設定されている深夜時間帯に1日分のお湯をまとめて沸かし、それを貯湯タンクに蓄えておくことで給湯コストを抑える給湯器です。

多くのご家庭では、エコキュートの設置に合わせて、夜間の電気代が安い専用の料金プランを契約しています。

しかし、この料金プランは夜間が安い代わりに、日中(デイタイム)の電力量単価は夜間の約1.7~3.4倍に設定されていることがほとんどです。

そのため、日中にお湯を使いすぎてタンクのお湯が不足し、「湯切れ」を起こしてしまうと、エコキュートは自動的に割高な電気を使って沸き増し運転を開始します。

この意図しない日中の沸き増しが、電気代を押し上げる最大の要因と考えられるのです。また、便利な節約機能を使っていないことも原因の一つです。

例えば、電気代が最も高くなるピークタイムの沸き上げを停止する「ピークカット機能」や、長期の不在時に沸き上げを停止する「沸き上げ休止機能」などを活用しないと、不要な時間帯に無駄な沸き上げが行われ、電気代がかさんでしまいます。

Information

実際の昼夜単価差は契約プランによって異なります。たとえば関西電力「はぴeタイムR」では夜間15.37 円/kWh、日中26.24 円/kWh(その他季)と約1.7倍、夏季ピーク時でも約3.4倍です。ご家庭の契約単価を必ず確認しましょう。

やばいと言われるほど電気代が上がる原因
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お風呂の便利な保温の仕組みとは?

お風呂をいつでも温かい状態で保ってくれるエコキュートの「保温」機能は、浴槽のお湯の温度を一定に保つための仕組みです。具体的には、「追い焚き」という動作を自動的に繰り返すことで機能しています。

まず、浴槽内に設置された温度センサーが、お湯の温度を常に監視しています。そして、設定された温度よりもお湯がぬるくなったことを検知すると、保温機能が作動します。

作動すると、浴槽内のぬるくなったお湯が配管を通じてエコキュートの貯湯タンクユニットへ送られます。

そこで、タンク内に蓄えられている高温のお湯の「熱」だけを利用して、熱交換器を介して浴槽のお湯を温め直します。このとき、タンクのお湯と浴槽のお湯が直接混ざることはありません。

温め直されたお湯は再び配管を通って浴槽に戻され、浴槽全体の温度が設定温度まで回復します。

この一連の「追い焚き」動作が、設定された保温時間の間、自動で繰り返されるのが保温の仕組みです。

家族の入浴時間がバラバラでも、後の人がぬるいお風呂に入らずに済むという大きなメリットがあります。

ただし、このプロセスは貯湯タンクに蓄えられた熱エネルギーを消費するため、保温機能を長時間使い続けるとタンクのお湯の温度が下がり、結果的に日中の沸き増しにつながる可能性がある点には注意z

電気代が上がった時の1ヶ月の電気代の目安

エコキュートの1ヶ月あたりの電気代は、お住まいの地域、季節、そしてお湯の使用量によって大きく変動しますが、一般的な目安としては約1,700~4,800円が目安程度です。

もし最近、電気代が上がったと感じる場合は、ご自身の請求額がこの平均的な範囲から大きく外れていないかを確認してみるのがよいでしょう。

Information

最新の公開データでは、1か月の給湯電気代は最安1,700円(関西・九州電力エリア)~最高約4,800円(北海道電力エリア)とされています。温度の低い地域・季節ほど高くなる点に注意してください。

電気代が上がった時の1ヶ月の電気代の目安
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地域によって異なる電気代

電気代は、電力会社や外気温によって変わるため、地域差が顕著に現れます。

例えば、比較的温暖な地域の電力会社エリアでは、月々の平均電気代が1,700円から2,100円程度であるのに対し、冬の寒さが厳しい寒冷地では4,500円を超えることもあります。

これは、外気温が低いほどお湯を沸かすために多くのエネルギーが必要になるためです。

地域ひと月あたりの電気代(目安)
北海道電力エリア約4,500円
東北電力エリア約4,000円
東京電力エリア約3,100円
中部電力エリア約2,100円
北陸電力エリア約3,500円
関西電力エリア約1,700円
中国電力エリア約3,600円
四国電力エリア約3,700円
九州電力エリア約1,700円
沖縄電力エリア約2,300円
Information

パナソニックの試算データを参考に作成。実際の電気代は使用状況や契約プランにより変動します。

季節による変動

エコキュートの電気代は季節によっても大きく変わります。特に冬場は、外気温だけでなく水道水の温度も低くなるため、お湯を沸かすためのエネルギー消費が増加します。

そのため、夏場に比べて冬場の電気代が2倍以上になることも珍しくありません。電気代が上がったと感じた際は、季節的な要因も考慮に入れることが大切です。

自動保温をつけっぱなしの料金シミュレーション

自動保温をつけっぱなしにした場合、具体的にいくらかかるのかは気になるところです。保温機能は追い焚きを繰り返すことで湯温を保つため、そのコストは追い焚きの回数に依存します。

1回の追い焚きにかかる電気代は、お湯の冷め具合にもよりますが、約22円から47円程度が目安とされています。これは、約0.7kWhから1.5kWhの電力を消費すると仮定した場合の計算です。

では、自動保温を1時間つけっぱなしにするとどうなるでしょうか。仮に1時間の間に1回追い焚きが必要になった場合、そのコストは前述の通り約22円から47円です。

しかし、浴槽のフタをしっかり閉めているなど、お湯が冷めにくい状況であれば、1時間で1回も追い焚きが行われないこともあります。

あるメーカーの試算によると、保温時間を1時間短縮することで、1ヶ月あたり約50円から100円の節約につながるとされています。

これを逆算すると、不要な保温を1時間つけっぱなしにした場合のコストは、1日あたり約1.6円から3.3円程度と考えられます。

一見すると小さな金額に思えるかもしれません。しかし、この無駄が毎日積み重なれば、年間で数千円単位の出費になります。

したがって、家族全員が入浴を終えた後や、次の入浴まで時間が空く場合には、こまめに自動保温機能を切ることが、着実な節約につながるのです。

都市ガス代比較でわかるエコキュートの実力

エコキュートの導入を検討する際や、現在の光熱費を見直す上で、都市ガス給湯器とのランニングコストの比較は重要な判断材料になります。

結論から言うと、エコキュートは都市ガス給湯器に比べて、年間の給湯にかかる光熱費を大幅に削減できる可能性が非常に高いです。

その理由は、エネルギーの効率性にあります。エコキュートは、ヒートポンプ技術を用いて空気中の熱を集め、少ない電気エネルギーで効率よくお湯を沸かします。

電気エネルギー「1」に対して、空気熱エネルギー「2」以上を集めるため、「3」以上のエネルギーを生み出すことができます。

一方、ガス給湯器はガスを燃焼させてお湯を作るため、投入したエネルギー以上の熱を生み出すことはできません。

あるメーカーの試算によると、同じ量のお湯を作る場合、エコキュートの年間電気代が約30,000円であるのに対し、都市ガス給湯器の年間ガス代は約82,000円となり、エコキュートの方が年間で約52,000円もお得になるという結果が出ています。

これは、給湯コストを約64%も削減できる計算です。

給湯器の種類年間給湯光熱費(目安)
エコキュート約 30,010円
都市ガス給湯器約 82,363円
差額約 52,353円
Information

ダイキンの試算条件(2023年10月時点の関西エリア)を参考に作成。実際の料金は地域や使用状況により変動します。

もちろん、エコキュートは本体価格が高く、初期費用がかかるというデメリットがあります。

しかし、10年以上の長いスパンで見れば、このランニングコストの差が初期費用の差を上回り、トータルでお得になるケースが多いと言えるでしょう。

都市ガス代比較でわかるエコキュートの実力
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エコキュートの保温で電気代を安くする実践テクニック

  • 保温と追い焚きと入れ直しの電気代を比較
  • 保温時間の目安と保温を切るタイミング
  • 年間給湯保温効率はどれくらい必要ですか?
  • コロナ・三菱・パナソニック各社の省エネ機能
  • 安くするにはどうしたらいいですか?
  • これで解決!エコキュートの保温にかかる電気代の節約術

保温と追い焚きと入れ直しの電気代を比較

お風呂のお湯がぬるくなってしまった時、「保温」「追い焚き」「入れ直し」のどれを選ぶかによって、かかるコストは大きく異なります。状況に応じて最適な方法を選ぶことが、電気代節約の鍵となります。

最も経済的な選択は、タンク内のお湯を直接足す「高温足し湯」です。これはタンクで効率よく沸かされた高温のお湯を少量、浴槽に加えるため、エネルギーロスがほとんどありません。

かかるコストは追加するお湯の水道代(20リットルで約4円程度)のみで、電気代はごくわずかです。

次に、お湯が完全に冷めてしまった場合に考えられるのが「お湯の入れ直し」と「追い焚き」です。冷たい水からお湯を沸かし直すのに必要な電気エネルギーの量は、どちらの方法でも大差ありません。

しかし、「入れ直し」の場合は浴槽いっぱい(約200リットル)の水道代が約40円かかるのに対し、「追い焚き」は既存のお湯を温めるため追加の水道代はかかりません。

ただし、「追い焚き」はタンクの熱を使って温め直すため、熱交換の過程でエネルギーロスが生じ、効率的とは言えません。

これらの点を踏まえると、コストパフォーマンスの観点からは以下のような使い分けが推奨されます。

操作こんな時におすすめメリットデメリット
高温足し湯少しぬるくなったお湯の温度を上げたい時最も速く、エネルギー効率が高い浴槽のお湯が少し増える
追い焚き入浴中に少し温めたい時(短時間)手軽に操作できるエネルギー効率が悪い
一部入れ直しお湯が完全に冷めてしまった時追い焚きより効率的、水道代も節約手間がかかる
全入れ直しお湯が完全に冷めてしまった時(衛生的)新しいお湯で気持ちが良い水道代と電気代のコストが高い

要するに、日常的に湯温を回復させたい場合は「高温足し湯」を積極的に利用し、「追い焚き」は最終手段と考えるのが賢明な使い方です。

保温と追い焚きと入れ直しの電気代を比較
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保温時間の目安と保温を切るタイミング

エコキュートの自動保温機能は便利ですが、無計画に使い続けると無駄な電気代の原因になります。保温時間を適切に設定し、不要な時はこまめに切ることが節約につながります。

一つの目安として、家族の入浴間隔が「30分以上」空く場合は、一度保温機能を切ることをお勧めします。浴槽にしっかりとフタをしておけば、30分程度で湯温が急激に下がることはありません。

保温機能をつけっぱなしにしておくよりも、次に入る人が直前に「高温足し湯」で温度を調整する方が、結果的にエネルギー消費を抑えられる場合が多いのです。

多くのエコキュートでは、自動保温の初期設定が2時間から3時間程度になっています。

もしご家族の入浴時間が1時間程度で集中しているのであれば、この設定を最短の時間(例えば30分や1時間)に見直すだけでも、日々の電気代を確実に削減できます。

保温機能を切るべき最も重要なタイミングは、家族全員の入浴が終わった時です。最後の一人がお風呂から出たら、すぐにリモコンで「ふろ自動」や「保温」の運転を停止する習慣をつけましょう。

これを忘れてしまうと、誰も入らない浴槽を夜通し温め続けることになり、大きな電力の無駄遣いとなってしまいます。

保温時間の目安と保温を切るタイミング
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年間給湯保温効率はどれくらい必要ですか?

エコキュートを選ぶ際に重要な指標となるのが「年間給湯保温効率(JIS)」、通称APF(Annual Performance Factor)です。

これは、1年を通して、消費した1単位の電気エネルギーに対してどれだけの熱エネルギーを生み出せたかを示す数値で、この値が高いほど省エネ性能に優れていることを意味します。

現在販売されているエコキュートのAPFは、おおむね3.0から4.5程度の範囲にあります。では、一体どれくらいの数値が必要なのでしょうか。

もちろん、APFの数値が高いに越したことはありません。例えば、APFが0.1違うと、年間の電気代に数百円程度の差が生まれるとされています。

10年というエコキュートの寿命を考えれば、数千円から1万円程度の差になる可能性もあります。

しかし、注意したいのは、APFが高いハイエンドモデルは、本体価格も高額になる傾向がある点です。APFの差によるランニングコストの削減額と、本体価格の上昇分を比較検討し、費用対効果を見極める必要があります。

また、2025年度から省エネ基準が引き上げられるなど、国は高効率な給湯器の導入を推進しています。補助金の対象となるのも、一定以上のAPFを持つモデルが中心です。

Information

2025年度からは国の「給湯省エネ2025事業」により、目標基準値+0.2以上のAPFを満たす機種に追加補助(最大+7万円)が付与されます。買い替え時は補助対象かどうかも必ずチェックしましょう。

これらの点を総合的に考えると、特定の数値以上が必要と一概に言うことは難しいですが、少なくとも3.5以上を目安としつつ、ご自身の予算や、補助金制度の活用、そしてメーカー独自の機能などを比較しながら、最もバランスの取れた一台を選ぶことが賢明な判断と言えるでしょう。

年間給湯保温効率はどれくらい必要ですか?
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コロナ・三菱・パナソニック各社の省エネ機能

エコキュートの省エネ性能は、APFの数値だけでなく、各メーカーが独自に開発した機能によっても大きく左右されます。ここでは、主要メーカーであるコロナ、三菱電機、パナソニックの代表的な省エネ機能を紹介します。

パナソニック:「AIエコナビ」と「ぬくもりチャージ」

パナソニックの大きな特徴は、センサー技術を駆使した高度な省エネ機能です。浴室の「ひとセンサー」が人の入室を検知して初めて最適な温度への加熱を開始する「AIエコナビ」は、誰もいない間の無駄な保温運転を徹底的にカットします。

また、「ぬくもりチャージ」は、入浴後の残り湯にまだ残っている熱を回収し、翌日の沸き上げに再利用する画期的な機能です。これまで捨てていたエネルギーを有効活用し、沸き上げに必要なエネルギーそのものを削減します。

三菱電機:「かしこいわき上げ制御」と「ホットりたーん」

三菱電機は、過去2週間分のお湯の使用パターンを詳細に学習・分析し、家庭ごとに最適化された無駄のない沸き上げを行う「かしこいわき上げ制御」が強みです。

これにより、日中の不要な沸き増しを極限まで抑制します。さらに、パナソニックの「ぬくもりチャージ」と同様の熱回収機能「ホットりたーん」も搭載しており、ボタン一つで残り湯の熱を有効活用できます。

コロナ:「省エネ保温」と高品質タンク

エコキュートを世界で初めて開発したコロナは、堅実な省エネ技術に定評があります。一部のモデルでは人感センサーを用いた「省エネ保温」を搭載し、不在時のエネルギーロスを防ぎます。

また、保温性の高い高品質な貯湯タンクにも力を入れており、魔法瓶のように熱を逃がしにくい構造で、日中の追い焚きや沸き増しの頻度を減らすことに貢献しています。

このように、各社それぞれに特色のあるアプローチで省エネを追求しています。

ご自身のライフスタイル(例えば、入浴時間が不規則な家庭ならセンサー機能、徹底的にコストを抑えたいなら熱回収機能など)に合った機能を持つメーカーを選ぶことが、満足度の高いエコキュート選びにつながります。

安くするにはどうしたらいいですか?

エコキュートの電気代を安くするには、大きく分けて「設定の見直し」と「使い方の工夫」の2つのアプローチがあります。これらを組み合わせることで、無理なく効果的に電気代を節約することが可能です。

設定の見直しで無駄をなくす

まずは、エコキュート本体のリモコン設定を見直しましょう。第一に、沸き上げモードを「おまかせ」や「省エネ」に設定することです。

このモードは、過去のお湯の使用量を自動で学習し、翌日に必要な分だけを効率よく沸かしてくれるため、無駄な沸き上げを防ぎます。来客などでお湯を多く使う特別な日以外は、常にこのモードにしておくのが基本です。

第二に、季節に応じた温度設定です。夏場は水道水の温度が高いため、タンクの沸き上げ温度を少し低めに設定しても十分快適に使えます。

逆に冬場は少し高めに設定するなど、季節ごとに設定を微調整することで、エネルギーの無駄を省けます。

第三に、長期で家を空ける際は「沸き上げ休止」設定を忘れないようにしましょう。数日間使わないお湯を沸かし続けるという、最も大きな無駄を未然に防ぐことができます。

使い方の工夫で熱を逃がさない

日々の使い方を少し意識するだけでも、電気代は変わってきます。最も簡単で効果的なのが、お風呂に入らない時は必ず浴槽にフタをすることです。

お湯の表面から熱が逃げるのを大幅に防ぎ、保温や追い焚きの回数を減らすことができます。

また、家族の入浴時間はできるだけ連続させるように協力しましょう。お湯が冷める時間を短くすることが、そのまま保温エネルギーの削減につながります。

さらに、節水シャワーヘッドに交換したり、体を洗っている間はシャワーをこまめに止めたりすることも、給湯量の削減につながり、結果的に電気代の節約になります。

Information

ワンポイント節電 保温時間を1時間短縮すると月50~100円の節約効果があるとダイキンは試算しています。浴槽フタを徹底し、最後の入浴後は保温を停止しましょう。

これらの地道な工夫の積み重ねが、月々の電気代に変化をもたらすのです。

これで解決!エコキュートの保温にかかる電気代の節約術

  • 電気代が高くなる主な原因は割高な日中の沸き増し
  • 保温機能はタンクの熱を利用する追い焚きの自動運転
  • 家族の入浴間隔が30分以上空く場合は保温機能を切るのがお得
  • 湯温を少し上げるなら追い焚きより高温足し湯が最も経済的
  • 冷め切ったお湯は追い焚きせず一部を捨ててからお湯張りする
  • 浴槽のフタは最も簡単で効果の高い節約の基本
  • 沸き上げの基本設定は使用量を学習する「おまかせモード」
  • 来客時など特別な日以外は「多め」や「満タン」設定を避ける
  • 夏場はタンクの沸き上げ温度を少し下げて無駄を省く
  • 旅行などで長期不在の際は沸き上げ休止モードを必ず設定する
  • 日中にもうお湯を使わない日は昼間沸き上げ停止も有効
  • ご家庭の生活スタイルに合った電力会社の料金プランを見直す
  • 高効率(高APF)モデルは本体価格との費用対効果で判断する
  • メーカー独自の省エネ機能(熱回収や人感センサー)にも着目する
  • 屋外のヒートポンプユニット周りを整理し空気の流れを良く保つ