浴室照明の交換費用はいくら?相場と業者選びの全知識

- 1. 浴室の照明器具の交換費用が決まるポイント
- 1.1. 浴室灯の主な故障原因とサイン
- 1.2. 古い照明器具の基本的な外し方
- 1.3. LED照明と蛍光灯の価格差は?
- 1.3.1. 初期費用(器具本体の価格)
- 1.3.2. ランニングコスト(電気代と寿命)
- 1.4. 直付け照明は工事が必須です
- 1.5. 工事不要で交換できるケースとは
- 1.6. 自分でDIYする場合の交換方法と注意点
- 2. 依頼先で変わる浴室照明器具の交換費用と依頼先
- 2.1. 業者・家電量販店・ホームセンターの比較
- 2.1.1. 地域の電気工事店
- 2.1.2. 大手家電量販店(ヤマダ電機・ケーズデンキ・エディオンなど)
- 2.1.3. ホームセンター(ビバホームなど)
- 2.2. ユニットバスや古い浴室での工事
- 2.2.1. ユニットバスの場合
- 2.2.2. 古い浴室の場合
- 2.3. 賃貸マンションや戸建てでの交換
- 2.3.1. 賃貸マンション・アパートの場合
- 2.3.2. 戸建て(持ち家)の場合
- 2.4. パナソニックなど主要メーカー品の特徴
- 2.4.1. パナソニック(Panasonic)
- 2.4.2. TOTO・リクシル(LIXIL)
- 2.4.3. タカラスタンダード
- 2.5. 納得できる浴室の照明器具交換費用とは
突然、お風呂の明かりがチカチカする、あるいは完全に点かなくなってしまった。
そんな時「浴室照明器具の交換費用はいったいどれくらいかかるのだろう?」と不安に感じていませんか。
浴室灯の交換と一言で言っても、古い浴室で使われている蛍光灯から省エネなLED照明への切り替え、配線工事が必要な直付け照明の取り替え、あるいは工事不要で済むケースなど、状況はさまざまです。
交換方法も、自分でDIYできるのか、それとも専門の業者や家電量販店、ホームセンターに依頼すべきなのか、判断に迷うかもしれません。
また、ユニットバス特有の事情や、賃貸マンションと戸建てといった住まいの形態による違い、さらには照明器具の基本的な外し方から、タカラスタンダード、TOTO、リクシル、そしてパナソニック(旧ナショナル)といったメーカーごとの特徴まで、考慮すべき点は多岐にわたります。
この記事では、こうした故障時の対応から具体的な注意点まで、あなたの疑問を解消し、失敗や後悔のない最適な選択ができるよう、費用に関する情報を分かりやすく解説していきます。
記事のポイント
- 浴室照明の交換にかかる費用の内訳と相場
- 自分で交換できるケースと業者依頼が必要なケースの見分け方
- 依頼先ごとのメリット・デメリットと料金比較
- 状況別の注意点と費用を抑えるためのポイント
浴室の照明器具の交換費用が決まるポイント
- 浴室灯の主な故障原因とサイン
- 古い照明器具の基本的な外し方
- LED照明と蛍光灯の価格差は?
- 直付け照明は工事が必須です
- 工事不要で交換できるケースとは
- 交換方法を自分でDIYするリスクと注意点
浴室灯の主な故障原因とサイン
浴室の照明が点かなくなる原因は、単なる電球切れだけとは限りません。交換を考える前に、まずは故障の原因を正しく把握することが大切です。
最も一般的な原因は、電球(ランプ)の寿命です。これは白熱電球や蛍光灯、LEDを問わず、いつかは訪れます。電球を交換しても点灯しない場合は、他の原因を考える必要があります。
次に考えられるのは、照明器具本体のトラブルです。浴室は高温多湿な環境のため、器具内部のソケットや配線が劣化・腐食しやすい傾向にあります。
特に、ソケット部分は電球の熱で変形し、接触不良を起こすことがあります。また、長年の湿気により、配線の接続部が劣化して断線したり、漏電を引き起こしたりする可能性も否定できません。
さらに、照明カバーの破損もよくあるトラブルの一つです。カバーにひびが入ると、そこから湿気が器具内部に侵入し、故障を早める原因となります。カバーが破損した際は、なるべく早く交換することが望ましいです。
これらの原因を見極めるには、まず電球を新品に交換してみるのが第一歩です。それでも改善しない場合は、ソケットの変色や変形、配線の焼け焦げなどがないかを目視で確認します。
ただし、配線に触れる作業は危険を伴うため、異常が見られた場合は速やかに専門家へ相談しましょう。

古い照明器具の基本的な外し方
照明器具の交換を自分で行うにせよ、業者に依頼するにせよ、基本的な外し方の手順を知っておくことは役立ちます。
ただし、ここで紹介するのはあくまで電球交換レベルの作業であり、配線を伴う器具の取り外しは有資格者でなければ行えません。
安全に作業するための最も重要な第一歩は、分電盤のブレーカーを必ず切ることです。
浴室の照明回路がどれか分からない場合は、家全体の主幹ブレーカーを落とすのが確実です。スイッチを切るだけでは不十分で、感電事故を防ぐために電源を元から断つ必要があります。
次に、照明のカバーを外します。多くの浴室照明は、湿気の侵入を防ぐためにゴムパッキンが付いたねじ込み式のカバーが採用されています。
反時計回りに回すと外れるタイプが一般的ですが、製品によってはネジやクリップで固定されている場合もあります。固くて回らない場合でも、無理な力を加えると破損の原因になるため注意しましょう。
カバーが外れたら、中の電球を取り外します。これも反時計回りに回せば外れます。消灯直後は電球が非常に熱くなっているため、火傷をしないように十分に時間を置くか、厚手の手袋を着用して作業してください。
以上の手順が、ご自身で行える基本的な外し方です。
もし、カバーを外した時点で配線が直接器具に接続されている「直付けタイプ」であった場合、その先の作業は法律で禁止されています。速やかに作業を中断し、専門業者に依頼してください。

LED照明と蛍光灯の価格差は?
浴室照明を交換する際、LED照明と蛍光灯のどちらを選ぶかは、費用を考える上で大きなポイントになります。
両者の違いは、器具本体の価格である初期費用と、電気代や交換頻度に関わるランニングコストの両面から考えることが大切です。
初期費用(器具本体の価格)
一般的に、器具本体の価格は蛍光灯の方が安価な傾向にあります。シンプルな蛍光灯の浴室照明器具は数千円から見つけることができます。
一方、LED照明器具は、蛍光灯に比べて少し高価で、数千円から1万円を超えるものまで幅広く存在します。
しかし、近年はLEDの普及により価格差は縮まってきており、機能やデザインにこだわらなければ、手頃な価格のLED照明も増えています。
ランニングコスト(電気代と寿命)
ランニングコストを考慮すると、LED照明に大きなメリットがあります。
LED照明の消費電力は、同じ明るさの蛍光灯 40形(約 68 W)に対しLED 同等品が約 34 Wと半分以下で、電気代もほぼ半額に抑えられます。
また、寿命にも大きな差があります。蛍光灯の寿命が約6,000~12,000時間であるのに対し、LED照明の寿命は約40,000時間と非常に長く、単純計算で4倍以上の長寿命です。
一度設置すれば10年以上交換が不要なケースも珍しくありません。電球交換の手間や費用が大幅に削減できる点は、大きな利点と言えます。
これらの点を総合すると、初期費用は蛍光灯の方が安い場合があるものの、長期的な視点で見れば電気代と交換コストを大幅に削減できるLED照明の方が、トータルコストを抑えられる可能性が高いと考えられます。

直付け照明は工事が必須です
浴室の照明器具には、天井や壁から出ている電線を直接器具に接続する「直付け照明」というタイプが多く見られます。
もしご自宅の浴室照明がこのタイプであれば、交換作業は必ず電気工事士の資格を持つ専門業者に依頼しなければなりません。
その理由は、電気工事士法という法律で厳格に定められているからです。この法律は、電気工事の欠陥による火災や感電といった重大な事故を防ぐことを目的としています。
電線を切断したり、被覆を剥いたり、新しい器具に接続したりする一連の作業は「電気工事」に該当し、無資格者が行うことは固く禁じられています。違反した場合は、罰則の対象となる可能性もあります。
なぜ、これほど厳しく規制されているかというと、浴室という環境の特殊性にあります。浴室は家の中で最も湿度が高く、水に濡れる可能性が高い場所です。
不適切な配線処理や防水処理の不備は、漏電やショートを引き起こす直接的な原因となります。漏電は感電事故につながるだけでなく、火災の原因にもなり得る非常に危険な状態です。
専門の電気工事士は、正しい知識と技術に基づいて、安全に配線接続を行うだけでなく、湿気が器具内部に侵入しないよう、防水・防湿のためのコーキング処理などを適切に施します。
費用を節約したいという気持ちから無資格で作業を行うことは、ご自身やご家族を命の危険に晒す行為にほかなりません。
直付け照明の交換は、安全をお金で買うという意識を持ち、必ずプロに任せるようにしてください。

工事不要で交換できるケースとは
浴室照明の交換において、必ずしも専門的な工事が必要になるわけではありません。特定の条件を満たしていれば、資格がない方でもご自身で安全に器具を交換することが可能です。
工事が不要となるのは、天井に「引掛シーリング」や「引掛ローゼット」と呼ばれる配線器具がすでに取り付けられている場合です。
これらは、照明器具の電源プラグをコンセントに差し込むように、カチッと回すだけで簡単に取り付けられるように設計された接続部品です。
リビングや寝室の照明でよく見られるもので、これが浴室に設置されていれば、配線に直接触れることなく器具の交換ができます。
ご自宅の浴室がこのタイプかどうかを見分けるには、まず現在ついている照明のカバーを外して確認します。
天井から電線が直接出ているのではなく、円形や角形のソケットのような部品が設置されていれば、それは引掛シーリングです。
この場合、市販されている引掛シーリング対応の照明器具を購入すれば、説明書に従ってご自身で取り付けることが可能です。
ただし、注意点もあります。浴室で使用するため、購入する照明器具は必ず「防湿型」や「防雨型」と表示された、浴室対応の製品を選ぶ必要があります。
また、器具には使用できる電球のワット数の上限が定められているため、それを超えないようにしなくてはなりません。
もし、引掛シーリングが設置されていなくても、新たに設置してもらうことは可能です。その際は、引掛シーリングの取り付け自体が電気工事となるため、専門業者への依頼が必要になります。

自分でDIYする場合の交換方法と注意点
工事不要のケースに該当する場合、自分で浴室照明を交換(DIY)することは可能ですが、そこにはいくつかのリスクと注意点が伴います。
費用を抑えられるというメリットがある一方で、安易な作業は思わぬトラブルを招く可能性があります。
最大のリスクは、感電と漏電です。前述の通り、作業前には必ずブレーカーを落とすことが絶対条件です。
しかし、万が一配線を傷つけてしまったり、濡れた手で作業してしまったりすると、感電の危険性が高まります。
また、防水・防湿処理が不十分な場合、使用中に湿気が器具内部に侵入し、漏電やショートを引き起こす恐れがあります。これは火災の原因にもなり得るため、極めて注意が必要です。
次に、照明器具の落下リスクが考えられます。特に、天井への取り付けが不完全だと、振動などで器具が落下し、怪我や浴槽の破損につながる可能性があります。
確実に固定されているか、作業後にしっかりと確認することが大切です。
また、不適切な製品を選んでしまう失敗も少なくありません。
浴室には必ず防湿・防雨型の器具を選び、LED電球を使用する場合は「密閉型器具対応」のものを選ぶ必要があります。
これらに対応していない製品を使用すると、器具や電球の寿命を著しく縮めるだけでなく、過熱による故障や事故の原因となります。
DIYは手軽に思えるかもしれませんが、浴室という特殊な環境での電気作業には、こうしたリスクが伴うことを十分に理解しなくてはいけません。
少しでも不安を感じる場合や、作業に自信がない場合は、無理をせずに専門の業者に依頼するのが最も安全で確実な選択です。

依頼先で変わる浴室照明器具の交換費用と依頼先
- 業者・家電量販店・ホームセンターの比較
- ユニットバスや古い浴室での工事
- 賃貸マンションや戸建てでの交換
- パナソニックなどメーカー品の特徴
- 納得できる浴室の照明器具交換費用とは
業者・家電量販店・ホームセンターの比較
浴室照明の交換をプロに依頼する場合、主に「地域の電気工事店」「大手家電量販店」「ホームセンター」の3つの選択肢があります。
それぞれにメリットとデメリットがあり、費用やサービス内容も異なるため、ご自身の状況に合わせて選ぶことが重要です。
依頼先 | 費用相場(工事費のみ) | 専門性・技術力 | 柔軟性・対応力 | 保証・サポート |
---|---|---|---|---|
地域の電気工事店 | ¥8,000~¥16,000 | ◎ 高い | ◎ 高い | ◯ (業者による) |
大手家電量販店 | 大手家電量販店 ¥7,700~12,000(出張費2,200円~別途) | ◯ (下請け業者による) | △ (規格外対応が難しい場合あり) | ◎ (店舗保証) |
ホームセンター | ¥5,000~¥12,000 | ◯ (提携業者による) | △ (店舗購入品限定の場合が多い) | ◯ (店舗・業者による) |
地域の電気工事店
電気工事を専門とするプロフェッショナルです。高い技術力と豊富な知識を持ち、配線が複雑な古い住宅や特殊な状況にも柔軟に対応できるのが最大の強みです。
直接やり取りできるため、細かい要望を伝えやすく、責任の所在も明確です。ただし、業者を探す手間がかかることや、費用が比較的高くなる傾向があります。
とはいえ、いざという時にどこへ頼めば良いか迷ってしまいますよね。
ちなみに、私たち「横浜電気工事レスキュー」も、横浜市を中心に活動している電気工事の専門家です。もちろん浴室照明の交換も得意としておりますので、もし業者選びでお困りでしたら、ぜひお気軽にお声がけください。
浴室照明の故障も夜間対応!迅速な器具交換で安心のバスタイムを〜港区芝の施工事例より〜
大手家電量販店(ヤマダ電機・ケーズデンキ・エディオンなど)
店舗で照明器具を購入し、同時に設置工事を依頼できる手軽さが魅力です。大手ならではの安心感やポイントサービスが利用できるメリットもあります。
しかし、実際の工事は下請け業者が行うことが多く、作業員の技術力にばらつきが出る可能性があります。また、表示されている工事費とは別に出張費が必要になるケースがほとんどです。
ホームセンター(ビバホームなど)
家電量販店と同様に、商品購入と工事依頼をワンストップで行えます。料金体系が比較的明瞭で、費用を抑えられる場合があります。
こちらも提携業者が工事を行うため、複雑な工事には対応できないことも。サービスが店舗で購入した商品に限定されることが多い点も注意が必要です。
どこに依頼するべきか迷った際は、複数の選択肢から見積もりを取り、料金だけでなく、対応の丁寧さや保証内容まで含めて総合的に比較検討することをおすすめします。

ユニットバスや古い浴室での工事
浴室照明の交換は、浴室のタイプによって注意点や費用が大きく変わることがあります。特に、「ユニットバス(システムバス)」と「築年数が経過した古い浴室」では、特有の事情を考慮する必要があります。
ユニットバスの場合
ユニットバスの照明は、多くの場合、そのユニットバス専用に設計された特殊な部品が使われています。一般的な市販の照明器具とは形状や取り付け方法が異なり、互換性がないケースがほとんどです。
そのため、単純な器具交換ではなく、メーカーから純正の交換部品を取り寄せて対応する「修理」という扱いになります。
この場合、メーカーのサービス部門や認定された工事業者に依頼する必要があり、選択肢が限られます。部品代も高額になる傾向があり、工事費と合わせて一般的な照明交換よりも費用がかさむことを覚悟しておかなくてはなりません。
交換を検討する際は、まずユニットバスのメーカーに問い合わせて、対応可能な業者や費用を確認するのが確実です。
古い浴室の場合
築年数が古い在来工法の浴室では、壁の内部や天井裏の配線が劣化している可能性があります。
新しい照明器具に交換する際に、既存の配線がそのまま使えないと判断されると、新たに配線を引き直す追加工事が必要になることがあります。
また、壁の材質(タイル、モルタルなど)によっては、新しい器具を取り付けるための穴あけ作業が難しく、特別な工具や技術が求められることも。
これらの追加工事は、当初の見積もりには含まれていない場合が多く、現場の状況を確認した上で費用が加算される可能性があります。
古い浴室の照明交換を依頼する際は、事前に現地調査をしっかり行ってもらい、追加工事の可能性についても確認しておくことが大切です。

賃貸マンションや戸建てでの交換
浴室照明の交換は、お住まいが「賃貸」か「持ち家(戸建てなど)」かによって、守るべきルールや手順が根本的に異なります。
トラブルを避けるためにも、それぞれの立場での注意点を理解しておくことが不可欠です。
賃貸マンション・アパートの場合
賃貸物件において、最も重要な原則は「原状回復義務」です。浴室照明は、入居者が勝手に交換したり、グレードアップしたりすることは原則として認められていません。
電球が切れた場合の交換(消耗品の補充)は入居者負担ですが、照明器具本体が経年劣化などで故障した場合は、設備の不具合と見なされ、大家さんや管理会社の負担で修理・交換するのが一般的です。
そのため、器具の故障が疑われる場合は、自分で業者を手配する前に、必ず大家さんか管理会社に連絡して指示を仰いでください。
もし、許可なく交換してしまうと、退去時に元の状態に戻すための費用を請求されたり、敷金から差し引かれたりする可能性があります。
どうしてもデザイン性の高いものに交換したい場合でも、必ず事前に許可を取り、取り外した元の器具は退去時の原状回復のために大切に保管しておく必要があります。
戸建て(持ち家)の場合
戸建てなどの持ち家の場合は、所有者ご自身の判断で自由に照明器具を選び、交換することができます。
デザインや機能にこだわったり、複数の照明を組み合わせておしゃれな空間を演出したりすることも可能です。
ただし、その自由には「自己責任」が伴います。業者選びから工事内容の決定、そして工事後のトラブル対応まで、すべてご自身の責任で行うことになります。
例えば、依頼した業者の施工に問題があって漏水した場合でも、その責任の所在を自分で明らかにし、対応を求めなくてはなりません。
信頼できる業者を慎重に選ぶことが、持ち家でのリフォームを成功させるための鍵となります。

パナソニックなど主要メーカー品の特徴
浴室照明を選ぶ際には、さまざまなメーカーから多種多様な製品が販売されています。
ここでは、代表的なメーカーであるパナソニック(旧ナショナル製品含む)、TOTO、リクシル、タカラスタンダードなどの特徴を、客観的な視点からご紹介します。
パナソニック(Panasonic)
照明器具のトップメーカーの一つであり、デザイン、機能ともに豊富なラインナップを誇ります。
省エネ性能の高いLED照明はもちろん、浴室暖房乾燥機と連動するタイプや、光の色を変えられる調光・調色機能付きの製品など、付加価値の高い商品を多く手掛けています。
シンプルでどんな浴室にも合わせやすいデザインから、スタイリッシュなものまで幅広く、多くの電気工事店で取り扱いがあるため入手しやすいのも特徴です。
TOTO・リクシル(LIXIL)
これらのメーカーは、主にユニットバス(システムバス)の構成部品として照明を提供しています。
そのため、照明単体で販売されることは少なく、ユニットバス全体のデザインやコンセプトに合わせて設計されているのが特徴です。
例えば、肩湯や打たせ湯と連動してリラックス空間を演出するライン照明や、カウンター下を照らす間接照明など、空間全体の価値を高めるような照明プランを提案しています。
これらの照明を交換する場合は、前述の通り、メーカーへの問い合わせが基本となります。
タカラスタンダード
ホーロー製品で知られるタカラスタンダードも、ユニットバスの一部として照明を提供しています。
耐久性の高いホーローの壁パネルに合わせた、手入れのしやすさや清潔さを重視した照明が特徴です。こちらもユニットバス専用品が中心となるため、交換の際はメーカー指定の方法に従う必要があります。
これらのメーカー品を選ぶ際は、単にデザインや価格だけでなく、ご自宅の浴室がユニットバスか在来工法か、また、照明にどのような機能を求めるかを明確にすることが大切です。
汎用性の高いパナソニック製品か、あるいは空間全体で考えるTOTOやリクシル製品か、ご自身のニーズに合わせて検討すると良いでしょう。

納得できる浴室の照明器具交換費用とは
ここまで、浴室照明器具の交換に関する様々な情報を見てきました。この記事の要点をまとめ、あなたが最終的に納得のいく費用で、安全かつ満足度の高い交換を実現するためのポイントを振り返ります。
- 浴室照明の交換費用は器具本体代、工事費、出張費などの総額で考える
- 費用の相場は単純な器具交換で1万円台半ばから、工事内容により変動する
- 故障原因は電球寿命、ソケット劣化、配線トラブルなど多岐にわたる
- 交換作業の前には必ずブレーカーを落とし安全を確保する
- 直付け照明の交換は電気工事士法により「第二種電気工事士以上」の国家資格が必須、DIYは法律違反
- DIYが可能なのは引掛シーリングが設置されている場合のみ
- DIYには感電、漏電、火災、器具落下の実質的なリスクが伴う
- 長期的に見ればLED照明は蛍光灯よりトータルコストを抑えられる
- 依頼先は電気工事店、家電量販店、ホームセンターなどがある
- 専門性や柔軟性を求めるなら地域の電気工事店が有力な選択肢
- 手軽さや料金の明瞭さを求めるならホームセンターも検討価値あり
- ユニットバスの照明は専用品が多くメーカーへの確認が必須
- 古い浴室は配線工事など追加費用が発生する可能性を考慮する
- 賃貸物件での交換は必ず大家や管理会社の許可を得る
- 複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」が適正価格を知る鍵