エコキュート買い替えはどこで?6つの購入先を比較

エコキュート買い替えはどこで?6つの購入先を比較

こんにちは。横浜電気工事レスキューの主任電気工事士「天谷富士夫」です。

エコキュートの買い替えを検討されているんですね。「エコキュートの買い替えって、どこで頼むのが一番いいんだろう?」と悩んでこのページにたどり着いたのかもしれません。

急にお湯が出なくなって慌てている方もいらっしゃるでしょう。電気工事の現場でも、給湯器の電源トラブルで伺うことも多いので、お客様の焦るお気持ちはよくわかります。

家電量販店やホームセンター、地元の工務店、それともネットの専門店がいいのか。ガス会社や電力会社も選択肢になりますし、それぞれの費用や工事の品質、保証内容も違ってきます。

特にエコキュートは30万円から60万円以上することもある高額な買い物ですし、国の補助金なども関わってくるので、選び方で損をしてしまう可能性もあります。

おすすめの購入先を見つけるのは、本当に大変な作業だと思います。

この記事では、そうした疑問や不安を解消するために、主な購入先の選択肢を比較し、それぞれのメリットやデメリット、そして後悔しないための業者選びのポイントについて、電気工事に携わる者としての視点も交えながら、分かりやすく整理していこうと思います。

記事のポイント

  • 主な6つの購入先の特徴とメリット・デメリット
  • 購入先ごとの費用や保証内容の傾向
  • 失敗しないための優良な業者の見分け方
  • ご自身の状況に合った最適な選択肢のヒント

エコキュートの買い替えをどこでするか?6択を比較

エコキュートの買い替えと一口に言っても、購入できる窓口は本当にたくさんあります。それぞれに強みや弱みがあって、価格やサービス内容も大きく変わってくるんですね。

ここで全体像を掴んでおくだけで、後々の業者選びがグッと楽になりますよ。まずは、主な6つの選択肢を一つずつ、詳しく見ていきましょう。

エコキュートの買い替えをどこでするか?6択を比較
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専門店の強み

最近、特に増えているのが、インターネットを中心に集客しているエコキュートの専門店ですね。私たちのような工事専門業者に近い形態かもしれません。

最大のメリットは、やはり価格の安さかなと思います。実店舗を持たずに運営コストを抑えたり、メーカーから直接、大量に仕入れたりすることで、かなり競争力のある価格を出しているところが多いようです。

家電量販店やハウスメーカーと比べると、同じ機種でも総額で10万円以上の差が出ることも珍しくないと聞きます。

また、「専門店」と名乗るだけあって、スタッフさんの知識が豊富です。

エコキュートに関する深い知識を持っているので、各ご家庭の家族構成やお湯の使い方に合わせた最適な機種を提案してくれることが期待できますね。

補助金申請の手続きにも慣れていることが多いのも心強い点です。

さらに重要なのが、工事も自社の専門スタッフが担当する「自社施工」を掲げている業者が多いこと。

これにより、工事の品質が安定しやすく、万が一のトラブルの際も責任の所在が明確になるという、大きな安心感があります。

注意点:業者選びの手間が最大の課題

もちろん、良いことばかりではありません。最大のデメリットは、ネット上には本当にたくさんの業者さんがあるので、信頼できる優良な業者を自分で見極める必要がある点ですね。

中には残念ながら、安さだけをウリにして工事が雑だったり、アフターサポートが不十分だったりする業者も紛れている可能性があります。

これを避けるためには、最低でも2~3社から見積もりを取り、口コミや施工実績(写真が豊富か、具体的な場所が書いてあるかなど)をしっかり比較検討する手間を惜しまないことが大切です。

専門店の強み
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家電量販店のポイントと注意点

ヤマダ電機さんやエディオンさん、ケーズデンキさんといった、おなじみの大手家電量販店でもエコキュートは取り扱っています。リフォームコーナーなどで見かけた方も多いかもしれません。

なんといっても、大手企業ならではの「ブランド力」と「安心感」が一番のメリットでしょうか。

普段から利用しているお店で、対面で相談できる手軽さがあります。店舗によっては実物が展示されていて、サイズ感などを直接確認できるのも良い点ですね。

また、購入金額に応じた独自のポイントが貯まったり、使えたりするのも大きな魅力です。高額な買い物になるので、ポイント還元は馬鹿にできません。

ただ、気をつけたい点もいくつかあります。まず、価格は専門店と比べると割高になる傾向が強いようです。ポイント還元を考慮しても、トータルの支払額では高くなるケースが多いと聞きます。

最大の注意点は「工事品質」

そしてもう一つ、私が電気工事士として一番気になるのが「工事」です。家電量販店の場合、実際の設置工事は、契約している外部の下請け業者さんに委託されることがほとんどです。

これにより、以下のような懸念が出てきます。

  • 施工品質にばらつきが出やすく、当たり外れが大きくなる。
  • 窓口(家電量販店)と施工者(下請け業者)が違うため、細かい要望が伝わりにくいことがある。
  • 故障やトラブルが発生した際、家電量販店がまず窓口となるため、下請け業者への連絡に時間がかかり、対応が遅れがちになる可能性がある。

もちろん、優良な下請け業者さんもたくさんいらっしゃいますが、消費者が業者を選べないという側面があることは理解しておく必要がありますね。

家電量販店のポイントと注意点
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ホームセンターで他の水回りと一緒にリフォーム

カインズさんやコーナンさん、DCMさんといった大手ホームセンターも、リフォーム部門でエコキュートの取り扱いを強化しています。

ホームセンターの最大の強みは、お風呂場や洗面所、キッチンなど、他の水回りリフォームと一括で依頼できる点かなと思います。

例えば、「浴室全体を新しくするついでに、給湯器もエコキュートに交換したい」といった場合に、窓口が一つで済むのは非常に便利です。

複数の工事をまとめて発注することで、セット割引が適用される可能性もありますね。

一方で、デメリットは家電量販店と共通する点が多いです。価格はやはり専門店に比べて割高になる傾向がありますし、これも工事を下請け業者に委託するビジネスモデルのため、中間マージンが発生するためです。

また、リフォームカウンターの担当者さんは住宅全般の知識はあっても、必ずしもエコキュートの専門家ではないため、詳細な機種比較や専門的な相談は難しいかもしれません。

ホームセンターは、エコキュート「単体」の専門業者としてではなく、「住宅リフォーム全般」の窓口として捉えるのが適切です。

エコキュートの交換だけを目的とする場合には、少し非効率で高コストになるかもしれませんが、大規模なリフォームの一環として導入する場合には、その利便性が魅力となる可能性があります。

ホームセンターで他の水回りと一緒にリフォーム
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工務店に頼む安心感

家を建ててもらった地元の工務店さんや、以前に他のリフォームをお願いしたことのある、付き合いの長いリフォーム店さんに依頼する方法です。

最大のメリットは、なんと言っても既に築かれている「信頼関係」ですね。「あの時の〇〇さんなら、仕事も丁寧だし安心」という精神的な負担の軽さは、何物にも代えがたい価値があります。

騙される心配がなく、日程調整などの融通も利きやすいでしょう。

また、自宅の構造を熟知してくれている場合が多いため、設置場所の確認などもスムーズに進むことが期待できます。

ただし、デメリットもあります。彼らもエコキュートの専門家ではないため、製品知識や品揃えは限定的です。多くの場合、実際の設置工事は、彼らが付き合いのある専門業者に再委託(孫請け)されます。

そのため、中間マージンが上乗せされ、価格は割高になります。また、急な故障など、緊急性の高いトラブルへの迅速な対応(即日交換など)は期待できない場合があります。

この選択肢は、価格や専門性よりも、既存の関係性に基づく「安心」と「手間のかからなさ」を最優先する場合に適していますね。

工務店に頼む安心感
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ガス会社などインフラ系の信頼

地域の電力会社(東京電力など)や、大手ガス会社(東京ガス、大阪ガスなど)も、住宅設備サービスの一環としてエコキュートの販売・交換を行っています。

公共インフラを担う大手企業であるため、その信頼感と安心感は抜群です。「変な業者に捕まりたくない」という不安を最優先で解消したい方には、非常に魅力的な選択肢となります。

また、電力契約と連携した割引プランや、独自のリース契約、分割払いといった多様な支払い方法が用意されている場合があるのも特徴です。電気料金プランの見直しも同時に相談できるのは便利ですね。

価格は、やはり割高な傾向にあります。そして、これらの会社も、実際の工事は提携する下請け業者に委託するのが一般的です。

そのため、工事品質は結局のところ「委託先次第」となってしまいます。また、キャンペーンなどで取り扱う機種が限定されることもあり、品揃えの豊富さは専門店に劣るかもしれません。

ガス会社などインフラ系の信頼
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ネット通販の大きなリスク

楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonといった大手オンラインモールで、エコキュートの「本体のみ」が驚くほど安く販売されているのを見かけることがあります。

確かに本体価格は一番安く提示されているかもしれませんが、これは最もリスクが高く、一般の方には全くおすすめできない選択肢だと私は思います。

なぜなら、設置工事を行う資格を持った業者を、別途自分で探さなければならないからです。この「施主支給」と呼ばれる方法は、多くの危険を伴います。

  • 国の補助金が対象外になる
    「給湯省エネ2025事業」などの補助金は、「機器+工事」の一体契約が交付の必須条件です。施主支給(本体のみ購入)は明確に対象外とされています。(参考:対象要件の詳細【購入・工事タイプ】
  • 業者探しが困難
    多くの工事業者は、施主支給の工事を嫌がるか、断る場合があります。
  • 割高な工事費
    引き受けてくれたとしても、工事費を通常より割高に設定されることがほとんどです。
  • 責任の所在が不明確
    設置後に不具合が出た場合、「製品が元々悪かったのか(販売店の責任)」、「工事が悪かったのか(工事業者の責任)」で責任の押し付け合いが発生し、保証が受けられない最悪のケースがあり得ます。
  • 適合ミスマッチ
    購入した製品が、いざ設置しようとしたら自宅の状況に適合しなかった(サイズが合わない、電源が足りない等)というトラブルも考えられます。
施主支給はプロ向けの選択肢です

エコキュートの設置には、「第二種電気工事士」(電気配線)「給水装置工事主任技術者」(水道配管)といった国家資格が法律で義務付けられています。

これらは安全にお湯を使い、漏電や水漏れを防ぐために不可欠な作業です。

建設や設備に関する深い知見を持ち、信頼できる工事業者との強いつながりがある場合を除き、一般の方がこの方法を選ぶメリットは、リスクに対してあまりにも小さすぎると言わざるを得ません。

必ず「工事費込み」で責任を持って施工してくれる業者に依頼してください。

ネット通販の大きなリスク
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エコキュートの買い替えをどこでするかの判断軸

さて、ここまで6つの購入先を詳しく見てきました。「メリット・デメリットは分かったけど、じゃあ、結局どこがいいの?」と思いますよね。購入先を絞り込むための『モノサシ』を手に入れるセクションです。

ここからは、購入先を決めるための具体的な判断基準や、知っておくべき費用、補助金についてお話しします。ここを読めば、ご自身の状況に合った最適な選択が見えてくるはずです。

エコキュートの買い替えをどこでするかの判断軸
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費用の相場と総額の内訳

まずはお金の話です。エコキュートの買い替え費用は、工事費込みで総額40万円~75万円あたりが一般的な相場かなと思います。

もちろん、これはあくまで目安で、選ぶ機種のグレード(高機能か、給湯専用か)、タンクの容量(370Lか460Lか)、そして現在の設置場所の状況によって大きく変動します。

見積もりをもらった時に一番チェックしてほしいのが、「総額」に何が含まれているか、その「内訳」です。

エコキュート本体価格

これには、貯湯タンクとヒートポンプユニット本体だけでなく、台所と浴室の「リモコン」や、タンクの足元を隠す「脚部カバー」が含まれているかを確認してください。

業者によっては、これらが別料金になっている場合があります。

標準工事費

「標準工事」にどこまでの作業が含まれているかも業者によって違いますが、一般的には以下の作業を指します。

  • 既存の給湯器(エコキュートや電気温水器)の撤去・処分費
  • 新しいエコキュートの搬入・設置
  • 給水・給湯・追い焚き配管の接続
  • 電気配線工事(既存配線の接続)
  • リモコンの交換・設置
  • 試運転・動作確認

追加工事費

ここが一番トラブルになりやすい点です。現地調査の結果、標準工事以外に必要となる作業です。例えば、以下のようなものがあります。

  • 基礎工事:タンクを置くコンクリートの土台が劣化している、または新規に作る必要がある場合。
  • 電気工事:エコキュート用の200V専用回路が来ていない、または分電盤の交換が必要な場合。
  • 配管工事:配管が著しく劣化していて交換が必要な場合や、設置場所の変更で延長が必要な場合。
  • 特殊搬入費:設置場所が狭く、クレーン車(ユニック車)などが必要な場合。
危険な見積もりのサイン

見積もりを比較する際は、総額の安さだけでなく、内訳の透明性を重視してください。

「工事費一式 〇〇円」といった曖昧な表記の見積もりは、後から「これは追加工事です」と高額な請求をされるリスクがあります。

また、相場より不自然に安い見積もりは、必須部材(リモコンなど)が含まれていなかったり、質の低い工事でコストを削減していたりする可能性があるので、逆に注意が必要ですね。

費用やランニングコストについては、こちらの記事でもアパートの例で触れていますが、基本的な考え方は同じですので、よろしければ参考にしてみてください。

費用の相場と総額の内訳
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活用すべき国の補助金制度

Information

この記事の最終更新日(2025年11月3日)時点で、給湯省エネ2025事業は予算上限への到達が近づいています。

  • 撤去加算(電気温水器・蓄熱暖房機):2025年10月29日をもって、交付申請(予約を含む)の受付が既に終了しています。
  • 交付申請の予約:2025年11月14日をもって受付を終了することが公式発表されています。

(参考:給湯省エネ2025事業【公式】

エコキュートの導入には、国の補助金制度が使える場合が非常に多いです。

2025年現在では「給湯省エネ2025事業」が実施されていますね。これは高効率給湯器の普及を促進するためのもので、これを使わない手はありません。

補助金額は、導入するエコキュートの性能(省エネ基準の達成度など)に応じて変動します。基本額に加えて、より高性能な機種(インターネット接続で昼間の太陽光発電と連携できる機能など)には、さらに加算措置が設けられています。

以下の表は、2025年事業(2024年11月22日以降に着手した工事が対象)の補助額の一例です。ご自身の選ぶ機種がどれに該当するか、業者さんによく確認してくださいね。

補助金レベル補助金額(1台あたり)対象機種の要件(概要)
基本額60,000円2025年度の省エネ基準値を満たす全ての対象エコキュート
A要件基本額 + 40,000円インターネット接続により翌日の天気・日射量予報と連動して、昼間の沸き上げへシフトできる機能を備えること。
B要件基本額 + 60,000円補助要件下限機種よりCO₂排出量5%以上少ない(=JIS基準値+0.2以上 など)または「おひさまエコキュート」であること。
A+B要件基本額 + 70,000円
(合計 130,000円)
上記のA要件とB要件の両方を満たす最上位機種
Information

上記の表にある「おひさまエコキュート」とは、主に太陽光発電の余剰電力で稼働することを想定した「昼間沸き上げ型」の給湯器の愛称です。 補助金制度上、通常の省エネ基準(2025年度目標基準値)を満たしていなくても補助対象となる特例が設けられており、B要件の適合機種として位置づけられています。

(参考:給湯省エネ2025事業【公式】

さらに、既存の古い電気温水器(40,000円加算)や電気蓄熱暖房機(80,000円加算)を撤去する場合は、追加で補助金が加算されます。(※残念ながら、古いエコキュートの撤去は、この加算の対象外です)

こうした補助金の申請は、工事を依頼する登録事業者(業者さん)が代行して行ってくれるので、皆さんが複雑な手続きをする必要はありません。

ただし、補助金は国の予算がなくなり次第、早期に終了してしまうため、買い替えを決めたら早めに動くことが重要ですね。

補助金制度は年度によって内容が変わりますし、非常に複雑です。また、国とは別に、お住まいの市区町村が独自の補助金制度を設けている場合もあります(国と併用できる場合も!)。

正確な最新情報は、上記の公式サイトや、お住まいの自治体のウェブサイトなどで必ず確認するようにしてくださいね。

活用すべき国の補助金制度
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後悔しないための優良業者選び

結局のところ、どの購入先(専門店、量販店、工務店)を選んだとしても、最終的に「良い業者さん」に出会えるかが、買い替えの成功・失敗を分ける一番重要なポイントだと私は思います。

私たち電気工事業者を選ぶ際にも共通するポイントですが、高額なエコキュートの工事を任せる業者さんを見極めるために、以下の点を厳しくチェックすることをおすすめします。

1. 必要な国家資格を保有しているか

これは法律上の必須要件です。前述の通り、エコキュートの設置には「第二種電気工事士」(最低でも)や「給水装置工事主任技術者」(または自治体の指定業者)の資格が必要です。

公式サイトや見積書に、これらの有資格者が在籍・施工することが明記されているか必ず確認してください。

さらに、国の補助金(給湯省エネ2025事業など)を活用する場合は、その業者が「給湯省エネ事業者」として事務局に登録されていることが必須条件です。

公式サイトの検索システムで、依頼先が登録されているか必ず事前に確認しましょう。

2. 見積もりの内訳が詳細で明確か

「一式」表記を多用する業者は避けましょう。優良な業者は、機器本体、リモコン、脚部カバー、標準工事費、追加工事費(発生する場合)とその内容を、項目ごとに具体的に記載した見積書を提出してくれます。

特に補助金を利用する場合、設置する機種の「製品型番」(補助金対象製品か確認するため)、およびその機種が「基本額/A/B要件」のどれに該当するのか、さらに「撤去加算」の可否が明記されているかを確認してください。

後からの追加請求トラブルを防ぐためにも、ここは重要です。

3. 「工事保証」の内容が充実しているか

「工事保証」の内容が充実しているか ここが非常に重要です。まず、製品本体の保証(メーカー保証)についてですが、これはメーカーや部位によって内容が細かく異なります。

例えば、三菱電機の場合は本体2年、ヒートポンプ(圧縮機・熱交換器)3年、貯湯タンク(缶体)5年といった具合です。各社とも有償の延長保証(合計5年・8年・10年など)を用意しています。

(参考:保証制度 | はじめてのエコキュート | 三菱 エコキュート | 三菱電機

購入先が独自に提供する延長保証と、メーカーの延長保証の条件が重複していないかも含め、部位別の保証年数は事前にしっかり確認してください。

しかし、見るべきは業者独自の「工事保証」です。例えば、配管の接続ミスによる水漏れや、電気配線の不備といった「施工不良」は、メーカー保証の対象外です。

こうした工事に起因するトラブルに対してどのような「工事保証」を付けてくれるかが、その業者の技術力と責任感の表れと言えます。

工事保証(施工に起因する漏水・配線不良など)は事業者ごとに期間・範囲が異なります(例:1〜10年)。

「対象事象」「無償出張・部材・再施工の範囲」「第三者賠償の保険付帯」を見積書・約款で明文化しているか確認してください。(※公的な一律年数はありません)

Information

工事保証に公的な一律年数はありません。事業者独自のサービスですので、保証期間や内容はしっかり比較検討しましょう。

4. 施工実績が具体的で豊富か

公式サイトに、具体的な施工事例(写真付き、できれば住所も市町村名まで記載)が多数掲載されているかを確認しましょう。実際の顧客からの口コミや評価も参考になりますね。

5. 対応が丁寧で専門知識があるか

電話やメールでの問い合わせ、そして現地調査の際のスタッフの対応も重要です。

こちらの質問に専門知識を持って分かりやすく答えてくれるか、不安を煽るような営業(「今契約しないと」など)をしてこないか、信頼できる人柄かどうかも見極めましょう。

こんな業者には要注意!
  • アポなしで訪問し「無料点検です」と偽って不安を煽る。
  • 「今日中に契約すれば〇万円引き」と、即決を強引に迫る。
  • 見積もりの内訳が「一式」ばかりで不透明。
  • 必要な資格証の提示を求めても、はぐらかす。

こうした業者の手口に引っかからないためにも、「その場で決めない」「必ず複数の業者から相見積もりを取る」という原則を徹底してください。

電気工事業者に限った話ではありませんが、業者選びの一般的な注意点については、こちらの記事も参考になるかもしれません。

後悔しないための優良業者選び
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おすすめは?失敗しない選び方

ここまで色々と比較してきましたが、「じゃあ、天谷のおすすめは?」と聞かれたら、非常に悩ましいですが…

やはり、総合的なコストパフォーマンスと専門性を考えると「信頼できるエコキュート専門店(インターネット集客中心)」が、現在のところ最も合理的な選択肢なのかな、と個人的には思います。

もちろん、これは「優良な業者をしっかり見極められる」という前提付きです。そこで、ご自身の状況や価値観に合わせて、以下のように判断軸を整理してみてはいかがでしょうか。

あなたのタイプ別・おすすめ購入先

価格と専門性を最重視する方

→「エコキュート専門店」
最大のメリットである価格の安さと専門知識を享受できます。ただし、業者選定の手間(相見積もりや実績比較)を惜しまないことが成功の鍵です。

手軽さとブランドの安心感を重視する方

→「大手家電量販店」
対面での相談やポイント活用は大きな魅力です。ただし、価格が割高になることと、工事が下請けになるリスク(工事保証の内容を要確認)を理解した上で選択するのが良いでしょう。

既存の信頼関係や他のリフォームを優先する方

→「地域工務店」または「ホームセンター」
業者選びの手間を省きたい、あるいは浴室全体のリフォームなどと一括で発注したい場合に適しています。価格よりも「窓口一本化の利便性」を取る選択と言えますね。

結局のところ、ご自身が何を一番重視するか(価格なのか、安心感なのか、手軽さなのか)で、最適な購入先は変わってくるんだと思います。

おすすめは?失敗しない選び方
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エコキュートの買い替えはどこで?最適解の結論

「エコキュートの買い替えはどこで?」という大きな疑問について、6つの購入先を比較しながら、その判断軸を詳しく見てきました。

それぞれに一長一短がありましたが、この記事で一番お伝えしたかったのは、大切なのはどの窓口(専門店か、量販店か)を選ぶかということ以上に「最終的に、資格を持った信頼できる業者が工事に来てくれるか」そして「万が一の時に、長期的に見て安心できる『工事保証』があるか」という2点に尽きるかなと思います。

目先の価格の安さだけに飛びつかず、必ず複数の業者さんから「工事費込み」の総額見積もりと、保証内容を比較検討してください。

そして、問い合わせの際の対応が誠実かどうかも、ご自身の目でしっかり見極めてくださいね。

エコキュートは、一度設置したら10年以上、皆さんの毎日の暮らしを支える大切な生活インフラです。最初の業者選びで手を抜かないことが、将来の安心に直結します。

この記事で、皆さんのご家庭にピッタリの購入先を見つけ、安心して買い替えを終えるための一助となれば、私も嬉しく思います。

もちろん、私たち横浜電気工事レスキューでも、エコキュート設置に伴う専用回路の増設や、古い分電盤の交換、アース工事など、電気工事に関するご相談を承っています。

エコキュートの設置や交換からお困り事まで、お気軽にご相談ください。