「給湯器の交換はどこに頼む?」知恵袋の疑問をプロが解決!

「給湯器の交換をどこに頼むか、知恵袋で情報を探している」という方は非常に多いでしょう。
給湯器の寿命は一般的に約10年と言われており、お湯の温度が不安定になったり、異音がし始めたりすると、いよいよ買い替えの時期が迫ってきたサインかもしれません。
その際、戸建てかマンションかといった住環境、またご家庭のエネルギー源が電気かガスかによっても、最適な選択肢は大きく変わってきます。
特に、24号のような給湯能力の選定や、パナソニック、リンナイ、パロマといった主要メーカーの比較において、機能や価格の違いからどれを選ぶべきか迷うことも少なくありません。
そうした機種選びの悩みと並んで、多くの方が最も気にするのは、やはりトータルでかかる費用相場です。
ヤマダ電機やホームセンターといったなじみのある家電量販店から、インターネットで見かける専門の工事業者まで、依頼先は多岐にわたります。
結局どこが安いのか、そして価格だけでなく技術力やアフターサービスは信頼できるのかを見極めるため、見積もり比較は欠かせない作業となります。
交換費用の相場をしっかり調べつつ、国や自治体が提供するリフォーム用の補助金が使えないかも確認し、少しでも賢く交換したいと考えるのは当然のことです。
ネットなどで見かける「業者おすすめランキング」を参考にしても、その情報が本当に中立なのか、万が一にも悪質な業者に当たってしまわないかという不安は残ります。
そして、もし賃貸物件にお住まいなら、その交換費用は一体誰が払うのか、という非常に切実な問題もあります。
この記事では、給湯器の交換は結局どこに頼めばいいのか、皆様が抱えるそうした疑問や不安を一つひとつ丁寧に解説していきます。
記事のポイント
- 依頼先ごとのメリット・デメリット
- 交換費用の相場と安く抑えるためのコツ
- 信頼できる優良業者の見分け方
- 主要メーカーの特徴と選び方のポイント
- 1. 給湯器の交換はどこに頼む?知恵袋でよく見かける疑問
- 1.1. 依頼先は?どこに頼めばいい
- 1.1.1. ポイント
- 1.2. ヤマダ電機・ホームセンター等の比較
- 1.2.1. 注意点:施工品質のばらつきと対応速度
- 1.3. 電気とガスそして戸建てとマンションの違い
- 1.3.1. エネルギー源(電気 vs ガス)
- 1.3.1.1. ガス給湯器
- 1.3.1.2. エコキュート
- 1.3.2. 住居形態(戸建て vs マンション)
- 1.3.2.1. 戸建て
- 1.3.2.2. マンション
- 1.3.2.3. 補足:マンション交換時の最重要注意点
- 1.4. 10年が買い替え目安?
- 1.4.1. 寿命は「約10年」
- 1.4.2. 寿命が近づいているサイン
- 1.4.3. 「24号」とは給湯能力のこと
- 1.5. 賃貸の場合は交換費用を誰が払う?
- 1.5.1.1. 絶対に勝手に交換しないでください!
- 1.5.1.2. 入居者負担になるケースとは?
- 2. 給湯器の交換をどこに頼むか?知恵袋の質問に回答
- 2.1. 交換費用相場を解説
- 2.1.1.1. 給湯器本体価格
- 2.1.1.1.1. リモコン価格
- 2.1.1.2. 標準工事費
- 2.1.1.3. 追加工事費
- 2.1.1.4. 参考:機能・設置場所別のおおよその費用相場(総額目安)
- 2.2. どこが安い?見積もり比較のコツ
- 2.2.1. 見積もり比較で失敗しない3つの必須確認コツ
- 2.2.1.1. ⒈「総額」で比較する(割引率に騙されない)
- 2.2.1.2. ⒉見積書の内訳を確認する(一式は危険)
- 2.2.1.3. ⒊保証内容を確認する(工事保証が重要)
- 2.3. 交換で使える補助金の調べ方
- 2.3.1. 主な補助金制度(例)
- 2.3.2. 補助金の調べ方
- 2.3.2.1. 自治体のホームページを確認する
- 2.3.2.2. 優良な業者に相談する
- 2.3.2.3. 注意:申請のタイミングと予算
- 2.4. 悪質業者を避けつつ業者のおすすめランキング活用する
- 2.4.1. 警戒すべき悪質業者の典型的な手口(例)
- 2.4.1.1. 極端な安値からの高額追加請求
- 2.4.1.2. 契約を異常に急かす
- 2.4.1.3. 詳細不明な「一式」見積書
- 2.4.1.4. 突然の訪問販売(点検商法)
- 2.4.2. 信頼できる優良業者の見分け方
- 2.4.2.1. 必要な資格を明示しているか
- 2.4.2.2. 豊富な施工実績を公開しているか
- 2.4.2.3. 電話や見積もり時の対応が丁寧か
- 2.4.2.4. 長期の「工事保証」が付いているか
- 2.5. リンナイ・ノーリツ・パロマ・パナソニック・三菱比較
- 2.6. 「給湯器の交換をどこに頼むか?」知恵袋の質問への総括
給湯器の交換はどこに頼む?知恵袋でよく見かける疑問
- 依頼先はどこに頼めばいい?
- ヤマダ電機・ホームセンター等の比較
- 電気とガスそして戸建てとマンションの違い
- 10年が買い替え目安?
- 賃貸の場合は交換費用を誰が払う?
依頼先は?どこに頼めばいい
給湯器の交換を依頼できる業者は、主に「ガス会社」「給湯器専門業者」「家電量販店・ホームセンター」「リフォーム業者」の4つに大きく分類されます。
結論から言えば、「価格」「安心感」「対応速度」のうち、何を最も重視するかによって、最適な依頼先は異なります。
例えば、価格が多少高くても、絶対的な安心感や安全性を最優先するならば、日頃から契約している地元のガス会社(東京ガス、大阪ガスなど)が有力な候補になります。
ガスの供給元という信頼感は絶大で、万が一のトラブル時も迅速な対応が期待できるでしょう。一方、価格を少しでも抑えたい場合は、インターネットを中心に展開する給湯器専門業者が適しています。
これらの業者は、メーカーから製品を大量に一括で仕入れることや、店舗を持たないことで運営コストを削減し、高い割引率を実現していることが多いです。
リフォーム業者は、キッチンや浴室の改装など、他のリフォームと同時に給湯器も一新したい場合に適しています。窓口が一つで済むため手間がかかりません。
それぞれの特徴をより深く理解するために、以下の比較表を参考にしてください。
依頼先 | 価格(費用) | 専門性(技術力) | 安心感 | 対応速度 | 主な特徴 |
---|---|---|---|---|---|
ガス会社 | 高め | 高い | 非常に高い | 比較的早い | 価格は定価に近いが、保安・サポート体制は万全。 |
給湯器専門業者 | 安い | 非常に高い | 業者による | 非常に早い | 価格競争力が高く、在庫も豊富。即日対応可能な場合も多い。 |
家電量販店 | 中〜高め | 業者による | (窓口は)高い | 遅い傾向 | ポイント還元が魅力。施工は下請け業者が行う。 |
リフォーム業者 | 高め | 業者による | 業者による | 他の工事と同時 | 他のリフォームと一括で依頼できる。 |
ポイント
「価格の安さ」と「対応の早さ」を追求するなら「給湯器専門業者」、「価格よりも絶対的な安心感」を最優先するなら「ガス会社」が基本的な選択肢となります。
ただし、専門業者の中には技術力やアフターサービスに差があるため、信頼できる業者をしっかりと見極める作業が重要です。

ヤマダ電機・ホームセンター等の比較
ヤマダ電機のような大手家電量販店や、カインズ、コーナン、ビバホームといったホームセンターでも、給湯器の交換を依頼することが可能です。
これらの身近な店舗を利用する最大のメリットは、ポイント還元や独自のセール、キャンペーンを活用できる点にあります。
特に給湯器は高額な買い物になるため、付与されるポイントも大きくなります。普段から利用している店舗であれば、貯まったポイントを使って実質的な負担を大きく減らせる可能性があります。
また、店舗によってはリモコンなどの実物サンプルが展示されており、操作感などを確認できる場合があるのも小さな利点と言えます。
注意点:施工品質のばらつきと対応速度
知っておくべき最大の注意点は、家電量販店やホームセンターの多くが、実際の設置工事を提携する下請け業者に外部委託しているという点です。これはエアコン設置などと同じ構造です。
そのため、実際に工事に来る担当者によって、技術力や対応の丁寧さにばらつきが出る可能性があります。「大手だから安心」と思っていても、実際の施工品質は未知数な部分があるのです。
また、給湯器専門のスタッフが常駐しているわけではないため、専門業者に比べて商品知識が十分でない場合もあります。
対応速度に関しても、量販店・ホームセンターは施工を委託する体制が一般的で、在庫・人員采配・地域・時期により即日〜日数を要するなど対応速度に幅があります。
見積時に工期・担当事業者・保証条件を確認しましょう。
知恵袋などの口コミでも、「量販店は知識が乏しく、話がスムーズに進まなかった」「結局、修理対応はメーカー任せになるため、窓口が複雑になった」といった意見が見られます。
ポイント還元のお得さと、専門性や対応速度のデメリットを天秤にかけて比較検討する必要があります。

電気とガスそして戸建てとマンションの違い
給湯器を選ぶ際は、まずご自宅のインフラと環境を確認する必要があります。具体的には「エネルギー源(電気かガスか)」と「住居形態(戸建てかマンションか)」です。
これによって設置できる機種や工事内容が根本的に変わってくるため、非常に重要なステップです。
エネルギー源(電気 vs ガス)
現在、一般家庭で主流となっているのは「ガス給湯器」と「電気給湯器(エコキュートなど)」の2種類です。
ガス給湯器
最大のメリットは、水道水を瞬間的に加熱するためお湯切れの心配がない点です。パワフルで、必要な時に必要なだけお湯を作れます。
お住まいのガスが「都市ガス」か「プロパンガス(LPガス)」かによって、対応する機器が異なるため注意が必要です。
近年は、従来捨てていた排熱を再利用して効率よくお湯を沸かす高効率な「エコジョーズ」が主流となっています。
エコキュート
主にオール電化住宅で採用されます。夜間の割安な電力を利用してお湯を沸かし、大きな貯湯タンクに貯めておく方式です。
ガスに比べて月々の光熱費を抑えられる可能性がありますが、初期費用が高額になりがちです。また、タンクのお湯を使い切ってしまうと、次の沸き上がりまでお湯が使えなくなる「湯切れ」のリスクがあります。
住居形態(戸建て vs マンション)
戸建てとマンションでは、給湯器を設置できる場所や方法に大きな違いがあり、これが機種選定の制約となります。
戸建て
設置の自由度が高いのが特徴です。外壁に設置する「壁掛け型」や、お風呂の窓下などの地面に直接設置する「据置型」など、既存の配管状況やスペースに応じて選べます。
マンション
設置場所が厳格に定められていることがほとんどです。最も多いのは、玄関脇の共用廊下にある「パイプシャフト(PS)」と呼ばれる専用スペース内に設置するタイプです。
このPSはスペースが限られており、排気方法も特殊な場合が多いため、交換できる機種やサイズが管理規約によって厳しく制限されている場合があります。
補足:マンション交換時の最重要注意点
マンションで給湯器を交換する際は、必ず工事前に管理組合や管理会社に連絡し、規約の確認と承認が必要です。
給湯器の設置は、玄関脇のPS(パイプシャフト)など共用部の排気方式に関わる可能性があるため、管理規約に基づく届出・承認が求められます。
これは、国土交通省がひな形を示す「マンション標準管理規約」でも、理事会の承認手続等の枠組みが示されている、マンションにおける基本的なルールです。
もしこれを怠り、「指定業者以外は工事不可」「PSの扉の加工が禁止」といった規約に違反した場合、工事が中断したり、原状回復を求められたりする最悪のケースも考えられます。
必ず許可を得てから業者を手配しましょう。
(参考:国土交通省「マンション標準管理規約(単棟型)」(PDF))

10年が買い替え目安?
給湯器の交換を検討する上で、知っておくべき2つの非常に重要な基本知識が「寿命の目安」と「号数(能力)」です。
寿命は「約10年」
多くの給湯器メーカー(リンナイやノーリツなど)は、製品の「設計標準使用期間」を「10年」と定めています。これは、標準的な家庭での使用条件のもとで、安全上支障なく使用できる目安の期間を示しています。
10年を過ぎると、経年劣化による熱効率の低下や、部品の摩耗による故障リスクが急激に高まります。
また、修理用部品の保有期間はメーカーと製品区分で異なります。ガス給湯器は製造打切後7年が基本で、BL認定品は10年という扱いが一般的です。
そのため、保有期間(7年または10年)を過ぎた給湯器が故障した場合、部品がなく「修理自体が不可能」となり、強制的に交換が必要になる可能性が高まります。
(参考:修理のお申し込み | お問い合わせ・サポート | リンナイ株式会社)
寿命が近づいているサイン
以下のような症状が出始めたら、大きな故障で突然お湯が使えなくなる前に、交換の検討(見積もり取得など)を始めることをお勧めします。
- お湯の温度が設定通りにならず、熱かったりぬるかったりする
- 運転中に「ボンッ」という着火音や、「キーン」といった異音がする
- 給湯器本体から水漏れしている、または錆びが目立つ
- リモコンにエラーコードが頻繁に表示される
「24号」とは給湯能力のこと
「号数」は水温+25℃のお湯を1分間に出せる量(L/分)を示します(例:24号=1分間に24L)。メーカーの基礎知識にも明記されています。
例えば「16号」なら、1分間に16リットルのお湯を出せる能力があることを示します。
号数ごとの家族構成の目安は以下の通りです。
- 16号
1〜2人家族向け。主にシャワーとキッチン1箇所など、お湯の同時使用が少ない、または単身世帯に適しています。 - 20号
2〜3人家族向け。シャワーとキッチンを同時に使っても、お湯の勢いが落ちにくく、一般的なファミリー世帯でよく選ばれます。 - 24号
4人以上の家族向け、またはお湯を同時に複数箇所で使うことが多いご家庭向け。シャワー、キッチン、洗面所など、3箇所で同時にお湯を使っても余裕がある最もパワフルなタイプです。
交換を機に、家族構成やライフスタイルの変化(例:子供が大きくなってシャワーの時間が長くなった、二世帯同居になった)に合わせて、号数を上げる(例:20号→24号)ことも検討しましょう。
ただし、号数を上げるとガスの消費量も増える可能性があるため、業者と相談するのが賢明です。
(参考:号数(能力)について - エコジョーズの基礎知識 - リンナイ)

賃貸の場合は交換費用を誰が払う?
もし、お住まいが賃貸物件(アパートやマンション)である場合、給湯器が故障した際の交換費用は原則として大家(貸主)が負担します。
給湯器は「賃貸物件の設備」の一部であり、貸主(大家)には民法(第606条)で「修繕義務」が定められているためです。経年劣化による故障は、大家さんが修理・交換するのが原則です。
(参考:民法第606条(賃貸人の修繕義務))
お湯が出ない、エラーが出るなどの不具合が発生したら、焦って自分で業者を探すのではなく、まずは契約している管理会社または大家さんに連絡してください。
そこで状況を正確に説明し、修理または交換の対応を依頼するのが正しい手順となります。
絶対に勝手に交換しないでください!
「今日お風呂に入れないと困るから」と、大家さんや管理会社に無断で業者を手配して修理・交換してしまうと、その費用を後から請求しても支払ってもらえない可能性が非常に高いです。
最悪の場合、全額自己負担となってしまいます。必ず事前に相談し、許可を得てから行動しましょう。
入居者負担になるケースとは?
ただし、故障の原因が「入居者の不注意や故意による故障(善管注意義務違反)」と判断された場合は、入居者側の負担となることもあります。例えば、以下のようなケースです。
- 給湯器本体に物をぶつけて物理的に破損させた
- 真冬日に給湯器の凍結防止対策(水抜きなど)を怠って配管を破裂させた
- ペットが配管をかじって破損させた

給湯器の交換をどこに頼むか?知恵袋の質問に回答
- 交換費用相場を解説
- どこが安い?見積もり比較のコツ
- 交換で使える補助金の調べ方
- 悪質業者を避けつつ業者のおすすめランキング活用する
- リンナイ・ノーリツ・パロマ・パナソニック・三菱比較
- 給湯器交換どこに頼む知恵袋の総括
交換費用相場を解説
給湯器交換の費用は、「給湯器本体の価格」と「標準工事費」、そして場合によっては「追加工事費」の3つの合計で決まります。
知恵袋で「26万円は高い?」といった具体的な金額の質問が見られますが、機種の機能や設置状況によって価格は大きく変動するため、一概に高い・安いとは判断できません。
一般的な交換費用相場は、総額で15万円〜30万円程度がボリュームゾーンとなります。
追い焚き機能がないシンプルな「給湯専用」タイプが最も安価で、自動お湯はりができる「オート」タイプ、自動足し湯や配管洗浄まで行う「フルオート」タイプと、機能が増えるごとに高額になります。
また、高効率な「エコジョーズ」は、従来型よりも本体価格が数万円高くなるのが一般的です。
費用の内訳としては、主に以下のような項目があります。
給湯器本体価格
メーカー希望小売価格から、業者の仕入れ努力により大幅に割引される(例:60%〜80%OFF)。
リモコン価格
キッチンと浴室用のセット。本体とは別料金として計上される場合が多いです。
標準工事費
既存の給湯器の撤去・処分、新しい給湯器の設置、ガス・水道・電気の配管接続などが含まれます。(相場:3万円〜8万円程度)
追加工事費
標準工事に含まれない特殊な作業費です。
例えば、設置場所の変更に伴う配管の延長、高所作業費、マンションのPS設置に必要な特殊なアダプター部材費、エコジョーズ設置に必要なドレン配管工事費などが発生する場合があります。
参考:機能・設置場所別のおおよその費用相場(総額目安)
以下は、本体と標準工事費を合わせた総額の目安です。号数(20号か24号か)や業者によって価格は変動しますので、あくまで参考値としてご覧ください。
設置場所 | 機能 | 従来型 給湯器 | 高効率型(エコジョーズ) |
---|---|---|---|
戸建て(壁掛型) | 給湯専用 (20号) | 約8万円~13万円 | 約12万円~18万円 |
戸建て(壁掛型) | オート (24号) | 約14万円~20万円 | 約15万円~22万円 |
戸建て(壁掛型) | フルオート (24号) | 約17万円~22万円 | 約18万円~28万円 |
マンション(PS設置型) | オート (24号) | 約15万円~22万円 | 約19万円~27万円 |

どこが安い?見積もり比較のコツ
交換費用をできるだけ安く、かつ適正な価格で抑えたい場合、「どこが安いか」は複数の業者を比較しなければ絶対に分かりません。
給湯器交換で後悔しないために最も重要な行動は、最低でも3社以上から「相見積もり」を取ることです。
その際、例えば「ガス会社」「給湯器専門業者(A社)」「給湯器専門業者(B社)」や、「ガス会社」「専門業者」「家電量販店」など、異なるタイプの業者から見積もりを取りましょう。
そうすることで、ご自身のケースでの適正な価格帯(相場観)が養われます。
見積もり比較で失敗しない3つの必須確認コツ
⒈「総額」で比較する(割引率に騙されない)
「本体価格80%OFF!」といった割引率や本体の安さだけに注目してはいけません。業者によっては工事費を高く設定している場合があります。
必ず、工事費や諸経費、消費税をすべて含んだ「最終的な支払い総額」で比較してください。
⒉見積書の内訳を確認する(一式は危険)
「工事費一式 〇〇円」といった曖昧な記載しかない見積書は危険です。後から「これは含まれていない」と追加請求される温床になります。
「標準工事費」「リモコン代」「廃材処分費」「追加工事費(ドレン工事費など)」と、項目ごとに詳細な金額が記載されているかを必ず確認しましょう。
⒊保証内容を確認する(工事保証が重要)
価格が安くても、保証が不十分では意味がありません。
本体のメーカー保証(通常1〜2年)とは別に、工事の施工不良に対する独自の「工事保証」(理想は5年〜10年)が付いているか、またその保証内容は充実しているかをしっかり確認してください。
施工不良は、数年経ってから水漏れなどで発覚することもあります。
知恵袋で名前が挙がるようなネット系の専門業者は価格が安い傾向にあります。
しかし、安さだけを追求すると、工事が雑だったりアフターサービスが悪かったりするリスクもゼロではありません。
価格と安心感(丁寧な説明、長期の工事保証)のバランスを見極めるためにも、相見積もりは不可欠です。

交換で使える補助金の調べ方
省エネ性能の高い「エコジョーズ」や「エコキュート」へ買い替える場合、国や自治体(都道府県・市区町村)の補助金制度を利用できる可能性があります。
これらの補助金は、地球環境への配慮(CO2排出削減)を目的としており、うまく活用すれば数万円単位で初期費用を大幅に軽減できる可能性があるため、交換を検討する際は必ずチェックしましょう。
主な補助金制度(例)
補助金制度は年度によって内容や予算が大きく変わります。
2025年度は「住宅省エネ2025キャンペーン」の一環として「給湯省エネ2025事業」が実施されていますが、申請受付はまもなく終了します。
- 申請の「予約」期限:2025年11月14日(金)まで
- 最終の「交付申請」期限:2025年12月31日(水)まで
この記事の公開時点(2025年10月21日)で予算消化はかなり進んでおり、利用を検討する場合は一刻も早く登録事業者に相談・申請手続きを進める必要があります。
また、これとは別に自治体独自の補助金が使える場合もあるため、お住まいの地域の最新情報も必ず確認してください。
補助金の調べ方
補助金情報を漏れなくキャッチするには、以下の方法があります。
自治体のホームページを確認する
お住まいの「市区町村名 + 給湯器 補助金」または「都道府県名 + 給湯器 補助金」といったキーワードで検索し、自治体独自の制度がないか確認します。
国の制度とは別に、地域限定で実施している場合があります。
優良な業者に相談する
これが最も手軽で確実な方法です。優良な専門業者は、現在利用可能な補助金制度の最新情報に精通しています。見積もり依頼の際に「私の家で使える補助金はありますか?」と尋ねてみましょう。
業者によっては、面倒な申請手続きを代行してくれる場合もあります。
注意:申請のタイミングと予算
補助金の多くは、年度ごとに定められた予算の上限に達し次第、受付終了となります。人気の制度は早々に締め切られることもあります。
また、原則として「工事の契約前・着工前」に申請が必要なケースがほとんどです。「工事が終わった後で知った」では手遅れになりますので、交換を決めたら真っ先に情報を確認しましょう。

悪質業者を避けつつ業者のおすすめランキング活用する
「給湯器交換 業者おすすめランキング」や「激安業者比較」といったサイトは、業者選びの参考にはなりますが、その情報を鵜呑みにするのは非常に危険です。
ランキングサイトの多くは広告収入で運営され、掲載順位が広告費で左右される可能性があるためです。「ランキング1位だから安心」とは言えません。
ランキングはあくまで「世の中にはこういう専門業者が存在する」という「候補探し」程度にとどめるべきです。
最終的には、候補に挙げた複数の業者から自分自身で見積もりを取り、対応の質や価格、保証内容を直接比較して判断することが、悪質業者を避ける最も確実な方法です。
警戒すべき悪質業者の典型的な手口(例)
極端な安値からの高額追加請求
「工事費5,000円!」「本体90%OFF!」などと極端に安い価格で集客し、現場調査や工事当日に「これは特殊な工事が必要」「配管が古い」などと理由をつけ、高額な追加費用を次々請求します。
契約を異常に急かす
「今契約しないとこの価格は出せない」「すぐに工事しないとガス漏れして危険だ」などと消費者の不安を煽り、冷静に他社と比較検討する時間を与えずに即決を迫ります。
詳細不明な「一式」見積書
見積書の内訳が「給湯器交換工事 一式 〇〇円」となっており、何にいくらかかるのか全く分からない。追加請求の温床になります。
突然の訪問販売(点検商法)
「近所で工事をしている者です」「無料でガスの点検をします」と突然訪問し、「この給湯器は古いから危険だ」と事実と異なる説明をして、不要な交換を勧めてきます。
信頼できる優良業者の見分け方
必要な資格を明示しているか
ガス機器の設置には「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」などの国家資格が、水道接続には「給水装置工事主任技術者(水道局指定工事店)」が必要です。
豊富な施工実績を公開しているか
実際の工事事例(設置前後の写真、地域、機種名など)をウェブサイトで多数公開している業者は、経験が豊富である可能性が高いです。
電話や見積もり時の対応が丁寧か
こちらの質問に対して曖昧に誤魔化さず、専門用語を使いすぎず、分かりやすい言葉で丁寧に説明してくれるか。スタッフの対応品質は、会社の姿勢そのものです。
長期の「工事保証」が付いているか
前述の通り、メーカーの商品保証とは別に、5年〜10年の長期の「工事保証」を無料で提供している業者は、自社の施工技術に自信を持っている証拠と言えます。

リンナイ・ノーリツ・パロマ・パナソニック・三菱比較
給湯器メーカーはいくつかありますが、それぞれに強みや得意分野、独自機能があります。
国内のガス給湯器市場では「リンナイ」と「ノーリツ」の2大メーカーが国内シェアの大半(約8割)を占め、そこに「パロマ」が続く構図となっています。
一方、電気給湯器(エコキュート)の市場では「パナソニック」と「三菱電機」が強い競争力を持っています。
以下に、知恵袋でもよく名前が挙がる主要メーカーの特徴を簡潔にまとめます。
メーカー | エネルギー源 | 主な特徴と独自機能(例) |
---|---|---|
リンナイ (Rinnai) | ガス | 国内トップシェア。デザイン性と省エネ性のバランスが良く、「マイクロバブルバスユニット」や除菌効果のある「ウルトラファインバブル」搭載機種が人気です。 |
ノーリツ (NORITZ) | ガス | リンナイと並ぶ2大メーカー。温水暖房との連携システムに強く、浴槽自動洗浄「おそうじ浴槽」やUV除菌機能など清潔機能が豊富です。 |
パロマ (Paloma) | ガス | 2大メーカーに次ぐシェア。コストパフォーマンスに優れたシンプルモデルから、デザイン性の高い「BRIGHTS」シリーズまで幅広く展開しています。 |
パナソニック (Panasonic) | 電気 (エコキュート) | エコキュート市場で高シェア。人感センサーで省エネする「エコナビ」や、薄型モデル、塩害地域向けなど多様なニーズに対応します。 |
三菱電機 (Mitsubishi) | 電気 (エコキュート) | パナソニックと並ぶ主要メーカー。UV照射「キラリユキープ」、配管自動洗浄「バブルおそうじ」、マイクロバブル入浴など快適性と清潔機能に強みがあります。 |
現在リンナイをお使いの方が、必ずしも次もリンナイにする必要はありません。基本的な給湯・追い焚き機能はどのメーカーでも大差ないためです。
ただし、床暖房や特殊な浴室乾燥機などが連動している場合、同じメーカーの後継機を選んだ方がリモコンや設定の互換性があり、工事がスムーズな場合があります。
メーカーに強いこだわりがなければ、業者に「在庫が豊富で、いま安く提供できるおすすめの機種」を提案してもらうのが、結果的にコストパフォーマンスが高くなることも多いですよ。

横浜・川崎・東京都南部エリアで業者をお探しの方へ
この記事では、給湯器交換の依頼先選びについて詳細に解説しました。
「記事の内容は理解できたが、いざ自宅のケースとなると判断が難しい」「信頼できる業者に一度見積もりを頼みたい」とお考えの方は、ぜひ「横浜電気工事レスキュー」にご相談ください。
この記事の執筆者・天谷 富士夫(プロフィールはこちら)が在籍する弊社は、東京電力 指定工事店(工事店登録番号:701-1730)です。
記事で解説したようなガス給湯器(エコジョーズ等)はもちろん、エコキュートや電気温水器といった電気系統の給湯器交換まで、エネルギー源を問わず専門的な工事に対応しています。
横浜市・川崎市をはじめ東京・神奈川エリアで豊富な実績がございますので、安心してお任せください。
「給湯器の交換をどこに頼むか?」知恵袋の質問への総括
この記事では、知恵袋でも多く見られる「給湯器交換どこに頼むか」という疑問について、依頼先の選び方から費用相場、メーカー比較、悪質業者を避ける注意点まで解説しました。
給湯器は10年以上使い続ける大切な生活インフラです。後悔のない選択をするために、本記事の要点を最後にリスト形式でまとめます。
- 給湯器交換はガス会社、専門業者、量販店、リフォーム業者などに依頼できる
- 知恵袋では価格よりも安心感を重視し、ガス会社を選ぶという意見も一定数見られる
- 価格を重視するなら、高い割引率が期待できる給湯器専門業者やネット系業者が安い傾向にある
- ヤマダ電機やホームセンターはポイント還元が魅力だが、施工は下請け業者が行うことが多い
- 費用相場は機種や工事内容により大きく異なり、一般的に総額15万円から30万円程度が目安となる
- どこが安いかを正確に知るためには、最低3社からの相見積もりが必須である
- 見積もりを比較する際は「本体価格」だけでなく「工事費込みの総額」と「詳細な内訳」を確認する
- 悪質業者を避けるため「今すぐ契約しないと危険」といった契約を急かすトークには注意する
- 業者おすすめランキングは広告が含まれる可能性を考慮し、鵜呑みにしない
- 給湯器の寿命は一般的に約10年であり、10年を超えたら買い替えの検討時期である
- 24号といった「号数」は給湯能力のことで、家族の人数やお湯の同時使用量で選ぶ
- 戸建ては壁掛け型や据置型、マンションはPS(パイプシャフト)設置型など、住環境で設置条件が異なる
- エネルギー源は電気(エコキュートなど)とガス(エコジョーズなど)があり、特性やランニングコストが違う
- リンナイ、ノーリツ、パロマ(ガス)、パナソニック、三菱(電気)など、メーカーごとに機能や価格帯に特徴がある
- エコジョーズなど高効率給湯器への交換は、国や自治体の補助金対象になる場合がある
- 賃貸物件の給湯器交換費用は、経年劣化や自然故障の場合、原則として大家(貸主)が負担する