エアコンの水漏れ修理はどこに頼む?費用と業者の選び方

- 1. エアコンの水漏れ修理はどこに頼む?原因と初期対応
- 1.1. 主な原因は何ですか?
- 1.1.1. ドレンホースの詰まり
- 1.1.2. ドレンホースの形状の問題
- 1.1.3. エアコン内部の汚れ
- 1.2. まずは室外機と室内機を確認
- 1.2.1. 室内機のフィルター
- 1.2.2. ドレンホースの排出口(屋外)
- 1.2.3. 室内機の傾き
- 1.3. 使い続けるとどうなる?
- 1.4. 水漏れが引き起こす二次的なトラブル
- 1.5. 業者を呼ぶ前に自分でできること
- 1.5.1. フィルターの清掃
- 1.5.2. ドレンホースの詰まり除去
- 1.6. マンションでの場合はすぐに連絡
- 2. エアコン水漏れ修理はどこに頼む?依頼先の比較検討
- 2.1. 結局どこに連絡すればいいですか?
- 2.2. 業者に依頼するといくらくらいかかりますか?
- 2.3. 安い料金で頼むための口コミ活用法
- 2.4. 近くの優良業者やヤマダ電機に頼む
- 2.5. ダイキンや日立などメーカー修理の特徴
- 2.6. エアコンの水漏れ修理をどこに頼むか悩んだら
ある日突然、エアコンから水がポタポタと漏れてきて、どうすればよいか困っていませんか。エアコンの水漏れ修理はどこに頼むべきか、「そもそも原因は何ですか?」と疑問に思うかもしれません。
まずは室外機や室内機の状態を自分で確認すべきか、それともすぐに業者を呼ぶべきか、判断に迷うところでもあります。
このまま使い続けるとどうなるのかという不安や、特にマンションに住んでいる場合は階下への影響など、さらなるトラブルを避けたいと考えるのは当然です。
修理を依頼するにしても、「どこに連絡すればいいですか?」という基本的な問題があります。
近くの優良業者やヤマダ電機のような家電量販店、あるいは日立、三菱、ダイキンといったメーカーなど、選択肢はさまざまです。
また、業者に依頼するといくらくらいかかりますか?という費用面も大きな心配事であり、できれば安い料金で済ませたいと考え、口コミを参考にする方も多いでしょう。
この記事では、そうしたエアコンの水漏れに関するあらゆる疑問や不安を解消するために、原因の特定方法から、ご自身でできる対処法、適切な修理依頼先の選び方、そして費用の相場まで、網羅的に解説していきます。
記事のポイント
- エアコン水漏れの主な原因と自分でできる対処法
- 修理依頼先の選択肢(業者・メーカー等)とそれぞれの特徴
- 症状別の修理費用の目安と安く抑えるコツ
- 信頼できる修理業者の見分け方と注意点
エアコンの水漏れ修理はどこに頼む?原因と初期対応
- 主な原因は何ですか?
- まずは室外機と室内機を確認
- 使い続けるとどうなる?
- 水漏れが引き起こす二次的なトラブル
- 業者を呼ぶ前に自分でできること
- マンションでの場合はすぐに連絡
主な原因は何ですか?
エアコンから水が漏れる最も一般的な原因は、内部で発生した結露水を屋外へ排出するための「ドレンホース」の不具合です。
エアコンは部屋の空気を冷やす過程で、空気中の水分が結露水となって発生します。この水は通常、本体内部の受け皿(ドレンパン)に集められ、ドレンホースを通って屋外へ排出される仕組みになっています。
しかし、この排水経路に問題が生じると、行き場のなくなった水が室内機から溢れ出てしまうのです。
ドレンホースの詰まり
ドレンホースの内部に、エアコンが吸い込んだホコリやカビ、屋外から侵入した虫や枯れ葉などが溜まることで、水の通り道が塞がれてしまいます。
これが水漏れ原因の大部分を占めると考えられます。特に、長年掃除をしていないエアコンでは、内部で発生したスライム状の汚れが詰まりを引き起こすこともあります。
ドレンホースの形状の問題
ドレンホースが途中で折れ曲がっていたり、たるんで一部が持ち上がっていたりすると、水の流れが滞り、逆流してしまいます。また、ホースの先端が地面の泥や水たまりに浸かっている、植木鉢などで塞がれているといったケースでも、排水ができなくなり水漏れにつながります。
エアコン内部の汚れ
室内機のフィルターがホコリで目詰まりすると、空気の循環が著しく悪化します。これにより熱交換器が異常に冷やされ、通常より多くの結露が発生したり、霜が付着したりすることがあります。
ドレンパンの排水能力を超える量の水が発生すると、水漏れを引き起こす原因となります。フィルターを通過した細かいホコリが、ドレンパン自体に溜まって排水口を塞ぐことも考えられます。
これらの原因の多くは日頃のメンテナンスで防げるものですが、設置時の傾き不良や内部部品の故障といった専門的な判断が必要なケースも存在します。

まずは室外機と室内機を確認
エアコンから水漏れを発見したら、慌てて業者に連絡する前に、ご自身で確認できる点がいくつかあります。
簡単なチェックで問題が解決することもあるため、まずは落ち着いて以下のポイントを確認してみてください。
最初に、安全のためエアコンの運転を停止し、必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。
室内機のフィルター
室内機の前面パネルを開け、フィルターがホコリでひどく目詰まりしていないかを確認します。フィルターが詰まっていると空気の流れが悪くなり、異常な結露を引き起こすことがあります。
もし汚れている場合は、取り外して掃除機でホコリを吸い取り、汚れがひどければ水洗いをして、しっかり乾かしてから元に戻しましょう。
ドレンホースの排出口(屋外)
次に、室外機の近くにあるドレンホースの先端を確認します。ホースの口がゴミや泥、枯れ葉などで詰まっていないでしょうか。
また、ホースが折れ曲がったり、何かの下敷きになって潰れたりしていないかも確かめます。先端が上を向いていると水が流れにくくなるため、必ず下向きになるように調整してください。
室内機の傾き
稀なケースですが、室内機本体が傾いて設置されていると、結露水がドレンホース側に正しく流れず、逆側から漏れ出すことがあります。
見た目で明らかに傾いている場合は、設置不良が原因の可能性があります。ただし、ご自身で直そうとすると落下の危険があるため、傾きが疑われる場合は専門業者に相談するのが賢明です。
これらの基本的な確認をしても水漏れが改善しない場合は、内部の部品の故障や複雑な詰まりが考えられます。

使い続けるとどうなる?
エアコンの水漏れを「ポタポタ垂れる程度だから」と軽視して放置し、そのまま使い続けることには、さまざまなリスクが伴います。被害が拡大する前に、使用を中止して適切に対処することが大切です。
最も懸念されるのが、カビの繁殖による健康被害です。エアコン内部は湿度が高く、ホコリを栄養源としてカビが非常に発生しやすい環境です。
水漏れが起きている状態は、内部が常に濡れていることを意味し、カビの温床となります。
そのカビの胞子がエアコンの風に乗って室内に飛散し、アレルギー性鼻炎や気管支喘息、夏型過敏性肺炎といった健康被害を引き起こす可能性があります。
また、電気系統の故障や事故につながる危険性も無視できません。漏れ出た水がエアコン内部の電気部品や配線に触れると、ショートして故障の原因となります。
最悪の場合、漏電や火災といった重大な事故に発展する恐れもあり、非常に危険です。
さらに、建物自体や家財へのダメージも深刻な問題となります。壁を伝って漏れた水は、壁紙のシミや剥がれ、内部の石膏ボードや柱の腐食を引き起こすことがあります。
床に水が染みれば、フローリングの変色や変形、カーペットのカビの原因にもなります。テレビやパソコンといった他の家電製品の上に水が落ちて故障させてしまうケースも考えられます。
このように、水漏れの放置は健康面、安全面、経済面のすべてにおいて大きな損失につながる可能性があるため、発見次第、迅速な対応が求められます。

水漏れが引き起こす二次的なトラブル
エアコンの水漏れが直接引き起こすリスクに加えて、それによって生じる二次的なトラブルも非常に厄介です。特に集合住宅にお住まいの場合、その影響はご自身の部屋だけにとどまりません。
最も深刻な二次トラブルの一つが、階下の部屋への漏水被害です。壁や床を伝った水が階下の天井に達し、シミを作ったり、照明器具から水が漏れたりする事態に発展することがあります。
こうなると、階下の住民の家財を汚損したり、天井や壁の修繕が必要になったりするため、損害賠償問題に発展する可能性が出てきます。
賃貸物件の場合、このようなトラブルは貸主や他の居住者との関係を著しく悪化させる原因にもなります。
また、カビの被害も広範囲に及ぶことがあります。
エアコンから漏れた水によって湿った壁や床、カーペットは、カビの絶好の繁殖場所です。一度カビが発生すると、見た目が悪いだけでなく、特有の不快な臭いが部屋に充満します。
壁の内部や床下など、見えない場所でカビが広がってしまうと、除去するためには大掛かりなリフォームが必要になることもあり、多額の費用がかかる場合があります。
さらに、シロアリなどの害虫を呼び寄せる原因にもなり得ます。木材を主食とするシロアリは、湿った木材を好みます。エアコンの水漏れによって建物の構造部が湿気を含むと、シロアリ被害のリスクが高まります。
これらの二次的なトラブルは、最初の水漏れに迅速に対処していれば防げたかもしれない問題です。
少しの水漏れだからと安易に考えず、被害が小さいうちに対応することが、結果的に時間と費用の節約につながります。

業者を呼ぶ前に自分でできること
専門業者に修理を依頼する前に、ご自身で試せる対処法がいくつか存在します。原因が単純なものであれば、これらの方法で水漏れが解決することもあります。
ただし、作業を行う際は感電防止のため、必ずエアコンの電源を切り、コンセントを抜いてから始めてください。
フィルターの清掃
前述の通り、フィルターの目詰まりは水漏れの一因です。室内機のカバーを開け、フィルターを取り外します。まずは掃除機で表面の大きなホコリを吸い取りましょう。
その後、シャワーなどを使い、フィルターの裏側から水を当てて細かい汚れを洗い流します。
洗い終わったら、タオルで水気を拭き取り、風通しの良い日陰で完全に乾かしてから元に戻してください。湿ったまま装着するとカビの原因になります。
ドレンホースの詰まり除去
屋外にあるドレンホースの先端に、ゴミや虫が詰まっていないか確認します。割り箸などで取り除ける範囲のゴミは除去しましょう。
ホース内部の詰まりが疑われる場合は、市販の「ドレンホースクリーナー(サクションポンプ)」を使うのが効果的です。
これは注射器のような道具で、ドレンホースの先端に当ててハンドルを引くことで、内部の詰まりや汚れた水を吸い出すことができます。
家庭にある掃除機で吸い出す方法もありますが、注意が必要です。ホースの先端に布などを巻き付けて隙間をなくし、掃除機のノズルを当てて2~3秒だけ吸引します。
長時間吸い続けると掃除機に水が入り、故障の原因になるため慎重に行ってください。
これらの対処法を試しても改善しない場合や、エアコンの分解が必要な作業、高所での作業は危険を伴います。無理をせず、専門の修理業者に相談することをおすすめします。

マンションでの場合はすぐに連絡
戸建て住宅とは異なり、マンションやアパートといった集合住宅でエアコンの水漏れが発生した場合は、より迅速で慎重な対応が求められます。ご自身の判断で修理業者を手配する前に、必ず行うべきことがあります。
それは、大家さんや管理会社に速やかに連絡することです。賃貸物件の場合、エアコンは部屋の「設備」として扱われるのが一般的です。
設備の所有者は大家さんであり、民法上、その修繕義務は基本的に大家さんが負うことになっています。経年劣化や自然故障が原因であれば、修理費用は大家さん負担で対応してもらえます。
もし大家さんや管理会社に連絡せず、勝手に業者を呼んで修理してしまうと、その費用を自己負担しなければならなくなる可能性が高いです。
また、大家さん指定の業者がいる場合もあり、後々のトラブルを避けるためにも、まずは報告と指示を仰ぐことが重要です。
分譲マンションの場合でも、管理組合への報告が必要なケースがあります。
特に、水漏れが壁の内部や共有部分に関わる可能性がある場合や、階下の住人に影響が及ぶ恐れがある場合は、速やかに管理組合に連絡し、対応を相談しましょう。
階下への漏水は、最も避けたいトラブルの一つです。
水漏れに気づいたら、すぐにエアコンの使用を中止し、床にタオルを敷くなどの応急処置をすると同時に、階下の部屋に被害が及んでいないかを確認しに行く、あるいは管理会社を通じて確認してもらう配慮が求められます。
初期対応の速さが、問題を最小限に食い止める鍵となります。

エアコン水漏れ修理はどこに頼む?依頼先の比較検討
- 結局どこに連絡すればいいですか?
- 業者に依頼するといくらくらいかかりますか?
- 安い料金で頼むための口コミ活用法
- 近くの優良業者やヤマダ電機に頼む
- ダイキンや日立などメーカー修理の特徴
- エアコンの水漏れ修理をどこに頼むか悩んだら
結局どこに連絡すればいいですか?
エアコンの水漏れ修理を依頼する先には、主に「メーカー」「購入した家電量販店」「地域のエアコン専門修理業者」の3つの選択肢があります。
どこに頼むのが最適かは、お使いのエアコンの状況によって異なります。まず最初に確認すべきなのは、「保証期間内かどうか」です。
エアコンには通常、購入から1年間のメーカー保証が付いています。さらに、冷媒回路(ガスが通る部分)に関しては5年間の保証が設けられていることが多くあります。
家電量販店で購入した際に、独自の長期保証に加入している場合もあるでしょう。
保証期間内であれば、無償または格安で修理を受けられる可能性が高いため、まずは保証書を確認し、記載されているメーカーのサポートセンターや購入店に連絡するのが第一選択肢となります。
保証期間が過ぎている場合は、費用を抑えたいのであれば「地域のエアコン専門修理業者」に依頼するのが一般的です。
メーカーや量販店に依頼するよりも料金が安くなる傾向があり、地域密着型であれば即日対応してくれるなど、対応が迅速で柔軟な場合があります。
ただし、業者によって技術力や料金設定に差があるため、信頼できる業者を慎重に選ぶ必要があります。
依頼先 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
メーカー | ・技術力が高く安心感がある・純正部品で修理してくれる | ・修理料金が割高になる傾向・繁忙期は予約が取りにくい | ・保証期間内の人・純正部品での修理にこだわりたい人 |
家電量販店 | ・購入店なら話が早い・長期保証が使える場合がある | ・修理は提携業者が行うことが多い・対応に時間がかかることがある | ・家電量販店の長期保証に加入している人・窓口が分かりやすい方がよい人 |
エアコン修理業者 | ・料金が比較的安い・対応が早く、即日修理も可能な場合がある | ・業者によって技術力や対応に差がある・悪質な業者に注意が必要 | ・保証期間が切れている人・費用を安く抑えたい人 |

業者に依頼するといくらくらいかかりますか?
エアコンの水漏れ修理にかかる費用は、その原因によって大きく変動します。簡単な作業で済む場合もあれば、高額な部品交換が必要になるケースもあります。
費用は主に「出張費」「診断・点検料」「技術料」「部品代」で構成されています。
最も多い原因であるドレンホースの詰まり除去であれば、おおむね8,000円から15,000円程度が相場です。専用のポンプなどを使って内部の汚れを吸い出す作業で、比較的安価に収まることが多いです。
一方で、エアコン内部の部品が故障している場合は、費用が高額になります。例えば、結露水を集めるドレンパンの交換や、室内機のファンモーターの交換が必要になると、20,000円から40,000円程度かかることがあります。
さらに、冷媒ガスの漏れが水漏れの原因となっている場合は、修理がより複雑になります。ガス漏れの箇所を特定して修理し、ガスを再充填する作業が必要となり、30,000円から、場合によっては80,000円以上かかることも考えられます。
以下に、症状別の費用相場の目安をまとめました。
ただし、これはあくまで一般的な目安であり、お使いのエアコンの機種や設置状況、依頼する業者によって料金は変わるため、正確な金額は必ず事前に見積もりを取って確認することが大切です。
修理内容 | 費用相場の目安(税込) | 備考 |
---|---|---|
ドレンホースの詰まり除去 | 8,000円 ~ 15,000円 | 最も一般的な水漏れ修理です。 |
ドレンパンの交換・修理 | 15,000円 ~ 25,000円 | 室内機の分解作業が必要になります。 |
室内ファンモーターの交換 | 22,000円 ~ 42,000円 | 室内ファンモーター交換はメーカー価格で 40,000〜56,000円前後(設置条件により変動)。地域業者へ直接依頼すると 25,000〜42,000円 ほどの事例もあります。 |
冷媒ガスの補充・漏れ修理 | 27,000円 ~ 80,000円以上 | 冷媒ガスの補充のみは 9,000〜27,000円前後、配管溶接や真空引きを伴う漏れ修理は 25,000〜60,000円程度 が一般的です。コンプレッサー交換を伴う場合はさらに高額になることがあります。 |
室内機基板の交換 | 20,000円 ~ 52,000円 | 電源が入らないなど他の不具合を併発しているケースです。 |

安い料金で頼むための口コミ活用法
保証期間が切れたエアコンの修理費用は、できるだけ安く抑えたいものです。そのためには、複数の業者から見積もりを取って比較する「相見積もり」が基本となります。
しかし、ただ料金が安いというだけで業者を選んでしまうと、修理が不十分であったり、後から追加料金を請求されたりするトラブルに遭う可能性もあります。
そこで重要になるのが、インターネット上の口コミの活用です。実際にその業者を利用した人の正直な感想は、業者選びの貴重な判断材料となります。
口コミをチェックする際は、単に評価の星の数を見るだけでなく、具体的なコメント内容に注目しましょう。
例えば、「料金体系が明確で、見積もり通りの金額だった」「作業前に修理内容を丁寧に説明してくれた」「スタッフの対応が親切で安心できた」といった内容は、信頼できる業者である可能性が高いことを示しています。
逆に、「見積もりにない追加料金を請求された」「修理後すぐにまた同じ症状が出た」「連絡が遅い、時間を守らない」といったネガティブな口コミが多い業者は、避けた方が賢明です。
「地域名+エアコン修理+口コミ」といったキーワードで検索したり、地域の業者比較サイトを利用したりすると、多くの情報を集めることができます。
ただし、口コミの中には業者自身が書き込んだ、いわゆる「サクラ」が紛れている可能性もゼロではありません。極端に良い評価ばかりが並んでいる場合は、少し慎重に判断することも大切です。
複数の情報源から口コミを比較し、料金の安さだけでなく、サービスの質や信頼性も総合的に判断することが、満足のいく修理につながります。

近くの優良業者やヤマダ電機に頼む
エアコン修理の依頼先として、地域の専門修理業者と、ヤマダ電機のような大手家電量販店は、それぞれに異なる特徴があります。
地域の優良な修理業者の最大のメリットは、料金の安さと対応の速さです。メーカーや量販店を介さないため中間マージンが発生せず、修理費用を抑えられる傾向にあります。
また、地域に密着しているため、依頼した当日に駆けつけてくれるなど、フットワークの軽さも魅力です。10年以上経過した古いエアコンなど、メーカーでは断られがちな修理にも対応してくれる場合があります。
デメリットとしては、業者ごとに技術力やサービスの質にばらつきがあるため、信頼できる業者を見極める「業者選び」が重要になる点です。
一方、ヤマダ電機などの大手家電量販店に依頼するメリットは、窓口としての安心感と、購入時に加入した「長期保証」が利用できる点です。
どこに頼んでよいか分からない場合でも、購入した店舗に行けば相談に乗ってくれますし、保証期間内であれば費用負担なく修理できる可能性があります。
ただし、注意点として、修理作業自体は家電量販店の社員ではなく、提携している下請け業者が行うことがほとんどです。
そのため、依頼してから実際に業者が来るまでに時間がかかったり、料金が地域の業者に直接頼むより割高になったりすることがあります。
どちらを選ぶかは、保証の有無と、何を重視するかによって決まります。長期保証が使えるなら迷わず購入した量販店へ。
保証が切れ、費用とスピードを重視するなら地域の優良業者を探す、という流れで考えるのが合理的です。

ダイキンや日立などメーカー修理の特徴
ダイキンや日立、三菱、パナソニックといったエアコンメーカーに直接修理を依頼する方法もあります。メーカー修理には、他の依頼先にはない大きなメリットが存在します。
最大のメリットは、その製品を知り尽くした専門技術者による、質の高い修理が受けられる点です。
自社製品の構造や故障事例に関する豊富な知識と経験を持っているため、的確な診断と確実な作業が期待でき、修理後の安心感が非常に高いと言えます。
また、交換する部品はすべて純正品を使用します。互換品ではなく、その機種に最適化された部品で修理するため、性能の維持や安全性においても信頼がおけます。
購入から1年間のメーカー保証や、冷媒回路の5年保証など、メーカーの保証期間内であれば、無償で修理してもらえるのも大きな利点です。
一方で、デメリットも存在します。最も大きいのは、修理料金が割高になる傾向があることです。
出張料や技術料が他の業者に比べて高く設定されていることが多く、保証期間が切れている場合は、総額が地域の修理業者に依頼するより高くなるのが一般的です。
さらに、夏場の繁忙期などは修理依頼が殺到するため、電話が繋がりにくかったり、修理スタッフが訪問するまでに数日から1週間以上待たされたりすることもあります。
急いで修理してほしい場合には、この対応スピードがネックになるかもしれません。
以上のことから、メーカーへの修理依頼は「保証期間内である場合」や、「費用がかかっても最高の品質と安心感を求めたい場合」に最適な選択肢と考えられます。

エアコンの水漏れ修理をどこに頼むか悩んだら
エアコンの水漏れ修理をどこに頼むべきか、ここまで解説してきた情報を基に、ご自身の状況に合わせて最適な選択をするためのポイントをまとめました。
- エアコンの水漏れを発見したら、感電防止のためまず電源プラグを抜く
- 水漏れの最も一般的な原因は、結露水を排出するドレンホースの詰まり
- 放置するとカビによる健康被害や、漏電、家屋への損害につながる危険がある
- 賃貸マンションの場合は、自分で業者を呼ばずにまず大家さんや管理会社へ連絡
- メーカー保証や家電量販店の長期保証期間内かを確認するのが最初のステップ
- 保証が使えるなら、迷わずメーカーか購入店に依頼するのが最もお得
- 保証期間が切れている場合は、地域の専門修理業者に依頼すると費用を抑えられる傾向
- 修理費用の相場はドレンホースの詰まりなら8,000円から15,000円程度
- 内部部品の故障やガス漏れが原因の場合、数万円以上の高額な修理になることも
- 業者を選ぶ際は、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」が不可欠
- 料金の安さだけでなく、口コミを参考に対応の質やアフターサービスも確認
- メーカー修理は技術力と安心感が最大のメリットだが、料金は割高になる
- 使用年数が10年を超えているエアコンは、修理しても別の箇所が故障するリスクがある
- 高額な修理費用がかかる場合は、省エネ性能が高い新品への買い替えも検討
- 日頃からフィルターを定期的に清掃することが、水漏れの最も効果的な予防策