オール電化住宅の夏、エアコンつけっぱなしは損?電気代を比較

オール電化住宅の夏、エアコンつけっぱなしは損?電気代を比較

オール電化の家で、夏のエアコンをつけっぱなしにするのは電気代が気になりますよね。

24時間、1日、あるいは1ヶ月連続で運転した場合の電気代比較や、そもそも暖房と冷房ではどちらが高いのか、また夏と冬での使い方の違いに悩む方も多いはずです。

特に、外出時や、大切なペットや子供がいる家庭での使い方、快適に寝るときの設定など、シーン別の対応も知りたいところではないでしょうか。

もしかしたら、連続運転でエアコンが壊れるのではないかという不安や、知恵袋などを見ても情報が錯綜していて、結局どうすれば良いのか分からない、という声も聞かれます。

失敗や後悔を避けるためにも、正確な情報が求められます。

この記事では、電気代が高い原因や、オール電化プランで何時が安いのかという基本的な情報から、つけっぱなし運転の意外な落とし穴や注意点まで、実際のデータに基づいて網羅的に解説していきます。

記事のポイント

  • つけっぱなしとこまめなオンオフの電気代の違い
  • オール電化で電気代が安い時間帯と高い原因
  • 外出時や就寝時などシーン別の賢い使い方
  • 故障を防ぎ快適に過ごすための注意点

    オール電化住宅でエアコンつけっぱなしは損?夏の電気代を検証

    • こまめなオンオフとの電気代比較
    • 暖房と冷房で消費電力は変わるのか
    • 夏と冬でつけっぱなしの正解は違う
    • 24時間つけっぱなしの1日・1ヶ月の料金
    • 知恵袋でも話題の疑問にデータで回答

      こまめなオンオフとの電気代比較

      エアコンの電気代について、「つけっぱなし」と「こまめなオンオフ」のどちらがお得か、という点は一概に断定できず、状況によって答えが変わります。

      なぜなら、エアコンは室温と設定温度に大きな差がある「起動時」に最も多くの電力を消費するからです。一度部屋が快適な温度になれば、その後は少ない電力で温度を維持できます。

      こまめに電源をオフにすると、そのたびに室温が上昇し、再び多くの電力を消費する「起動」を繰り返すことになり、かえって非効率になる場合があります。

      ダイキン工業が行った実験によると、夏の猛暑日(外気温36.3℃)の日中(9時~18時)においては、35分以内の短い外出であれば、エアコンの電源を切らずにつけっぱなしにしておく方が消費電力が少なかったという結果が出ています。

      一方で、同じ実験でも外気温が下がる夜間(18時~23時)では、その損益分岐点が約18分と短くなりました。

      これらのことから、外気温が高く、室内との温度差が大きい時間帯ほど「つけっぱなし」が有利になり、逆に外気温が落ち着く時間帯は「こまめなオンオフ」の方が節約に繋がる可能性が高いと考えられます。

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      ダイキンの実験結果(35分)は、あくまで特定の条件下での目安です。あなたの家では、もしかしたら1時間の外出でも「つけっぱなし」の方がお得かもしれません。

      もしご自宅にスマートメーターが設置されていれば、契約している電力会社の会員サイトやアプリで、30分ごとの電力使用量を確認できます。

      「つけっぱなしにした日」と「こまめに消した日」の電力グラフを実際に比較してみましょう。これが、あなたのライフスタイルにおける最も確実な「答え合わせ」になります。

      Information

      この実験は2016 年夏・大阪市・鉄筋コンクリート造14畳リビングという限定条件下で得られた数値です。住宅の断熱性能や地域の気候によって分岐点は大きく変動します。

      こまめなオンオフとの電気代比較
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      暖房と冷房で消費電力は変わるのか

      エアコンの消費電力は、暖房と冷房のどちらを使うかによって変わるのが一般的で、多くの場合、暖房の方が冷房よりも多くの電力を必要とします。

      その理由は、外気温と設定室温との「温度差」にあります。エアコンは、この温度差が大きいほど、熱を移動させるためにより多くのエネルギーを使います。

      例えば、夏の日に外気温が35℃の環境で、室温を28℃に設定する場合、温度差は7℃です。一方、冬の日に外気温が5℃の環境で、室温を22℃に設定すると、温度差は17℃にもなります。

      この温度差を埋めるために、冬の暖房運転ではコンプレッサーがより強力に稼働する必要があり、結果として消費電力が大きくなる傾向にあるのです。

      実際に、同じエアコンでも製品カタログの消費電力を見ると、冷房時よりも暖房時の方が大きい数値で記載されていることがほとんどです。

      そのため、年間の電気代を考える上では、夏の冷房と同じ感覚で冬に暖房を使い続けると、想定以上に電気代が高くなる可能性があることを覚えておく必要があります。

      暖房と冷房で消費電力は変わるのか
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      夏と冬でつけっぱなしの正解は違う

      「つけっぱなし」運転が節約に繋がるかどうかは、季節によってその答えが異なります。夏と冬では外気温の状況が全く違うため、同じ戦略が通用するとは限りません。

      夏の場合、特に日中の気温が35℃を超えるような猛暑日は、室内と室外の温度差が非常に大きくなります。

      このような状況でエアコンの電源をこまめに切ると、すぐに室温が上昇してしまい、再起動のたびに大きな電力を消費します。そのため、日中の在宅時はつけっぱなしの方が効率的です。

      しかし、夜間は外気温が下がるため、室内との温度差が縮まります。このため、夜はつけっぱなしにするよりも、タイマーを活用したり、こまめにオンオフしたりする方が節約になるケースが多いです。

      一方で冬は、一日を通して外気温が低い状態が続きます。特に外気温が3℃を下回るような日は、一度部屋を暖めるのに非常に大きなエネルギーを必要とします。

      暖まった室温を維持する方が、冷え切った状態から何度も暖め直すよりも消費電力が少なく済むため、冬は一日中つけっぱなしにする方が経済的に有利になる場面が増えると考えられます。

      このように、季節ごとの外気温の特性を理解し、時間帯によって運転方法を柔軟に変えることが、賢いエアコン活用の鍵となります。

      夏と冬でつけっぱなしの正解は違う
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      24時間つけっぱなしの1日・1ヶ月の料金

      エアコンを24時間つけっぱなしにした場合の電気代は、使用するエアコンの性能、部屋の広さ、建物の断熱性、そして電力会社の料金プランによって大きく変動します。

      そのため、あくまで目安として捉えることが大切です。

      電気代は「消費電力(kW) × 使用時間(h) × 1kWhあたりの電気料金単価(円)」で計算されます。

      例えば、消費電力が比較的小さい6畳用のエアコン(消費電力590W)を、電気料金単価31円/kWhで24時間使用したと仮定すると、1日あたりの電気代は約439円、1ヶ月(30日)では約13,170円となります。

      しかし、これはあくまで一定の消費電力で計算した単純な例です。実際には、エアコンは常に最大出力で動いているわけではなく、設定温度に達すると省エネ運転に切り替わります。

      ある実測データでは、6畳用のエアコンを24時間つけっぱなしにした夏の日の電気代が約127円だったという報告もあります。

      一方で、省エネ性能が低い古い機種や、広いリビング用の大型エアコンの場合、消費電力は格段に上がります。以下の表は、性能による電気代の目安を比較したものです。

      エアコンタイプ(14畳用目安)消費電力目安1時間あたりの電気代(目安)1ヶ月の電気代(24時間つけっぱなし)
      最新省エネモデル100W~1,350W約3.1円~41.9円約5,000円~15,000円
      標準的なモデル200W~2,000W約6.2円~62.0円約10,000円~25,000円
      旧式の低効率モデル300W~2,000W約9.3円~62.0円約15,000円~30,000円以上
      Information

      上記は運転状況により大きく変動する参考値です。

      このように、ご自宅のエアコンの性能によって電気代は数倍の違いが出ることが分かります。

      自分のエアコンの電気代を計算する方法

      お使いのエアコンの電気代を知るには、まず「消費電力(W)」を調べましょう。

      1. エアコン室内機の下や側面に貼られたシールで「型番」を確認します。
      2. 「(メーカー名) (型番) 消費電力」で検索すれば、メーカー公式サイトで正確な数値が分かります。
      3. 以下の式に、ご自身の電力プランの料金単価(検針票に記載)を当てはめて計算します。

      1時間あたりの電気代(円) ≒ 消費電力(W) ÷ 1000 × 1kWhあたりの電気料金単価(円)

      Information

      実際には、部屋が冷えた後の安定運転時は、カタログ記載の最小消費電力に近くなります。

      24時間つけっぱなしの1日・1ヶ月の料金
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      知恵袋でも話題の疑問

      インターネット上の知恵袋やQ&Aサイトでは、夏のエアコン利用に関する様々な意見交換が見られますが、それらの情報は個人の体験談に基づいていることが多く、必ずしも全ての家庭に当てはまるわけではありません。

      例えば、「夏は窓を開けて換気した方が涼しい」という意見も散見されます。しかし、これは外の空気の方が涼しい場合に限られます。

      猛暑日に窓を全開にすると、かえって熱い外気と湿気が室内に入り込み、エアコンの負荷を増大させてしまう逆効果になりかねません。

      また、「オール電化で日中の電気代が高いから我慢する」という声も聞かれますが、熱中症のリスクを考えると非常に危険です。

      特に高齢のご家族がいる場合は、熱中症や脱水症のリスクが高くなるため、電気代を気にしすぎずにエアコンを適切に使うことがとても大切です。

      暑さに弱い体を守るためには、エアコンの冷房や除湿を上手に使い、室温を快適に保つことが命を守る手段の一つになります。

      また、高断熱・高気密の住宅であれば、一度冷えた室温が維持されやすいため、つけっぱなし運転の効率はさらに高まります。このように、データに基づいた知識を持つことが、賢い選択に繋がります。

      知恵袋でも話題の疑問
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      オール電化住宅でエアコンつけっぱなし!夏の賢い使い方と注意点

      • オール電化で電気代は何時が安い?
      • それでも電気代が高い原因はどこに?
      • つけっぱなし運転の落とし穴と注意点
      • 連続運転でエアコンは壊れるのか
      • 外出・ペット・子供・寝るときの最適解
      • オール電化エアコンつけっぱなし夏の賢い選択

        オール電化で電気代は何時が安い?

        多くのオール電化向け電気料金プランでは、電力需要が少なくなる「夜間」の電気代が安く設定されています。一般的には、23時から翌朝7時頃までが割安な時間帯となることが多いです。

        Information

        夜間が割安になる時間帯はプランにより異なります。23 時〜7 時が主流だった従来型に対し、最近は昼間を割安にしたり、昼夜差を小さくしたプランも登場しています。必ず契約中のプラン詳細で「安い時間帯」を確認してください。

        これは、電力会社が電力供給量を安定させるため、比較的需要の少ない夜間にエコキュート(電気給湯器)などでお湯を沸かしてもらおうという狙いがあるからです。

        この時間帯別の料金体系を理解し、活用することがオール電化住宅の光熱費を抑える上での基本戦略となります。

        例えば、東京電力のかつての人気プラン「電化上手」(※2016年に新規受付終了・現在は継続契約者のみ)では、夏季(7月~9月)において、日中(10時~17時)の料金が1kWhあたり37.56円であるのに対し、夜間(23時~7時)は大幅に安く設定されていました。

        この価格差は約 1.5 倍にもなり、日中にエアコンを長時間使うと電気代が大きく跳ね上がる要因となります。

        ただし、注意点として、近年登場している新しいオール電化プランの中には、この昼夜の価格差が以前ほど大きくないものもあります。

        また、ライフスタイルの変化に合わせて、日中の電気代が割安になるプランを提供している新電力も存在します。

        そのため、まずはご自身が契約している電力会社のプラン内容を改めて確認し、どの時間帯が安く、どの時間帯が高いのかを正確に把握することが何よりも大切です。

        Information

        最新のオール電化向けメニューは昼夜差が縮小しているケースもあるため、ご自身の契約プランを必ず確認してください。

        その電力プラン、今のあなたに合っていますか?

        「夜間が安い」という従来のオール電化プランは、日中に家を空けることが多いご家庭が基本でした。

        しかし、在宅ワークの普及などで日中の在宅時間が増えた方は、割高な日中料金によって逆に損をしている可能性があります。

        まずは「検針票(電気ご使用量のお知らせ)」を手元に用意し、ご自身の契約プラン名と料金単価を再確認しましょう。

        その上で、新電力を含めた様々な会社の料金シミュレーションを試してみることを強くお勧めします。ライフスタイルに合ったプランへ見直すだけで、電気代が大きく下がるケースも少なくありません。

        ール電化で電気代は何時が安い?
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        それでも電気代が高い原因はどこに?

        エアコンの使い方を工夫しているにもかかわらず、夏の電気代が想定以上に高くなってしまう場合、その原因はエアコン本体以外に潜んでいる可能性があります。

        住宅の断熱性と窓からの熱侵入

        最も大きな原因の一つが、住宅の断熱性能です。特に窓は、夏場に外からの熱が最も侵入しやすい場所です。

        カーテンを閉めていない、あるいは遮熱・断熱効果のないカーテンを使っている場合、窓から入る日差しで室温がどんどん上昇し、エアコンは常にフルパワーで稼働し続けることになります。

        遮熱カーテンの利用や、すだれを窓の外に設置するだけでも大きな効果が期待できます。

        室外機の設置環境

        見落とされがちですが、室外機の周辺環境も消費電力に大きく影響します。室外機は、室内の熱を外に放出する役割を担っています。

        しかし、直射日光が当たって高温になっていたり、周囲に物が置かれていて風通しが悪かったりすると、熱をうまく放出できずに効率が著しく低下します。

        室外機に日除けを設置したり、周りを整理整頓したりするだけで、消費電力を削減できる場合があります。

        エアコンフィルターの汚れ

        エアコンのフィルターにホコリが詰まっていると、空気の吸い込み量が減り、部屋を冷やすために余計なパワーが必要になります。

        ある調査によれば、フィルターを掃除しないと年間で25%も無駄な電気代がかかるというデータもあります。2週間に1度を目安にフィルターを清掃する習慣をつけることが、節約への近道です。

        エアコンのフィルターにホコリが詰まっていると、空気の吸い込み量が減り、部屋を冷やすために余計なパワーが必要になります。

        パナソニックの実験によれば、フィルター掃除を2週間に1度行うことで最大約25%の節電効果が得られると報告されています(参考:パナソニック公式サイト)。

        このように、定期的な清掃は電気代の節約だけでなく、機器の長寿命化にもつながります。

        横浜・川崎エリアで業者をお探しの方へ

        こうした対策を行っても電気代が思うように下がらない、あるいはエアコンの効きが年々悪くなっていると感じる場合は、機器そのものの老朽化が原因かもしれません。

        特に設置から10年以上経過したエアコンは、最新の省エネモデルに交換するだけで、電気代を劇的に削減できる可能性があります。

        もし心当たりがあれば、私たち『横浜電気工事レスキュー』へお気軽にご相談ください。

        オール電化工事や最新の省エネエアコンへの交換・取付工事など、電気のプロとしてお客様のご家庭に最適なご提案をさせていただきます。

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        それでも電気代が高い原因はどこに?
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        つけっぱなし運転の落とし穴と注意点

        節約になると言われる「つけっぱなし」運転ですが、やり方を間違えると、かえって電気代を高くしてしまったり、他の問題を引き起こしたりする「落とし穴」が存在します。

        まず、最大の注意点は「外出時間」です。前述の通り、つけっぱなしがお得になるのは、あくまで30分程度の短い外出の場合です。

        数時間にわたる買い物や、半日以上家を空ける場合にもつけっぱなしにしてしまうと、単純に無駄な電力を消費し続けることになります。

        ライフスタイルに合わせて、長時間不在にする際は必ず電源をオフにすることが基本です。

        次に、健康面と快適性の問題が挙げられます。つけっぱなしにすることで室内の空気は循環しますが、定期的な換気を怠ると、二酸化炭素濃度が上がったり、ハウスダストが滞留したりする可能性があります。

        また、エアコン内部は冷房運転によって結露し、湿気が溜まりやすい状態になります。これを放置するとカビが繁殖する原因となり、アレルギーなどを引き起こすことにも繋がりかねません。

        これを防ぐためには、冷房運転を停止した後に、「内部クリーン」や「送風」運転を1~2時間行い、エアコン内部を乾燥させることが非常に有効です。

        つけっぱなしにする日でも、意識的に内部を乾燥させる時間を設けるといった工夫が大切になります。

        つけっぱなし運転の落とし穴と注意点
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        連続運転でエアコンは壊れるのか

        「24時間つけっぱなしにすると、エアコンの寿命が縮んで壊れるのではないか」と心配される方もいますが、結論から言うと、その可能性は低いと考えられます。

        むしろ、機械的な負荷という観点では、電源のオン・オフを頻繁に繰り返す方がエアコンにとっては負担が大きいのです。

        電源を入れるたびに、心臓部であるコンプレッサーやモーターに大きな力がかかり、熱的なストレスも増大します。これは、自動車で例えるなら、ストップ&ゴーを繰り返す市街地走行のようなものです。

        一方で、安定した連続運転は、一定の速度で走り続ける高速道路での巡航運転に近く、機械への負荷は比較的小さくなります。

        現代のエアコンは、そもそも連続運転があることを前提に設計されており、耐久性も十分に考慮されています。

        ただし、これはあくまで「適切なメンテナンスが行われている」という条件下での話です。エアコンの寿命を縮める最大の敵は、運転時間そのものではなく、メンテナンスの怠慢です。

        ホコリで目詰まりしたフィルターのまま運転を続けると、エアコンは空気を十分に吸い込むことができず、常に過剰な負荷がかかった状態になります。

        これが効率の低下を招くだけでなく、部品の劣化を早め、最終的な故障に繋がるのです。定期的なフィルター清掃こそが、エアコンを長く健康に保つ秘訣と言えます。

        連続運転でエアコンは壊れるのか
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        外出・ペット・子供・寝るときの最適解

        一日の中でも様々なシーンに合わせてエアコンを使い分けることで、快適性と経済性を両立させることができます。

        短時間の外出時

        前述の通り、日中の30分程度の外出であれば、つけっぱなしの方が効率的です。帰宅した際に蒸し暑い部屋を急激に冷やす必要がなく、すぐに快適な環境に戻れるというメリットもあります。

        ペットがいる場合

        犬や猫などのペットは、人間のように汗をかいて体温を調節することが苦手で、熱中症になりやすいです。特に留守番中は、エアコンの連続運転が生命を守るための必須対策となります。

        室温は25℃~28℃程度を目安に設定し、湿度も60%以下に保つことが理想です。

        ただし、冷たい風が直接当たり続けると体調を崩す原因になるため、風向きを調整したり、ペットが自分で涼しい場所と少し暖かい場所を選べる「逃げ場」を用意してあげたりする配慮が大切です。

        小さな子供がいる家庭では

        乳幼児も体温調節が未熟なため、室温の管理がとても大切です。大人より暑さや寒さの影響を受けやすく、冷えすぎにも注意が必要です。

        大人が快適と感じる温度でも、子どもには寒すぎることがあります。冷房は28℃程度に設定し、冷えすぎを防ぎましょう。

        扇風機やサーキュレーターを併用して、やさしい気流をつくるのがおすすめです。風が直接当たらないようにしましょう。

        快適に寝るときの工夫

        就寝時にエアコンをつけっぱなしにすると、明け方に体が冷えすぎてしまい、睡眠の質を下げることがあります。

        これを防ぐためには、オフタイマーを「3時間後」などに設定するのが一つの方法です。また、多くのエアコンに搭載されている「快眠(おやすみ)」モードを活用するのも良いでしょう。

        このモードは、眠り始めは設定温度を保ち、その後は徐々に温度を上げていくことで、体の冷えすぎを防ぎ、朝まで快適な睡眠をサポートしてくれます。

        外出・ペット・子供・寝るときの最適解
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        夏にオール電化住宅でエアコンつけっぱなしにする賢い選択

        この記事では、オール電化住宅における夏のエアコン利用について、多角的に解説してきました。最後に、賢く快適に夏を乗り切るための重要なポイントをまとめます。

        • 夏の猛暑日は「つけっぱなし」の方が節電になる場合がある
        • 夜間や気温が低い日は「こまめなオンオフ」が経済的
        • 日中の30分程度の外出なら「つけっぱなし」がお得というデータもある
        • 暖房は冷房より消費電力が大きい傾向にあることを理解する
        • 24時間つけっぱなしの電気代はエアコンの省エネ性能で大きく変わる
        • オール電化は深夜料金が安いプランが多いが契約内容の確認は必須
        • 日中の電気料金が高い時間帯の長時間使用が電気代高騰の主な原因
        • 電気代が高い原因は住宅の断熱性や室外機の環境にも隠れている
        • フィルター掃除は2週間に1度を目安に行うことが最も簡単な節約術
        • 連続運転で壊れる心配よりメンテナンス不足の方が寿命を縮める
        • 風量は「弱」に固定せず「自動運転」に設定するのが最も効率的
        • サーキュレーターを併用すれば設定温度を高くしても快適に過ごせる
        • 就寝時はオフタイマーや「快眠モード」を活用し冷えすぎを防ぐ
        • ペットや子供のためには室温の安定を最優先に考える
        • ご自身のライフスタイルに合った最新の電力プランへの見直しを検討する