ガス給湯器の電源つけっぱなしはOK?電気代と注意点

ガス給湯器の電源つけっぱなしはOK?電気代と注意点

こんにちは。横浜電気工事レスキューの主任電気工事士、天谷富士夫です。

お客様から「ガス給湯器の電源って、つけっぱなしでいいんですか?」というご質問をよくいただきます。

「スイッチの入れ っ ぱなしは危ないんじゃないか?」「火事の原因になったり、給湯器が壊れるかも…」と心配になりますよね。私も現場でよく「結局、こまめに切ったほうがいいの?」と質問されます。

リンナイやノーリツといったメーカー品を使っているけど、実際のところどうなるのか、電気代やガス代の料金はどれくらい変わるのか、気になるところだと思います。

特にマンションにお住まいの方や、冬場の凍結防止機能との兼ね合い、万が一の警告 エラーが出たときの対処法など、疑問は尽きないかもしれません。

最終的に修理を業者に頼む前に、まずは基本的な知識を知っておきたい、という方も多いかなと思います。この記事では、私たち電気工事のプロの視点から、そうした疑問に分かりやすくお答えしていきますね。

記事のポイント

  • 電源つけっぱなしの安全性と危険性
  • つけっぱなしと都度消しの電気代・ガス代比較
  • 冬場に電源を切ってはいけない理由
  • エラーが出た時や業者に相談する目安
目次

ガス給湯器の電源をつけっぱなしにした場合の安全性

まず一番気になるのが「安全性」ですよね。電源を入れたままにしておくことで、何か危ないことが起きないか、給湯器本体に負担がかかっていないか。

ここでは、スイッチを入れっぱなしにした場合の安全性や、火事・故障のリスクについて、現場の視点から解説しますね。

スイッチの入れっぱなしは危ない?

多くの方が心配される点ですが、結論から言うと、最近の給湯器(おおむね過去10〜15年以内に製造されたもの)ならスイッチを入れっぱなしにしても、基本的には危ないということはありません。

この「危ないかも」というイメージは、おそらく昔の古い給湯設備、特に「バランス型風呂がま(バランス釜)」などの記憶から来ているのかなと思います。

あのタイプは「種火(たねび)」と呼ばれる小さな火を常につけておく必要があり、その種火が燃え続けることへの不安がありました。

しかし、現代の主流であるガス給湯器は、点火も制御もすべて電子化されています。電源が入っていても、それはあくまで「待機状態(スタンバイ)」なだけ。

お湯の蛇口をひねったり、リモコンでお湯はりボタンを押したりして、「お湯を使いますよ」という信号が送られ、実際に水が流れたことを内部の「水量センサー」が感知して、初めて「電子着火」で点火(燃焼)する仕組みです。

なので、お湯を使っていない時はガスも燃えていませんし、万が一の事態に備えて、各種の安全装置(立ち消え安全装置、過熱防止装置、不完全燃焼防止装置など)が常に作動しています。

メーカー側も、基本的には常時電源オンで使われることを想定して設計・製造しているんですね。

ポイント:現代の給湯器は安全性が高い

  • 「種火」を使う古いタイプとは異なり、完全電子制御です。
  • お湯を使わない限りガスは燃焼しません(待機状態)。
  • 過熱防止や不完全燃焼防止など、多重の安全装置が搭載されています。
スイッチの入れっぱなしは危ない?
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つけっぱなしだと結局どうなる?

じゃあ、つけっぱなしにしておくと具体的にどうなるのか。先ほどお話しした通り、基本的には「待機状態」が続くだけです。

この「待機状態」がもたらすメリットとデメリット(というか影響)を見てみましょう。

メリット:利便性の向上

最大のメリットは、「使いたい時にすぐお湯が使える」という利便性です。

キッチンで手を洗いたい時、お風呂の準備をしたい時、蛇口をひねる、またはボタンを押すだけですぐに給湯器が作動します。毎回リモコンの「運転」ボタンを押しに行く手間が省けるのは、意外と大きいですよね。

デメリット:待機電力の発生

一方で、影響があるのは「待機電力」です。給湯器はガス機器でありながら、制御のために電気を必ず使っています。

電源がつけっぱなしだと、リモコンの時計表示や設定温度の記憶、そして「いつお湯が使われてもいいように」待機している制御基板(小さなコンピューターです)を動かすために、ごくわずかな電気を消費し続けます。

この待機電力が具体的にいくらなのかは、後ほどのコストのところでもう少し詳しくお話ししますね。

つけっぱなしだと結局どうなる?
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火事の危険性や壊れる可能性

「つけっぱなしが原因で火事になったり、給湯器が壊れることはないか?」というご心配も、当然かなと思います。これも「火事」と「故障(寿命)」に分けて考えてみましょう。

火事のリスクについて

正常な状態であれば、つけっぱなしが「直接的な原因」となって火事になる危険性は極めて低いです。先ほど説明した通り、安全装置が働くからです。

ただし、これは「給湯器が正常に設置され、正常に管理されている」という大前提の話です。つけっぱなしかどうかに関わらず、以下のような場合は火災リスクが高まるため、絶対にやめてください。

注意:火災につながる危険な使い方
  • 排気口をふさぐ
    給湯器の排気口(煙突)の前に物を置いたり、洗濯物でふさいだりすると、排気がうまくできず不完全燃焼を起こしたり、機器が異常過熱したりする原因になります。
  • 可燃物を近くに置く
    給湯器本体のまわりに、ゴミ袋、ダンボール、灯油、スプレー缶といった燃えやすいものを置かないでください。万が一、機器が異常過熱した場合に引火する恐れがあります。
  • ホコリやクモの巣
    長年掃除していないと、吸気口や機器内部にホコリが溜まり、これが燃焼の異常を引き起こすこともあります。

これらは電源のオン・オフに関わらず、日頃の管理と点検が非常に重要です。大掃除の際などに、給湯器のまわりも一度チェックしてみてくださいね。

壊れる可能性(寿命)について

「電源を入れっぱなしだと、電気が流れ続けているから寿命が縮むのでは?」とも考えがちですが、これも直接的な原因にはなりにくいです。

給湯器の寿命、メーカーが安全上支障なく使用できる標準的な期間として定めている「設計標準使用期間」は、家庭用の場合、一般的に10年とされています。

実際、多くのメーカーさんや業界団体も、この10年という期間を点検や交換の目安として案内しているんです。(参考:ガス給湯器点検・取替の目安は10年|日本ガス石油機器工業会

この寿命に大きく関わるのは、電源が入っている時間(通電時間)よりも、実際に火を使っている時間(燃焼時間)や、点火を繰り返す回数(着火回数)の方なんです。

むしろ、私たち電気工事のプロから見ても、電気製品は電源を入れた瞬間(突入電流が流れる時)に一番負荷がかかることがあります。

なので、1日に何度も神経質にオンオフを繰り返す方が、かえって基板に負担をかける可能性も考えられなくはないですね。まあ、1日に数回程度なら全く問題ない範囲ですけどね。

補足:10年を超えた給湯器は注意

ただし、これはあくまで一般的なお話。設置から10年を大幅に超えているような古い給湯器の場合は、経年劣化で内部の部品(パッキンやセンサー類)がもろくなっている可能性があります。

そういった機器で、万が一の誤作動や不具合を100%防ぎたいという観点から、不測の事態を避けるために「使わない時は切っておく」というのも一つの安全策ではあると思います。

「もう交換した方がいいのかな?」と感じた方は、給湯器交換の依頼先や費用感をまとめた「給湯器の交換はどこに頼む?知恵袋の疑問をプロが解決!」もあわせて参考にしてみてください。

火事の危険性や壊れる可能性
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こまめに切ったほうがいいのか

「じゃあ、結局どっちがいいの?」となりますよね。これは、ご家庭のライフスタイルや、何を優先するかによるかなと思います。

ここで、両方のメリット・デメリットをもう一度整理してみましょう。

つけっぱなし(常時オン)こまめに消す(都度消し)
メリット利便性◎(すぐお湯が使える)
・リモコン操作の手間がない
・機器への負担が少ない(説あり)
冬場の凍結防止が確実
節約◎(待機電力分を削減)
・精神的な安心感(切ったという事実)
・古い機種での万一のリスク回避
デメリット・待機電力分の電気代がかかる(わずか)・利便性△(電源を入れる手間)
・頻繁なオンオフは機器に負担(説あり)
冬場の凍結リスク大(厳禁)

表にしてみるとこんな感じですね。電気代の節約(年間数百円)を最優先するなら「都度消し」ですが、利便性や冬場の安全性を考えれば「つけっぱなし」に軍配が上がります。

例えば、お湯を使う頻度が極端に低い一人暮らしの方や、日中誰も家にいない時間が長いご家庭なら、日中は消しておいて夜だけつける、という使い方もアリかもしれません。

逆に、家族が多くてお湯を使うタイミングがバラバラなご家庭では、都度消しは現実的ではないですよね。

ただ、私が一番お伝えしたいのは、冬場の凍結リスクです。これだけは別問題。

こまめに消す習慣がある方も、冬場だけは絶対につけっぱなし(というかコンセントは抜かない)にしてほしいんです。これは次のコストと対処のところでお話ししますね。

天谷のオススメ:基本と例外

基本

利便性と機器の安定動作を考え、「つけっぱなし」で問題ありません。

例外

旅行や出張などで1〜2週間以上、家を完全に空ける時は、安全のためにリモコンの電源をオフにして、場合によっては給湯器のコンセントを抜く(または専用ブレーカーを落とす)方がいいですね。

ただし、これも「冬以外」が前提です!

こまめに切ったほうがいいのか
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リンナイやノーリツの見解

私たち現場の人間も参考にしますが、やはりメーカーさんの公式見解は気になりますよね。

リンナイさんやノーリツさんといった主要な給湯器メーカーの取扱説明書や公式サイトを(私も仕事柄、確認のためよく見ます)見ると、大体共通しているのは「安全装置が内蔵されているので、電源を入れたままでも安全性に問題はない」ということです。

むしろ、メーカーさんが強く推奨しているのは、先ほどからお話ししている「凍結防止機能」を正常に作動させるために、電源プラグはコンセントに接続したままにしておくこと、なんです。

メーカーさんも、リモコンの電源をこまめにオンオフすること自体は(故障の原因になるとして)禁止はしていませんが、それによる節電効果がすごく大きいとはうたっていない印象ですね。

それよりも、冬場に凍結して故障するトラブルの方がよほど深刻なので、「安全に、快適に使ってもらう」ことを重視している感じです。

(出典:ノーリツ公式サイト『冬季の凍結予防についてのご案内』

もちろん、これは一般的な情報です。お使いの機種によって細かい仕様(例:リモコンの節電モードの有無など)は異なる場合があります。

一番確実なのは、ご自宅の給湯器の取扱説明書を一度確認してみることです。それがメーカーさんの正式な回答ですからね。

リンナイやノーリツの見解
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ガス給湯器の電源つけっぱなしのコストと対処

安全面で大きな問題がないことは分かりました。となると、次に気になるのはやっぱり「お金」のこと。つまりコストですよね。

電源をつけっぱなしにすることで、ガス代や電気代の料金にどれくらい影響が出るのか。また、冬場の凍結問題や、万が一のトラブル時の対処法についても、しっかり解説していきます。

気になる料金!電気代やガス代は?

電源つけっぱなしで、光熱費はどうなるのか。これは「電気代」と「ガス代」に分けて考える必要があります。

ガス代への影響

まずガス代ですが、これは基本「変わりません」。先ほどもお話しした通り、給湯器はお湯を使った時(=燃焼した時)にしかガスを消費しません。

電源がつけっぱなし(待機状態)でも、燃焼していなければガス代は0円です。安心してください。

ガス代の例外:自動保温・追い焚き

一つだけ例外があります。それは「追い焚き機能付き」の給湯器で、お風呂のお湯を張った後、「自動保温」機能をオンにしている場合です。

この場合、浴槽のお湯が冷めてくると、設定温度を保つために給湯器が自動的に追い焚き(=燃焼)を行います。これは「待機」ではなく「動作」なので、当然ガス代がかかります。

節約を考えるなら、家族がお風呂に入る間隔が空く場合は、自動保温は切っておき、入る直前に手動で追い焚きする方がお得ですね。

電気代への影響

問題はこっち、電気代ですね。電源がつけっぱなしだと、リモコンの表示や制御基板のために「待機電力」を消費します。

じゃあ、いくらかかるのか。これは機種や電力会社との契約によっても異なりますが、少し具体的に計算してみましょう。

一般的な家庭用給湯器の待機電力は、以下のような目安です。

  • リモコン電源「オン」時: 約5W〜8W程度
  • リモコン電源「オフ」時(コンセントは接続): 約1W〜3W程度

仮に「オン」の状態を 7W、「オフ」の状態を 2W として、それぞれ1kWhあたり31円の電気料金で計算してみますね。

  • 常時オン(7W)の場合: 7W ÷ 1000 × 24時間 × 365日 × 31円/kWh = 年間 約1,900円
  • 常時オフ(2W)の場合: 2W ÷ 1000 × 24時間 × 365日 × 31円/kWh = 年間 約543円

つまり、「つけっぱなし(常時オン)」と「都度消し(※仮に常時オフとした場合)」の差額は、年間で約1,357円(1900円 - 543円)となります。

どうでしょう?

結局、こまめに消すことで節約できる電気代は、年間で見ても大体1,000円〜1,500円程度。「月にならすと、数十円〜100円ちょっと」ですね。

「え、それだけ?」と思いませんか?

この年間数百円〜千円強を「もったいない」と捉えて毎回消すか、「利便性のためのコスト」として割り切ってつけっぱなしにするか。ここが皆さんの判断の分かれるところかなと思います。

(参考:給湯器にかかる電気代は高い?給湯時と待機時の電気代を完全解説 | 東京ガス

コストのまとめ

ガス代

つけっぱなしでも(お湯を使わなければ)かからない。(※自動保温は別)

電気代

リモコンを常時オンにして待機させることでかかる電気代は、一般的な機種で年間おおよそ1,500〜2,000円前後(1kWh=31円換算)が目安です。

リモコンオフや長期不在時のコンセント抜きで削減できるのは、このうちの一部(年間数百〜千数百円程度)ですね。

あくまで一般的な目安の金額ですので、最新の省エネ機種だともっと安いかもしれませんし、古い機種だともう少しかかるかもしれません。参考程度に考えてくださいね。

気になる料金!電気代やガス代は?
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冬場の凍結防止とその他の注意点

ここが電気工事士としても、住宅設備に関わる者としても、この記事で一番強くお伝えしたい注意点です。

それは、冬場(特に外気温が0℃を下回るような時や、長期の寒波が来ている時)は、リモコンの電源を切っていたとしても、給湯器本体の電源プラグは絶対にコンセントから抜かないでください!(専用のブレーカーも落とさないでください)

なぜかというと、今の給湯器には「凍結防止機能」が搭載されているからです。

凍結防止機能って?

給湯器は基本的に屋外(ベランダや壁)に設置されていますよね。真冬に気温が氷点下になると、給湯器内部の配管に残った水が凍って膨張し、配管や内部の部品を破裂させてしまうことがあります。

これが「凍結による故障」で、非常に修理代が高くつきます。

これを防ぐために、給湯器は外の気温を監視していて、一定以下(機種によりますが3℃〜5℃など)に下がると、自動的に凍結防止の動作を始めます。

凍結防止機能の主な種類
  1. ヒーター方式(給湯器本体)
    給湯器内部の、水が通る大事な部分に電気ヒーターが巻いてあり、自動で通電して温めることで凍結を防ぎます。
  2. ポンプ循環方式(追い焚き配管)
    追い焚き機能付きの機種の場合、お風呂の浴槽と給湯器をつなぐ2本の「追い焚き配管」も凍結の危険があります。これを防ぐため、浴槽の水をポンプで強制的に循環させて、凍結を防ぎます。

この2つの凍結防止機能は、どちらも「電気」で動いています。だから、大元のコンセントが抜かれていて電気が供給されていないと、この大事な機能が一切働かないんです。

特に注意が必要なのが、2の「ポンプ循環方式」です。

この機能を正常に作動させ、追い焚き配管の凍結をより確実に防ぐため、多くのメーカーは「浴槽の循環金具(お湯が出てくる穴)よりも5cm以上、浴槽に水(または残り湯)が張ってあること」を推奨しています。

浴槽に水がない状態でも、配管内の水を循環させて凍結を防ごうと機能が作動する機種が多くなっています。

そうした機種であっても、残り湯を張っておくことで、ポンプが水を確実に循環させることができ、凍結防止の効果が一層高まります

凍結故障は自己責任に…絶対にコンセントを抜かない!

もし節電のつもりでコンセントを抜いたせいで凍結・破裂した場合、それは使用者の管理ミス(取扱説明書にも記載があります)と見なされます。

その場合、メーカー保証期間内でも有償修理(数万円〜十数万円かかることも…)になる可能性が非常に高いです。電気代を数十円節約しようとして、数万円の修理代がかかったら、元も子もないですよね。

ですから、冬場は絶対にコンセントは抜かないこと。そして、冷え込む夜は浴槽の残り湯を捨てないこと。これが鉄則です。

冬場の凍結防止とその他の注意点
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マンションでの給湯器の扱い

「うちは戸建てじゃなくてマンションだけど、扱いは同じ?」という質問もいただきますね。

基本的には、マンションであっても考え方は同じです。給湯器がベランダの壁に設置されている場合も、共用廊下のパイプスペース(PS、玄関横の鉄の扉の中など)に設置されている場合もありますよね。

どちらも結局は「屋外」と同じように外気にさらされています。

特にパイプスペース内だと、なんとなく屋内のようで安心してしまうかもしれませんが、上下階とつながっており、外気も普通に入ってきます。油断はできません。

特に横浜でも、冬場は氷点下になる日もあります。高層階だと遮るものがないため風が非常に強く、地表よりも体感(というか機器が冷える速度)は厳しいこともあります。

やはり冬場の凍結防止は重要です。コンセント(またはブレーカー)は入れたままにしておきましょう。

私たち電気工事士がマンションの分電盤を点検する際、どのブレーカーがどの機器に繋がっているかを確認します。

皆さんもご自宅の分電盤の「給湯器」と書かれた専用ブレーカーがどれか、普段から把握しておくと良いですね。

万が一、長期不在にする時などに「あえて落とす」という判断もしやすくなりますから(もちろん冬以外ですけど!)。

もしご自宅の分電盤が古くなっていて、「どのブレーカーか分からない」「漏電が心配」といった場合は、私たちのような電気工事の専門家にご相談ください。

点検や、必要なら安全な新しい分電盤への交換も承っていますよ。

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警告 エラーが出たら

普段つけっぱなしにしているリモコンに、急に「警告」のサインや、見慣れない数字(エラーコード)が表示されたら、ちょっと焦りますよね。

エラーコードは、給湯器が「どこか調子が悪いですよ」と教えてくれるサインです。

まずはリセットを試してみる

まずは慌てず、リモコンの電源を一度オフにして、数分待ってから再度オンにしてみてください。

車と同じで、一時的な不具合や、マイコンの誤作動(ノイズなど)であれば、これだけでリセットされて復旧することがあります。

それでもエラーが消えない場合は、今度は給湯器本体の電源をリセットします。給湯器のコンセントを抜き差しするか、分電盤の給湯器用ブレーカーを一度落とし、30秒ほど待ってから上げる、という方法です。

エラーコードを控えて調べる

リセットしてもエラーが消えない、または一旦消えてもまたすぐ表示される場合は、そのエラーコード(数字3桁や、アルファベットと数字の組み合わせなど)を必ずメモしてください。

そして、給湯器の取扱説明書や、メーカーのサポートサイトで、そのコードが何を示しているのかを調べましょう。

エラーの中には、(例えばノーリツさんやリンナイさんの機種でいえば)「888」(点検時期のお知らせ)のような緊急でないものから、「111」(点火不良)や「140」(過熱防止装置作動)といった、すぐに専門家を呼ぶ必要がある重大なものもあります。

ただし、このエラーコードの番号や意味は、メーカーさんや機種によって結構違うんです。 ですから、必ずご自宅の取扱説明書やメーカーの公式サイトで、その番号が何を示しているかを確認するようにしてくださいね。

(参考:ノーリツ給湯器「88」「888」表示とは?原因・点検方法・対処法まとめ | 製品に関する大切なお知らせ|ノーリツ

電気の異常も疑う

また、ごく稀ですが、エラーの原因が給湯器本体ではなく、大元の電気(分電盤の不具合や漏電)にある可能性もゼロではありません。

もしエラーと同時に家の他の電気が消えたり、漏電ブレーカーが落ちたりした場合は、給湯器の電源をコンセントから抜いて(またはブレーカーを落として)ください。

そして、すぐ私たち横浜電気工事レスキューのような漏電修理の専門家にご連絡ください。安全が最優先です。

分電盤や漏電ブレーカーまわりが怪しい場合は、自己判断で触りすぎず、漏電調査から修理費用の目安までまとめた「漏電修理の費用相場と業者選び・保険適用の注意点」もチェックしてみてください。

マンションでの給湯器の扱い
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修理は専門の業者へ

エラーコードを調べても原因が分からない、リセットしても直らない、あるいは「給湯器から水が漏れている」「お湯がぬるいまま」「変な音がする」「ガスの匂いがする」といった明らかに異常な場合は、ご自身で分解するなど無理に何とかしようとせず、すぐに専門の業者に連絡してください。

ここで言う「専門の業者」には、いくつか種類があり、それぞれ特徴があります。

連絡先メリットデメリット
① 給湯器メーカー
(リンナイ、ノーリツ等)
・製品知識が豊富で確実
・純正部品での修理
・修理費用が定価ベースになることも
・対応に時間がかかる場合がある
② ガス会社
(東京ガス、京葉ガス等)
・ガス周りの安心感が大きい
・契約していれば対応が早いことも
・修理はメーカー委託の場合もある
・交換時の機種選定が限られることも
③ 施工店・販売店
(私たちのような住宅設備業者)
・地域密着で対応が早い
・修理か交換か、両方の視点で相談可
・交換の場合、費用が抑えられる傾向
・業者によって技術力に差がある
(見極めが重要)

ガスの匂いがするような緊急の場合は、迷わず契約しているガス会社さんへ

それ以外の故障やエラーについては、保証期間内ならメーカーさんか購入店へ、保証が切れていて交換も視野に入れるなら、私たちのような施工店に相談するのがスムーズかなと思います。

私たち横浜電気工事レスキューは、電気工事がメインですが、エアコンや照明器具、インターホン、そして給湯器の交換といった住宅設備工事全般も得意としています。

「もう古いから修理か交換か迷う」「電気もガスも古くて心配」といった場合は、ぜひ一度ご相談いただければ、お住まい全体の状況を見て最適なご提案ができるかもしれません。

いずれにしても、安全に関わる設備ですから、無理は禁物です。必ずプロの判断を仰いでくださいね。

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まとめ:ガス給湯器電源つけっぱなしの結論

さて、色々とお話ししてきましたが、最後に「ガス 給湯 器 電源 つけ っ ぱなし」問題についての私の結論をまとめておきますね。

天谷からの最終まとめ

  • 安全性
    最近の機種なら、つけっぱなしでも安全装置が働くので問題なし。古い「種火」式とは違います。
  • コスト
    ガス代は変わらず(自動保温を除く)。電気代(待機電力)が年間数百円〜1,500円程度かかる。
  • 利便性
    すぐお湯が使えるので、つけっぱなしの方が圧倒的に便利
  • 結論
    利便性とわずかなコストを天秤にかけると、基本的には「つけっぱなし」でOK!
  • 最重要注意点
    冬場だけは「凍結防止」のため、絶対にコンセントは抜かない(つけっぱなし必須)! 冷え込む夜は浴槽の残り湯も忘れずに。

年間数百円の電気代を節約するために毎回消す手間と、冬場にうっかり消してしまって数万円の修理代がかかるリスクを天秤にかけると、私は「つけっぱなし」にしておくのが一番合理的で安心かなと思います。

もちろん、長期で家を空ける時(冬以外)は消すなど、ご自身の生活スタイルに合わせて使い分けるのが一番です。この記事が、皆さんの疑問解消のお役に立てれば嬉しいです。

給湯器のことでお困りの際はもちろん、お家の電気設備のことで何かご心配事があれば、いつでも私たち横浜電気工事レスキューにご相談くださいね。

電気設備・ガス機器のご相談もお任せください

「給湯器とあわせて、古い分電盤も心配…」 「漏電していないか見てほしい」 「もう古いから、給湯器の交換も電気工事もまとめて相談したい」

そんなお悩みはありませんか? 給湯器はガス機器ですが、制御や凍結防止など、安全な動作には「電気」が不可欠です。

私たち横浜電気工事レスキューは、電気工事のプロであることはもちろん、主任の私(天谷)は「ガス機器設置スペシャリスト(GSS)」といった業界認定の専門資格や、「特定ガス消費機器設置工事監督者(特監法に基づく資格)」といった、ガス機器設置に関する公的な資格も保有しています。

「電気もガス機器もわかるプロ」だからこそ、給湯器の交換から分電盤の安全対策、漏電調査まで、お住まい全体をトータルで拝見し、最適なご提案が可能です。

私たちは横浜市・川崎市を中心に、地域密着で迅速に対応します。電気やガス設備のことで何かご心配事があれば、ぜひ一度ご相談くださいね。