シーリングライトのちらつきの原因と直し方!自分でできる対処法

- 1. シーリングライトのちらつきの主な原因を特定する
- 1.1. まずはリモコンの電池を確認しよう
- 1.2. チカチカするなど具体的な症状の確認
- 1.3. 蛍光灯に見られる特有のトラブル
- 1.3.1. 蛍光管の寿命
- 1.3.2. 点灯管(グローランプ)の劣化
- 1.3.3. 安定器の故障
- 1.4. LEDライト照明がちらつく場合
- 1.5. 症状から判断する照明の寿命
- 1.6. アイリスオーヤマやパナソニックの評判
- 2. シーリングライトのちらつき原因の直し方と予防策
- 2.1. 自力でちらつきを治す直し方の手順
- 2.1.1. ステップ1:電源の再投入とリモコンの確認
- 2.1.2. ステップ2:消耗品の交換(蛍光灯の場合)
- 2.1.3. ステップ3:照明器具の再設置
- 2.2. 新品に交換しても直らない時の原因
- 2.2.1. 1. 壁スイッチの不具合
- 2.2.2. 2. 天井の配線器具(引掛シーリング)の故障
- 2.2.3. 3. 家庭内の電圧変動
- 2.3. 故障と判断し修理・交換する目安
- 2.4. ちらつきを防止する日頃からの対策
- 2.4.1. 1. 定期的な清掃
- 2.4.2. 2. 適切な使用習慣
- 2.4.3. 3. 湿気対策
- 2.5. 快適なフリッカーレス・フリッカーフリー照明
- 2.6. まとめ:シーリングライトのちらつき原因と対処法
シーリングライトが突然チカチカとちらつき始め、お困りではありませんか。リビングや寝室の照明が不安定だと、目に負担がかかるだけでなく、集中力も削がれてしまいます。
このちらつきの原因は、お使いの照明が蛍光灯かLEDライト照明かによって異なり、単純な寿命のサインから、少し複雑な故障まで様々です。
リモコンの電池を交換するだけで解決することもありますが、症状によっては修理や交換が必要になるケースも考えられます。
また、「アイリスオーヤマ」や「パナソニック」といった人気メーカーの製品であっても、使い方や環境によっては問題が発生することもあります。
新品の照明に交換したのにちらつきが治らず、失敗や後悔をしたくない方も多いでしょう。
この記事では、シーリングライトのちらつき原因を根本から理解し、ご自身でできる直し方から、ちらつきを未然に防止する方法までを網羅的に解説します。
「フリッカーレス」や「フリッカーフリー」といった快適な照明選びのヒントも含め、安心して照明を使えるようになるための知識をご提供します。
記事のポイント
- 照明の種類(蛍光灯・LED)ごとのちらつき原因がわかる
- 自分でできる具体的な直し方と手順を学べる
- 修理や交換が必要となる故障のサインを見極められる
- ちらつきを防止し、快適な照明環境を維持する方法がわかる
シーリングライトのちらつきの主な原因を特定する
- まずはリモコンの電池を確認しよう
- チカチカするなど具体的な症状の確認
- 蛍光灯に見られる特有のトラブル
- LEDライト照明がちらつく場合
- 症状から判断する照明の寿命
- アイリスオーヤマやパナソニックの評判
まずはリモコンの電池を確認しよう
シーリングライトのちらつきや不点灯といった問題が発生した際、多くの方が照明器具本体の故障を疑いますが、その前に確認すべき最も簡単で意外な原因がリモコンの電池切れです。
電池の残量が少なくなると、リモコンから送られる信号が不安定になり、シーリングライト本体がその信号を正常に受信できなくなることがあります。
これによりボタン操作に対するレスポンス遅延や意図しないオン/オフが起こることはありますが、点灯中に継続的なフリッカー(ちらつき)が発生する直接原因になることはまれです。
フリッカーが続く場合は、器具内部(LEDドライバーや安定器)の不具合を優先的に疑ってください。
特に、ボタンを押した際にリモコンの表示ランプが暗い、あるいは点灯しない場合は、電池が消耗している可能性が非常に高いと考えられます。
したがって、複雑な原因究明に入る前に、まずはリモコンの電池を全て新しいものに交換してみてください。
この簡単な一手間だけで問題が解決することもあり、無用な修理や交換の手間とコストを省くことにつながります。この初動対応は、原因を切り分けるための重要な第一歩と言えます。

チカチカするなど具体的な症状の確認
シーリングライトの不具合を正確に診断するためには、まず「どのようなちらつきが起きているか」を具体的に観察することが大切です。ちらつきのパターンによって、考えられる原因がある程度絞り込めるためです。
例えば、「スイッチを入れた直後に数回チカチカと点滅してから点灯する」「点灯中に不規則な間隔で一瞬暗くなる」「高速で細かくチラチラと点滅し続けている」など、症状は様々です。
前者の場合は蛍光灯の点灯管(グローランプ)の劣化、後者の場合は照明器具内部の電子部品の不具合などが考えられます。
また、ちらつきが発生するタイミングも重要な手がかりとなります。
常にちらついているのか、それともエアコンや電子レンジといった消費電力の大きい他の家電製品を使用した瞬間にだけ発生するのかを確認しましょう。
もし後者であれば、照明器具自体の問題ではなく、家庭内の電圧変動が影響している可能性が浮上します。
このように、ただ「ちらつく」と一括りにするのではなく、その具体的な症状や発生条件を注意深く観察し、記録しておくことが、後の原因特定と適切な対処をスムーズに進めるための鍵となります。

蛍光灯に見られる特有のトラブル
蛍光灯タイプのシーリングライトは、複数の交換可能な部品で構成されており、そのいずれかの劣化がちらつきの直接的な原因となることが大半です。
蛍光管の寿命
最も一般的な原因は、光を発する蛍光管自体の寿命です。蛍光管は使用時間に応じて劣化し、内部のガスや電極が消耗すると安定した発光ができなくなり、ちらつき始めます。
管の両端が黒ずんでいる「アノードスポット」と呼ばれる現象は、寿命が近いことを示す明確なサインです。
点灯管(グローランプ)の劣化
点灯管は、スイッチを入れた際に蛍光管を点灯させるための高電圧を発生させる部品です。
この点灯管が劣化すると、点灯がスムーズに行われず、スイッチを入れてから「チカチカチカ…」と何度も点滅を繰り返す症状が現れます。
蛍光管を新品に交換してもこの症状が改善しない場合、次に疑うべきはこの部品です。
安定器の故障
安定器は、蛍光管に流れる電流を一定に保つための変圧器のような装置で、照明器具の心臓部とも言えます。
この安定器が寿命(一般的に8年〜10年)を迎えると、電流の制御が不安定になり、新しい蛍光管や点灯管を使ってもちらつきが解消されません。
また、「ジー」という異音や焦げたような異臭が伴うこともあり、これは危険なサインです。安定器の交換は専門的な電気工事が必要となるため、この場合は器具全体の交換を検討するのが一般的です。
部品 | 主な症状 | 対処法 |
---|---|---|
蛍光管 | 全体的なちらつき、明るさの低下、管の両端が黒くなる | 新しい蛍光管に交換 |
点灯管 | スイッチオン直後の激しい点滅、点灯までの時間が長い | 新しい点灯管に交換(蛍光管と同時交換を推奨) |
安定器 | 持続的なちらつき、異音(ジー音)、異臭、発熱 | 専門家による点検・修理、または器具全体の交換 |

LEDライト照明がちらつく場合
LEDライト照明のちらつきは、部品交換で対応できる蛍光灯とは異なり、より複雑な要因が絡むことがあります。
LED照明は、光源であるLEDチップと、電気を制御する「LEDドライバー(電源ユニット)」が一体化している製品が大半です。
ちらつきの最も一般的な原因は、このLEDドライバー(電源ユニット)の部品劣化や熱暴走による電流不安定化です。
LEDチップの定格寿命よりドライバー側が先に寿命を迎えるケースが多く、器具一体型ではドライバーのみの交換ができないため器具全体の交換が必要になります。
LEDドライバーは、家庭用の交流電源をLEDチップが使用できる直流の低電圧に変換する重要な役割を担っていますが、熱に弱い電子部品で構成されています。
そのため、長期間の使用による経年劣化や、ホコリの蓄積による放熱不良、設計上の品質によって故障し、ちらつきを引き起こすのです。
また、壁のスイッチとの相性問題もLED特有の原因として挙げられます。
特に、明るさを調整できる「調光器」が設置されている場合、その調光器がLEDに対応していない旧式のものであると、LED照明が激しくちらついたり、うっすら点灯を続けたり、最悪の場合はドライバー回路の故障につながることがあります。
同様に、スイッチオフ時に小さなランプが点灯する「ホタルスイッチ」も、微弱な電流を常に流しているため、高効率なLEDがこれに反応して薄暗く点灯し続けたり、不規則に点滅したりする原因となり得ます。
これらのことから、LED照明のちらつきは、単純な寿命だけでなく、器具内部の故障や設置環境とのミスマッチが原因である可能性を考慮する必要があります。

症状から判断する照明の寿命
シーリングライトから発せられるサインを正しく読み解くことで、照明器具のおおよその寿命や交換時期を判断することができます。
JIS C 8105‑1 の解説資料と日本照明工業会(JLMA)ガイドラインでは、住宅用照明器具の適正交換時期を「設置後おおむね10年」、耐用限度を15年と目安化しています。
10 年を超えると安定器や配線材の絶縁劣化が急増し、発煙・発火のリスクも上がるため、ちらつきがなくても更新を推奨しています。
蛍光灯の場合、前述の通り、蛍光管の端が黒ずむ、点灯に時間がかかる、明るさが以前より明らかに暗くなった、といった症状は寿命が近づいているサインです。
蛍光管自体の寿命は約6,000〜12,000時間(1日10時間使用で約1年半〜3年)ですが、これらの症状が出始めたら、安定器など器具本体の劣化も進んでいると考え、器具全体の交換を視野に入れるのが賢明です。
一方、LED照明の寿命は光源(LEDチップ)自体が非常に長く、約40,000時間(1日10時間使用で約10年以上)とされています。
しかし、これはあくまで光源の寿命であり、ちらつきなどの不具合は、光源より先に内部の電子部品(LEDドライバー)が寿命を迎えることで発生する場合がほとんどです。
したがって、LED照明がちらつき始めた、以前より暗くなった、あるいはスイッチを入れても反応しないといった症状が見られた場合、たとえ使用年数が10年に満たなくても、器具としては寿命を迎えている可能性が高いと判断できます。
特に、一度ちらつきが始まると自然に治ることは稀であり、放置は推奨されません。

アイリスオーヤマやパナソニックの評判
シーリングライトを選ぶ際、メーカーの評判は気になるポイントの一つです。
特に、手頃な価格帯で人気のアイリスオーヤマと、長年の実績と信頼性で知られるパナソニックは、比較検討されることが多いメーカーです。
オンラインのレビューや個人のブログなどで、アイリスオーヤマの一部モデルでは、ユーザーレビューで「フリッカーが目立つ」との報告が複数件寄せられています(例:価格.com レビュー CL14DL‑5.1CF など)。
これはPWM制御周波数が比較的低いことや電圧変動耐性が小さいことが要因と推測されています。購入前に店頭デモやスマホのスロー撮影でフリッカーの有無を確認すると安心です。
特に、スマートフォンやデジタルカメラの画面を通して見ると、ちらつきが顕著に現れるという指摘です。
これは、製品の電源回路の設計が、家庭内で起こる瞬間的な電圧の変動(大型家電の使用など)に敏感に反応してしまうためではないかと推測されています。
ただし、これは全ての製品に当てはまるわけではなく、コストパフォーマンスに優れた製品を多数展開しているのも事実です。
対照的に、パナソニックやNECといった老舗メーカーの製品は、ちらつき対策が十分に施された高品質な電源回路を搭載していることが多く、安定した性能を持つと評価される傾向にあります。
これらのメーカーは、目に見えないレベルのフリッカーを抑制する「フリッカーフリー」や「フリッカーレス」を謳う製品も多く、価格は比較的高めですが、光の質や長期的な安心感を重視するユーザーに選ばれています。
最終的にどちらを選ぶかは個人の価値観や予算によりますが、ちらつきに敏感な方や、写真・動画撮影を室内で行う機会が多い方は、購入前に製品の仕様やレビューをよく確認することが大切です。

シーリングライトのちらつき原因の直し方と予防策
- 自力でちらつきを治す直し方の手順
- 新品に交換しても直らない時の原因
- 故障と判断し修理・交換する目安
- ちらつきを防止する日頃からの対策
- 快適なフリッカーレス・フリッカーフリー照明
- まとめ:シーリングライトちらつき原因と対処法
自力でちらつきを治す直し方の手順
シーリングライトのちらつきは、原因によっては専門業者に依頼せずとも自分で解決できる場合があります。以下の手順に従って、簡単なものから順に確認・対処していきましょう。
ステップ1:電源の再投入とリモコンの確認
まず、壁のスイッチで照明の電源を一度切り、数秒待ってから再度入れてみましょう。一時的な接触不良であれば、これで改善することがあります。次に、前述の通り、リモコンの電池を新しいものに交換します。
ステップ2:消耗品の交換(蛍光灯の場合)
お使いの照明が蛍光灯タイプであれば、蛍光管と点灯管(グローランプ)を新品に交換します。
この際、型番やワット数が正しいものを購入することが不可欠です。蛍光管を交換する際は、安全のため点灯管も同時に交換することを強く推奨します。
ステップ3:照明器具の再設置
天井の接続部分(引掛シーリング)との接触不良も考えられます。一度照明器具本体を取り外し、接続部分にホコリなどがないか確認してから、再度「カチッ」と音がするまで確実に取り付け直してみてください。
この作業は、感電防止のため必ずブレーカーを落としてから行ってください。
これらの手順を試してもちらつきが改善しない場合は、照明器具内部の故障や、家屋側の電気系統の問題が考えられるため、それ以上の分解や修理は行わず、次のステップに進む必要があります。
新品に交換しても直らない時の原因
新品のシーリングライトに交換したにもかかわらず、ちらつきが解消されない場合、原因は照明器具本体ではなく、家屋側の電気設備にある可能性が非常に高いと考えられます。この状況で考えられる主な原因は以下の通りです。
1. 壁スイッチの不具合
長年の使用により、壁スイッチ内部の接点が摩耗・劣化し、接触不良を起こしていることがあります。
スイッチを操作した際にちらついたり、「ジジッ」という異音が聞こえたりする場合は、スイッチの故障が疑われます。
この場合、スイッチ自体の交換が必要ですが、この作業は電気工事士の資格が必須です。
2. 天井の配線器具(引掛シーリング)の故障
天井に設置されている「引掛シーリング」という接続パーツが、内部で破損していたり、配線との接続が緩んでいたりするケースです。
これも接触不良を引き起こし、電力供給が不安定になることでちらつきの原因となります。
3. 家庭内の電圧変動
前述の通り、エアコンや電子レンジ、レーザープリンターといった消費電力の大きな家電製品が稼働する瞬間に、同じ電気回路上で電圧が一時的に低下し、ちらつきを誘発することがあります。
特に、LED照明は電圧の変動に敏感なため、この影響を受けやすい傾向にあります。家全体でちらつきが頻発する場合は、電力会社に相談が必要なケースも考えられます。
これらの原因は、いずれも利用者が自分で修理することはできず、危険も伴います。新品に交換しても問題が解決しない場合は、速やかに賃貸物件の管理会社や大家さん、あるいは電気工事業者に連絡し、専門家による点検を依頼してください。

故障と判断し修理・交換する目安
シーリングライトのちらつきに際し、どのタイミングで「故障」と判断し、専門的な修理や器具全体の交換に踏み切るべきか、その目安を知っておくことは大切です。
まず、自分でできる対処法(リモコンの電池交換、蛍光管・点灯管の交換、器具の再設置)を全て試しても、ちらつきが全く改善しない場合は、器具内部の故障である可能性が濃厚です。
特に、蛍光灯器具から「ジー」という低い唸り音や焦げ臭いにおいがする場合、内部の安定器が寿命を迎えており、火災のリスクもあるため、直ちに使用を中止し、交換を検討すべきです。
LED照明の場合は、ちらつきが発生した時点で、内部のLEDドライバーが故障していると考えられます。
一体型のLEDシーリングライトは、内部部品のみの交換が想定されていない製品がほとんどであるため、「ちらつき=器具全体の寿命」と判断するのが一般的です。
使用年数も重要な判断基準となります。照明器具の設計上の耐用年数は8年〜10年とされています。
さらに詳しい基準は、日本照明工業会パンフレット「10年使用で黄信号 15年使用で赤信号ですよ!」 でも案内されていますので、参考にしてください。
この年数を超えて使用している器具でちらつきなどの不具合が発生した場合、一部を修理しても、すぐに別の箇所が故障する可能性が高いです。
さらに決定的な理由として、2027年末までに蛍光灯の製造・輸出入が禁止される「2027年問題」があります。
今後は交換用の蛍光管の入手自体が困難になるため、ちらつきや不具合が見られる古い蛍光灯器具を修理して使い続けるメリットはほとんどありません。
そのため、長期的なコストと安全性、そして将来性も考慮すると、修理ではなく、省エネ性能の高い最新のLEDシーリングライトへ器具ごと交換する方が合理的と言えます。
横浜・川崎エリアで業者をお探しの方へ
照明器具本体の交換は、専門的な知識と技術が必要です。私たち「横浜電気工事レスキュー」は、横浜市を中心に照明器具の交換工事を数多く手がけております。
お客様に最適な製品のご提案も可能ですので、交換をご検討の際はぜひお声がけください。
▶︎照明器具の施工事例はこちら 浴室照明の故障も夜間対応!迅速な器具交換で安心のバスタイムを〜港区芝の施工事例より〜

ちらつきを防止する日頃からの対策
シーリングライトのちらつきというトラブルを未然に防ぎ、照明器具を長持ちさせるためには、日頃からの適切な使用とメンテナンスが効果的です。
1. 定期的な清掃
照明器具のカバーや本体にホコリが溜まると、放熱が妨げられ、内部の電子部品(特に熱に弱い安定器やLEDドライバー)の劣化を早める大きな原因となります。
半年に一度程度、乾いた柔らかい布でホコリを拭き取るだけでも、器具の寿命を延ばす効果が期待できます。清掃の際は、必ず電源を切り、器具が冷めてから行ってください。
2. 適切な使用習慣
照明の種類に応じた使い方を心がけることも大切です。蛍光灯は、頻繁なオン・オフが点灯管や安定器に負担をかけ、寿命を縮める原因となります。
一方、LED照明はオン・オフによる劣化が少ないため、使用しない部屋はこまめに消灯する方が、通電時間が短縮され、結果的に内部部品の長寿命化につながります。
3. 湿気対策
キッチンや脱衣所など、湿度の高い場所で使用する場合は注意が必要です。湿気は電子部品の腐食やショートの原因となり得ます。
可能な限り換気を心がけると共に、そのような場所には「防湿型」と表示された専用の照明器具を選ぶのが最も確実な対策です。
これらの地道な対策を実践することで、突然の故障リスクを低減し、快適な照明環境を長く維持することができます。

快適なフリッカーレス・フリッカーフリー照明
照明のちらつきには、故障によって目に見える形で現れるものとは別に、健康な状態の製品でも発生している「目に見えないちらつき(フリッカー)」が存在します。
この目に見えないフリッカーは、知らず知らずのうちに眼精疲労や頭痛、集中力の低下を引き起こす可能性があると指摘されています。
多くの安価なLED照明は、明るさを調整するためにLEDを高速でオン・オフさせる制御方式(PWM調光)を採用しており、これが目に見えないちらつきの原因となります。
特に、光に敏感な方や、長時間のデスクワーク、勉強などで照明の下にいることが多い方にとっては、このフリッカーが体調不良の一因となることも考えられます。
そこで注目されるのが、「フリッカーレス」や「フリッカーフリー」と表示された照明器具です。
これらの製品は、電流の量自体を調整して明るさを変える制御方式(定電流調光)などを採用しており、ちらつきの発生を根本的に抑制しています。
ちらつきによる健康への影響を避け、より快適で目に優しい照明環境を求めるのであれば、新しいシーリングライトを選ぶ際には、価格だけでなく、フリッカー対策が施されているかどうかを仕様欄で確認することが一つの重要な選択基準となります。
初期費用は多少高くなる傾向にありますが、日々の快適性や健康への配慮という観点から、その価値は十分にあると言えるでしょう。

まとめ:シーリングライトのちらつき原因と対処法
- シーリングライトのちらつきはまず簡単な原因から疑う
- 最初に確認すべきはリモコンの電池交換
- ちらつきの症状や発生タイミングの観察が原因特定の鍵
- 蛍光灯のちらつきは蛍光管や点灯管の寿命が主な原因
- 管の両端の黒ずみは蛍光管の寿命が近いサイン
- LED照明のちらつきは内部の電源ユニット(LEDドライバー)の故障が多い
- 壁の調光器やホタルスイッチとの相性もLEDのちらつき原因
- 照明器具の設計寿命は一般的に8年~10年
- 10年以上使用した器具の不具合は本体交換が推奨される
- アイリスオーヤマなど一部製品はちらつきの報告もある
- パナソニックなど老舗メーカーはちらつき対策に定評がある
- 新品に交換しても直らない場合は家屋側の設備(スイッチや配線)が原因
- 安定器の故障(異音・異臭)は危険なため直ちに使用を中止
- 定期的な清掃はホコリによる放熱妨害を防ぎ寿命を延ばす
- 目に優しいフリッカーレス照明も選択肢の一つ