分電盤取り替え費用はいくら?相場や寿命と安く抑えるコツを解説

分電盤交換のすべてがわかる!費用・時期・業者選びの完全ガイド

こんにちは。横浜電気工事レスキューの主任電気工事士「天谷(あまたに)富士夫」です。

毎日の生活で当たり前に使っている電気ですが、ある日突然「ジージー」と異音が聞こえたり、頻繁にブレーカーが落ちるようになったりすると、急に不安になりますよね。

「そろそろ分電盤の交換時期なのかな?」と思っても、いざ工事を頼もうとすると、分からないことだらけではないでしょうか。

「交換費用はいったいいくらかかるのが普通なの?」「ネットで見かける30万円とか50万円という金額は妥当なの?」 さらには、「賃貸マンションだと大家さんが払ってくれるの?」「自分でDIYで交換したら安く済む?」といった疑問も尽きないと思います。

特に、東京電力などの電力会社への申請が必要になるケースや、古い住宅で単相2線式から3線式への切り替えが必要な場合など、専門的な知識がないと判断が難しいポイントも多々あります。

そこで今回は、現場で数多くの電気工事を手掛けてきた現役の職人である私が、分電盤の取り替え費用のリアルな相場や内訳、安く抑えるための賢い見積もりの取り方、そして絶対に避けるべき悪徳業者の手口まで、プロの視点で徹底的に解説します。

この記事を読めば、適正価格で安全な工事をするための知識がすべて手に入ります。

記事のポイント

  • 交換費用の相場と内訳がわかる
  • 賃貸・マンションの負担ルールを解説
  • 100V→200Vや耐震など、選び方の基準を網羅
  • 安く安全に交換するための見積もりのコツ
目次

分電盤の取り替え費用と相場や内訳の完全ガイド

まずは皆さんが一番気になっている「お金」の話、つまり費用の詳細から掘り下げていきましょう。分電盤の交換は、家電製品を買い替えるのとは訳が違い、工事費が含まれるため価格が分かりにくいものです。

しかし、相場を知らずに依頼してしまうと、本来なら払う必要のない高額な費用を請求されてしまうリスクがあります。

ここでは、私が普段現場でお客様にご提示している金額感をもとに、リアルな費用相場と内訳について包み隠さずお話しします。

工事費用の平均相場と見積もりの内訳目安

一般的なご家庭(戸建て・マンション問わず)において、既存の分電盤を同等スペックの新しいものに交換する場合の費用総額は、5万円から8万円(税込)程度が適正な相場と言えます。

「幅があるな」と思われるかもしれませんが、これは家の広さ(回路数)や選ぶ分電盤のグレードによって本体価格が変わるためです。

例えば、ワンルームアパートのような回路数が少ない(6回路程度)場合であれば4万円台で収まることもありますし、二世帯住宅などで回路数が多く(20回路以上)、高機能な分電盤を選ぶ場合は10万円を超えることも珍しくありません。

また、実際の工事にかかる時間や、作業中の停電について具体的にイメージしたい方は、『築15年の住宅で分電盤交換工事〜アンペアブレーカー故障による全体停電からの復旧事例と安全対策〜』の施工事例記事も参考にしてみてください。

では、その金額の中身はどうなっているのでしょうか。見積もりの透明性を確認するためにも、以下の内訳目安を参考にしてください。

一般家庭における分電盤交換費用の適正相場は5万円から8万円であり、30万円等の高額請求は一般的ではないことを示す画像
費用の項目目安金額(税込)内容とプロの視点
分電盤本体機器費20,000円〜55,000円メーカー(パナソニック等)や回路数(ブレーカーの数)、機能(感震機能や避雷器の有無)によって大きく変動します。費用の約半分を占める部分です。
基本交換工事費25,000円〜40,000円既設盤の撤去、新規盤の取り付け、幹線・分岐線の結線、絶縁抵抗測定、電圧確認などが含まれます。電気工事士の技術料です。
廃棄処分費2,000円〜5,000円撤去した古い分電盤は、法令・自治体ルールに沿って適切に処分する必要があります(処分区分は、事業者が回収するか/自治体回収に出すか等で扱いが変わります)。不法投棄を防ぐための適正なコストです。
出張費・諸経費3,000円〜10,000円業者の拠点からの距離や、駐車場の有無によって変動します。遠方の業者に頼むとここが高くなる傾向があります。

このように、費用の構成は「モノ代(本体)」+「技術料(工事費)」+「経費」で成り立っています。

悪質な業者の中には、内訳を一切出さずに「一式 15万円」といったどんぶり勘定で見積もりを出すところもありますが、そういった見積もりは要注意です。

何にいくらかかっているのかが分からないと、不当に高い金額を乗せられていても気づけないからです。

また、壁の中に埋め込まれているタイプから露出タイプへ変更する場合や、配線の延長が必要な場合は、別途追加費用がかかることもあります。

より詳しい費用のシミュレーションや、業者による違いについては、『分電盤交換の相場を解説!費用内訳から注意点まで』の記事でも深掘りしていますので、ぜひあわせてご覧ください。

分電盤本体費、基本交換工事費、出張費、廃棄処分費の割合と金額目安を示した円グラフ

賃貸マンションや一戸建ての費用負担と相場

「分電盤が壊れた!でも、これって誰がお金を払うの?」というご相談、実は非常によくいただきます。費用負担のルールは、お住まいの形態によって明確に分かれています。

持ち家(戸建て・分譲マンション)の場合

これはシンプルで、所有者である皆さんの自己負担となります。

よく勘違いされるのが分譲マンションの場合ですが、玄関や廊下にある分電盤は、専有部分(お部屋の中の設備)という扱いになるため、管理組合の修繕積立金などは使えません。

ご自身で業者を探して依頼する必要があります。

賃貸(アパート・マンション・貸家)の場合

賃貸物件にお住まいの場合、分電盤は「設備」にあたるため、経年変化・通常損耗による故障の修繕費用は、一般的には貸主負担と整理されます。

もし「ブレーカーから異音がする」「頻繁に落ちる」といった不具合があった場合は、自分で業者を手配するのではなく、まずは必ず管理会社か大家さんに連絡し、手配方法と費用負担を確認してください。

ご自身の判断で勝手に交換してしまうと、費用を請求できなかったり、退去時に「勝手に設備を変えた」としてトラブルになったりする可能性があります。

【注意】入居者負担になるケース

賃貸であっても、費用の全額が入居者負担になるケースがあります。それは「入居者の都合によるグレードアップや変更」の場合です。

  • 「エアコンを増やしたいから、契約アンペアを30Aから50Aに上げたい」
  • 「リモートワークでパソコンが増えたから、専用回路を引きたい」

こういった理由は設備の故障ではないため、大家さんに交換義務はありません。交渉して許可をもらった上で、ご自身の費用負担で工事を行うのが一般的です。

もちろん、退去時に原状回復を求められることもあるので、事前の確認は必須ですよ。

持ち家は自己負担、賃貸物件の経年劣化は大家・管理会社負担であることを説明したイラスト

100Vから200V切替や回路増設の工事価格

最近の家電製品は高性能なものが増え、電気工事のニーズも変わってきています。

「リビングに大型エアコンを入れたいから200Vコンセントにしたい」「IHクッキングヒーターやエコキュート、電気自動車(EV)の充電設備を導入したい」といったご相談ですね。

これらの機器は通常、パワフルな200Vの電源を必要とします。この時、分電盤交換にかかる費用は、ご自宅の電気引き込み状況によって大きな差が出ることがあるんです。

まずはご自宅の分電盤を見て、現在の契約方式を確認してみましょう。見分け方のポイントは『分電盤の100Vと200Vの見分け方は?3線やブレーカーで確認』の記事で解説しています。

単相3線式(赤・白・黒の3本線)の場合

比較的、築年数が新しい住宅に多い方式です。分電盤まで200V(単相3線)が来ていれば、機器側の要件に合わせて分電盤内の対応と専用ブレーカーの追加・交換で済むケースがあります。

分電盤交換と同時に行うなら、数千円〜1万円程度の追加費用で済むことがほとんどで、非常にスムーズです。

単相2線式(2本線)の場合

築40年以上の古い住宅やアパートに多いタイプです。こちらはそもそも家に100Vしか来ていないため、いくら分電盤をいじっても200Vは使えません。

これに対応するには、「電柱から家までの引き込み線の張り替え」や「電気メーターの交換」、そして「分電盤の交換」という大掛かりな工事が必要になります。

こうなると、費用は一気に跳ね上がり、総額で10万円〜20万円以上かかることも珍しくありません(幹線張替えの距離や状況による)。

また、分電盤に「空きスペース(予備回路)」がない場合も要注意です。新しい回路を増やす場所がないため、回路数の多い大きな分電盤に交換するか、横に増設ボックスを取り付ける必要が出てきます。

空きスペースがない場合に、分電盤ごと交換すべきか、増設で対応すべきかの判断基準については、『分電盤に空きがないときの対策(回路増設・盤交換の判断ポイント)』の記事で詳しく解説しています。

200V工事の具体的な手順や費用については、『エアコンのコンセントを200Vに変更する工事費用を徹底解説』の記事でさらに詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

パナソニック等の耐震分電盤と安い製品の比較

いざ交換するとなると、「どこのメーカーが良いの?」と迷われますよね。

国内シェアのトップを走っているのは、やはりパナソニック(Panasonic)です。私たちプロから見ても施工しやすく、品質が安定しているので、基本的にはパナソニック製品をおすすめすることが多いですね。

そして今、製品選びで最も注目されているのが「感震ブレーカー(感震機能)」です。感震ブレーカーは、震度5強相当以上の揺れを感知すると、電気を自動的に遮断して通電火災のリスク軽減に役立ちます。

なお、遮断方式(主幹遮断型か分岐遮断型か)、遅延時間の有無、作動条件などは製品や方式により異なります。(参考:大規模地震時の電気火災の発生抑制に関する検討会報告書|内閣府 防災情報(PDF)

実際に、古い分電盤から感震機能付きのモデルへ交換した現場の様子や、劣化のサインについては、『相模原市古淵で実施した安全の為の電気工事!古い分電盤を感震機能付きモデルへ交換しました』の施工事例が参考になりますのでご覧ください。

価格差の目安

  • 標準的な分電盤
    シンプルで安価。とにかくコストを抑えたい方向け。
  • 感震機能付き分電盤(耐震)
    標準タイプより2万円〜3万円ほど高くなりますが、万が一の火災リスクを大幅に減らせます。
  • 避雷器(SPD)付き分電盤
    雷サージから家電を守る機能付き。プラス1万円程度で追加可能です。パソコンや高価な家電が多いお宅におすすめです。

長い目で見れば高機能タイプがお得かも?

「2〜3万円高いなら標準でいいや」と思われるかもしれませんが、分電盤は一度交換すれば15年、20年と使うものです。

大地震後の停電復旧時などに起きる「通電火災」対策として、感震ブレーカーの普及は国の検討会等でも位置づけられており、自治体によっては設置支援(助成・配布)制度を設けている場合があります。

特に木造住宅が密集している地域にお住まいの方には、強く推奨したいですね。

EV充電設備対応や通電火災を防ぐ感震ブレーカーなど、交換によって得られる未来の暮らしへのアップグレード機能

コストを抑える方法とシミュレーションのコツ

安全のためとはいえ、出費は少しでも抑えたいのが本音ですよね。工事品質を落とさずに、賢く費用を抑えるためのポイントをいくつか伝授します。

1. 相見積もりは「3社」を目安に

一番確実なのは、複数の業者から見積もりを取ることです。1社だけだと、その金額が高いのか安いのか判断できません。

ただし、あまりに多くの業者を呼ぶと対応が大変ですし、逆に安すぎる業者は手抜き工事のリスクがあります。目安としては、地元の電気工事店を含めた2〜3社で比較するのがベストです。

2. 「ついで工事」で諸経費をカット

電気工事で意外とかさむのが「出張費」や「基本作業料」です。

もし、「そろそろエアコンも買い替えたいな」「コンセントを増やしたいな」「照明をLEDにしたいな」と考えているなら、分電盤交換と同じタイミングで依頼しましょう。

一度の訪問で済むため、諸経費分を値引きしてもらえる可能性が高いです。私たち職人としても、一度にまとめて作業できるのはありがたいので、価格交渉に応じやすくなります。

3. 中間マージンのない業者を選ぶ

詳しくは後述しますが、大手量販店やリフォーム会社を通すと、どうしても紹介料(中間マージン)が乗ってしまいます。

自社施工している地元の電気工事店に直接依頼するのが、最もコストパフォーマンスが良い選択肢です。

30万は詐欺?高額請求を避けるポイント

インターネットの検索候補に「分電盤交換 30万」「詐欺」といった言葉が出てきて、不安になった方もいるかもしれません。

実際、私のところにも「他社で見積もりを取ったら50万円と言われたのですが…」という相談が来ることがあります。はっきり申し上げますが、一般的な家庭の分電盤交換工事だけで30万円もかかることは、まずあり得ません。

先ほどご説明したような「幹線ケーブルの全張り替え」や「大掛かりな移設工事」を含むなら話は別ですが、ただ古い盤を新しい盤に取り替えるだけの作業であれば、高くても10万円台前半までが常識的な範囲です。

30万円、50万円という金額は、明らかに相場を逸脱しています。

不安を煽る契約や内訳のない一式見積もりなど、高額請求をする業者の手口と契約しないための注意点

悪質な詐欺まがい業者の典型的な手口

  • 不安を煽る
    「このままだと漏電して火事になりますよ!」「今日中に交換しないと危険です」と、考える時間を与えずに契約を迫ります。
  • 大幅な値引き演出
    「今ならキャンペーンで50万円が30万円になります」などと、元の価格を高く設定してお得感を演出します。
  • 見積もりが不透明
    内訳がなく「工事一式」のみの記載。何にいくらかかっているか隠そうとします。

もし訪問販売などで突然点検に来て、高額な交換を勧められても、その場では絶対に契約しないでください。「家族と相談します」「知り合いの電気屋に見てもらいます」と言ってきっぱり断りましょう。

もし契約してしまった場合でも、取引形態が訪問販売に該当するなど一定の条件を満たせば、法定書面(または電磁的記録)を受領した日を含めて8日以内であれば、申込みの撤回や契約の解除(クーリング・オフ)ができる場合があります。(参考:訪問販売|特定商取引法ガイド|消費者庁

分電盤の取り替え費用を知る前に確認すべき交換時期

ここまで費用の話をしてきましたが、そもそも「いつ交換すべきか」を正しく知っておくことも、無駄な出費を防ぎ、安全を守るためには重要です。

壊れて電気が使えなくなってから慌てて夜間に緊急対応を頼むと、割増料金がかかってしまいますからね。

寿命は何年?古い分電盤の交換時期と目安

分電盤にも寿命があります。一般社団法人 日本配線システム工業会(JEWA)では、住宅用分電盤の更新推奨時期を製造から13年を目安として案内しています(ブレーカの機能維持の観点から定められた目安です)。

「えっ、たった13年?」と驚かれるかもしれません。確かに、冷蔵庫や洗濯機よりも短い印象ですよね。

実際には、20年、30年と使い続けているお宅が多いのも事実です。しかし、この「13年」という数字は、メーカーが安全性を保証できる期間の目安と考えてください。

特に怖いのが、「漏電ブレーカーの故障」です。漏電ブレーカーは、万が一漏電が発生した瞬間に電気を遮断し、感電や火災を防ぐ命綱です。

しかし、長期間使用していると内部の電子回路やバネが劣化し、いざという時に作動しない(落ちない)、あるいは逆に誤作動して頻繁に落ちるといったトラブルが起きやすくなります。

(参考:安全にお使いいただくために | 日本配線システム工業会 住宅盤専門委員会

「設置から15年以上経過している」「表面が茶色く変色したり焦げ臭い」「ジージーと異音がする」「特に電気を使いすぎていないのにブレーカーが落ちる」といった症状が出ている場合は、危険信号です。

寿命を待たずに、早急な点検と交換を検討してください。

住宅用分電盤の更新推奨時期は13年であり、外から見えない内部劣化や漏電ブレーカーの故障リスクがあることを示す図

自分でDIY交換は違法?必ず業者へ依頼する理由

最近はYouTubeなどでDIY動画が人気で、「分電盤交換やってみた」なんて動画も見かけることがあります。器用な方なら「自分でもできそうだし、工賃を浮かせたい」と思われるかもしれません。

しかし、これだけはプロとして強く警告させてください。

分電盤の交換や、内部の配線を接続・取り外しする作業は、「電気工事士」の資格を持っていない人が行うことは法律(電気工事士法)で禁止されています。つまり、無資格でのDIYは違法行為です。

(参考:電気工事士等資格不要の「軽微な工事」とは|経済産業省(PDF)

分電盤には、電柱から引き込まれた太い電線が繋がっています。ここはブレーカーを切っても電気が止まらない「一次側」と呼ばれる部分で、作業中に触れれば感電して大怪我、最悪の場合は死亡事故に繋がります。

また、ネジの締め付けが弱かったり、電線の被覆を剥きすぎたりすると、そこから発熱して火災の原因になります。

さらに注意したいのは、無資格作業や不適切な施工が原因で事故が起きた場合、保険金の支払い可否に影響することがある点です。契約内容や原因認定によっては、重大な過失等として扱われ、補償が制限される可能性もあります。

数万円の工事費を惜しんだ結果、家も財産も失うことになっては取り返しがつきません。必ず、資格を持ったプロの業者に依頼してください。

ヤマダ電機や東京電力などどこに頼むべきか

分電盤の交換を決意したとき、次に悩むのが「一体どこに連絡すればいいの?」という問題です。普段、電気工事を依頼する機会なんてそうそうありませんから、迷うのは当然です。

パッと思いつくのは、テレビCMでおなじみの大手家電量販店(ヤマダ電機、ビックカメラ、ヨドバシカメラなど)や、毎月の請求書が届く電力会社(東京電力など)ではないでしょうか。

あるいは、最近ではネットで検索して「くらしのマーケット」のようなマッチングサイトを使う方も増えています。ただ、手軽に探せるようになったからこそ、知っておくべき事実があります。

それは、「どこに頼むか」で、支払う費用も、工事の品質も、そして工事までのスピードも全く変わってきます。 それぞれの依頼先には明確な「得意・不得意」と「業界の裏事情(お金の仕組み)」があります。

これを知らずに依頼して、「思ったより高かった」「たらい回しにされた」と後悔しないよう、業界の内側から見たリアルな比較情報を包み隠さずお話しします。

主な依頼先3パターンの徹底比較

まずは、主な依頼先の特徴を表にまとめました。費用面だけでなく、「誰が来るか(施工者の顔)」という点にも注目してみてください。

地域の電気工事店、大手家電量販店、電力会社それぞれの費用・特徴・メリットデメリットを比較した表
依頼先費用感メリットデメリットと注意点
地域の電気工事専門店

(私たちのような直営店)
適正価格

(最安値圏)
中間マージンがないため安い 施工者が直接対応するため融通が利く 最短即日などスピード対応が可能 「家の電気の主治医」になれる信頼できる店を自分で探す必要がある 初めて電話するのに少し勇気がいる
大手家電量販店

ホームセンター
割高

(マージン発生)
店舗が多く相談のハードルが低い ポイント還元がある場合も 大手企業の看板による安心感実際の工事は下請け業者が行う 紹介料(マージン)が乗るため高い 工事日の予約が取りにくい 細かい要望が現場に伝わりにくい
電力会社窓口・関連サービス

(東京電力PG等の案内・紹介を含む)
高めになる場合も

(依頼ルート次第)
社会的信用が高く、相談窓口として安心感がある 契約容量変更など手続き面の案内が受けやすい宅内工事は紹介先(工事店)対応となる場合がある 費用や日程は依頼ルートにより変わる

1. 大手家電量販店・ホームセンターの真実

「ヤマダ電機で冷蔵庫を買うついでに、分電盤の相談もしよう」と考える方は多いです。窓口が広くて入りやすいのは最大の魅力ですよね。

しかし、知っておいていただきたいのは、「量販店の社員さんが工事に来るわけではない」ということです。

実際に工事に来るのは、その店と契約している地元の提携業者(下請け)です。 ここには構造的な問題が2つあります。

  1. 中間コストの発生
    量販店が受付窓口となることで、工事費に手数料等が上乗せされるケースがあります。結果として、同じ工事内容でも、直接依頼より費用が高くなることがあります。
  2. 責任の所在が曖昧
    「配線を隠してほしいと言ったのに伝わっていなかった」というトラブルが起きがちです。また、どんな腕前の職人が来るか当日まで分からず、当たり外れがあるのも事実です。

2. 電力会社(東京電力など)への依頼

「東京電力パワーグリッド」などの電力会社やそのグループ会社は、信頼性は抜群です。変な詐欺業者に引っかかるリスクはゼロと言っていいでしょう。

ただ、彼らの本業はあくまで「電気を送ること(インフラ維持)」です。宅内の分電盤交換のような工事は、グループ会社や認定工事店に回されることが多く、ここでもやはり費用は高め設定になることが一般的です。

「とにかく安心をお金で買いたい」という方には向いていますが、「なるべく安く、柔軟に対応してほしい」という方には不向きかもしれません。

3. インターネットのマッチングサイト(くらしのマーケット等)

最近増えているのが、個人事業主の電気工事士を探せるマッチングサイトです。価格競争が激しいため、相場より安く依頼できるケースもあります。

ネット依頼の落とし穴に注意

安さは魅力ですが、玉石混交です。「来たら追加料金を請求された」「資格は持っていたが経験が浅く、仕上がりが雑だった」という話も耳にします。

依頼する際は、口コミの数だけでなく、具体的な内容(どんなトラブルにどう対応したか等)をしっかり読み込む必要があります。

結論:なぜ「地元の電気工事店」が最強なのか

私個人としてのポジショントーク抜きにしても、やはり「顔が見えて、自社施工している地元の電気工事店」への直接依頼が、最もコストパフォーマンスが良いと断言できます。

理由はシンプルです。

  • 安い
    余計な仲介手数料が一切かかりません。
  • 早い
    「ブレーカーが焦げ臭い!」といった緊急時に、大手のような稟議や手続きなしで、すぐに駆けつけられます。
  • 融通が利く
    「ついでにここのコンセントも見てよ」といった現場での追加要望にも、その場で柔軟に対応できます。

私たちのような街の電気屋は、地域での評判が命です。変な工事をして噂が立てば商売ができなくなりますから、一つひとつの現場に対する責任感が違います。

「天谷さん、また頼むよ!」と言っていただける関係性を築くことこそが、私たちのやりがいであり、お客様にとっても「住まいの主治医」を持つ安心感に繋がると信じています。

まずは、Googleマップなどで「近くの電気工事店」と検索し、ホームページや施工事例を見てみてください。「ここなら信頼できそうだな」と思えるお店が、きっと見つかるはずです。

工事に電力会社への申請が必要か確認する

分電盤の交換工事は、ただ古いものを新しいものに取り替えれば終わり、というわけではありません。

工事の内容によっては、管轄の電力会社(東京電力パワーグリッドなど)への「申請手続き」が義務付けられているケースがあります。

申請が必要な主なケース

  • 契約アンペア数(容量)を変更する場合:(例:30Aから50Aに増やしたい)
  • 単相2線式から単相3線式へ変更する場合:(100Vのみから200Vを使えるようにする工事)
  • 契約種別を変更する場合:(例:従量電灯BからCへ、動力プランの変更など)

特にアンペア変更を検討されている場合、費用が無料になるケースと有料工事が必要なケースがあります。詳しくは『アンペア変更工事の費用はいくら?基本無料?料金相場を解説』をご確認ください。

実際に電力会社への申請を行い、単相2線式から単相3線式への変更やアンペア変更を行った工事の流れは、以下の『寒川町で安心快適な電気工事!ご家庭の電気容量不足を解消するアンペア変更工事例』で詳しくご確認いただけます。

逆に、今の契約内容(アンペア数など)を一切変えずに、単に老朽化した分電盤を同等品に交換するだけであれば、基本的に申請は不要です。

申請手続きは「指定工事店」にお任せください

「申請なんて難しそう…」と不安になる必要はありません。この手続きは、工事を行う電気工事業者が代理で行うのが一般的です。お客様がご自身で電力会社に図面を出したりする必要はほとんどありません。

ただし、ここで一つ重要な注意点があります。電力会社への申請ができるのは、電力会社から認められた「登録電気工事業者(指定工事店)」だけだということです。

無登録の業者や、リフォーム会社では申請が出せないため、手続きだけ別の業者に外注することになります。

弊社は「東京電力 指定工事店」です

私たち横浜電気工事レスキューは、東京電力パワーグリッドの正規認定を受けた指定工事店(工事店登録番号:701-1730)です。

そのため、分電盤の交換工事はもちろんのこと、面倒なアンペア変更の申請や、図面の作成・提出といった手続き関係も、すべて弊社でワンストップで対応可能です。

お客様があちこちに連絡したり、電力会社と難しい話をしたりする必要は一切ありません。

「容量を上げたい」「200Vにしたい」とご希望を伝えていただくだけで、工事から申請完了まで、すべて私たちが責任を持って代行いたします。

安全のために分電盤の取り替え費用を惜しまない

ここまで、具体的な費用の相場や業者選びのポイントについて詳しくお話ししてきました。

最後に、長年現場で電気設備を見守ってきた一人の職人として、どうしても皆様にお伝えしたいことがあります。それは、「分電盤への投資は、家族の命を守るための必要経費である」ということです。

正直なところ、5万円や10万円という工事費用は、決して安い金額ではありません。「まだ電気は点いているし、壊れてから交換すればいいんじゃない?」と迷われるお気持ち、痛いほどよく分かります。

新しいテレビや家具を買うのとは違い、分電盤を新しくしても、毎日の生活が劇的に楽しくなるわけではありませんからね。

しかし、分電盤はいわば「家の心臓部」です。24時間365日、私たちが寝ている間も留守にしている間も、文句ひとつ言わずに電気の流れを監視し続けています。

もしどこかで漏電が起きたり、許容量を超える電気が流れたりした時には、瞬時に電気を遮断して、火災という最悪の事態から家を守ってくれているのです。

「まだ使える」の裏に潜むリスク

私が現場で目にする「交換時期を過ぎた分電盤」の中には、恐ろしい状態のものも少なくありません。

  • 端子が緩んで熱を持ち、配線の被覆が焦げて炭化している
  • ホコリが溜まって湿気を吸い、トラッキング現象の寸前になっている
  • 漏電ブレーカーのテストボタンを押しても反応せず、安全装置が死んでいる

これらは全て、外側からは見えない内部で静かに進行します。この状態で使い続けることは、「いつ作動するか分からない時限爆弾」を抱えて生活しているのと同じくらい、危険なギャンブルだと言えます。

万が一、古い分電盤が原因で火災が起きてしまえば、失うものは交換費用の比ではありません。

家、思い出の品々、そして何より大切なご家族の命。それらを守るための費用と考えれば、決して高くはないはずです。少し視点を変えて、コストパフォーマンスについて考えてみましょう。

例えば、工事費が8万円かかったとします。分電盤の更新推奨時期を約13年から15年として日割り計算すると、1日あたりのコストは「約15円」です。

たった15円で、毎日24時間の「電気の安全」と「火災の不安がない暮らし」が手に入ると考えれば、これほどコストパフォーマンスの良い保険はないのではないでしょうか。

工事費用を15年で日割り計算すると1日わずか15円になり、家族を守る保険として安価であることを示す画像

最新の分電盤はメリットもいっぱいです

今の分電盤は、昔のものと比べて性能もデザインも格段に進化しています。コンパクトでスッキリした見た目でインテリアを邪魔しませんし、フタ付きでお掃除も楽々。

さらに、回路ごとに細かく電気を分けられるので、「電子レンジを使うとブレーカーが落ちる」といったストレスからも解放されますよ。

横浜・川崎・東京都南部エリアで業者をお探しの方へ

もし今、「最近ちょっと調子が悪いな」「設置から20年以上経っているな」と少しでも不安を感じていらっしゃるなら、どうかその直感を無視しないでください。それは、家が発しているSOSかもしれません。

点検をした結果、「まだ大丈夫ですね、端子の増し締めだけしておきますね」となることもあれば、「これは危険なので即交換しましょう」となることもあります。

いずれにせよ、プロの目で現状を知るだけで、心のモヤモヤは晴れるはずです。

私たち横浜電気工事レスキューも、皆様の住まいの安全を守るパートナーとして、いつでもご相談をお待ちしています。

無理な営業は一切しませんので、まずは「家の心臓の健康診断」のつもりで、お気軽にお声がけください。

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