東京電力の分電盤交換費用は?相場の内訳や注意点を解説

自宅の分電盤、交換はいくらかかる?東京電力エリアの費用相場ガイド

こんにちは。横浜電気工事レスキューの主任電気工事士「天谷(あまたに)富士夫」です。

「最近、エアコンと電子レンジを同時に使うと、必ずブレーカーが落ちる…」「洗面所にあるこの分電盤、もう30年以上も前のものだけど、火事とか大丈夫かな…?」なんて、ご自宅の電気の心臓部である分電盤のことで、漠然とした不安や日々の不便さを感じていらっしゃいませんか。

「東京電力 分電盤 交換 費用」と検索してたどり着いたということは、そろそろ交換が必要かもしれないと感じつつも、一体いくら費用がかかるのか、その相場や工事内容が全く分からなくて一歩踏み出せない、そんな状況なのではないでしょうか。

特に、戸建てとマンションでは費用に違いがあるのか、電気の使用量が増えたからついでにアンペア変更もしたいけれど見積もりはいくらになるのか、そもそもどこに頼むのが一番安心で確実なのか、東京電力パワーグリッドへの特別な申請はいるのか、など、考え始めると疑問は次から次へと湧いてきますよね。

また、アパートやマンションなど賃貸物件にお住まいの方であれば、この費用は自分が払うべきなのか、それとも大家さんや管理組合が負担してくれるのか、という点も非常に大きな問題だと思います。

この記事では、これまで現場の第一線で数えきれないほどの分電盤交換に携わってきた電気工事のプロである私が、そんな皆さんのあらゆる疑問や不安を一つひとつ丁寧に、そして具体的に解消していきます。

専門用語をできる限り使わず、費用の詳細な内訳から、国の補助金を活用するお得な情報、そして何より大切な信頼できる業者の見つけ方まで、分かりやすく解説していきますので、ぜひ最後までじっくりお付き合いください。

記事のポイント

  • 東京電力エリアでの分電盤交換の費用相場と詳しい内訳
  • 戸建て・マンションなど状況別の費用感と見積もりの見方
  • アンペア変更やブレーカー増設など追加工事の費用目安
  • 信頼できる業者の選び方と費用を抑えるためのポイント

東京電力の分電盤交換費用の相場と内訳

それでは早速、皆さんが最も気になっているであろう、分電盤交換の「費用」について、具体的かつ詳細に見ていきましょう。

一言で分電盤交換と言っても、お住まいが戸建てなのかマンションなのか、また、単純な交換だけでなくアンペアの変更なども同時に行うのかによって、金額は大きく変動します。

後から「こんなはずじゃなかった!」と慌ててしまわないためにも、基本的な費用の相場と、その内訳についてここでしっかりと把握しておきましょう。

古く劣化した分電盤と、交換後の白く清潔な新しい分電盤の比較写真
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

戸建てやマンションの費用相場と概算目安

分電盤の交換費用は、一般的なご家庭(3LDK~4LDK程度の戸建て・マンション)で、おおよそ50,000円~100,000円(税込)を目安に見ておくと安心です。

もちろん、これは標準的な機能を持つ分電盤への基本的な交換工事を行った場合の目安となります。

分電盤の大きさ(回路数)が多かったり、感震機能などの付加機能が付いていたりすると、本体価格も工事の手間も変わってきますので、金額にはある程度の幅が生まれます。

その費用の主な内訳は、大きく分けて以下の3つで構成されています。

項目費用目安内容詳細
分電盤本体代20,000円~55,000円ご家庭の部屋数に応じた回路数(例:8回路、12回路など)や、漏電ブレーカーの性能、地震時に自動で電気を止める「感震機能」の有無などによって価格が大きく変動します。
基本工事費30,000円~40,000円既存の古い分電盤の取り外し、新しい分電盤の壁面への取り付け、各部屋へ繋がる配線の接続、電圧の正常確認、漏電テストなどの一連の作業に対する技術料です。
処分費・諸経費2,000円~10,000円取り外した古い分電盤の処分費や、作業員の出張費などが含まれます(業者によって「工事費に込み」の場合もあります)。

費用感をもう少し整理して把握したい方は、『分電盤交換の相場を解説!費用内訳から注意点まで』もあわせて確認してみてください。

ご注意ください

上記の表に記載されている金額は、あくまで標準的な状況下での目安です。

例えば、分電盤が狭い収納の奥にあって作業が著しく困難な場合や、壁の中の配線が劣化していて一部補修が必要な場合など、現場の状況によっては追加の作業費が発生することがあります。

そのため、最終的に正確な金額を知るためには、必ず事前に専門業者に来てもらって、現場を確認した上での正式な見積もりを取得することが不可欠です。

工事の流れや現場感をつかむのに、『老朽化したホーム分電盤の交換で快適な住環境を取り戻した海老名市国分寺台の工事例』も参考にして下さい。

「うちは戸建てだから高いのでは?」「マンションだと安い?」といったご質問をよくいただきますが、基本的な交換作業そのものに関しては、戸建てとマンションで費用に大きな差が出ることはほとんどありません。

ただし、マンションの場合は、管理組合の規約によって「工事は平日の午前9時から午後5時まで」と時間が厳しく定められていたり、工事車両の駐車場所を事前に申請する必要があったり、共用廊下やエレベーターの養生が必須だったりと、戸建てにはない特有の手続きや制約が発生することがあります。

そうした諸条件への対応で、わずかに経費が上乗せされる可能性は考えられますね。

分電盤本体、工具(工事費)、トラック(処分費)のアイコンイラスト

費用内訳と見積もりが高い・安い理由

いざ複数の業者から見積もりを取ってみると、「A社は4万円なのに、B社は7万円。なぜこんなに違うの?」と驚かれるかもしれません。

同じ分電盤交換という工事なのに、なぜ業者によってこれほど金額に差が生まれるのでしょうか。その理由をあらかじめ知っておくことで、ただ安いだけでなく、内容に見合った適正価格の業者を見抜く力がつきますよ。

回路数の多さや感震機能などの価格上昇要因と、安すぎる業者のリスクをまとめたリスト

見積もりが高くなる主な要因

回路数が多い大型の分電盤

当然ながら、部屋数が多いお宅や二世帯住宅、オール電化住宅などで使用される20回路を超えるような大型の分電盤は、本体価格そのものが高価になります。また、接続する配線の本数も倍増するため、工事の手間と時間も増え、工事費にも反映されます。

高機能な分電盤を選ぶ

近年の分電盤は非常に多機能化しています。例えば、大規模な地震の揺れを感知して自動で電気を遮断し、通電火災を防ぐ「感震ブレーカー」付きのモデルは、防災意識の高まりから非常に人気ですが、標準タイプより1万円~2万円ほど高価になります。

他にも、太陽光発電や蓄電池と連携する機能、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)対応、EV(電気自動車)充電用の専用回路を備えたものなど、機能を追加すればするほど価格は上昇します。

既存の配線に問題があり、追加・修正が必要

特に築年数が30年を超えるような古いお宅の場合、分電盤を開けてみたら、壁の中の配線が劣化していたり、現在の安全基準では必須とされているアース線(接地)が正しく施工されていなかったりするケースがあります。

こうした不具合を放置して新しい分電盤だけを付けても安全とは言えませんから、その修正作業が追加で発生し、費用が加算されることがあります。

設置場所の物理的な状況

分電盤が天井裏や床下収納、あるいは物がぎっしり詰まったクローゼットの奥など、非常に作業しにくい場所に設置されている場合、通常の作業時間以上にかかることが予想されるため、特殊作業費として少し高くなる可能性があります。

見積もりが安い場合の注意点

もちろん、少数精鋭で効率的な経営を行うなど、企業努力によってリーズナブルな価格を実現している優良な業者さんもたくさん存在します。

しかし、地域の相場と比較して極端に安い見積もりを提示された場合には、少し立ち止まって慎重に検討する必要があるかもしれません。

考えられるリスクとしては、安全のために必ず実施すべき「絶縁抵抗測定」などの確認を省略していたり、経験の浅い作業員が担当することで施工品質が低かったりする可能性です。

また、「基本工事費」を安く見せておいて、契約後に「これは追加作業です」と言って次々と費用を上乗せしてくるケースも残念ながら耳にします。

安さという魅力だけで判断するのではなく、「なぜこの価格で提供できるのか」「工事後の保証はあるのか」といった点をしっかりと確認し、納得できる説明が得られるかどうかが、優良な業者を見極める上で非常に大切なポイントになりますね。

プロが見る!見積書チェックのポイント

信頼できる業者が作成する見積書は、単に「分電盤交換工事一式」といった大雑把な書き方はしません。

「分電盤本体(メーカー名・型番)」「基本工事費(旧盤撤去・新盤設置)」「配線接続・端末処理費」「安全測定費」「廃材処分費」「出張諸経費」といったように、何にいくらかかるのかが項目ごとに明確に、そして分かりやすく記載されています。

もし見積書に不明な項目があれば、遠慮なく質問しましょう。その際に、面倒くさがらずに一つひとつ丁寧に説明してくれる業者こそ、信頼に値すると言って良いでしょう。

分電盤本体、基本工事費、安全測定費などが詳細に記載された見積書のイメージ図

アンペア変更と単相3線式への交換費用

「最近、家族が同時にドライヤーを使ったり、電子レンジを使ったりすると、家中の電気が真っ暗に…」なんて経験、ありませんか?

これは、ご家庭で一度に使える電気の総量、すなわち電力会社との契約アンペア数が、実際の消費電力に追いついていないサインかもしれません。

「使い方は同じなのにブレーカーが落ちる」場合の原因整理は、『ブレーカーが落ちる原因は家電の故障?対策と修理のポイント』の記事も役立ちます。

分電盤が古くなってきたタイミングで、この際、契約アンペアを30Aから50Aへ上げるなど「アンペア変更」を同時に行う方は非常に多いです。

このアンペア変更に伴う分電盤内のブレーカー交換作業自体は、分電盤の全交換と同時に行えば、部品代と少しの手間賃として数千円程度の追加費用で済むことがほとんどです。

ただし、ここで一つ大きな注意点があります。それは、ご自宅の電気がどのような方式で引き込まれているか、という点です。

もし、築年数の古い住宅にお住まいの場合、電気の引き込み方式が「単相2線式」という旧式のタイプかもしれません。この方式では、残念ながら最大でも30アンペアまでしか契約することができません。

(参考:スマートメーター展開に伴う契約アンペア容量設定の取扱いについて

もし40A、50A、60Aといったより大きなアンペア数への変更を希望される場合は、電柱からご自宅のメーターまで引き込まれている電線(幹線)ごと交換し、「単相3線式」という現在の標準的な方式に切り替える、かなり大掛かりな工事が必要になります。

この単相3線式への切り替え工事は、分電盤交換とは全く別の、東京電力パワーグリッドへの申請や、場合によっては高所作業車を伴う屋外での作業も含まれます。

そのため、費用も高額になり、一般的に10万円~20万円以上の追加費用がかかることもあります。ご自宅のアンペアアップを検討される際は、まずこの引き込み方式の確認が不可欠となりますね。

単相3線式への切り替えを伴うケースのイメージは、『寒川町で安心快適な電気工事!ご家庭の電気容量不足を解消するアンペア変更工事例』も参考にしてみてください。

分電盤本体、基本工事費、安全測定費などが詳細に記載された見積書のイメージ図

100V・200V切替はまるごと交換?

「リビングに設置する新しい大型エアコンが200V電源必須と言われた」「キッチンのリフォームで、パワフルなIHクッキングヒーターを導入したい」といったように、近年の高性能な家電製品には200Vの電源を必要とするものが増えてきました。

200V化の工事費用や工事パターンの目安は、『エアコンのコンセントを200Vに変更する工事費用を徹底解説』の記事もあわせて確認してみてください。

もしご自宅の分電盤が、先ほどご説明した比較的新しい「単相3線式」であれば、朗報です。その場合、分電盤を丸ごと交換しなくても、盤内での簡単な配線切り替え作業(電圧切替といいます)を行うだけで、特定の回路を200Vに変更することが可能です。

この場合の費用は、200V用のコンセントを設置する工事と合わせても、15,000円~25,000円程度で済むことがほとんどです。分電盤交換と同時にご依頼いただければ、出張費などもまとまるのでさらにお得になりますね。

しかし、分電盤自体が古く、200Vに対応していない旧式のタイプ(単相2線式など)の場合は、残念ながらこの電圧切替ができません。その際は、200Vの家電製品を使用するために、分電盤自体の交換が必須となります。

ブレーカーに「単3」の表示があり、赤・白・黒の3本の線が繋がっている図解イラスト
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

豆知識:自宅が「単相3線式」か簡単に見分ける方法

専門家でなくても、ご自宅が100Vと200Vの両方を使える「単相3線式」かどうかは、分電盤を見れば意外と簡単に見分けられます。

まず、分電盤の一番左側にある一番大きなブレーカー(これが電力会社との契約アンペアを決めるアンペアブレーカーです)を見てみてください。

そのブレーカー本体に「単3」という表示があったり、接続されている電線が「赤・白・黒」の3本だったりすれば、それは単相3線式です。

Information

※最近の東京電力エリアでは、スマートメーターへの切り替えにより、この大きなアンペアブレーカーが設置されていない「SBレス(スマート契約)」の分電盤も増えています。

その場合は、一番左にある主幹ブレーカー(漏電ブレーカー)を確認しますが、判断が難しい場合は調査にお伺いした際に私たちが真っ先に確認しますので、どうぞご安心ください。

ブレーカー増設で空きがない時の費用

「テレワーク用に書斎を設けたから、パソコンやプリンター用の専用コンセントが欲しい」「キッチンのリフォームで、パワフルなIHクッキングヒーターを導入したいので、専用の回路を増やしたい」といったご要望は、ライフスタイルの変化に伴って非常によくいただきます。

しかし、いざご自宅の分電盤のカバーを開けてみたら、「もう予備のブレーカーを挿すスペースが一つも残っていない…」という状況に直面することがあります。

そんな時、選択肢は主に2つあります。

既存の盤の横にサブ盤を追加する方法と、大きな盤へ丸ごと交換する方法の比較イラスト
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

サブ(増設用)分電盤を新たに設置する

これは、既存の分電盤の隣に、2~4回路程度の小さな増設用の分電盤(増設ボックスとも言います)を新たに取り付ける方法です。既存の分電盤から電源を取り、そこから新しい回路を引きます。

費用は増設ボックス本体と工事費を合わせて20,000円~40,000円程度で、比較的安価かつ手軽に回路を増やすことができます。

この機会に分電盤本体を大きいものに交換する

もし将来的に、子供部屋にエアコンを追加したり、EV充電器を設置したりと、さらに回路を増やす計画があるのなら、このタイミングで回路数に余裕のある、より大きな分電盤に丸ごと交換してしまうのも非常に賢明な選択です。

見た目もスッキリしますし、何度も工事を分けるより結果的にコストを抑えられる可能性があります。

どちらの方法が最適かは、お客様の今後のライフプランやご予算によって大きく変わってきます。

私たちは、ただ言われた通りの工事をするのではなく、「今後5年、10年と快適に暮らすためにはどちらが良いか」という視点で、じっくりご相談させていただきながら最適なプランをご提案します。

賃貸物件の費用負担は誰?(大家・管理会社)

アパートやマンションなどの賃貸物件にお住まいの場合、「ブレーカーが頻繁に落ちて不便だけど、この交換費用って誰が払うんだろう?」と悩んでしまいますよね。これは非常に重要な問題です。

一般的に、通常の使用に伴う経年劣化が原因による分電盤の故障や不具合の場合、その交換費用は大家さん(貸主)が負担するのが法的な原則です。

なぜなら、分電盤はエアコンや給湯器、コンロなどと同じく、その部屋に元々備え付けられている「設備」の一部であり、貸主にはその設備を正常に使える状態で提供する義務(修繕義務)があるからです。

(参考:原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)|国土交通省

ただし、注意点もあります。

例えば、入居者様が契約アンペアを大幅に超えるような電力使用を日常的に繰り返した結果、ブレーカーが破損してしまった場合や、ご自身で内部を触って壊してしまった場合など、故障の原因が入居者様の故意・過失にあると判断されると、修理費用を請求される可能性もゼロではありません。

いずれにせよ、最も大切なことは、分電盤に不具合を感じたら、ご自身で勝手に電気工事業者を手配する前に、まずは必ず管理会社か大家さんに連絡をして状況を説明し、指示を仰ぐことです。

これを怠って無断で工事を進めてしまうと、後から費用の支払いを拒否されるなど、大きなトラブルに発展しかねません。

分譲マンションにお住まいの場合は、分電盤は専有部分の設備と見なされるため、交換費用は基本的に所有者の自己負担となりますが、工事の際には管理組合への届け出が必要なケースがほとんどですので、事前に規約を確認しておくとスムーズです。

東京電力の分電盤交換費用と業者選び

さて、ここまでで分電盤交換にかかる費用の相場や、様々なケースでの費用感について、かなり具体的にご理解いただけたかと思います。

そうなると、次に重要になってくるのが「じゃあ、この大事な工事を一体どこに頼めばいいの?」という業者選びの問題ですね。

分電盤は文字通り、ご家庭の電気系統の司令塔。万が一のことがあれば、火災などの重大な事故にもつながりかねません。だからこそ、業者選びは価格以上に慎重に行う必要があります。

ここでは、後悔しないための業者選びの決定的なポイントと、費用を少しでも賢く抑えるための実践的な方法について、詳しくお話ししていきますね。

地域の電気店、家、店舗のアイコンとそれぞれのメリット・デメリット比較表

分電盤交換はどこに頼む?業者の連絡先

まず大前提として、分電盤の交換は「電気工事士」という国家資格を持つ専門家でなければ、絶対に行ってはならないと法律で厳しく定められています。感電や火災のリスクを伴う非常に専門的な作業だからです。その上で、依頼先としては、主に以下のような選択肢が考えられます。

(参考:電気工事士等資格不要の「軽微な工事」とは

依頼先の選択肢とそれぞれの特徴

地域の電気工事店(私たち横浜電気工事レスキューのような会社です)
メリット

最大の強みは、電気工事に関する深い専門知識と豊富な経験です。現場調査から見積もり、施工、アフターフォローまで一貫して同じ担当者が対応することが多く、話がスムーズに進みます。

また、大手と違って中間マージンが発生しないため、費用も比較的リーズナブルな傾向にあります。地域密着でフットワークが軽いのも魅力ですね。

デメリット

どの業者が信頼できるか、ご自身で見極める必要があります。

ハウスメーカー・工務店
メリット

ご自宅を建ててもらった会社であれば、家の設計図や配線の状況を熟知しているため、話が早く、絶大な安心感があります。家の他の部分のリフォームなどと一緒に依頼することも可能です。

デメリット

実際に工事を行うのは提携している下請けの電気工事店であることがほとんどで、その分、中間マージンが発生し、費用は割高になる可能性があります。

家電量販店やリフォーム会社
メリット

普段から利用しているお店なので窓口が分かりやすく、気軽に相談できるのが利点です。支払いにポイントが使えるなどのサービスがある場合も。

デメリット

こちらも実際に工事を行うのは提携業者です。工事の品質は担当する業者次第となり、当たり外れがある可能性も否定できません。また、複雑な工事内容への対応力は専門工事店に劣る場合があります。

重要

「東京電力(送配電会社)」は家庭内の交換工事を行いません

よくある勘違いなのですが、東京電力パワーグリッド(送配電会社)は、電柱側の設備やメーターまわりを管理する立場であり、メーターから先の家庭内にある分電盤・コンセント・配線などの交換工事は行いません。

なお、契約アンペアの変更の申し込み窓口は、現在ご契約中の小売電気事業者(電力会社)です。

手続きの結果として、送配電会社が遠隔操作や現場作業を行うことはありますが、宅内工事は私たちのような電気工事店が担当する、という役割分担になります。

もし、漏電の疑いがある、ブレーカーを上げてもすぐに落ちて電気が使えないなど、緊急性の高いトラブルで交換を検討されている場合は、原因の特定から修理・交換までワンストップで迅速に対応できる、専門の電気工事店に直接相談するのが最も早く、確実な解決策だと思います。

漏電は火災や感電の原因にもなる非常に危険な状態です。ご心配な方は、『漏電修理|費用相場と業者選びや保険適用の注意点』の記事で漏電の原因や調査方法について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

パワーグリッドへの申請は必要か?

「分電盤を交換するのに、電力会社(東京電力パワーグリッド)に何か特別な申請をしないといけないの?」というご質問も、お客様から非常によくいただきます。手続きが面倒なのでは、と心配になりますよね。

こちらに関しては、お客様ご自身で何か複雑な手続きをしていただく必要は、ほとんどのケースでありませんのでご安心ください。

  • 申請が【不要】なケース
    現在ご契約中のアンペア数(例えば50A)のままで、単に古い分電盤を同じ50A対応の新しい分電盤に交換するだけの場合。この場合は、電力会社への連絡や申請は一切不要です。
  • 申請が【必要】なケース
    契約アンペアを変更する(例:40A→60Aに上げる、または50A→30Aに下げる)場合や、前述した古い「単相2線式」から「単相3線式」へ切り替える大掛かりな工事を行う場合。

そして、ここが重要なのですが、申請が必要な場合でも、その煩雑な申請手続きは、工事を依頼した私たち電気工事店がお客様に代わってすべて行うのが一般的です。

どの書類に何を記入して、どこに提出するのか、といった業務にも慣れていますので、お客様には内容をご確認いただいて署名をいただくだけ。安心してお任せいただければ大丈夫です。

無料点検からの高額請求に要注意

これは本当に気をつけていただきたい、非常に大切な注意喚起です。残念なことに、「お宅の電気設備を無料で安全点検します」などと電話をかけたり、突然訪問してきたりして、言葉巧みに住人の不安を煽り、その場で高額な分電盤交換の契約を迫る悪質な業者が後を絶ちません。

彼らの典型的な手口は、「この分電盤は20年以上前のものですね。内部の配線が劣化していて、このままだといつショートして火事になってもおかしくないですよ!」などと、専門用語を交えながら大げさに危険性を強調し、「今日契約してくれるなら特別に割引します」と、冷静に考える時間を与えずに契約を急がせる、というものです。

訪問販売員に対し「NG」を示すドアのイラストと、契約を急かす手口への警告

悪徳業者から大切な財産と安全を守るための鉄則

  • 突然の訪問や、「無料点検」を謳う電話は、まず疑ってかかるのが基本です。分電盤を含む家庭用電気設備には、原則4年に1回の法定点検があり、法定点検の場合は事前に書面で通知のうえ登録調査機関の調査員証を携帯した担当者が来ます。点検後にその場で契約を迫ることはありません。
  • どんなに不安を煽られても、その場で絶対に契約書にサインをしない。「家族と相談してから決めます」「他の会社の話も聞いてみたいので」とはっきり伝え、一度帰ってもらいましょう。
  • 少しでも「おかしいな」「高すぎるかも」と感じたら、必ず他の複数の業者からも見積もり(相見積もり)を取って、金額や工事内容を比較検討してください。

大切なご自宅の安全に関わる重要な工事です。決して焦らず、冷静に、そして客観的に判断することが何よりも重要です。私たちのような真っ当な業者であれば、お客様を脅したり、契約を急かしたりするようなことは絶対にありませんからね。

(参考:気をつけて!不安をあおる分電盤の点検商法(見守り情報)

取り替えるのは義務?家庭での判断基準

「そもそも分電盤って、法律で何年以内に取り替えなさい、みたいな義務はあるの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。結論としては、自動車の車検のような法的な交換義務や有効期限は定められていません。

しかし、分電盤も数多くの電子部品で構成された精密な電化製品である以上、他の家電と同じように必ず寿命があります。安全に、そして快適に電気を使い続けるために、交換を検討すべき適切なタイミングというものが存在します。

分電盤を製造している主要なメーカー各社が、安全上の理由から推奨している交換の目安は、設置からおよそ13年~15年とされています。(参考:Safety安全にお使いいただくために|一般社団法人 日本配線システム工業会(JEWA)

これは、内部にある漏電ブレーカーなどの電子部品が、長年の使用で性能が劣化したり、正常に作動しなくなったりする可能性があるためです。

ご自宅の分電盤で、以下のようなサインが見られたら、それは交換を検討すべきタイミングかもしれません。

  • 分電盤の蓋や本体が、元々の色から変色(黄ばみなど)したり、触るとポロポロと欠けるほど脆くなっていたり、ひび割れが生じている。
  • 特定の部屋のブレーカー(安全ブレーカー)を「入」にしても、すぐに「切」に落ちてしまう、またはレバーがグラグラして「入」の状態で固定されない。
  • 分電盤の周辺から「ジー…」という虫の鳴くような異音がしたり、プラスチックが焦げたような異臭がしたりする。(これは非常に危険な兆候です!)
  • 分電盤の一番大きなメインブレーカーに、漏電をテストするためのボタンが付いていない。(これは漏電遮断機能がない非常に古いタイプで、早急な交換が推奨されます)
  • 分電盤の蓋が、現在のプラスチック製ではなく、木製や、真っ黒いベークライト樹脂製の旧式タイプである。

特に、異音や異臭、触ると熱を持っている、といった症状は、内部でショートや接触不良が起きかけている可能性を示す極めて危険なサインです。火災につながる前に、絶対に放置せず、ただちに私たちのような専門業者に点検を依頼してください。

変色、異音、異臭、漏電ボタンなしなどの危険な症状を確認するチェックシート

費用を抑える方法と補助金の活用

ご家族の安全を守るための重要な工事とはいえ、やはり費用はできるだけ抑えたいというのが皆様の本音だと思います。ここでは、少しでも賢く、そしてお得に分電盤を交換するための実践的なポイントをいくつかご紹介します。

プロが教える!分電盤交換費用を抑える3つのコツ

相見積もりを必ず取る

これが最も基本的かつ効果的な方法です。最低でも2~3社の専門業者から見積もりを取りましょう。

単に総額の安さだけで比較するのではなく、見積もりの内容が詳細で分かりやすいか、担当者の説明は丁寧で信頼できるか、工事後の保証は付いているか、といったサービス全体の質を総合的に比較検討することが、最終的な満足度に繋がります。

ご家庭に本当に必要な機能を見極める

最新の多機能な分電盤は魅力的ですが、全ての機能がご家庭に必要とは限りません。例えば、太陽光発電を導入する予定が全くないのであれば、連携機能は不要ですよね。

ご自身のライフスタイルを考え、過剰なスペックは選ばず、シンプルで標準的な機能の分電盤を選ぶことで、本体価格を大きく抑えることが可能です。

他の電気工事とまとめて依頼する

もし近いうちに、「子供部屋にエアコン用のコンセントを増設したい」「玄関の照明を人感センサー付きに交換したい」といった他の電気工事を計画しているなら、分電盤交換と同時に依頼することをお勧めします。

工事が一度で済むため、業者の出張費などが1回分で済み、結果的にトータルの費用を安く抑えることができる場合があります。

補助金の活用も検討しよう

これは見逃せないお得な情報です。お住まいの自治体によっては、地震対策の一環として「感震ブレーカー」の設置に対して、補助金や助成金の制度を設けている場合があります。

感震ブレーカーとは、大きな地震の揺れ(多くは震度5強以上)を感知すると、自動的に住宅内の電気の供給を主幹ブレーカーで遮断し、避難後に発生しがちな電気火災(通電火災)を未然に防ぐための非常に重要な安全装置です。

分電盤を交換する際に、この感震機能が内蔵されたタイプの分電盤を選べば、その設置費用の一部が補助金の対象になるかもしれません。補助の金額や条件は自治体によって様々ですが、数千円から1万円以上の補助が受けられるケースもあります。

「横浜市 感震ブレーカー 補助金」のように、「お住まいの市区町村名+感震ブレーカー+補助金」といったキーワードでインターネット検索をしてみるか、直接自治体の防災担当課のホームページなどで確認してみてください。

申請は工事前に行う必要がある場合がほとんどなので、業者に依頼する前に調べてみることをお勧めします。

相見積もりや工事のまとめ発注を示すアイコンと、補助金活用のイメージ図

東京電力の分電盤交換費用のまとめ

今回は、東京電力エリアにおける分電盤交換の費用について、その相場から詳細な内訳、アンペア変更などの追加工事、そして信頼できる業者の選び方や費用を抑えるコツまで、網羅的に詳しく解説してきました。

最後に、この記事の最も大切なポイントをもう一度おさらいしておきましょう。

  • 分電盤交換の費用相場は、一般的な家庭でおおよそ50,000円~100,000円が目安ですが、分電盤の規模や機能、工事の状況によって金額は変動します。
  • 適正価格で質の高い工事をしてもらうため、必ず複数の信頼できる電気工事店から相見積もりを取り、内容をしっかり比較検討しましょう。
  • 契約アンペアの変更や、100Vから200Vへの切り替えなども同時に行えます。電力会社への必要な申請は、工事店が代行してくれるので安心です。
  • 設置から13年以上が経過していたり、異音・異臭・頻繁なブレーカー作動などの不具合のサインが見られたりしたら、火災などの事故を未然に防ぐため、早めの点検・交換が絶対におすすめです。

分電盤は、普段は壁の隅で静かに佇み、あまり意識することのない設備かもしれません。

しかし、この小さな箱が、私たちの現代生活に不可欠な電気を安全に各部屋へと届け、万が一の異常時には電気を遮断して、私たちの命や財産を守ってくれる、まさに「縁の下の力持ち」なのです。

そんな重要な設備だからこそ、少しでも「あれ?おかしいな」と感じることがあれば、決して放置せず、私たちのような電気の専門家を頼ってください。

横浜・川崎・東京都南部エリアで業者をお探しの方へ

私たち横浜電気工事レスキュー(東京電力指定工事店番号701-1730)では、東京・横浜市・川崎市を中心に、地域に密着した電気工事のプロとして、分電盤の点検からお客様一人ひとりのご状況に合わせた最適な交換工事のご提案まで、責任を持って対応させていただきます。

「まずは、うちの分電盤が交換が必要な状態なのか見てほしい」「うちの場合だと、全部でいくらくらいかかるのか、ざっくりした見積もりが知りたい」といったご相談だけでも本当に大歓迎です。

お電話やメールでのお問い合わせをお待ちしておりますので、いつでもお気軽にご連絡くださいね。

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