漏電ブレーカーのボタンが飛び出しているのは故障?復旧法と原因特定手順

漏電ブレーカーが落ちた!プロが教える「安全な復旧と原因特定」の4ステップ

こんにちは。横浜電気工事レスキューの主任電気工事士「天谷(あまたに)富士夫」です。

ある日突然、家中の電気がプツンと消えてしまい、真っ暗な中で分電盤を見に行くと、漏電ブレーカーのレバーが落ちていて、見慣れないボタンがポツンと飛び出している…そんな経験はありませんか?

この飛び出した赤いボタン、一体どうすればいいのか。とりあえずレバーを上げてみても電気が一向に戻らない時、どうやって直したらいいのか。

そもそも、なぜ漏電なんて起きてしまったのか、火事になったりしないだろうか…と、次から次へと不安が押し寄せてきますよね。

分電盤にあるリセットボタンやテストボタンの役割も今ひとつ分からず、どう操作して復旧させれば安全なのか、困り果ててしまう方も本当に多いんです。

この記事では、そんなご家庭での電気の緊急事態に慌てなくて済むよう、漏電ブレーカーが作動した際の正しい手順と、ご自身でできる原因の特定方法について、私たちプロの電気工事士が普段現場で行っている確認方法も交えながら、どこよりも分かりやすく丁寧に解説していきます。

記事のポイント

  • 漏電ブレーカーのボタンが飛び出す仕組みと意味
  • 誰でもできる!安全を最優先した復旧手順とその注意点
  • 漏電を引き起こす主な原因と家庭でできる原因特定方法
  • これは危険!専門業者にすぐに連絡すべきケースの見分け方

漏電ブレーカーのボタン飛び出し!正しい復旧手順

漏電ブレーカーのボタンが飛び出しレバーが落ちている状態のイラスト。正常に遮断機能が働いたことを示す安全のサイン。
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

漏電ブレーカーのボタンが飛び出し、レバーが落ちている状態。

これは、多くの場合、家の電気回路のどこかで「電気が本来の道筋から漏れてしまっている(漏電している)」といった異常を検知し、感電や火災といった深刻な事故を防ぐために遮断器が動作したサインです。

ただし、機器の故障や一時的な誤動作で落ちることもあるため、原因が分からないまま何度も復旧操作を繰り返さず、以降の手順で安全に切り分けを行いましょう。

安全な復旧手順の前に確認すべきこと

分電盤のカバーを開けてブレーカーを操作する前には、何よりもまず、ご自身の安全を確保することが最優先です。電気は目に見えないだけに、油断は禁物。以下の点を必ずチェックしてください。

操作前の絶対安全確認リスト

濡れた手での操作禁止、足元の水漏れ確認、異臭や煙の確認など、感電事故を防ぐための安全チェックリスト。
濡れた手で絶対に触らない

これは基本中の基本ですが、最も重要です。水(特に汗や汚れを含んだ水分)は電気を通しやすいため、濡れた手で触れると感電の危険が非常に高まります。

必ず完全に乾いた手で操作してください。なお、通常の軍手には感電防止効果がないため、汗などで湿っている場合はむしろ危険です。素手でしっかり乾いた状態か、絶縁性のある手袋を使用するのが安全です。

足元の安全を確認する

ブレーカーが落ちた原因が、洗濯機や給湯器など水回りのトラブルである可能性も考えられます。

分電盤の周りだけでなく、床が水浸しになっていないか、水漏れの気配はないかを確認しましょう。もし足元が濡れている場合は、絶対にブレーカーには触れないでください。

五感で異常を察知する

分電盤の周辺や家の中で、何か異常がないか確認してください。特に注意したいのが「匂い」と「音」です。

  • 異臭
    プラスチックが焼けるような、焦げ臭い匂いがしないか。
  • 異音
    分電盤から「ジー」というような、うなるような音が聞こえないか。

  • 目に見える煙が出ていないか。

もし、これらのうち一つでも異常を感じたら、それは配線の短絡や接続部の焼損など、非常に危険な状態を示唆しています。

この場合は絶対にブレーカーには触らず、まず安全確保(必要なら避難)を優先してください。煙や炎がある場合は、直ちに119番へ通報してください。

煙や焦げ臭さがあり原因が分からない場合は、お住まいのエリアの送配電会社(停電窓口)や、電気工事の専門業者へ連絡しましょう。 (参考:自宅のみ電気が消えているのですが、どうしたら良いですか。|関西電力送配電

特に焦げ臭い匂いや煙は、すでに内部で小規模な火災が発生している可能性を示しています。自分で何とかしようと考えるのは絶対にやめて、プロの判断を仰ぐのが最も安全な選択ですね。

(参考:東京消防庁版 電気製品火災相談ガイド | 東京消防庁

レバーは上げてもいいですか?その前に

「ブレーカーが落ちたら、とりあえずレバーを上げれば直る」と、つい考えてしまいがちですが、漏電ブレーカーの場合はこれが大きな間違いなんです。

漏電という根本的な原因が解消されていない状態で無理に電気を流そうとしても、安全装置が即座に異常を再検知して、またすぐに「ガチャン!」とブレーカーが落ちてしまいます。

これを繰り返すと、漏電や短絡に発展しかけている箇所へ通電が何度も加わり、家電の故障につながったり、配線や接続部が発熱して火災リスクが高まったりすることがあります。原因が分からないまま復旧操作を繰り返すことは避けましょう。

正しい手順は、まず「漏電の原因となっている回路を特定し、切り離す」ことです。そのための準備として、以下の手順で一度、家全体の電気を安全にリセットします。

  1. 分電盤に「主幹ブレーカー(メイン)」がある場合は、そのレバーを「切(OFF)」にします。
    ※エリアや設備によっては、分電盤内に「アンペアブレーカー(契約ブレーカー)」が無い場合もあります。その場合は主幹ブレーカーが家全体の大元になります。
  2. 次に、並んでいる小さい「安全ブレーカー(配線用遮断器/子ブレーカー)」のレバーを、面倒でもすべて「切(OFF)」にしてください。

この2つのステップを踏むことで、家全体の電気を完全に遮断し、この後の漏電ブレーカーの操作と原因調査を安全な状態で行うことができるようになります。

ちょっとした手間に感じられるかもしれませんが、安全のためには欠かせない重要な準備なんです。

ONかOFFどっち?トリップ後は一度下へ

レバーがONとOFFの中間で止まっているトリップ状態のイラスト。故障ではなくリセットが必要な状態を示す。
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

漏電ブレーカーが作動(これを専門用語で「トリップする」と言います)すると、多くの場合、レバーはON(上)とOFF(下)のちょうど中間あたりで止まります。

これは、「正常にONになっているわけでも、手動でOFFにしたわけでもなく、異常を検知して自動的に電気を遮断しましたよ」という状態を示しているサインなんです。

この中間位置で止まった状態で、焦って無理やりON(上)の位置に上げようとしても、内部の機構がロックされているため、ビクともしないか、フニャフニャとした手応えで上がりません。

復旧させるための最も重要な基本操作は、一度レバーを完全にOFF(一番下)の位置まで「カチッ」と音がするまでしっかりと下げることです。

この「一度しっかり下げる」という動作によって、作動した内部のトリップ機構がリセットされ、再びONにできる状態に戻る仕組みになっています。

この一手間を知らないと、「ブレーカーが壊れた!」と勘違いしてしまう方も多いので、ぜひ覚えておいてくださいね。

レバーがONとOFFの中間で止まる理由や、復旧の基本手順(いったんOFFまで下げてからONに戻す流れ)をもう少し詳しく知りたい方は、『ブレーカーが中立で戻らない?原因と正しい復旧方法』も参考になります。

ONとOFFの中間位置で止まった時の対処

漏電ブレーカーのリセット方法:一度下げてから上げる
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

前述の通り、レバーが中間位置で止まっているのは、漏電ブレーカーが正常に仕事をしてくれた証拠です。慌てる必要はまったくありません。まずは落ち着いて、レバーに指をかけ、一番下までグッと力を込めて押し下げてください。

この時、「カチッ」というしっかりとした手応えがあれば、それが内部機構のリセットが完了した合図です。

この手応えがないまま、何度も無理に上げようとすると、レバーのプラスチック部分や内部の繊細な部品を破損させてしまう可能性があります。

そうなると、漏電が直ったとしてもブレーカー自体の交換が必要になってしまうので、注意が必要ですね。一度カチッと下に下げてリセットさえできれば、今度はスムーズにON(上)の位置まで上げられるはずです。

ボタンは押し込むべき?戻す方法は?

漏電ブレーカーには、特徴的なボタンがついていますが、これらにはそれぞれ役割があります。間違った操作をしないように、ここでしっかり確認しておきましょう。

漏電ブレーカーのボタンの種類と役割

漏電表示(動作表示)部

表示の方式は機種によって異なり、ボタンが飛び出すタイプのほか、窓や表示片で示すタイプもあります。いずれも「漏電遮断器が動作した可能性が高い」ことを知らせる表示です。

表示部を無理に押し込んだり、叩いたりする必要はありません。
復旧は、基本的にレバー(つまみ)を一度しっかりOFFまで下げてリセットし、その後ONに戻す操作で行います。

テストボタン(赤や黄色の小さいボタン)

これは、漏電ブレーカーが正常に作動するかどうかを、ユーザー自身が定期的に点検(テスト)するために設けられたボタンです。通常は「テスト」や「試験」と書かれています。

緊急時や復旧作業の際にこのボタンを操作する必要は基本的にはありません。月に1度を目安に安全点検で使うもの、と覚えておきましょう。(点検方法については後ほど詳しく解説します)

結論として、漏電時に飛び出したボタンは、「レバーを正しくリセットすれば自然に戻る」と覚えておいてください。焦って無理やり押し込んだり、叩いたりといった行為は、故障の原因になるので絶対にやめましょう。

これで直す!原因箇所の特定方法

さて、ここからがいよいよ原因究明の本番です。家のどの回路(どの部屋やどの家電)で漏電が起きているのかを、一つひとつ丁寧に見つけていきます。

この手順さえマスターすれば、家中が停電したまま途方に暮れる、なんて事態を避けられますよ。

プロも実践する!漏電箇所の特定手順

分電盤の主幹ブレーカーと全ての安全ブレーカー(子ブレーカー)をOFFにしている状態のイラスト。
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

1.まず、前準備として【アンペアブレーカーがOFF】【すべての安全ブレーカー(子ブレーカー)がOFF】になっていることを再確認します。

2.次に、一番大きい「アンペアブレーカー」をONにします。

3.続いて、中央にある「漏電ブレーカー」をONにします。(一度カチッと下に下げてから上げてくださいね)。

この時点では、各部屋につながる安全ブレーカーはすべてOFFなので、分電盤自体に問題がなければ漏電ブレーカーは落ちずにONの状態を維持できるはずです。

アンペアブレーカーと漏電ブレーカーをONにし、安全ブレーカーはOFFのまま待機している状態の図解。
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。
Information

もしこの段階で漏電ブレーカーが落ちる場合は、分電盤内部や、そこから各安全ブレーカーに分岐する前の「幹線」と呼ばれる主要な配線での漏電が疑われます。

これは個人での対処が非常に困難かつ危険なケースなので、ただちに専門業者へ連絡してください。

ここからが重要です。OFFになっている小さい「安全ブレーカー」を、1つずつ、5秒ほど間隔をあけながらゆっくりとONにしていきます。

ある安全ブレーカーをONにした瞬間に、再び漏電ブレーカーが「ガチャン!」と大きな音を立てて落ちたら…ビンゴです!今ONにしたその回路が漏電の原因です。

安全ブレーカーを一つずつONにしていき、漏電ブレーカーが落ちた瞬間(原因特定)を描いたイラスト。
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

原因となっている回路が特定できたら、まずその回路の安全ブレーカーをもう一度OFFに戻します。

そして、それ以外の安全ブレーカーをすべてONにした後、最後に漏電ブレーカーとアンペアブレーカーをONにすれば、漏電している場所以外の電気はすべて復旧させることができます。

これで、とりあえず真っ暗闇からは解放されますね。

原因箇所の安全ブレーカーだけをOFFにし、それ以外の電気を復旧させた分電盤のイラスト。
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

次に、原因となった回路に接続されている家電製品を特定します。例えば、その安全ブレーカーが「台所」と書かれていれば、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、電気ポット、食洗機などが考えられます。

それらの家電製品のコンセントを一度すべて抜いてから、再度その回路の安全ブレーカーをONにしてみてください。

もし今度はブレーカーが落ちなければ、先ほど抜いた家電のどれかが漏電の原因である可能性が極めて高い、ということになります。

特定された部屋の家電(レンジ、ポット等)のコンセントを抜き差しして原因家電を特定する様子のイラスト。

漏電ブレーカーのボタンが飛び出した後の対処法

上記で解説した手順を試しても、どうしても電気が復旧しない場合や、原因が特定できない、もしくは原因の家電を突き止めたものの、どうすればいいか分からない、といったケースもあるかと思います。

ここでは、そういった「うまくいかないケース」への具体的な対処法や、気になる修理費用、そして賃貸物件にお住まいの場合の対応について詳しく解説していきます。

レバーがロックされたように固い原因

レバーが固くて動かない、または上げてもすぐに落ちる状態の図。深刻な漏電や故障の可能性を示唆。

「手順通りに一度下に下げたのに、何度やってもレバーが固くて上がらない」「上げようとしても、すぐにガチャンと落ちてしまう」…そんな時、考えられる主な原因は2つあります。

深刻な漏電が継続している

家電製品の故障といった単純な原因ではなく、壁の中の配線がショートしていたり、雨漏りによってコンセント内部が水浸しになっていたりと、簡単には解消できない深刻な漏電が起き続けている可能性があります。

この状態は、ブレーカーが「これ以上電気を流すと本当に危ない!」と判断して、強制的に電気を遮断し続けている状態です。無理にレバーを上げようとすることは、火災などの二次災害を引き起こすリスクを高めるため、絶対にやめてください。

「上げてもすぐ落ちる」「上がらない」といったケースの代表例や、漏電が疑われるサインは、上記の『突然の停電!ブレーカーが上がらない原因は漏電かも?分電盤の交換で電気を取り戻す〜大和市の施工事例〜』でも整理しています。

漏電ブレーカー自体の故障

漏電ブレーカーにも寿命があり、使用環境や負荷状況で前後します。メーカー等では、低圧機器の更新推奨時期として漏電遮断器は15年(住宅用は13年が目安)が示されています。設置から年数が経っている場合は、動作確認(テスト)とあわせて更新も検討しましょう。

(参考:住宅用分電盤用遮断器の更新推奨時期|JEMA(一般社団法人 日本電機工業会)

製造年・製造月は、機種によって表示位置が異なりますが、ブレーカー本体の側面・上下面・銘板(ラベル)などに記載されていることがあります(例:「2010.05」や「10-05」など)。分電盤のカバーを開けて確認できる範囲で、無理のない範囲でチェックしてみてください。

レバーが固くて上がらない、何度もすぐに落ちるといった症状は、個人での対応範囲を超えているサインです。迷わず専門家による点検・修理を依頼しましょう。状況によっては分電盤全体の交換が必要になるケースもあります。

復旧しない場合の修理費用はいくら?

漏電調査、ブレーカー交換、配線修理などの概算費用リスト(税抜)。

漏電修理の費用と一言で言っても、その原因や必要な作業内容によって料金は大きく変動します。そのため、お電話口で「修理代はいくらです」と即答することは難しいのが正直なところです。

ただ、おおよその目安となる料金を知っておくことで、業者に依頼する際の安心材料になるかと思います。

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作業内容費用目安(税抜)作業内容の簡単な説明
漏電原因の調査8,000円~専用の測定器(メガテスターなど)を使い、どの回路・機器で漏電しているかを正確に特定する専門的な作業です。
コンセントやスイッチの交換5,000円~ + 部品代経年劣化や浸水で故障したコンセントやスイッチを新しいものに交換します。
漏電ブレーカーの交換15,000円~ + 部品代ブレーカー本体が故障している場合に、同等性能の新しいものに交換します。
配線の部分的な修理・引き直し20,000円~壁の中など、見えない場所での配線損傷やショートが原因の場合に行う、より大掛かりな工事です。

料金に関するご注意

上記の金額は、あくまで一般的な作業を想定した目安です。深夜や早朝の割増料金、高所作業や壁を開けるなどの特殊作業の有無、使用する部品のグレードによって料金は変動します。

トラブルを避けるためにも、必ず作業を開始する前に、業者から内訳が明記された正式な見積もりを提示してもらい、内容に納得した上で依頼するようにしてください。

賃貸物件でのトラブルと責任の所在

入居者が勝手に修理せず、まずは管理会社や大家へ連絡すべきであることを示したイラスト。

もし今お住まいがアパートやマンション、戸建てなどの賃貸物件である場合は、ご自身で電気工事業者を呼ぶ前に、まず大家さんや物件の管理会社に連絡するのが鉄則です。

これを怠ると、本来払う必要のなかった修理費用を自己負担しなければならなくなる可能性があるので注意してください。

賃貸での連絡手順や、費用負担の基本的な考え方(建物側設備か、持ち込み家電か等)については、『漏電修理|費用相場と業者選びや保険適用の注意点』にもまとめています。

賃貸物件における責任の切り分け(原則)

大家さん・管理会社の責任範囲

分電盤そのものや壁の中の配線、備え付けのエアコン、給湯器、換気扇といった、建物側の設備(最初から設置されていたもの)が経年劣化などで原因となって漏電した場合。この修理費用は、基本的に大家さん側の負担となります。

入居者の責任範囲

ご自身で購入して持ち込んだ、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジといった個人の家電製品が原因で漏電した場合は、原則として入居者側の負担となることが多いです(調査費用の扱いも含め、契約内容や管理会社の運用で異なります)。

原因となった家電の修理・買い替え費用は、当然ながら自己負担です。まずは管理会社へ連絡し、手配方法と費用負担のルールを確認しましょう。

夜中などで管理会社の営業時間外であったとしても、緊急連絡先が設けられている場合が多いです。

勝手に判断して業者を手配してしまうと、後から「指定の業者でなければ費用は負担できない」と言われてしまうケースもあります。

まずは管理会社や大家さんに連絡し、状況を正確に伝えて指示を仰ぐようにしてくださいね。

漏電の主な原因と再発防止の対策

コンセントのトラッキング現象、水濡れ、コードの断線など、漏電を引き起こす主な原因のイラスト集。
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

一度漏電を経験すると、「またいつか起きるのでは…」と不安になりますよね。再発を防ぐためには、まず何が原因で漏電が起こるのかを知っておくことが大切です。代表的な原因と、ご家庭でできる対策をご紹介します。

家電製品の故障・経年劣化

最も多い原因の一つが、家電製品自体のトラブルです。特に、キッチンや洗面所、トイレなどで使う洗濯機、食洗機、電気ポット、ウォシュレットなどは、常に水や湿気にさらされるため漏電のリスクが高くなります。

また、長年使用している古い冷蔵庫やエアコンなども、内部の電気回路を保護している絶縁体が劣化して、漏電を引き起こしやすくなるので注意が必要です。

配線・コードの損傷

テーブルやソファなど、重い家具の下敷きになって電源コードが圧迫され続けたり、ペットがコードをかじってしまったりして、コードの保護被覆が破れてしまうことがあります。

中の銅線が剥き出しになると、そこから電気が漏れてしまい、非常に危険です。

雨漏りや結露による浸水

台風や大雨が降った後にブレーカーが落ちた場合、雨漏りが原因かもしれません。屋根や壁から浸入した雨水が、天井裏や壁の中を通っている電気配線やコンセントボックスを濡らしてしまうことで漏電が発生します。

また、冬場の激しい結露が原因となることもあります。天井にシミがある、壁紙が湿っぽいなどの兆候があれば要注意です。

トラッキング現象

これはコンセントと電源プラグの間に溜まったホコリが、湿気を吸って通電し、微小な火花放電を繰り返すことで炭化した道(トラック)ができ、最終的に発火に至る現象です。

専門的には漏電とはメカニズムが異なりますが、「電気設備からの出火」という点では共通しており、漏電ブレーカーでは防ぎきれないこともある厄介なトラブルです。

(参考:誤った使い方が火災の導火線に!|NITE(製品評価技術基盤機構)

これらの漏電を予防するためには、定期的に冷蔵庫の裏などのコンセント周りを掃除する、無理なタコ足配線をやめる、そして特に水回りの家電ではアース線を正しく接続するといった日頃の心がけが非常に有効です。

「タコ足配線」は一見便利ですが、使い方次第でコンセント側が許容電流を超えて異常発熱し、最悪は焦げ・焼損や発煙につながることがあります。

実際の施工事例とあわせて注意点をまとめた『たこ足配線によるコンセント焼損!放置の危険性と確実な交換工事の重要性』も参考にしてください。

月に一度のテストボタン点検のすすめ

「漏電ブレーカーがあるから安心」と思っていても、そのブレーカー自体が故障していて、いざという時に作動しなかったら…考えるだけでも恐ろしいですよね。

そうした最悪の事態を防ぐために、取扱説明書の指示に従い、月に1度を目安に「テストボタン」で動作確認を行うことをおすすめします。

テストで正常に遮断できない場合は故障の可能性があるため、早めに専門業者へ相談しましょう。

誰でも簡単!漏電ブレーカーの点検手順

  1. 準備
    点検をすると一時的に家全体が停電します。作業中のパソコンがあればデータを保存してシャットダウンし、録画中のレコーダーなどがあれば停止しておきましょう。
  2. テストボタンを押す
    分電盤を開け、漏電ブレーカーにある「テストボタン(赤または黄色が多い)」を指でグッと押し込みます。
  3. 動作確認
    「ガチャン!」という大きな音と共にレバーが落ちれば、正常に作動している証拠です。これで一安心ですね。
  4. 復旧
    落ちたレバーを元通りON(上)の位置に戻して、点検は完了です。時刻表示がリセットされてしまった家電などがあれば、再設定してください。

もし、テストボタンを押してもブレーカーがうんともすんとも言わず、レバーが落ちない場合は、故障している可能性が非常に高いです。

これは、万が一漏電が起きても電気が遮断されない、非常に危険な状態を意味します。すぐに交換が必要ですので、私たちのような専門業者にご連絡ください。

テストボタンでの基本的な確認方法や、「押しても落ちない場合は危険」という考え方は、『頻繁なブレーカー落ちの原因は?厚木市での漏電調査と分電盤交換レポート』のQ&Aでも触れています。

漏電ブレーカーのボタンが飛び出した場合は専門家へ

今回は、漏電ブレーカーが作動した際の対処法について、ご自身でできることを中心に詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

手順通りに試してみても原因の特定ができなかったり、復旧作業をしても直らなかったりした場合は、決して無理をせず、専門家の判断を仰いでください。

「何度やっても特定の回路のブレーカーが落ちてしまう」「漏電の原因となる家電が見当たらない」「分電盤から焦げ臭い匂いや異音がする」といった症状は、危険が迫っているサインです。

目に見えない電気のトラブルは、一歩間違えると感電や火災といった取り返しのつかない事故につながります。

そのリスクを避けるためにも、少しでも不安を感じたら、迷わず私たちのような電気工事のプロにご相談いただくのが最善の選択です。

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