IHクッキングヒーターの交換はどこに頼む?費用と業者の選び方

- 1. IHクッキングヒーターの交換をどこに頼むか考える前の知識
- 1.1. 故障と買い替えのベストなタイミング
- 1.1.1. 買い替えのタイミングまとめ
- 1.2. 見逃せない壊れる前兆と寿命のサイン
- 1.2.1. 電源に関する不具合
- 1.2.2. 火力の問題
- 1.2.3. 操作パネルの反応不良
- 1.2.4. 異音や異臭
- 1.2.5. トッププレートのひび割れ
- 1.3. 交換費用(工事費込み)と相場の目安
- 1.3.1. IHからIHへの交換費用
- 1.3.2. ガスコンロからIHへの交換費用
- 1.3.3. 追加費用の可能性
- 1.4. IH交換の補助金制度は申請できる?
- 1.4.1. 補助金利用の注意点
- 1.5. 人気のパナソニック・三菱・日立を比較
- 1.6. IHコンロとガスコンロは何が違う?
- 1.6.1. 安全性
- 1.6.2. 掃除のしやすさ
- 1.6.3. 熱効率と光熱費
- 1.6.4. 調理器具
- 1.6.5. 停電時の注意
- 2. IHクッキングヒーターの交換はどこに頼む?依頼先の選び方
- 2.1. 故障かな?と思ったらどこに連絡?
- 2.1.1. 賃貸住宅の場合の連絡先
- 2.2. 専門業者・エディオン・ヤマダ電機・ケーズデンキの比較
- 2.2.1. 家電量販店(エディオン、ヤマダ電機、ケーズデンキなど)
- 2.2.2. ネット専門業者
- 2.2.3. 工務店・リフォーム会社
- 2.2.4. IHクッキングヒーターの交換はぜひ私たちにご相談ください
- 2.3. マンションと戸建てで異なる注意点
- 2.3.1. マンションの場合の注意点
- 2.3.2. 戸建ての場合の注意点
- 2.4. ビルトイン型は専門工事が必須です
- 2.4.1. 専門業者に任せるべき理由
- 2.5. 自分で交換するリスクと法的注意点
- 2.5.1. DIY交換の具体的なリスク
- 2.6. IHクッキングヒーターの交換はどこに 頼むか:総まとめ
毎日使うキッチンのIHクッキングヒーター(IHコンロ)に不具合が出始めると、「交換はどこに頼むのが一番良いのだろう?」と悩みますよね。
特に、ビルトインタイプの交換やマンション・戸建てといった住環境による違いを考えると、どこに連絡すれば良いか迷うものです。
故障のサインや壊れる前兆が見られた際の買い替えでは、交換費用や工事費込みの相場が気になりますし、パナソニック、三菱、日立といった主要メーカーの製品選びも重要です。
また、業者選びではエディオン、ヤマダ電機、ケーズデンキなどの家電量販店も候補に挙がりますが、自分で交換する方法や、利用できる補助金の情報も知っておきたいところ。
この記事では、IHクッキングヒーターの交換に関するあらゆる疑問を解消し、あなたに最適な依頼先を見つけるためのポイントを徹底解説します。
記事のポイント
- IHクッキングヒーターの交換時期や寿命のサイン
- 依頼先ごとのメリット・デメリットと費用相場
- ガスコンロからの交換や工事に関する注意点
- 信頼できる業者の見極め方と選び方のコツ
IHクッキングヒーターの交換をどこに頼むか考える前の知識
- 故障と買い替えのベストなタイミング
- 見逃せない壊れる前兆と寿命のサイン
- 交換費用(工事費込み)と相場の目安
- 申請できる?IH交換の補助金制度
- 人気のパナソニック 三菱 日立を比較
- IHコンロとガスコンロは何が違う?
故障と買い替えのベストなタイミング
IHクッキングヒーターの故障が見られたとき、修理か買い替えかで迷うことがあります。買い替えを判断するベストなタイミングは、主に「使用年数」と「修理部品の有無」の2つの観点から考えるのがおすすめです。
まず、一般的なIHクッキングヒーターの「設計上の標準使用期間」は約10年とされています。
もちろん使い方や製品によって差はありますが、10年以上使用している場合は、一度故障すると他の箇所も次々と不具合を起こす可能性が高まります。
修理を繰り返すよりも、最新の省エネ性能が高いモデルに買い替えた方が、結果的に経済的になるケースも少なくありません。
もう一つの重要なポイントが、メーカーの「補修用性能部品の保有期間」です。
これは、製品の性能を維持するために必要な部品をメーカーが保管している期間のことで、多くのメーカーでは、製品の生産終了後に補修用性能部品を約8年間保有すると定めています(例:日立)。
この期間を過ぎると、故障しても修理部品がなく、交換するしか選択肢がなくなってしまうのです。お使いの機種が生産終了しているかどうかは、メーカーの公式サイトなどで確認できます。
買い替えのタイミングまとめ
使用開始から10年以上が経過している場合や、お使いの機種の修理部品保有期間が過ぎている場合は、修理ではなく買い替えを検討するのに最適なタイミングと言えるでしょう。

見逃せない壊れる前兆と寿命のサイン
IHクッキングヒーターは、ある日突然使えなくなる前に、いくつかのサイン(前兆)を発することが多いです。これらのサインに早めに気づくことで、慌てず交換の準備を進めることができます。
以下のような症状が見られたら、寿命が近いサインかもしれません。
電源に関する不具合
「電源ボタンを押しても反応しない」「調理中に突然電源が落ちる」といった症状は、内部の電子部品の劣化が原因である可能性が高いです。
ブレーカーが落ちていないのに電源が入らない場合は、交換を検討する必要があります。
火力の問題
「設定温度までなかなか上がらない」「以前より火力が弱くなった」と感じる場合、ヒーター部分や電力制御基板の寿命が考えられます。調理に時間がかかるようになり、電気代の増加にもつながります。
操作パネルの反応不良
特定のボタンだけ効きにくい、または全く反応しないといった症状も、基板の劣化を示唆しています。操作がスムーズに行えないと、日々の料理で大きなストレスを感じることになります。
異音や異臭
使用中に「ブーン」という通常の作動音とは異なる大きな音や、「焦げ臭い」においがする場合は注意が必要です。
内部の冷却ファンや電子部品が異常をきたしている可能性があり、安全上のリスクも伴うため、すぐに使用を中止し、点検・交換を依頼しましょう。
トッププレートのひび割れ
天板のガラス部分に物を落としてしまい、ひびや割れが生じた場合も交換が必要です。わずかなひびでも、そこから水分や汚れが内部に侵入し、漏電や重大な故障を引き起こす危険性があります。
これらのサインは、一つでも見られたら交換の検討を始める合図です。特に、安全性に関わる異音・異臭や天板の割れは放置せず、迅速に対応することが大切です。

交換費用(工事費込み)と相場の目安
IHクッキングヒーターの交換にかかる費用は、「本体価格」と「工事費」の合計で決まります。そして、工事費は現在のキッチンの状況によって大きく変動します。
ここでは、「既存のIHから新しいIHへ交換する場合」と「ガスコンロからIHへ交換する場合」の2つのケースに分けて、工事費込みの費用相場を解説します。
交換ケース | 工事費の目安 | 本体価格を含めた総額の目安 |
---|---|---|
IH → IHへの交換 | 約10,000円~30,000円 | 約7万円~25万円 |
ガスコンロ → IHへの交換 | 約50,000円~100,000円 | 約13万円~30万円 |
IHからIHへの交換費用
すでにIHクッキングヒーターが設置されている場合、基本的には既存の配線をそのまま利用できます。そのため、工事は古い機器の撤去と新しい機器の設置が中心となり、工事費は比較的安く済みます。
本体価格と合わせても、総額で7万円程度から交換が可能です。
ガスコンロからIHへの交換費用
ガスコンロからIHクッキングヒーターへ交換する場合は、追加の電気工事が必須となります。
IHは200Vの大きな電力を必要とするため、分電盤からキッチンまで専用の電気回路を引く工事が発生します。これに加えて、不要になるガス管を閉じる「閉栓作業」も必要です。
ガスの閉栓作業はガス会社による対応が必要です。詳しい手順は東京ガスの公式サイトもご参照ください。
これらの追加工事により、工事費だけで6万円以上かかるケースが一般的です。そのため、本体価格と合わせた総額は10万円を超えることが多いと理解しておきましょう。
なお、IHクッキングヒーターの設置には200Vの専用回路が必要で、設置には第二種電気工事士の資格が必須です。無資格での施工は法令違反となり危険です。
追加費用の可能性
上記の費用はあくまで目安です。分電盤に空きがない場合や、キッチンの構造が複雑な場合は、追加の工事費が発生することもあります。
必ず事前に複数の業者から見積もりを取り、総額を確認することが重要です。

IH交換の補助金制度は申請できる?
IHクッキングヒーターへの交換は、費用を抑えるために補助金制度を利用できる場合があります。
補助金には、国が主体となって実施するものと、お住まいの地方自治体が独自に行っているものの2種類が存在します。
「子育てエコホーム支援事業」などの国の補助金では、IHクッキングヒーターの交換は単体では対象外となるケースが多く、キッチンの対面化リフォームなど他の工事と組み合わせることで補助対象となる場合があります。
ただし、こうした国の補助金は「IH交換単体」では対象外となるケースが多く、「断熱改修」や「エコキュートの設置」など、他の省エネ工事と組み合わせることが申請条件になっている場合がほとんどです。
一方で、地方自治体が独自に実施している補助金制度もあります。これらは「省エネ家電買い替え促進」や「住宅リフォーム助成」といった名称で募集されており、お住まいの市区町村のホームページで確認できます。
補助金利用の注意点
- 申請期間と予算
- 補助金は申請期間が限定されており、予算の上限に達すると早期に受付を終了することがあります。
- 条件の確認
- 対象となる製品の条件や、工事を行う業者が指定されている場合など、細かい要件を事前にしっかり確認する必要があります。
- 手続き
- 申請には見積書や工事後の写真など、多くの書類が必要になります。
補助金の利用を検討する場合は、まずはお住まいの自治体のホームページを確認するか、リフォーム業者に相談してみるのが良いでしょう。最新の情報を早めに入手し、計画的に準備を進めることが重要です。

人気のパナソニック・三菱・日立を比較
IHクッキングヒーターを選ぶ際、主要メーカーであるパナソニック、三菱電機、日立の3社が主な選択肢となります。
それぞれに独自の強みや機能があり、どのメーカーが自分に合っているかを知ることが、満足のいく製品選びにつながります。
ここでは、各メーカーの代表的な特徴を比較します。
メーカー | 代表的な特徴・機能 | こんな方におすすめ |
---|---|---|
パナソニック | 「ラクッキングリル」:冷凍保存した食材をそのまま焼き上げられる機能や、グリル庫内のお手入れが簡単な点が魅力。業界シェアも高く、機能のバランスが良い。 | 調理の手間を少しでも減らしたい方、機能性と信頼性のバランスを重視する方。 |
三菱電機 | 「びっくリングIH」:鍋の大きさや位置に合わせてコイルが加熱範囲を自動調整。「レンジグリル」で時短調理も可能。独自の機能が光る。 | 調理の効率や時短を追求したい方、新しい調理機能を試してみたい方。 |
日立 | 「ラク旨グリル&オーブン」:多彩なグリル・オーブン料理が自動で手軽に作れる。フラットな操作部など、デザイン性の高さも人気。 | 魚焼きだけでなく、グリルで様々な料理を楽しみたい方、キッチンのデザインにこだわりたい方。 |
どのメーカーも基本的な性能は非常に高いレベルにあります。最終的には、グリルの使い勝手やお手入れのしやすさ、操作パネルのデザインなど、ご自身が最も重視するポイントで選ぶのが良いでしょう。
家電量販店などで実機に触れて、操作感を確かめてみるのもおすすめです。

IHコンロとガスコンロは何が違う?
キッチンの熱源を選ぶ際、IHコンロとガスコンロのどちらが良いか迷う方も多いでしょう。それぞれにメリットとデメリットがあり、ライフスタイルによって最適な選択は異なります。
安全性
IHコンロの最大のメリットは、火を使わないことによる安全性の高さです。
調理中の衣服への燃え移りや、ガス漏れの心配がありません。切り忘れ防止やチャイルドロックなど、安全機能が充実している点も魅力です。
掃除のしやすさ
IHコンロはトッププレートがフラットなガラス製のため、調理後の拭き掃除が非常に簡単です。
油はねや吹きこぼれもサッと拭き取れます。一方、ガスコンロは五徳(ごとく)などの凹凸が多く、掃除に手間がかかります。
熱効率と光熱費
熱効率は、鍋自体を発熱させるIHコンロが約90%と非常に高く、ガスコンロの約50%を大きく上回ります。
無駄なく加熱できるため、調理時間を短縮でき、光熱費の節約につながる可能性があります。ただし、電気料金プランやガスの契約内容によって、どちらが安くなるかは家庭によります。
調理器具
ガスコンロはほとんどの鍋やフライパンが使えますが、IHコンロはIH対応の調理器具しか使用できません。土鍋やアルミ鍋などを使いたい場合は、ラジエントヒーター付きのモデルや、オールメタル対応の高機能モデルを選ぶ必要があります。
停電時の注意
IHコンロは電気で動くため、停電時には一切使用できなくなります。
一方、ガスコンロは乾電池で点火するタイプであれば、停電時でも使用可能です。災害時の備えとして、カセットコンロを用意しておくと安心でしょう。

IHクッキングヒーターの交換はどこに頼む?依頼先の選び方
- 故障かな?と思ったらどこに連絡?
- 専門業者・エディオン・ヤマダ電機・ケーズデンキの比較
- マンションと戸建てで異なる注意点
- ビルトイン型は専門工事が必須です
- 自分で交換するリスクと法的注意点
- IHクッキングヒーターの交換はどこに 頼むか:総まとめ
故障かな?と思ったらどこに連絡?
IHクッキングヒーターに不具合が生じた際、慌ててどこに連絡すれば良いか分からなくなることがあります。状況に応じて連絡先は異なりますので、落ち着いて対応しましょう。
まず、保証期間内であるかどうかを確認してください。多くの製品には1年程度のメーカー保証が付いています。
保証期間内であれば、取扱説明書に記載されているメーカーのサポートセンターや、製品を購入した販売店に連絡するのが第一です。
保証期間が過ぎている場合は、修理を依頼するか、交換を検討することになります。修理を希望する場合も、まずはメーカーのサポートに連絡し、症状を伝えて修理費用の概算を確認するのが良いでしょう。
ただし、前述の通り、使用年数が長い場合は交換の方が賢明なケースもあります。
賃貸住宅の場合の連絡先
お住まいが賃貸マンションやアパートの場合は、絶対に自分で業者を手配せず、まずは大家さんや管理会社に連絡してください。
キッチン設備は物件の所有物であるため、無断で交換や修理を行うとトラブルの原因になります。不具合の状況を正確に伝え、指示を仰ぎましょう。
交換を決めた場合は、次のステップとして専門の交換業者を探すことになります。その際の選択肢については、次の項目で詳しく解説します。

専門業者・エディオン・ヤマダ電機・ケーズデンキの比較
IHクッキングヒーターの交換を依頼できる業者は、主に「家電量販店」「ネット専門業者」「地域の工務店・リフォーム会社」「ホームセンター」の4つに大別されます。
それぞれに特徴があるため、何を重視するかで最適な依頼先は変わってきます。
依頼先 | 価格 | 専門性 | 手軽さ・安心感 | おすすめな人 |
---|---|---|---|---|
家電量販店 (エディオン, ヤマダ電機など) | △ やや割高 | △ (工事は下請け) | ◎ 実店舗で相談できる | 実物を見て決めたい、ポイントを貯めたい人 |
ネット専門業者 | ◎ 安い | ◎ (自社施工が多い) | ○ ネットで完結 | 費用を最優先したい、自分で調べて選べる人 |
工務店・リフォーム会社 | △ 割高な傾向 | ◎ 高い専門性 | △ 探す手間がかかる | キッチン全体のリフォームも考えている人 |
ホームセンター | ○ (機種による) | × (専門知識は期待薄) | △ (品揃えが限定的) | 据置タイプの簡単な交換をしたい人 |
家電量販店(エディオン、ヤマダ電機、ケーズデンキなど)
店舗で実物を確認しながら相談できる手軽さと、大手ならではの安心感が魅力です。
ポイント還元もメリットですが、工事は下請け業者が行うことが多く、費用はネット専門業者に比べて割高になる傾向があります。
ネット専門業者
最大の魅力は価格の安さです。店舗を持たない分、本体価格も工事費も安く設定されています。写真で見積もりが完結するなど、手続きがスピーディな点もメリット。
ただし、業者によって技術力や保証内容に差があるため、施工実績や口コミをしっかり確認する必要があります。
工務店・リフォーム会社
電気工事や住宅設備に関する専門性が高く、工事の品質は最も信頼できます。キッチン全体のリフォームも併せて相談できるのが強みですが、IH交換単体の場合は費用が割高になる可能性があります。
「安さ」ならネット専門業者、「手軽さ」なら家電量販店、「品質や他のリフォームも」と考えるなら工務店、というように、ご自身の優先順位に合わせて依頼先を検討するのが失敗しないコツです。
IHクッキングヒーターの交換はぜひ私たちにご相談ください
前述のとおり、ビルトインタイプのIHクッキングヒーター交換は、第二種電気工事士の資格を持つ専門業者による工事が必須です。
私たち「横浜電気工事レスキュー」は、横浜市を中心にIHクッキングヒーター交換を含む電気工事を専門に行っております。
安全・安心・確実な施工をお約束いたしますので、交換を検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください!

マンションと戸建てで異なる注意点
IHクッキングヒーターの交換は、お住まいがマンションか戸建てかによって、いくつか注意すべき点が異なります。事前にこれらのポイントを把握しておくことで、スムーズな工事につながります。
マンションの場合の注意点
マンションで最も重要なのが「管理規約の確認」です。多くのマンションでは、設備の変更時に管理規約に基づく申請や承認が必要です。
また、工事可能な時間帯や電力容量に制限があることも多く、事前に管理会社・管理組合に確認する必要があります。
工事の申請方法や、工事可能な曜日・時間帯などが決まっている場合があるため、必ず事前に管理組合や管理会社に確認しましょう。
もう一つの重要事項が「電力容量」です。古いマンションの場合、建物全体の電力容量に制限があり、各戸が契約できるアンペア数が決まっていることがあります。
IHクッキングヒーターは大きな電力を消費するため、現在の契約アンペア数で問題ないか、またはアンペア数の変更が可能かどうかを電力会社と管理組合の両方に確認する必要があります。
容量が足りないと、IHを使用するたびにブレーカーが落ちる原因になります。
戸建ての場合の注意点
戸建ての場合は管理規約などはありませんが、分電盤の状態を確認することが重要です。特にガスコンロからIHへ交換する場合、200Vの専用回路を分電盤からキッチンまで配線する必要があります。
分電盤に空きスペースがあるか、分電盤自体の容量が十分かなどを、見積もり時に業者にしっかり見てもらいましょう。
いずれの住宅タイプであっても、ガスコンロからの交換の場合は、ガス会社の担当者によるガス管の閉栓作業が必要です。
この手配も業者が行ってくれるのか、自分で連絡する必要があるのかを、見積もり時に確認しておくと安心です。

ビルトイン型は専門工事が必須です
システムキッチンに埋め込まれているビルトインタイプのIHクッキングヒーターの交換は、テーブルの上に置く卓上タイプとは異なり、必ず専門的な知識と技術を持った業者による工事が必要です。
その理由は、安全な設置に「電気工事」と、場合によっては「ガス工事」が関わってくるためです。
IHクッキングヒーターは200Vという高電圧の電源を使用します。そのため、設置作業には「第二種電気工事士」という国家資格が法律で義務付けられています。
資格のない人が作業を行うことは、感電や火災、漏電といった重大な事故に直結する大変危険な行為であり、法律違反にもなります。
また、既存のコンロがガスコンロだった場合は、さらに専門性が求められます。不要になるガス管を安全に閉止し、撤去する作業には、ガスに関する専門知識が必要です。
不適切な処理はガス漏れの原因となり、命に関わる危険性があります。
専門業者に任せるべき理由
- 法的要件: 「第二種電気工事士」の資格を持つプロによる作業が法律で定められている。
- 安全性: 感電や火災、ガス漏れなどのリスクを回避できる。
- 確実な設置: キッチンに正しく固定し、製品の性能を最大限に引き出せる。
- 保証: 多くの業者は工事に対する保証を付けており、万が一の不具合にも対応してくれる。
交換費用を抑えたい気持ちは分かりますが、安全は何物にも代えがたいものです。ビルトインタイプの交換は、必ず信頼できる専門業者に依頼してください。

自分で交換するリスクと法的注意点
「工事費を節約するために、IHクッキングヒーターを自分で交換できないだろうか?」と考える方もいるかもしれません。
しかし、結論から言うと、ビルトインIHクッキングヒーターのDIY交換は絶対に避けるべきです。
第二種電気工事士の資格が必要な配線工事を含む場合、無資格での作業は電気工事士法違反となる違法行為に該当します。
前述の通り、コンセントの設置や配線工事が伴う場合、作業には「第二種電気工事士」の資格が必要です。無資格での工事は電気工事士法に違反する違法行為となります。
たとえ既存のIHを交換するだけで、コンセントの抜き差しで済むように見えるケースでも、専門知識のない方が作業を行うことには、以下のような大きなリスクが伴います。
DIY交換の具体的なリスク
- 感電・火災のリスク
- 配線を一本でも間違えれば、ショートによる火災や、作業中の感電事故につながる恐れがあります。
- 製品の破損
- IHクッキングヒーターの重さは機種によって異なりますが、一般的には15kg~25kg程度です。コンパクトモデルでは10kg台前半、高機能な大型モデルでは30kgを超える場合もあります。重量があるため、取り扱いには十分注意が必要です。
- メーカー保証の対象外
- DIYによる設置が原因で製品が故障した場合、メーカーの保証は適用されません。修理費用が全額自己負担となり、結果的に高くつくことになります。
- 不完全な設置
- 機器が正しく固定されずガタついたり、天板との間に隙間ができてしまったりと、不具合の原因になります。
専門業者に依頼する数万円の工事費は、これらのリスクをすべて回避し、安全と安心、そして確実な施工を保証するための必要経費です。大切な家族と住まいを守るためにも、DIYでの交換は絶対にやめましょう。

IHクッキングヒーターの交換はどこに 頼むか:総まとめ
- IHクッキングヒーターの寿命は約10年が目安
- 電源が入らない、火力が弱いなどのサインは交換の前兆
- IHからIHへの交換費用は総額7万円程度から
- ガスコンロからの交換は専用回路工事が必要で10万円以上が目安
- 国の補助金は他のリフォームとの組み合わせが必要な場合が多い
- 自治体独自の補助金制度も確認する価値あり
- パナソニック、三菱、日立が主要メーカーでそれぞれに特徴がある
- グリルの機能や掃除のしやすさでメーカーを選ぶのがおすすめ
- 故障時はまず保証期間を確認しメーカーや購入店に連絡
- 依頼先は家電量販店、ネット専門業者、工務店などがある
- 費用を抑えたいならネット専門業者、手軽さなら家電量販店が選択肢
- マンションでは管理規約と電力容量の確認が必須
- ビルトインタイプの交換は第二種電気工事士の資格が必要な専門工事
- 安全のためDIYでの交換は絶対に避けるべき