LEDシーリングライトが点いたり消えたりする原因と直し方

- 1. LEDシーリングライトが点いたり消えたりする原因
- 1.1. チカチカする、一瞬ついて消える、勝手に消える症状
- 1.2. 考えられる原因と漏電の危険性
- 1.3. まずはリモコンリセットを試してみる
- 1.3.1. 基本的なリセットの手順
- 1.3.2. リモコン側のチェックポイント
- 1.4. 意図しないデモモード解除の方法
- 1.5. 点滅を繰り返す場合のチェック項目
- 1.5.1. 照明器具の設置状況の確認
- 1.5.2. 壁スイッチの種類を確認
- 2. LEDシーリングライトが点いたり消えたりする時の対処法
- 2.1. 自分でできる直し方と確認ポイント
- 2.2. 設置から8年以上なら寿命の可能性
- 2.3. 新品への交換を検討するタイミング
- 2.3.1. 使用年数と保証期間
- 2.3.2. 費用と手間の比較
- 2.4. アイリスオーヤマとパナソニックの比較
- 2.4.1. アイリスオーヤマの特徴
- 2.4.2. パナソニックの特徴
- 2.5. 故障と判断したら修理業者に相談
- 2.6. まとめ:LEDシーリングライトが点いたり消えたりしたら
リビングのLEDシーリングライトが点いたり消えたりを繰り返す、あるいはチカチカする、一瞬ついて消える、勝手に消えるといった症状に悩んでいませんか。
これは単純なリモコンリセットで解決するかもしれませんし、もしかしたらアイリスオーヤマやパナソニックといった特定の製品で見られるデモモードの解除が必要なケースかもしれません。
また、原因が寿命や漏電の可能性も考えられ、故障と判断した場合は修理業者への依頼も視野に入れる必要があります。
この記事では、考えられる原因の特定から具体的な直し方、新品への交換を判断するタイミングまで、網羅的に解説します。
記事のポイント
- 照明が不安定になる様々な原因がわかる
- 自分で安全に試せる具体的な対処法がわかる
- 修理と交換の適切な判断基準がわかる
- 専門業者に依頼すべきケースが明確になる
LEDシーリングライトが点いたり消えたりする原因
- チカチカする、一瞬ついて消える、勝手に消える症状
- 考えられる原因と漏電の危険性
- まずはリモコンリセットを試してみる
- 意図しないデモモード解除の方法
- 点滅を繰り返す場合のチェック項目
チカチカする、一瞬ついて消える、勝手に消える症状
LEDシーリングライトが示す不具合のサインは様々です。これらは一見すると同じように見えますが、症状の出方によって考えられる原因が少しずつ異なります。
例えば、「チカチカする」という点滅症状は、内部の電子部品が寿命を迎えつつあるサインである可能性が考えられます。
また、家庭内の電圧が不安定になっている時や、照明器具と壁のスイッチとの相性が悪い場合にも発生することがあります。
「一瞬ついて消える」という症状は、照明器具が正常に起動するための電力をうまく受け取れていないことを示唆します。これは接触不良や、内部の電源ユニットの一時的な不具合で起こり得ます。
そして、「勝手に消える」という現象は、最も多様な原因が考えられる症状です。
タイマーやおやすみ機能といった便利機能が意図せず作動しているだけのこともあれば、照明器具が高温になり、安全装置が働いて強制的に電源をオフにしている場合もあります。
これらの症状は、照明器具からの重要なメッセージであり、原因を正しく突き止めるための第一歩となります。

考えられる原因と漏電の危険性
LEDシーリングライトが不安定になる原因は多岐にわたりますが、大きく分けると「照明器具側の問題」「住宅設備側の問題」「使用環境の問題」の3つに分類できます。
原因を正しく切り分けることが、適切な対処への近道です。
原因の分類 | 具体的な内容 | 対処の方向性 |
---|---|---|
照明器具側の問題 | ・リモコンの電池切れや故障 ・LEDドライバー(電源基板)の寿命・故障 ・内部部品の接触不良 ・意図しないモード(デモモード等)の設定 | 自分で対処できることが多い。ただし、内部の故障は交換が必要。 |
住宅設備側の問題 | ・壁スイッチの不具合や故障 ・調光機能付きスイッチとの非互換性 ・ほたるスイッチによる微弱電流の影響 ・天井の引掛シーリングの接触不良や劣化 ・配線の断線やショート、漏電 | 利用者自身での対処は限定的。電気工事士の資格が必要な作業が多い。 |
使用環境の問題 | ・照明器具本体の過熱(ホコリの蓄積など) ・同じ電気回路上での高負荷な家電の使用 | 利用者の工夫で改善できる場合がある。 |
この中で特に注意が必要なのは、漏電の可能性です。頻度は非常に低いものの、家屋の配線が劣化していたり、照明器具内部でショートが起きていたりすると、漏電が発生し、照明が不安定になることがあります。
もし、照明の不具合と同時にブレーカーが頻繁に落ちる、焦げ臭いにおいがするといった異常があれば、ただちに使用を中止し、専門の電気工事業者や管理会社に連絡してください。
安全に関わる問題ですので、決して自己判断で配線を触ることはしないでください。

まずはリモコンリセットを試してみる
複雑な原因を考える前に、まず誰でも簡単に試せるのがリモコンと本体のリセットです。
LEDシーリングライトは内部にマイクロコンピューターを搭載した電子機器であり、一時的なプログラムのフリーズやエラーで動作が不安定になることがあります。
スマートフォンの調子が悪い時に再起動するのと同じように、照明器具も電源を入れ直すことで正常な状態に戻ることが少なくありません。
基本的なリセットの手順
- 壁のスイッチで照明をオフにします。
- 内部のコンデンサに溜まった電気を完全に放電させるため、そのまま1分以上待ちます。
- 再び壁のスイッチをオンにします。
この簡単な操作だけで、リモコンの信号を正常に受信できるようになり、勝手に点いたり消えたりする症状が改善されるケースは多いです。
リモコン側のチェックポイント
本体のリセットと合わせて、リモコン側も確認します。
- 電池交換
- 最も多い原因の一つがリモコンの電池切れです。まだ使えると思っていても、電圧が不安定になっていることがあります。必ず新品の電池に交換して試してください。
- 赤外線信号の確認
- スマートフォンのカメラ(インカメラが反応しやすい)を起動し、カメラ越しにリモコンの送信部を見ながらボタンを押します。
- で送信部がチカチカと光れば、リモコンは信号を発信しています。光らない場合は、リモコン自体の故障が考えられます。
これらの初期対応で解決しない場合に、初めて他の原因を探っていくのが効率的な手順と言えます。

意図しないデモモード解除の方法
「新品に交換したばかりなのに、なぜか勝手に点灯パターンが変わる」「しばらくすると消えてしまう」といった場合、製品の「デモモード」や「試験点灯モード」が作動している可能性があります。
これは店頭で製品の機能を見せるための特殊なモードで、通常の使用では設定しないものですが、何かの拍子に意図せずこのモードに入ってしまうことがあります。
特に、アイリスオーヤマ社の一部のモデルでこの事例が報告されています。このモードが設定されていると、故障と勘違いしてしまいがちですが、簡単なリモコン操作で解除することが可能です。
解除方法はメーカーや機種によって異なりますが、一般的な例をいくつか紹介します。
- アイリスオーヤマの一例
- リモコンのチャンネル(CH)ボタンを6回連続で押す。
- これはアイリスオーヤマの一部モデル(例:CLシリーズなど)におけるデモモード解除方法です。
- 他の機種では方法が異なることもあるため、必ず取扱説明書またはメーカー公式サイトで確認してください。
- その他の機種の例
- リモコンの「メモリ点灯」ボタンと「おやすみ」ボタンを同時に5秒以上長押しする。
もしお使いの照明器具の取扱説明書が手元にあれば、「リセット」や「初期化」「デモモード」といった項目を確認するのが最も確実です。
取扱説明書を紛失してしまった場合でも、メーカーの公式サイトで型番を検索すれば、電子版の取扱説明書が見つかることが多いでしょう。故障を疑う前に、一度このデモモードの可能性を確認してみてください。

点滅を繰り返す場合のチェック項目
点滅がしつこく繰り返される場合、原因を特定するためにいくつか確認すべきポイントがあります。安全に注意しながら、以下の項目を一つずつチェックしていきましょう。
照明器具の設置状況の確認
感電を防ぐため、必ず部屋のブレーカーを落としてから作業を行ってください。
- 引掛シーリングの接続
- シーリングライト本体を天井の接続部分(引掛シーリング)から一度取り外し、再度「カチッ」と音がするまで確実に取り付け直します。
- 接続の緩みが、電力供給を不安定にし、点滅の原因になることがあります。
- 端子の確認
- 取り外した際に、天井の引掛シーリングや照明器具側の端子に、焦げ付きや変色、溶けたような跡がないかを目視で確認します。
- もし異常が見られる場合は、接続不良による過熱が考えられるため、ただちに使用を中止し、専門業者に点検を依頼してください。
壁スイッチの種類を確認
ブレーカーを戻した後、壁のスイッチを確認します。
- 調光機能(ダイヤル式・スライド式)の有無
- 壁スイッチに明るさを調整する機能が付いている場合、お使いのLEDシーリングライトが「調光器対応」製品でなければ、点滅や故障の原因となります。
- これは、調光器が作り出す特殊な電気信号に、非対応の照明器具が正常に反応できないために起こる現象です。
- ほたるスイッチ(消灯時に緑や橙のランプが点く)の有無
- ほたるスイッチは、自身の小さなランプを光らせるために、消灯時もごく微弱な電流を流し続けています。
- この電流が、高効率なLED照明の内部回路に影響を与え、不規則な点滅(ゴースト点灯)を引き起こすことがあります。
これらのスイッチが原因である場合、照明器具の交換ではなく、壁スイッチ側を対応するものに交換する工事(電気工事士の資格が必要)が必要になることがあります。

LEDシーリングライトが点いたり消えたりする時の対処法
- 自分でできる直し方と確認ポイント
- 設置から8年以上なら寿命の可能性
- 新品への交換を検討するタイミング
- アイリスオーヤマとパナソニックの比較
- 故障と判断したら修理業者に相談
- まとめ:ledシーリングライトが点いたり消えたりしたら
自分でできる直し方と確認ポイント
前述の通り、原因が特定できれば、利用者自身で対処できることも多くあります。専門業者に連絡する前に、以下の直し方を試すことで、時間と費用を節約できる可能性があります。
まず、最も基本的な直し方は「電源のリセット」と「リモコンの電池交換」です。これらは多くの軽微な不具合を解消できるため、必ず最初に試すべき手順となります。
次に、意図しない機能が作動していないかを確認します。おやすみタイマーや留守番機能、デモモードなどが設定されていないか、取扱説明書を見ながらリモコンを操作してみてください。
安全を確保した上での物理的な確認も有効な直し方の一つです。ブレーカーを切り、照明器具を一度取り外して再度しっかりと取り付けることで、接触不良が改善されることがあります。
このとき、器具のカバーを外して内部にホコリが溜まっていないかも確認しましょう。
ホコリは放熱を妨げ、過熱によるシャットダウンの原因になるため、定期的な清掃は有効な予防策であり、直し方の一環とも言えます。
これらの自分でできる対処法を全て試しても症状が改善しない場合、問題は照明器具の内部、あるいは住宅の配線側にある可能性が高まります。
その場合は、無理に分解などをせず、次のステップに進むことを検討してください。

設置から8年以上なら寿命の可能性
LED照明は長寿命というイメージが強いですが、それはあくまでLEDチップ自体の話です。シーリングライトという「家電製品」として見た場合、寿命は全く別の観点から考える必要があります。
照明器具には、家庭用の交流電源をLEDが使える直流電源に変換するための「LEDドライバー」または「電源ユニット」と呼ばれる心臓部が内蔵されています。
この電子回路にはコンデンサなどの熱に弱い部品が含まれており、これらが経年劣化することで、LEDチップより先に寿命を迎えることがほとんどです。
日本照明工業会(JLMA)は、照明器具の安全な使用のため、8~10年を目安に点検・更新するよう推奨しています。
これはLEDの寿命ではなく、電源回路や内部部品の劣化による火災・感電リスクを未然に防ぐための安全基準です(参考資料)。
設置からこの期間が経過している場合、点いたり消えたりといった症状は、部品の寿命が近づいているサインである可能性が非常に高いです。
たとえ点灯したとしても、内部の部品は劣化し続けています。劣化が進行すると、発熱や異音、最悪の場合は発煙といった安全上のリスクにつながることもあり得ます。
もしお使いの照明器具が8年以上経過しているのであれば、修理を試みるよりも、安全のために器具全体の交換を検討するのが賢明な判断と言えるでしょう。

新品への交換を検討するタイミング
不具合が発生した際、修理するか新品に交換するかは悩ましい問題です。判断の基準となるのは、「使用年数」「保証期間」「修理にかかる費用と手間」の3つです。
使用年数と保証期間
前述の通り、使用年数が8年を超えている場合は、交換が推奨されます。
多くの国内メーカー(例:パナソニック、東芝ライテックなど)は、LED光源および電源ユニットに対して5年間の長期保証を設定しています。
ただし、アイリスオーヤマや無印良品の照明などは保証が1~3年と短い場合もあるため、購入前に必ず保証条件を確認してください。
購入から5年以内で、取扱説明書に沿った正常な使用にもかかわらず不具合が出た場合は、まずメーカーのサポートセンターに連絡し、保証修理や交換が可能か確認するのが最初のステップです。
費用と手間の比較
保証期間が過ぎている場合、修理費用は全額自己負担となります。LEDシーリングライトは電子基板が一体化しているモデルが多く、部品単位での修理は難しいのが実情です。
技術者が出張して診断・修理を行うと、その人件費や部品代で、新品の器具が購入できるほどの費用がかかることも珍しくありません。
以上の点を踏まえると、新品への交換を検討すべき具体的なタイミングは以下のようになります。
・保証期間(特に5年)を過ぎてから不具合が出た場合
・使用年数が8年に近づいている、あるいは超えている場合
・修理の見積もりが、新しい製品の購入金額の半分を超える場合
新しいモデルは省エネ性能が向上していることも多く、長期的に見れば電気代の節約にもつながるため、古い器具の修理に固執するより、新品に交換するメリットは大きいと考えられます。

アイリスオーヤマとパナソニックの比較
LEDシーリングライトの主要メーカーであるアイリスオーヤマとパナソニックは、それぞれ異なる特徴を持っています。どちらの製品を選ぶかは、利用者の価値観や求める機能によって変わってきます。
アイリスオーヤマの特徴
アイリスオーヤマの製品は、コストパフォーマンスの高さが最大の魅力です。比較的手頃な価格帯でありながら、必要な機能を十分に備えたモデルを数多くラインナップしています。
シンプルな機能で十分、とにかく初期費用を抑えたいというニーズに応えるメーカーです。
一部モデルでは、前述のようなデモモードの誤作動事例が報告されているため、もし不具合が出た際は、取扱説明書や公式サイトでリセット方法を確認することが有効です。
パナソニックの特徴
一方、パナソニックは、長年培われた技術力に裏打ちされた品質と信頼性が特徴です。価格帯はやや高めですが、高品質な電子部品を使用し、長期的な安定動作に定評があります。
「文字くっきり光」のような独自の付加価値機能や、洗練されたデザインも魅力の一つです。
多くの製品でLED・電源部に5年保証を付けていることは、製品の耐久性に対する自信の表れとも言え、安心感を重視する利用者から高く評価されています。
どちらのメーカーの製品であっても、点いたり消えたりといった不具合が発生する可能性はゼロではありません。
しかし、不具合の原因が製品の寿命であった場合、次にどちらのメーカーの製品を選ぶかを考える上で、こうした特徴の違いは一つの判断材料になるでしょう。

故障と判断したら修理業者に相談
自分でできる対処法を全て試し、原因が照明器具本体の内部故障や、住宅設備側にあると判断した場合は、専門の修理業者への相談が必要になります。
特に、以下のケースでは迷わず専門家を頼るべきです。
- 壁スイッチの交換が必要な場合
- 調光スイッチやほたるスイッチが原因で、標準的なオン/オフスイッチに交換する必要がある場合、これは原則として電気工事士法で定められた「電気工事」に該当し、国家資格が必要です。
- ただし、スイッチの種類や配線条件によっては軽微な工事に該当し、例外的に資格不要なケースもあります(例:コード付きスイッチの交換など)。
- とはいえ感電や火災リスクがあるため、安全の観点からも有資格者への依頼が強く推奨されます。
- 天井の引掛シーリングに異常がある場合
- 天井側の接続器具に焦げ付きやひび割れが見られる場合も、交換には電気工事士の資格が必要です
- 原因が特定できない場合
- 複数の要因が絡み合っている可能性もあり、無理に自分で解決しようとすると、かえって状況を悪化させる恐れがあります。
修理業者に依頼する際は、まず症状をできるだけ具体的に伝え、見積もりを依頼します。このとき、出張費や調査費の有無も事前に確認しておくと安心です。
横浜・川崎エリアで業者をお探しの方へ
もちろん、私たち「横浜電気工事レスキュー」が、そのご相談を承ります。
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原因の特定から、修理、新しい器具への交換まで、丁寧にご説明し、ご納得いただける作業をお約束します。
安全に関わる電気のトラブルは、専門知識を持つプロに任せるのが最も確実で安心な解決策です。

まとめ:LEDシーリングライトが点いたり消えたりしたら
この記事では、LEDシーリングライトが不安定になる原因から対処法までを解説しました。最後に、重要なポイントをまとめます。
- 照明が点いたり消えたりするのは故障のサイン
- まずはリモコンの電池を新品に交換する
- 次に照明器具本体の電源リセットを1分以上待って試す
- タイマーやおやすみ機能などの設定を一度確認する
- アイリスオーヤマなど一部機種はデモモードの可能性を疑う
- ブレーカーを切り、天井との接続部分の緩みを確認する
- 接続部に焦げや変色があればただちに使用を中止する
- 壁のスイッチが調光機能付きやほたるスイッチでないか確認する
- これら非対応スイッチが原因の場合は電気工事が必要
- 照明器具の寿命は一般的に8年~10年と考える
- 長年使用した器具の不具合は寿命による故障の可能性が高い
- 保証期間(多くは5年)内であればメーカーに相談する
- 保証が切れ、古い器具の場合は修理より新品交換が経済的
- 配線やスイッチの工事は法律で資格が必要なため専門業者に依頼する
- 原因不明で不安な場合は無理せずプロに点検を頼むのが安全