相模原市の電気トラブル解決!漏電調査から分電盤の交換まで、プロが教える安全対策と施工事例

私達の生活に電気はもはや空気の様な存在であり、その恩恵なくして現代社会は成り立ちません。照明、冷暖房、調理、情報通信など、あらゆる場面で電気は活躍し、私達の暮らしを豊かに、そして便利にしてくれています。

しかし、その利便性の陰には、漏電や設備の老朽化といった、目に見えにくいリスクが沢山潜んでいる事も事実です。特に、長年お住まいの住宅では、知らず知らずのうちに電気設備が劣化し、思わぬトラブルを引き起こす可能性を孕んでいます。

「最近、特定の部屋だけブレーカーがよく落ちる」「雨が降ると、なぜか家全体が停電してしまう事がある」「特に電気の使い方を変えた訳でもないのに、電気代が急に高くなった気がする」…。もし、この様な現象に心当たりがあれば、それは電気系統からのSOSサインなのかもしれません。

相模原市でも、電気に関するトラブルのご相談は少なくありません。

相模原市によると、2024年(令和6年)に市内で発生した火災総数153件のうち、16件が電気機器に起因するものであったと報告されています。(参考:相模原市「令和6年中における市内の火災、救急及び119番通報の概要について【速報値】」資料)

これは全体の1割以上にあたります。電気のトラブルは、決して他人事ではない、明日は我が身という可能性がある事が分かるでしょう。

先日、相模原市田名地区にお住まいのお客様から、まさに漏電が疑われる状況についてご相談を頂き、専門的な漏電調査及び根本的な解決策として分電盤交換工事を実施させて頂きました。

この記事では、その施工事例を元に、漏電が引き起こす本当の怖さ、プロフェッショナルによる正確な漏電調査と原因特定のプロセス、そして最新の分電盤への交換がもたらす安全性とメリットについて、電気工事のプロの視点から、出来る限り分かりやすく解説していきます。

相模原市で安心して電気をお使い頂く為に、ぜひ最後までお読み下さい。

漏電のサインを見逃さない!漏電調査とは?

電気は目に見えない為、トラブルが発生していても気付きにくい事がよくあります。しかし、漏電は放置すると感電や火災といった重大な事故に繋がる可能性があり、非常に危険です。ご自宅で以下の様なサインが見られたら、速やかに専門家による漏電調査を依頼する事をお勧めします。

頻繁にブレーカーが落ちる

特に、分電盤にある「漏電ブレーカー」が頻繁に落ちる場合は要注意です。漏電ブレーカーは、文字通り電気が漏れている事を感知して、感電事故などを防ぐ為に回路を遮断する安全装置です。

これが頻繁に作動するという事は、家のどこかで電気が本来の通り道から漏れ出している可能性が極めて高い状況です。特定の回路(部屋や家電)を使おうとした時にブレーカーが落ちる場合は、その回路に問題がある可能性を絞り込めますが、原因が特定できない場合でも、漏電の疑いは濃厚です。

雨の日や湿度の高い日に停電する

「天気が悪いと停電しやすい」と感じる場合、雨漏りや湿気が原因で漏電している可能性があります。屋外の配線、壁の中の見えない配線、あるいは接続部分などの絶縁が、水分によって低下し、電気が漏れてしまうのです。建物の一部が濡れている箇所と電気トラブルが連動している様に感じたら、すぐに調査が必要です。

電気代が不自然に高い

漏電は、微量であっても常に電気が流れ続けている状態です。そのため、誰も電気を使っていない時間帯でも電力が消費され、結果的に電気代が以前よりも不自然に高くなる事があります。他の原因(家電の買い替え、季節的な使用量の増加など)に心当たりがないのに電気代が急増した場合は、漏電の可能性も疑ってみるべきです。

家電製品に触るとピリピリする

家電製品の金属部分などに触れた際に、静電気とは違う「ピリッ」とした軽い感電を感じる場合、その家電製品自体、あるいは関連する配線で漏電している可能性があります。非常に危険な兆候であり、直ちに家電の使用を中止し、電気の専門家にご相談下さい。

照明器具の不具合

照明が不規則にチカチカしたり、点灯が不安定になったりする場合も、配線や器具の接続不良、あるいは漏電が原因となっている事があります。

焦げ臭いにおいがする

コンセント周りや分電盤、配線などから焦げ臭いにおいがする場合は、過熱やショート、漏電が原因で内部が損傷している可能性があります。火災に繋がる危険性が非常に高い為、直ちにブレーカーを落とし、絶対に触らず、電気の専門業者に緊急連絡して下さい。

今回ご依頼頂いた相模原市田名のお客様宅でも、これらの兆候のいくつかが複合的に現れていました。原因不明のブレーカートリップによる不便さは勿論、「もしかしたら大きな火災事故に繋がるのではないか」という見えない脅威に対する不安が、電気の専門家への調査依頼のきっかけとなったのです。

漏電調査の基本的な流れ
  1. ヒアリング:お客様から、どのような症状がいつから発生しているか、詳しくお話を伺います。
  2. 分電盤の確認:まず、家全体の電気回路が集まる分電盤を目視で点検し、異常がないか確認します。
  3. 回路の特定:
    • 全ての安全ブレーカー(分岐ブレーカー)を「切」にします。
    • 漏電ブレーカーを「入」にします。
    • 安全ブレーカーを一つずつ順番に「入」にしていきます。
    • 特定の安全ブレーカーを入れた瞬間に漏電ブレーカーが落ちれば、その回路で漏電が発生していると特定出来ます。
  4. 詳細調査(測定器の使用):
    • クランプメーター:電線を挟むだけで、流れている電流と漏れている電流(漏洩電流)を測定できます。正常な回路は漏洩電流がほぼゼロですが、漏電している場合は数値として現れます。
    • 絶縁抵抗計:回路に微弱な電圧を掛け、電気の絶縁がどの程度保たれているか(絶縁抵抗値)を測定します。抵抗値が低いほど絶縁が悪く、漏電しやすい状態である事を示します。

これらの調査を通じて、漏電の原因が特定の家電製品なのか、屋内配線なのか、コンセントやスイッチなのか、あるいは分電盤自体なのかを正確に特定します。今回のケースでは、詳細な調査の結果、築年数の経過による分電盤自体の老朽化が根本的な原因である可能性が高いと判断されました。

漏電調査の費用は、状況や調査範囲によって異なりますが、一般的に簡易調査で6,000円~30,000円程度が目安となります。しかし、この調査によって重大な事故を未然に防ぎ、最適な解決策を見つけられる事を考えれば、決して高い投資ではありません。

なぜ分電盤の交換が必要なのでしょうか?

分電盤は、家全体の電気の安全を守る心臓部、いわば「司令塔」の様な存在です。単に各部屋へ電気を分配するだけでなく、漏電、電気の使い過ぎ(過負荷)、ショートといった異常が発生した際に、瞬時に電気を遮断し、感電や火災といった重大な事故から私達を守ってくれる、非常に重要な役割を担っています。

しかし、この分電盤にも寿命があります。一般的に、住宅用分電盤や内部のブレーカーの交換目安は約15年~18年と言われています。設置からこれ以上の年数が経過している分電盤は、見た目には問題がなくても、内部の部品が劣化し、以下のようなリスクを抱えている可能性があります。

  • 安全機能の低下:古いブレーカーは、経年劣化により、いざという時に正常に作動せず、電気を遮断出来ない危険性があります。また、当時の安全基準で製造されている為、現在の高性能な漏電ブレーカーほどの感度や保護機能を持っていない場合もあります。
  • 漏電・火災のリスク:内部配線の絶縁劣化や接続部分の緩みなどにより、分電盤自体が漏電や発熱、ショートの原因となる事があります。分電盤周りの変色や異音、焦げ臭さなどは劣化の危険なサインです。
  • 容量・回路数の不足:設置当時に比べて、エアコン、IHクッキングヒーター、電子レンジ、食洗機、など消費電力の大きな家電が増え、古い分電盤では容量不足になりがちです。ブレーカーが頻繁に落ちたり、過負荷で発熱したりする危険も。現在の電気使用量に分電盤が合っているのか、電気の専門家に適正確認を依頼する事をお勧めします。

最新の分電盤に交換するメリット

分電盤を最新の物に交換する事は、単なる修理ではなく、住まいの電気安全システム全体をアップデートする重要な投資であり、多くのメリットがあります。

  • 安全性の飛躍的な向上:最新の分電盤には、感度の高い高性能な漏電ブレーカーが標準で搭載されており、万が一の僅かな漏電にも素早く検知して電気を遮断します。過負荷やショートに対する保護機能も向上しており、電気火災や感電のリスクを大幅に低減出来ます。
  • 将来の電力需要への対応:新しい分電盤は、回路数が多く、容量も大きい物が主流です。これにより、将来的に家電製品が増えたり、リフォームでコンセントを増設したり、電気自動車の充電設備を設置したりする場合にも、余裕をもって対応出来ます。
  • トラブルの解消と快適性の向上:漏電や容量不足による頻繁なブレーカートリップがなくなり、ストレスなく安定して電気を使用出来る様になります。
  • 見た目の改善:最新の分電盤はデザインもすっきりしており、見た目も綺麗になります。

今回使用したパナソニック製 BQR35244について

相模原市田名のお客様宅で採用したパナソニック製の住宅用分電盤「コスモパネル コンパクト21」シリーズのBQR35244は、現代の住宅に必要な安全性と機能性を備えた信頼性の高いモデルです。

  • 主幹容量50A:一般的なご家庭の電力需要に十分対応出来る容量です。
  • 回路数24 + 予備スペース4:24回路分の分岐ブレーカーに加え、将来の増設に備えた4つの予備スペースがあり、拡張性に優れています。
  • 高性能漏電ブレーカー:万が一の漏電を確実に検知・遮断する中性線欠相保護機能付きの漏電ブレーカー(ELB)を主幹に搭載。感電や火災のリスクから家族を守ります。
  • 単相3線式対応:100Vだけでなく、エアコンやIHクッキングヒーターなどで使用される200Vにも対応可能です。
  • 高い安全性と施工性:コンパクトブレーカーSH型の採用など、安全性と設置のしやすさを両立しています。
  • デザイン性:ドア付きで内部をほこりなどから保護し、設置場所に合わせて壁の表面に取り付ける「露出形」と壁に埋め込む「半埋込形」の両方に対応可能です。

この様に、分電盤の交換は、目先のトラブル解決だけでなく、長期的な視点で住まいの安全と快適性を高める為の重要な選択肢となります。特に築15年以上経過しているご自宅にお住まいの相模原市の方は、一度点検や交換を検討される事を強くお勧めします。

プロによる安心施工!漏電調査から分電盤交換までの流れ

漏電調査や分電盤交換は、電気に関する専門知識と技術が不可欠な作業であり、感電や火災のリスクも伴います。必ず、国家資格である「電気工事士」の資格があり、更に都道府県から「電気工事業登録」許認可を受けている、信頼出来る専門業者に依頼して下さい。無資格者による電気工事は法律で固く禁止されており、知識や技術がない人が行なうと非常に危険です。

私達の様なプロフェッショナルは、安全を最優先に、確かな技術で工事を行ないます。相模原市田名のお客様宅での分電盤交換工事も、お客様の生活への影響を最小限に抑えつつ、安全かつ確実に完了しました。ここでは、一般的な分電盤交換工事の流れをご紹介します。

事前準備・打ち合わせ

まず、お客様と工事日程を調整し、当日の作業内容や所要時間について詳しくご説明します。作業スペースの確保や、分電盤周りの家具などの移動をお願いする場合もあります。安全に作業を進める為の重要なステップです。

STEP
1

電源の遮断

工事中の感電事故を防ぐ為、最も重要な工程です。家全体の電力を供給している大元の電力メーターを「切」の状態にし、建物内に電気が流れていない状態にします。作業前には必ず検電器を使用し、電気が来ていない事を確認します。

STEP
2

古い分電盤の撤去

安全が確認されたら、古い分電盤のカバーを開け、内部の配線を各ブレーカーから丁寧に取り外していきます。どの配線がどの回路(部屋やコンセント)につながっているか分かる様に、必要に応じて配線に印(マーキング)を付けながら慎重に行ないます。

全ての配線を取り外した後、壁に固定されている古い分電盤本体を撤去します。

STEP
3

新しい分電盤の取り付け

新しいパナソニック製 BQR35244を、水平・垂直を確認しながら壁の適切な位置に取り付け、ビスなどでしっかりと固定します。古い分電盤の取り付け跡が隠れる様に、サイズや位置を考慮してベストな位置に設置します。

STEP
4

配線の接続

取り外した配線を、マーキングや回路図を元に、新しい分電盤の対応する分岐ブレーカーに正確に接続していきます。接続が不完全だと、発熱やショート、火災の原因となる為、端子ネジは規定のトルク(締め付けの強さ)で確実に締め付けていきます。

配線の色(一般的に中性線は白色)や接続順序など、電気工事のルール(内線規程など)に則って、安全かつ正確に作業を進めます。

STEP
5

最終確認と動作テスト

全ての配線接続が完了したら、接続箇所に緩みや間違いがないか、配線が正しく接続されているかなどを再度、目視で入念に確認します。その後、分電盤のカバーを取り付け、遮断していた大元のブレーカーを「入」にして電気を供給します。

電圧計を使って各部の電圧が正常である事を確認し、まず漏電ブレーカー、次に安全ブレーカーを一つずつ「入」にして、各部屋の照明やコンセントが問題なく使えるか、異常がないかをテストします。最後に、漏電ブレーカーのテストボタンを押して、正常に遮断機能が働くかを確認します。

STEP
6

お客様へのご説明と清掃

全てのテストが完了し、問題がない事を確認したら、お客様に工事内容と新しい分電盤の操作方法、注意点などをご説明します。作業場所周辺を綺麗に清掃し、工事完了となります。

STEP
7

これらの作業は、電気工事士の資格を持つ経験豊富な技術者が、絶縁ドライバー、圧着工具、テスター(電圧計、絶縁抵抗計など)といった専用の工具を適切に使用し、安全基準を遵守しながら行ないます。

今回の工事も、この手順に沿って、約半日~1日という期間で無事に完了しました。計画的な手順、法令遵守、徹底した安全管理、そしてプロの技術があるからこそ、お客様に長期的な安心をお届け出来るのです。

相模原市の電気トラブル解決事例まとめ

今回の相模原市田名での漏電調査および分電盤交換工事の事例を通じて、住宅における電気の安全確保がいかに重要であるか、改めてお伝え出来たかと思います。

「ブレーカーがよく落ちる」「電気代が急に上がった」「雨の日に停電する」といった漏電のサインが見られた場合、決して放置せず、出来るだけ早く専門家による漏電調査を受ける様にして下さい。特に、設置から15年以上経過した古い分電盤は、内部の劣化が進んでいる可能性が高く、漏電や火災のリスクを抱えています。

分電盤は、ご家庭の電気系統を守る心臓部です。調査の結果、分電盤の老朽化が原因と判明した場合は、最新の安全基準を満たした新しい分電盤に交換する事が、最も確実で安全な解決策となります。

パナソニック製 BQR35244の様な最新モデルに交換する事で、漏電や過負荷に対する保護機能が大幅に向上するだけでなく、将来の電力需要の変化にも対応しやすくなり、安全性と利便性の両面で大きなメリットが得られます。

そして何よりも大切なのは、これらの漏電調査や分電盤交換工事は、必ず作業者が「電気工事士」の資格を持ち、なおかつその会社が「電気工事業登録」をしている信頼出来る専門業者に依頼する事です。私達プロフェッショナルは、正確な診断、安全基準に基づいた確実な施工、そして施工後のアフターフォローを通じて、お客様に長期的な安心をお届けする事をお約束します。

相模原市および近隣地域にお住まいの方で、以下のような電気に関するお悩みをお持ちでしたら、ぜひ弊社にご相談ください。

  • ブレーカーが頻繁に落ちて困っている
  • 理由が分からないが、最近電気代が高くなった気がする
  • 自宅の分電盤が古く、15年以上交換していない
  • 漏電していないか心配だ
  • もっと安心して電気を使いたい
  • エアコンやIH用に電気容量を増やしたい、コンセントを増設したい

経験豊富な電気工事士が、お客様のご自宅の状況を丁寧に調査し、原因を特定した上で、最適な解決策をご提案させて頂きます。

漏電調査から分電盤交換、コンセントやスイッチの増設・交換、アンテナ工事、エアコン工事、各種電気設備の修理・設置まで、電気に関するあらゆるお困り事に、地域密着で迅速に対応致します。

安全で快適な電気のある暮らしを守る為に、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

作業・施工内容漏電調査及び分電盤交換工事
施行期間1日
施工エリア神奈川県相模原市田名
機器メーカーパナソニック
機器型番BQR35244

漏電調査にはどれくらいの時間がかかりますか?

漏電調査にかかる時間は、建物の規模や配線の状況、漏電の原因箇所によって異なりますが、一般的には30分~3時間程度が目安です。原因箇所が特定しにくい場合などは、もう少しお時間を頂く事もあります。

分電盤交換工事の間、電気は全く使えなくなるのですか?

はい、安全に工事を行なう為、分電盤交換作業中は、基本的にご自宅全体の電気が止まります。工事時間は通常、半日~1日程度です。事前に作業時間をお伝えし、出来る限りお客様のご都合に合わせて日程調整致しますのでご安心下さい。

漏電調査や分電盤交換の費用はどのくらいかかりますか?

漏電調査の費用は、前述の通り6,000円~30,000円前後が目安です。分電盤交換の費用は、交換する分電盤の種類(回路数や機能)や、既存の設置状況、配線の追加工事の有無などによって大きく変動しますが、一般的には工事費込みで5万円~15万円程度が相場となります。正確な費用については、現地調査の上、無料でお見積もりさせて頂きますので、お気軽にご相談下さい。

相模原市外でも対応してもらえますか?

はい、弊社は横浜市を中心に、近隣の市町村にも対応しております。基本的には、東京・神奈川がメインになります。対応エリアの詳細については、お気軽にお問い合わせ下さい。

見積もりだけでもお願い出来ますか?

はい、もちろん可能です。漏電調査や分電盤交換、その他の電気工事に関するご相談・お見積もりは無料で行なっております。お客様のご要望や状況を詳しくお伺いし、最適なプランと明確な費用をご提示致しますので、まずはお気軽にご連絡下さい。