築15年の住宅で分電盤交換工事〜アンペアブレーカー故障による全体停電からの復旧事例と安全対策〜

アンペアブレーカー故障の原因と分電盤交換の必要性

住宅の電気設備において、アンペアブレーカーは電気の使用量を監視し、契約容量を超えた場合に自動的に電気を遮断する重要な役割を担っています。今回の事例では、神奈川県伊勢原市串橋にお住まいのお客様宅で、アンペアブレーカーの故障により全体停電が発生しました。

築15年程度経過した住宅では、電気設備の経年劣化が進んでいることが少なくありません。特に分電盤は家庭内の電気を管理する心臓部とも言える設備です。今回の調査では、アンペアブレーカーだけでなく分電盤全体の老朽化が見られたため、部分的な修理ではなく分電盤全体の交換をご提案しました。

分電盤の交換は単なる故障修理だけでなく、最新の安全基準に適合した設備への更新という意味もあります。近年の分電盤は漏電対策や過電流保護機能が強化されており、住宅の電気安全性を大きく向上させることができます。

漏電調査から始める安全な分電盤交換工事の流れ

分電盤交換工事を行う前に、まず漏電調査を実施しました。漏電は火災や感電の原因となる危険な現象です。特に築年数が経過した住宅では、配線の絶縁劣化などにより漏電リスクが高まっています。

漏電調査では、専用の測定器を使用して各回路の絶縁抵抗値を測定します。この作業により、目に見えない電気の漏れを数値として把握することができます。今回の調査では、一部の回路で絶縁抵抗値の低下が見られましたが、配線自体の大きな問題はありませんでした。

実際の分電盤交換工事の流れは以下の通りです。

  1. 事前の安全確認と電源遮断、漏電調査
  2. 旧分電盤の取り外し
  3. 新分電盤(パナソニック製BQWB34102)の設置
  4. 配線の接続と結線確認、漏電調査
  5. 動作テストと安全確認

工事は半日で完了し、お客様の生活への影響を最小限に抑えることができました。新しい分電盤は最新の安全基準、内線規程に適合しており、漏電や過電流に対する保護機能が強化されています。

最新パナソニック製分電盤がもたらす安全性と利便性の向上

今回設置したパナソニック製の分電盤(BQWB34102)は、最新の技術を搭載した高性能モデルです。この分電盤の主な特徴は以下の通りです。

  1. 高感度漏電遮断機能:微小な漏電も検知し、火災や感電事故を未然に防ぎます。
  2. スリム設計:省スペース設計により、限られたスペースにも設置しやすくなっています。
  3. 回路名称表示スペース:各ブレーカーがどの部屋や設備に対応しているかを明記出来る為、メンテナンスが容易です。
  4. 拡張性:将来的な電気設備の増設にも対応できる設計になっています。

新しい分電盤に交換することで、電気設備の安全性が向上するだけでなく、将来的な家電製品の増加にも対応できるようになります。特に最近は高出力の家電製品が増えているため、電気容量に余裕を持たせることは重要です。

また、最新の分電盤は漏電遮断器の性能が向上している為、万が一の漏電時にも迅速に電気を遮断し、火災や感電事故を防止します。お客様の安全を守るという観点からも、定期的な分電盤の点検と必要に応じた交換をおすすめしています。

まとめ

今回の事例では、アンペアブレーカーの故障による全体停電をきっかけに、築15年の住宅の分電盤交換工事を実施しました。漏電調査から始まり、パナソニック製の最新分電盤(BQWB34102)への交換を半日で完了することができました。

分電盤は住宅の電気安全の要となる重要な設備です。築10年以上経過した住宅では、分電盤の経年劣化による故障リスクが高まります。定期的な点検と、必要に応じた交換を行うことで、安全で快適な電気環境を維持する事が出来ます。

当社では、お客様の住宅の状況に合わせた最適な電気設備のご提案を行っています。分電盤の不具合や電気設備に関するお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。安全性と利便性を両立した電気工事で、お客様の生活をサポートいたします。

作業・施工内容漏電調査及び分電盤交換工事
施行期間半日
施工エリア神奈川県伊勢原市串橋
機器メーカーパナソニック
機器型番BQWB34102

分電盤の交換は何年くらいで検討すべきですか?

一般的に分電盤の耐用年数は15〜18年程度とされています。ただし、使用環境や負荷状況によって異なりますので、10年以上経過している場合は専門家による点検をお勧めします。定期的な点検により、故障する前に適切なタイミングでの交換が可能です。

分電盤交換工事の際、停電時間はどのくらいですか?

標準的な住宅の場合、分電盤交換工事による停電時間は約1〜3時間程度です。工事の規模や住宅の状況によって前後する事がありますが、当社では事前にお客様と相談の上、生活への影響が最小限になるよう工事計画を立てています。

分電盤交換で得られるメリットは何ですか?

分電盤交換の主なメリットは、①安全性の向上(最新の漏電保護機能)、②電気容量の適正化(現代の電気使用量に対応)、③将来的な拡張性の確保、④火災リスクの低減などが挙げられます。特に古い分電盤から最新モデルへの交換は、住宅の電気安全性を大きく向上させます。

分電盤交換工事の費用相場はどのくらいですか?

分電盤交換工事の費用は、分電盤の種類や回路数、工事の難易度によって異なります。一般的な戸建住宅の場合、材料費と工事費を合わせて10万円〜20万円程度が相場です。当社では現地調査の上、詳細なお見積りを無料で提供していますので、お気軽にご相談ください。