漏電修理｜費用相場と業者選びや保険適用の注意点

突然ブレーカーが落ちて家中の電気が消えてしまうと、漏電しているのではないかと不安になりますよね。

漏電かもしれないと思った時、「漏電を直す方法はありますか？」あるいは「直す費用はいくらですか？」といった疑問が次々と浮かぶことでしょう。

特にマンションにお住まいの場合、どこに連絡すればいいのか分からず、途方に暮れることもあるかもしれません。

信頼できる業者を見つけ、漏電修理にかかる日数や期間、時間の見通しを立てたいものです。

しかし、業者へ連絡や問い合わせをする中で、費用相場が分からず、提示された見積もりが適正なのか判断に迷うこともあるはずです。

この記事では、漏電修理の基本的な知識から、配線修理の注意点、さらには火災保険の適用や東京電力への連絡の要否まで、皆様が抱える不安や疑問に丁寧にお答えします。

適切な対応で失敗や後悔をしないためにも、ぜひ最後までご覧ください。

漏電修理の前に知るべき費用と基礎知識

• 自分で直す方法はありますか？
• 修理費用の相場はいくら？
• 修理完了までにかかる時間（日数や期間）
• 配線修理には資格が必要
• 火災保険は使えるの？
• 東京電力に連絡は必要になるのか？

自分で直す方法はありますか？

漏電が疑われる状況で、修理費用を節約するために自分で対応しようと考える方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、漏電の修理作業を資格のない方が行うことは、法律で固く禁じられています。

その理由は、電気工事が感電や火災といった重大な事故に直結する非常に危険な作業だからです。

電気工事士法という法律では、一般家庭の配線工事などを含む電気工事は、専門的な知識と技能を持つ「電気工事士」の資格を持つ人でなければ行ってはならないと定められています。

もし無資格者が修理を行うと、法的な罰則の対象となるだけでなく、不完全な修理によって後日さらに大きなトラブルを引き起こす可能性があります。

ただし、修理作業はできなくても、漏電している回路を特定する調査であれば、ご自身で行うことも可能です。

漏電箇所を特定する手順

1. 分電盤にある安全ブレーカー（小さなスイッチが並んでいる部分）を全て「切」にします。
2. 中央にある漏電ブレーカーを「入」にします。
3. 安全ブレーカーを一つずつ順番に「入」にしていきます。

この手順の途中で漏電ブレーカーが再び「切」に落ちた場合、そのときに入れた安全ブレーカーが対応している回路で漏電が発生していると考えられます。

もっとも、この調査自体も電気を扱うため、慎重に行う必要があります。

少しでも不安を感じる場合は、無理をせずに専門の業者に調査から依頼するのが最も安全で確実な方法です。

修理費用の相場はいくら？

漏電修理を業者に依頼する際に、最も気になるのが費用だと思います。漏電修理の費用は、原因や作業内容によって大きく変動するため一概には言えませんが、一般的な費用の目安を理解しておくことは大切です。

多くの場合、費用は「調査費」と「修理・交換作業費」の二つに大別されます。

まずは漏電の原因と箇所を特定するための調査を行い、その結果に基づいて必要な修理作業が行われるという流れです。

具体的な費用の内訳と相場を以下の表にまとめました。

作業内容	費用相場の目安	備考
漏電調査	¥6,000 ～ ¥10,000	原因箇所を特定するための基本的な調査費用です。
分電盤・ブレーカーの調査	¥7,000 ～ ¥12,000	分電盤内部のより詳細な調査が必要な場合の費用です。
ブレーカーの交換・修理	¥15,000 ～ ¥30,000	漏電ブレーカー自体の故障時に交換する場合の費用です。
コンセント・スイッチの交換	¥3,000 ～ ¥8,000	器具本体の劣化や損傷が原因の場合の交換費用です。
配線の引き直し・修理	¥5,000 ～	壁内の配線など、作業の難易度によって費用は変動します。

このほか、業者によっては出張費や、夜間・早朝の対応には割増料金が別途加算されることがあります。

したがって、最終的な費用を知るためには、必ず事前に見積もりを取得し、費用の内訳について詳しい説明を求めることが重要です。

修理完了までにかかる時間（日数や期間）

「電気が使えないと生活に支障が出るので、修理にどれくらい時間がかかるか知りたい」というのも、切実な問題です。

漏電修理にかかる時間は、原因の特定しやすさと修理作業の複雑さに大きく左右されます。

原因がすぐに判明し、作業が単純なものであれば、業者が到着してから1時間から2時間程度で完了することも珍しくありません。

例えば、特定の家電製品の故障が原因であったり、コンセントの交換だけで済んだりするケースがこれにあたります。

一方で、漏電の原因特定が難しい場合は、調査だけで数時間を要することもあります。

壁の中の配線の損傷や、雨漏りのような建物構造に起因する問題が疑われる場合は、作業がより複雑になります。

修理期間が長くなるケース

壁内や天井裏の配線工事

壁を開けて配線を引き直すような大掛かりな作業が必要な場合。

分電盤全体の交換

分電盤自体が古く、全体を交換する必要がある場合。

部品の取り寄せ

交換に必要な特殊な部品の在庫がなく、取り寄せに日数がかかる場合

このような複雑なケースでは、作業が複数日にわたることも考えられます。

業者に問い合わせる際に、自宅の状況をできるだけ詳しく伝え、修理完了までの大まかな見通しを確認しておくと安心です。

配線修理には資格が必要

前述の通り、漏電修理、特に電気配線に関わる作業は、法律によって「電気工事士」の国家資格を持つ者でなければ行うことができません。

これは、私たちの安全を守るための非常に重要なルールです。

電気は目に見えず、誤った取り扱いは感電や火災という命に関わる事故を引き起こします。

電気工事士は、安全に工事を行うための専門的な知識と技術を習得しており、配線の接続方法や絶縁処理、安全基準など、多岐にわたる項目を熟知しています。

無資格工事の危険性

感電

不適切な作業で通電部分に触れてしまい、重篤な傷害を負う可能性があります。

ショート・発火

配線の接続ミスや絶縁処理の不備が原因でショート（短絡）が起こり、火花が散って周囲の可燃物に引火し、火災につながる恐れがあります。

機器の故障

不適切な電圧がかかることで、接続されている高価な家電製品が故障する原因にもなります。

自分で修理を試みることは、費用を節約するどころか、結果的に人体や財産に甚大な被害を及ぼすリスクを伴います。

漏電の修理は、必ず登録された専門の電気工事業者に依頼し、有資格者に作業してもらうことが絶対条件です。

火災保険は使えるの？

「万が一のために加入している火災保険で、漏電修理の費用をカバーできないだろうか」と考える方もいるでしょう。

結論から言うと、漏電の原因によっては火災保険が適用される可能性がありますが、全てのケースで適用されるわけではないため注意が必要です。

火災保険の基本的な考え方は、「不測かつ突発的な偶然の事故」によって生じた損害を補償するというものです。

保険が適用される可能性のあるケース

落雷による損害

落雷の衝撃で家電や電気設備がショートし漏電した場合。

外部からの物体の衝突

車が家に衝突して壁内の配線を損傷させた場合など。

小動物による被害

ネズミが壁の中の配線をかじってしまい漏電した場合。

保険の適用が難しいケース

経年劣化

最も多い漏電原因の一つですが、電気設備や家電製品の自然な老朽化は予測可能な事象と見なされるため、一般的に補償の対象外となります。分電盤や配線が耐用年数を超えている場合などがこれに該当します。

施工不良

新築やリフォーム時の電気工事のミスが原因である場合、施工した業者の責任となり、火災保険の対象とはならない可能性があります。

火災保険が使えるかどうかは、最終的にはご契約の保険内容と、保険会社の判断によります。漏電が発生したら、まずは原因を特定するために業者に調査を依頼し、その調査結果をもとに保険会社に相談してみるのが良いでしょう。

東京電力に連絡は必要になるのか？

漏電や停電が発生した際、「まず東京電力に連絡すべき？」と迷うことがあるかもしれません。

しかし、ほとんどの家庭内漏電は、分電盤より先が原因となる「所有者側の設備」なので、まずは電気工事業者へ連絡するのが原則です。

その理由は、電力会社とご家庭の責任範囲が明確に分かれているためです。

責任分界点について

東京電力（電力会社）の責任範囲

電柱から建物の外壁に取り付けられている電力メーター（スマートメーター）までです。電柱、電線、引き込み線、メーターなどがこの範囲に含まれます。

ご家庭（所有者）の責任範囲

電力メーターから家の中の全ての電気設備です。分電盤、各部屋のブレーカー、壁の中の配線、コンセント、スイッチなどがこれにあたります。

つまり、漏電ブレーカーが落ちる、特定のコンセントが使えないといった家の中のトラブルは、ご家庭側の設備に原因があるため、その修理や管理は所有者の責任となります。

このため、連絡先は地域の電気工事業者になります。

ただし、近隣一帯が停電している、自宅前の電線が切れている、電柱から火花が出ているなど、明らかに電力会社の供給設備に異常があると思われる場合は、速やかに東京電力パワーグリッドに連絡してください。

漏電修理を依頼する際の業者の選び方

• どこに頼めばいい？おすすめの業者は？
• 問い合わせ先は？どこに連絡すればいい？
• 見積もりで見るべき点
• マンションでの進め方

どこに頼めばいい？おすすめの業者は？

漏電という緊急事態に、いざ業者を探そうとしても、どこに頼めば良いか分からず焦ってしまうものです。

信頼できる業者を選ぶためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。

まず、選択肢としては、地域に根差して営業している電気工事店や、インターネットで探せる電気工事の専門業者が挙げられます。

業者選びのチェックポイント

資格の有無

ホームページなどに「第一種・第二種電気工事士」の資格保有者が在籍していることや、「登録電気工事業者」であることが明記されているかを確認しましょう。これは信頼性の基本です。

実績と経験

漏電修理の施工事例が豊富に掲載されている業者は、様々なケースに対応できる経験と技術があると考えられます。

料金体系の明確さ

料金表が分かりやすく提示されており、出張費や見積もり費用の有無が事前に分かる業者は安心できます。「格安」を謳う広告だけに惹かれず、総額でいくらかかるのかを意識することが肝要です。

対応の迅速さ

緊急時に「最短30分で駆けつけ」など、スピーディーな対応を約束している業者は心強い存在です。

口コミや評判

実際に利用した人の評価も参考になります。ただし、インターネット上の口コミはあくまで参考程度とし、総合的に判断することが求められます。

焦って一件目で決めてしまうのではなく、これらのポイントを基に複数の業者を比較検討することが、失敗しない業者選びの鍵となります。

とはいえ、突然の漏電トラブルで、たくさんの業者を比較検討している時間はないかもしれません。

そんな緊急事態の時こそ、私たち横浜電気工事レスキューにお任せください。

私たちは横浜市やその周辺地域に密着し、お客様からのSOSに迅速に対応することを第一に考えております。

24時間365日受付、最短即日で対応

深夜・早朝を問わず、お電話一本でプロの電気工事士がお客様のもとへ駆けつけます。

経験豊富な国家資格保有者が対応

漏電という危険なトラブルだからこそ、必ず「電気工事士」の国家資格を持つ経験豊富なスタッフが責任を持って調査・修理にあたりますので、安心してお任せいただけます。

出張・お見積もりは完全無料

作業前に必ず現地を調査し、原因を特定した上で、作業内容と料金を丁寧にご説明します。お見積もりまでは一切費用はかかりませんので、まずはお気軽にご相談ください。

問い合わせ先は？どこに連絡すればいい？

漏電の疑いがあるとき、どこに最初の連絡を入れるべきかは、お住まいの形態によって異なります。

この最初のステップを間違えると、修理がスムーズに進まなかったり、不要な費用負担が発生したりする可能性があるため、注意が必要です。

持ち家（戸建て・分譲マンション）の場合

ご自身が所有する物件で漏電が発生した場合は、直接、信頼できる電気工事業者に連絡・問い合わせを行います。

建物の電気設備は全てご自身の資産であるため、修理の依頼から費用の支払いまで、自己責任で行うことになります。

前述の業者選びのポイントを参考に、複数の業者から見積もりを取るなどして、慎重に依頼先を決めましょう。

賃貸物件（アパート・マンション）の場合

賃貸物件にお住まいの場合は、ご自身で勝手に業者を手配してはいけません。

最初に連絡すべき相手は、大家さんまたは物件の管理会社です。

その理由は、建物の設備に関する修理責任は、原則として貸主（大家さん）にあるためです。

壁の中の配線や備え付けのエアコンなど、建物の設備が経年劣化で漏電した場合、その修理費用は大家さんが負担するのが一般的です。

もし先に自分で業者を呼んでしまうと、その費用を後から請求しても支払ってもらえない可能性があります。

まずは管理会社や大家さんに状況を報告し、指示を仰いでください。

見積もりで見るべき点

漏電修理を依頼する上で、見積もりは非常に重要な書類です。提示された金額だけを見て判断するのではなく、その内容をしっかり確認することで、後々のトラブルを防ぐことができます。

適正な業者であれば、必ず作業前に現地調査を行い、状況を確認した上で詳細な見積書を提示してくれます。見るべきポイントは、料金の総額ではなく、その内訳がどれだけ具体的に記載されているかです。

見積書で確認すべき項目

調査費用

漏電の原因を特定するための調査にかかる費用。

技術料・作業費

実際の修理や交換作業に対する費用。

部品代

交換が必要なブレーカーやコンセント、電線などの材料費。品名や単価が明記されているか確認します。

出張費

業者が現地に来るための費用。

諸経費

上記以外の経費。内容が不明な場合は質問が必要です。

保証の有無

修理後の保証期間や内容についても確認しておくと、万が一再発した際に安

「工事一式」といった曖昧な記載しかない見積書は注意が必要です。

なぜこの金額になるのか、どのような作業を行うのかが素人にも分かるように説明してくれる業者は、信頼できると言えるでしょう。

複数の業者から見積もり（相見積もり）を取り、内容と金額を比較検討することが、適正な価格で質の高い修理を受けるための最善策です。

マンションでの進め方

マンションで漏電が発生した場合、戸建て住宅とは異なる特有の注意点があります。

それは、漏電の原因がご自身の部屋（専有部分）にあるのか、それとも建物全体に関わる部分（共用部分）にあるのかを切り分ける必要があるという点です。

この切り分けによって、修理の責任と費用負担者が変わってくるため、独断で修理を進める前に、必ず以下の手順を踏むことが大切です。

１．管理会社・管理組合への連絡

漏電の疑いがあれば、まず最初に物件の管理会社や管理組合に連絡し、状況を報告してください。

これは、漏電が他の住戸に影響を及ぼしている可能性や、共用部分に原因がある可能性を考慮するためです。

２．原因箇所の切り分け

管理会社の指示のもと、専門業者による調査が行われます。

専有部分が原因の場合

自室内のコンセント、照明器具、室内の配線、個人で設置した家電などが原因の場合です。この修理責任と費用は、原則としてその部屋の所有者（ご自身）にあります。

共用部分が原因の場合

建物全体の電気を引き込んでいる幹線ケーブルや、各住戸へ電気を分配する共用の分電盤などが原因の場合です。この修理は管理組合の責任と費用負担で行われます

このように、マンションではまず管理主体に報告・相談することが、トラブルなくスムーズに問題を解決するための鉄則です。

横浜市の漏電修理は専門業者におまかせ

この記事では、漏電修理に関する様々な情報をお伝えしてきました。最後に、重要なポイントを改めてまとめます。

• 漏電の修理は感電や火災のリスクがあり大変危険
• 電気工事士の資格を持つ専門家でなければ修理はできない
• 自分でできるのは分電盤を使った漏電箇所の特定調査まで
• 修理費用は調査費と作業費で構成され数万円かかることが多い
• 費用相場は作業内容や業者によって大きく変動する
• 修理にかかる時間は原因特定が早ければ1〜2時間で完了する場合もある
• 壁内配線など複雑な修理は数日を要することもある
• 信頼できる業者選びは資格・実績・料金の明確さが鍵
• 複数の業者から見積もりを取って比較検討することが大切
• 「工事一式」ではなく詳細な内訳が記載された見積書を求める
• 賃貸物件の場合はまず大家さんや管理会社に連絡する
• マンションでは専有部分か共用部分かで責任の所在が異なる
• 火災保険は経年劣化による漏電では適用されないことが多い
• 家庭内の漏電は東京電力ではなく電気工事業者に相談する
• 横浜で漏電にお困りの際は迅速かつ確実な対応が求められる